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この作品は、私の好きなヘビメタのアイアンメイデンの曲と同じタイトルでたまたまエドガー・アラン・ポーを調べていたらあれ?頭のどこかで!引っ掛かりましてアイアン・メイデンと同じ曲じゃんとなり調べたらアラン・ポーの文学史上の記念碑ともいうべき世界初のミステリだそうでトリック、犯人は今読むとまずまずかな?まあ古典ですからね。アイアン・メイデンのほうは死体安置所通りという意味だそうです。たまにこういうことがありまして楽しいですね。 >> 続きを読む
2016/05/14 by rock-man
学生の時ゴシックとはなんぞや? と思い教授に話をしたところ、これを読みなさいと言われた本です。ゴシックについては建築とファッションのイメージが強かったのですが、小説として言語化(?)すると地下と言うか、湿り気と真っ暗というわけではない暗さというか、そういった印象を受けました。 >> 続きを読む
2015/02/15 by シシギリ
【ポーをしゃぶり尽くす】 本書は、2009年、ポーの生誕200周年を記念して、我が国のポー学会が取りまとめて発表した論集です。 執筆者は多岐にわたり、それぞれの専門分野から多角的にポーを論じています。 ポーが好きで、これまで読んできたという方に向けて書かれていることは間違いなく、作品解説のようなことは書かずにいきなり作品に言及していますので(当然読んで知っていることを前提に書かれています)、少なくともポーの代表的な作品(せめて、以下に具体的に言及している作品程度)は読んでいないと、本書を理解するのはいささか苦しいかもしれません。 さて、では、どんな切り口でポーを論じているのかを見てみましょう。 第一部は、『ポーとは何者か』と題し、ポーの評伝、英米文学や日本文学にポーが与えた影響、批評家としてのポーといったテーマを取り上げています。 本書の核となるのは、第二部の『ポーのジャンル横断』でしょう。 ポーは、非常に懐が深いというか、様々なジャンルの作品を残していることから、ここではポーの様々な作品をジャンル別に分け、それぞれについて論が進められています。 具体的には、怪奇幻想小説、本格推理小説、空想科学小説、風景庭園小説などのジャンル分けです。 それぞれのジャンルの代表的な作品を挙げてみると、『ライジーア』(リジイア)、『赤死病の仮面』、『アッシャー家の崩壊』、『告げ口心臓』、『アモンティリャアドの酒樽』、『陥穽と振子』、『黒猫』などなど(怪奇幻想小説)であり、『モルグ街の殺人』、『マリー・ロジェの謎』、『盗まれた手紙』(本格推理小説)であり、『ハンス・プファアル無類の冒険』、『軽気球夢譚』、など(空想科学小説)であり、『アルンハイムの地所』、『ウィサヒコンの朝』、『ランダーの別荘』など(風景庭園小説)であるというわけです。 私、ポーが大好きなもので(創元の文庫4巻組全集を買ったのですが……『詩と詩論』を入れれば5巻組……、それに飽き足らず、同社のハードカバー全集3巻組を買って愛読しております)、この辺りの有名どころが出てくるとそれだけでうれしくなってしまいます。 創元文庫のポー小説全集はまだ絶版になっていないようなので、お好きな方は今のうちに揃えておいた方が吉ですよ~。 余談ですが、個人全集で買っちゃうとレビューしにくいんですよねぇ……(澁澤龍彦や稲垣足穂も大好きで全集で揃えてしまったので、これまでまったくレビューできていないというていたらく。あ。星新一もそうだ……)。 また、『演劇人としてのポー』という項目があり、私も知らなかったのですが、ポーは、何と、未完ながら、『ポリシャン』という韻文劇作品も書いているそうです(確か、上記の全集には収録されていないと思うのだ……読み落としていたらごめんね)。 もちろん、詩人としてのポーも論ぜられています。 さらに、第三部は『ポーと文化史』と題し、例えば絵画や音楽、疑似科学とポーとの関係が論じられています。 疑似科学に関しては、先ほどの空想科学小説で取り上げた作品や、『ユリイカ』などがすぐに思い浮かびます。 また、絵画との関係ということであれば、ピクチャレスクやサブライム(崇高美)辺りの観点から風景庭園小説が出てくるだろうということも想像がつきます。 この辺りまではすんなりと思い浮かぶのですが、音楽との関係となるとちょっと考えてしまいました。 確かに、ポーをテーマにしたポピュラー音楽はいくつもあり、本書のコラムでも取り上げられています(ただし、アラン・パーソンズ・プロジェクトへの言及が無かった点は私的には残念でしたが)が、クラシックとポーとの関係と言われると首をひねってしまったのです。 どうでしょう? クラシック音楽とポーとの関係で何か思い浮かぶ方はいらっしゃいますか? どうやらラヴェルとドビュッシーがポーとの関係が深いのだそうです(知りませんでした)。 ドビュッシーは、『アッシャー家の崩壊』を作品化しているそうなのです。 また、ほかにもアンドレ・カプレは『赤死病の仮面』をオーケストラ作品として書いているそうですし、ラフマニノフはポーの詩作である『鐘』を作品化しているのだそうです。 う~ん、不勉強にして知りませんでした。 と、このように、本書では様々な観点からポーが語られており、ポーが好きな方にとっては興味深い内容になっているのではないでしょうか。読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2020/08/07 by ef177
米国の伝統的思想、反知性主義(Anti-intellectualism)について解説した本。反知性主義とは、知性的(頭良さそうな感じ)に対するアンチテーゼ的思想で、馬鹿的、庶民的である事こそが大事という考え方です。その昔購入して、しばらく本棚に放置してあったのですが、またちょっと読み始めてみようかと思うに至ったのは、仕事で彼等とコミュニケーションを取っているとしばしばこのような気分というか雰囲気に接せざるを得ないから。つまり、彼等のそのような気分とは如何なるものなのか、どういうルーツがあり、どのように作用しているのかという事を少々知りたくなった次第です。個人的にはそのルーツはヨーロッパから移民としてやってきて一つの国を作った際の母文化圏へのコンプレックスと歴史の浅さに対するコンプレックス(原住民まで遡れば歴史は深いものの、西洋文化を主体に構築してしまった現状の米国ではそこに遡る事が出来ない)から生成される反感ではないかと思うのですがね。要は母文化圏で積み上げられてきた知性主義に対して、それだってインチキだらけやんけと言っているのです。例えて言うとシンプソンズみたいな感じ。まぁ、気持ちはよく解ります。でも、関係ない文化圏の人から見たら、そんなくだらないものに巻き込まれたくないというのもまた一つあったり(これも一つの反知性主義)。そういったようなことを、文学史や政治、これまでに起こった事件やその際の当事者たちの証言、社会的な動きを通して解析しているのが本書です。インチキが嫌いというライ麦畑で捕まえての主人公、ホールデン氏のような若々しい考え方も分りますし、それはそれで大事だし、米国的という意味において、アイデンティティを十分に構成していると思います。が、この思想、社会において有用たる機能を担っているの?という疑問が湧きますよね。それに関して一つ見えているのは、この反知性主義が社会構造として、集団におけるunlearning、即ち主体的に行われる既成概念の破棄、反学習の役割を推進する力となっている事です。他方で、反知性主義絶対で良いのかというとそれは別の意味で思想狩りとなりえます。深く考えようとする行動自体を封殺してしまう方向へとかじ取りしてしまったり。あるいは文化大革命的な?結局知性主義と反知性主義はバランスを保って同居すべきもの、あるいはサイクリックに行ったり来たりしながら進んで行くべきもののように思います。またしても長くなってしまいましたが、相手の思想や文化を知らないとという意味において、米国人とコミュニケーションを取らなくてはいけない人で情報伝達率の向上を本気で進めたくなった人にはお勧めできるかもしれません。 >> 続きを読む
2013/10/18 by Shimada
【巽孝之】(タツミタカユキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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