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北方謙三

著者情報
著者名:北方謙三
きたかたけんぞう
キタカタケンゾウ
生年~没年:1947~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      水滸伝 - 二 替天の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
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      • 輸送中の生辰鋼を強奪、林冲を梁山湖の山寨に送り込み、晁蓋が頭領となる後半の展開は、頁を繰る手が止まりませんでした。
        4ヶ月前に読了し、今さらレビュー書くと記憶があやふやですが(^_^;)
        ちゃんと記録をつけるって大事。

        この巻一番の衝撃は、稀代の悪婦・潘金蓮が、美しく心優しい人物として描かれており、武松を守るために死んだことでした。
        いつ本性を現すのかとワクワクしながら読んでいたのに残念・・・
        でも、これは3巻の内容になってしまいますが、王進先生の元で潘金蓮の死を乗り越えた武松がなかなかいいのです。
        常に悲しみをまとっている姿が行者としての人物設定に、より深みを与えたようでした。

        このシリーズ、四巻に入るまでかなりもたついたので、二、三巻に登場した人物のエピソードがちゃんと記憶されているか不安です。
        >> 続きを読む

        2015/08/17 by あすか

      • コメント 23件
    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      水滸伝 - 三 輪舞の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • 3ヶ月かけて読了しました。
        少し読んでは戻り、の繰り返し。
        北方史記が好きで、水滸伝もおもしろいだろうと期待しながらこのシリーズを始めたので辛かった。
        特にこの3巻、私にとっては全くおもしろくなかったのです。

        登場人物もあれだけいるのに、誰一人として好きになれない。
        あいだに横山光輝水滸伝を挟んで自分を鼓舞しましたが、あまり効果はなかったようです。
        闘魂注入→再生の流れはもう飽きたよ!
        4巻はすでに手元にあるので、これを読んでどうするか考えようと思います。

        -------------------------------------------------------------------------------

        -というのが、3巻読了後の感想。
        こんなにジメジメしてたのに、まさかその後、4、5巻を超ハイペースで読了するとは思ってもみませんでした。
        何が起こるかわかりませんね。
        宋江が旅に出て、物語が彼を中心に進むようになったのが良かったみたい。
        それまではキャラクターが個々に動いている印象で、どこに軸をおいていいかがわかりにくかった。
        もちろん、宋江や晁蓋なのでしょうが、私には上手く掴めなかったのです。。
        3巻でやめなくてよかったぁ。
        >> 続きを読む

        2015/08/21 by あすか

      • コメント 21件
    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      三国志 時代小説文庫)
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
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      • 読みながらちょっとずつ追記していこうと思います。

        吉川から入った私から見て気に入った、北方三国志の劉備の特徴、そして関羽・張飛との絆をよく表してると思う文章を紹介します。

        「人に顔むけができないようなことは、まず第一に自分に禁じた。あれが劉備玄徳だと、人に賞賛されることをやろうとも思っていた。
         それでも、時々かっとする。
         気づくと、関羽が劉備の背後に回って押さえ、代りに張飛が乱暴を働くということが多かった。劉備玄徳は徳の人でなければならない。関羽はそう言い、張飛はその通りに思いこんでいた。ある時、劉備は張飛に謝ったが、大兄貴に欠点のひとつぐらいなければ、俺たちはどうしようもない、と笑っただけだった。
        劉備は、自分のかっとして見境がなくなる性格が嫌いだった。できるだけ少なくしようと努力はしたが、ふた月に一度ぐらいはそれが出てしまう。」

        督郵を殴ったのも、北方三国志ではまず劉備です。
        たしかアニメの横光三国志で張飛が督郵をシメた後に、去り際に劉備もパンチしてましたが…こちらでは、劉備の怒りを張飛が代わって表してる感じです。
        劉備の魅力、人の和の力は、義弟たちに支えられて成り立っている。決して 生まれたて天然の聖人君子ではない。抑えて支えられて我慢して得たもの。
        なんというか、人の子だなーと思います。共感が持てるというか。
        私も現在自分のヒューマンスキルの無さと格闘している最中 のため、劉備でもこんなことあるんだな、とちょっとホッとしてみたり。それを支えてくれる義弟がいる、それもやっぱり彼の魅力だなぁと思ったり。
        かっとしてしまうたびに反省と努力を繰り返すこと、辛抱強く続けて徳を得られる強さ。聖人君子主人公の劉備玄徳も物語として魅力はありますが、こんな人間味溢れるキャラクターも良いなと思います。
        この先も彼は徳の人とあるべき選択をしながら、心の奥からそうではないとちょっと謙虚にやっていく。
        孔明が それをどう理解してくれるのかが楽しみです。

        また読み進めたら続きを書きます。
        >> 続きを読む

        2015/07/02 by わだち

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      水滸伝 - 一 曙光の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • これは水滸伝ではありません。
        水滸伝の登場人物を使い全体を時系列に再構築、北方さん独自の物語となっています。
        この物語に着手したとき、タイトルを変えようとは思わなかったのでしょうか。
        それともあえて同じタイトルにしてきたのか。
        まぁ、「北方水滸伝」の名で通っているので、特に問題はないのでしょうね。

        読みやすく、原典に沿っているのは吉川英治さんの「新・水滸伝」です。
        こちらもおもしろいのでおすすめですが、未完の絶筆となっています。

        で、北方水滸伝ですが。
        めちゃめちゃおもしろいです。
        時系列に編纂されていますが、登場人物も多いので、あっちにいったりこっちにいったりと少し混乱します。
        それでもおもしろい。
        2巻は読み終わってから購入しようと思い、とりあえず1冊だけ手にとったのですが。
        次が読みたくて読みたくてしょうがないです。
        うーん後悔、一緒に買っとけばよかった。

        北方水滸伝は妖術がないので、歴史小説を読んでいるのと同じような感覚で読めますね。
        公孫勝みたいな妖術使いはどうなっているんだろう。彼の登場が楽しみです。
        あと、宿星もあまり意味を持たせないのかな。
        章タイトルに使われるくらいですね、今のところ。
        宿星が使われた順で戦死していくらしいです。
        宿星と人物を照らしあわせてみようと思ったのですが、ネタバレになるのでやめました。

        少し笑ってしまったのが、王進が史進を徹底的に鍛え、史進が生死を彷徨うところ。
        これ、「史記」でも見たわ・・・。笑
        こうやって強い男が出来上がります!という、北方キャラクターにありがちの設定・・・かもしれません。
        後半の林中、安道全、白勝3人の友情も、「史記」でよく見たパターンです。
        気のせいかな、よく3人でつるんでいるんですよね。

        とにかくじっくり、時間をかけて大切に読みました。
        次巻が楽しみでしょうがないです。
        >> 続きを読む

        2015/03/17 by あすか

      • コメント 15件
    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      水滸伝 - 四 道蛇の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 全国を見てみれば、梁山泊はただの点にすぎない。
        しっかりした梁山泊が、十カ所あれば、線として繋がり、面として拡がる。
        民の苦しみと官の汚濁を自らの眼で見るため、宋江は過酷な旅を続けます。

        その言葉通り、穆弘、穆春、李俊。相容れなかった者達が、宋江が繋いだことにより志を共にしていきます。
        北方宋江は、皆が魅了される人物として描かれていますね。
        私も同じように宋江に惹かれ、彼らの活躍に胸が熱くなったのかもしれません。

        味方だけでなく、官軍側も人物が揃っています。
        李富は頭が切れる手強い存在だと思っていましたが、馬桂を通し人間らしさも見えてきました。
        物語が大きく動こうとしています。

        そんな中、宋江と武松の度に新しく加わった李逵の純真さ。
        湯隆と白勝の友情エピソードが一瞬の清涼剤で。
        僕たち友達、晁蓋も皆友達。かわいすぎる(* ̄□ ̄*;

        それから、私も安道全先生に湯隆の鍼で躰を軽くしてもらいたい。
        よく眠れ、覚醒めた時には筋肉の張りは取れているそうです。
        これらのなんでもないようなエピソードも、愛おしい今日この頃です♪
        >> 続きを読む

        2015/08/21 by あすか

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      水滸伝 - 五 玄武の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
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      • 宋江を包囲網より救出、魯智深は女真の地より脱出。
        目まぐるしく物語は動きます。
        魯智深の名に慣れてしまってるので、魯達はなかなか馴染まず。。
        魯智深の腐りかかった腕を、林冲と焼いて食べたシーンは何かの冗談かと思いました。
        中国の歴史小説って、そういうとこありますよね。

        そんなシーンも、楊志の死で吹き飛びます(>_<)
        宋江が馬桂に真実を告げることが出来なかった、そのほころびにより、楊志が死ぬんですか~~
        どんだけ不幸の星のもとに生まれてるんですか、この人。
        楊志と済仁美が命を懸けて守った、血はつながっていないけれど大切な息子。
        両親を二度失った楊令の、その後の人生が気になります。
        楊志より受け継いだ、痣と剣と、志。な、泣ける・・・

        石秀、周通も大好きでした。
        聚義庁の入り口にかけられた札が、今後たくさん裏返っていくと思うと切なくなります。

        馬桂は李富を愛し、娘の仇を討つよりも、一人の女としての気持ちが強くなってしまいましたね。
        この2人の複雑な関係も、今後どうなるか気になるところです。
        >> 続きを読む

        2015/08/30 by あすか

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      水滸伝 - 六 風塵の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 敵方に、新たな参謀が加わりました。
        聞煥章、この青年の能力は、全体を俯瞰するところからはじめて緻密に細部まで詰めていく。全体を見落とさない。
        今までは柔軟に動くことができなかった軍が、彼により体質が変わりそうです。
        ここにきて、強力な人物が出てきました。

        聞煥章はまず、通信を杜絶。
        飛脚商売の中に紛れ込ませているので、この国から全ての飛脚をなくさないかぎり通信を杜絶させることは不可能でも、予測をつけた宋江の旅路のところだけならば不可能ではない。
        宋江たち一行は孤立し、青蓮寺にじわじわと包囲網を敷かれます。

        これまでとは違う緊張感のある展開が続きます。

        そんな中、戴宗に見出された王定六が、梁山泊へと走り続けます。
        7日で着けば僥倖というところを、5日で走りきりました。
        この情報伝達の短縮がどうつながっていくのか。
        希望をもたせながら、次巻へと続きます。

        --------------------------------------------------------------------
        6巻は、好漢たちの活躍がたくさんありました。

        宋江旅の一行に、李逵の弟分欧鵬、鉄笛の馬麟、農夫の陶宗旺。
        宋江や魯達でも手に負えなかった人たちが、王進先生の下、爽やか好青年に再生されるのがとてもおもしろいです。
        鮑旭の変わり様を見ると、馬麟が再登場したときにどうなっているか楽しみ。

        秦明と魯達の話し合いも良かったです。意外にすんなり仲間になりました(^^)
        蕭譲の贋文書、段景住による馬の買い付け、馬の医師・皇甫端…職人たちの活躍も光ります。
        >> 続きを読む

        2015/09/23 by あすか

      • コメント 4件
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      水滸伝 - 七 烈火の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 宋江一行は太原府の山中、洞穴に追い込まれ、官軍に包囲されます。
        一万六千の官軍対宋江ら五人!
        数に差がありすぎて、ピンときません。
        陶宗旺が石積みの罠を仕掛け、その都度官軍を撃退します。
        こちらもピンときません(;´Д`)

        宋江の旅最後の仲間は、洞穴に落ちてきました。
        官軍の兵士・施恩。
        彼もまた「替天行道」に魅せられ、行動を共にします。
        圧倒的な兵力に耐える中、李逵が飛んだり跳ねたりしているのが可愛い。

        宋江一行は無事救出され、梁山泊へ入ります。
        雷横がその身を賭して守りぬきました。
        雷横が死んだとき、官軍の騎馬隊は整列、その雄々しさに敬意を表して立ち去ります。
        彼の死を一部始終見ていた陶宗旺も憑かれたように石積み作業に没頭。このシーンは印象的でした。
        楊志といい雷横といい、北方水滸伝の宿星の死に様はかっこよすぎます。

        あとは、阮小五ですね。
        阮小五は早い段階から軍師として期待されていただけに、その死は早いと思いました。
        重傷を負いながらもなんとか梁山泊へ帰ってきます。
        「ここで死ぬのは残念ですが、梁山泊の同志に会えて、よかった。われら、「替天行道」の旗を掲げて」
        また一つ、星が散っていきます。

        -----------------------------------------------------------------------------------------
        少華山料理:北方水滸伝に出てくる料理って、本当に美味しそう!内蔵煮込んで、次に肉を煮込んで、最後にご飯となります。
        陳達:追手がかかる中、阮小五は助かると信じ続け、梁山泊へ向かった姿に胸が熱くなります。
        扈三娘:この巻から登場♪水滸伝で一番好きです。
        宣賛:元々は眉目秀麗の青年でしたが捕らえられ、顔面を毀された人物。これから関勝の軍師としていい仕事をしそうです。
        聞煥章:扈三娘にロックオン。粘着質そうなのでやめてほしい。
        時遷:馬桂を追い詰めたと思ったのに・・・石勇との親子のような関係が素敵。
        >> 続きを読む

        2015/09/24 by あすか

      • コメント 23件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      水滸伝 - 八 青龍の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • おもしろい(;´Д`)

        独竜岡漁師の長・解珍と、その息子・解宝が暗躍します。
        解宝と一緒につるんでいる鄒淵、鄒潤兄弟。解宝の従兄の孫立、孫立の義弟楽和。
        李家荘も加わると、なかなか賑やかなメンバーです。

        ついに官軍と梁山泊の総力戦です。
        まずは先陣を切り、1千を率いた鄭天寿。
        背後は崖、退路を断ちます。
        自分の過去を振り返りながら、捨て身の作戦で官軍を打ち破る姿。そして、楊令のためにとった行動。
        秦明が楊令に、鄭天寿の死の真相を伝えたシーンは、じわっときました。

        官軍の動きも、ここぞというところで鈍い。
        宿元景の騎馬隊が敗北していなければ、梁山泊軍は苦しい戦いを強いられていたでしょう。
        官軍は指揮系統の関係から、宿元景に独立行動権を与えるしかありませんでした。
        それにより連携が取れず、梁山泊軍に壊滅的な打撃を与えることができません。

        鄭天寿のエピソードと同じくらい好きなのが、宋江と焦挺が語り合うシーン。
        杜遷、宋万が戦死し代わりに隊長におさまった焦挺が、心の不安を吐露します。
        夜空を見上げながら、やれることだけやればいいんだと、少し前向きに。
        いいシーンがあると、死亡フラグにしか見えなくなってしまいました・・・(※やはりフラグでした。)

        17度祝家荘を攻め最小限の敗北を繰り返しますが、楽和の歌声が反撃の狼煙。
        祝家荘を制圧します。
        仲間たちの戦死が目立ち始めた梁山泊軍ですが、頼もしい仲間も増えて。
        とりあえず一旦落ち着いたので、他の本を読んでから再開しようと思います。
        -------------------------------------------------------------------------------
        以下、気になったキャラ語り。

        扈三娘:強い!彼女が出てくると一気に華やかになります。(男だらけですので・・・)
        聞煥章:計画通り馬桂を殺して李富の目を覚ます…が、まさか自分が扈三娘にメロメロになってしまうとは。
        秦明:奥手すぎる
        宋万・杜遷・焦挺:皆いい隊長でした。痺れました。
        童威:登場時から好きでした。童猛の、髭を半分剃ったエピソードに少し動揺してしまいました。正面から見たい。
        >> 続きを読む

        2015/10/02 by あすか

      • コメント 10件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      水滸伝 - 九 嵐翠の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 死んだはずの妻が生きている。
        林冲は戦場を放棄し、救出へと向かいます。

        林冲に対して今まで何の感情もなかったのですが、この巻ではっきりしました。
        私この人ダメだわ・・・・・・・・・
        罠だとわかっていながらあえて飛び込む林冲に、
        このバカものがーーーーーーーー!!!!!って何度も思いました。
        死んだ妻への未練が断ち切れないのは、宋江の言うように、林冲の人間らしさであり、弱さでもあります。
        その弱さが好きになれません。これは武松に対しても同じことが言えるのですが。
        友を追った魯達、白勝。途中で出会った索超、呂方。手術後号泣した安道全。
        周りのキャラクターがとても良かった。
        林冲に対して苛つきながらもこの巻の印象が良いのは、頼りになる好漢たちのおかげです。

        秦明も頑張りました!
        魯達に促され、二竜山に来たばかりの解珍にも言われ、10歳くらいの子供(楊令)にも心配され、女性側から会話のきっかけをつくってもらって、やーっと求婚することが出来ました!
        まさかこの話、ここまで引っ張るとは思わなかった。
        宋江が軽く失恋してるのがおもしろかったです。
        宋江といえば、林冲の処罰で「私が自裁する」と言ったシーンはそうくるか!とポカーンとしてしまいました。
        やっぱこの人おもしろい。
        その後上手く場を上手くまとめた晁蓋もなんか良かったです、うん。

        あとは終盤の鄧飛ですね。
        脱出後、楊林と燕青が語り合う場面が印象的でした。
        楊林の柴進に対するはっきりとした嫌悪、これが今後の伏線となるのでしょうか。
        北方水滸伝、ますますおもしろいです。

        ---------------------------------------------------------------
        呂栄:本当に官軍には、魅力的なおっさんがたくさんいますね。呂栄のような人物が自裁する国の愚劣さが悲しい・・・
        李逵:羊の肉と野菜たっぷりの雑炊♪たまらないです。
        燕青:盧俊義とどーだの言われてましたが、やっと活躍してくれて嬉しい。鄧飛、楊林がしてくれたことを忘れないと言ったシーンは、この巻で一番好きです。
        扈三娘:いろんな人が、扈三娘にドキドキしてる。
        鮑旭・馬麟:ふたりともいい子になって梁山泊へ入山。王進先生がどう指導されているのか、気になる・・・
        >> 続きを読む

        2015/10/13 by あすか

      • コメント 11件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      水滸伝 - 十 濁流の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 北方水滸伝も折り返し点。
        この巻から『全巻までの梗概』が2頁となり、『登場人物紹介』も「双頭山」「流花寨」等、それぞれに括られました。「戦死者」がわかりやすくなりましたが、紹介文なしの一括りにされ、寂しさも感じさせます。

        ついに、代州の呼延灼将軍との対戦です!
        北京大名府軍直属の砲手・凌振が加わり、全軍の指揮権は高俅が持ちます。

        その前に、李逵と武松が梁山泊というのを伏せ、呼延灼、韓滔、彭玘に接触。
        やはり李逵が跳ねていて、場を和ませてくれます。心のまま生きていると実感します。武松も軍にいるよりは李逵と旅をしているのが合っていますね。

        呼延灼はこれまでとは全く違う、かなりの強敵でした。
        連環馬、三十頭の馬を横に繋いだもので、乾坤一擲の勝負と思った時に使う戦法。
        これにより梁山泊軍は大打撃を受け、晁蓋も寸前まで追いつめられました。
        戦死者は施恩、穆春、李袞。穆弘は重傷を負います。
        この一戦を見ると、やはり今まで戦ってきた宋軍は不甲斐なかった。
        強敵が相手だと、こうも物語がおもしろくなるのか。
        頁を繰る手が止まりません。

        同じ策をすぐに用い、愚策としてしまった高俅には思わず笑ってしまいました。
        安全な場所に陣取って、金の地に虎の絵が描かれた柄の長い傘を戦場に持ってくる高俅と呼延灼との将の差は歴然。
        連環馬対策をした梁山泊軍に大敗を喫することとなりました。

        兵の数で戦いを挑むには、梁山泊軍はまだまだ足りない。
        相手が弱いからこそ、なんとか勝利を積み重ねている現状。
        敵方が優れた人物を揃えたとき、どうなってしまうのかと不安を感じました。
        >> 続きを読む

        2015/11/03 by あすか

      • コメント 18件
    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      水滸伝 - 十一 天地の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 北方水滸伝が止まりません。
        11巻のレビューをあげようとしていますが、現在15巻を読んでいるところです。
        目標を年内読了→15年度読了に下方修正しようと思っていましたが、このペースだとその必要もなさそうです。
        やはりレビューを書く作業がボトルネックとなっていますが・・・!

        以下、11巻の感想です。


        索超が子午山の王進先生を訪ねます。
        楊令再登場!待ってました(*´∀`*)
        王進塾で、楊令は急成長を遂げたようでした。
        幼い頃から様々なものを背負わされてる彼を見るのはやはり辛いものがあります。
        谷川で索超とじゃれているシーンは、歳相応のようで涙が出ます・・・

        前巻までの戦死者は16名。
        組織編成だけでなく、周りの人間の生き方にも影響を与えました。
        弟のように思っていた李袞を失った樊瑞。
        何が生死を分けるのか、考え続けます。
        彼は変わり、今までになかった自分を発見しました。
        そんな樊瑞を公孫勝は致死軍に迎え入れます。

        杜興は九竜塞に配属され、史進の副官となりました。
        杜興は一体どうしてしまったのでしょうか。
        李家荘ではあんなにイケイケ執事だったのに、手塩にかけた李応と離れ離れになってから、様子がおかしくなっています。
        ・・・拗ねてるだけか(ヽ´ω`)
        傷ついた兵たちがまた動けるよう、あえて厳しい言葉をかけ続ける杜興。兵たちも彼の真意を知り、慕っていくようになります。

        戦況はあまり動かず、小休止の巻なのかしら、と油断していました。
        最後の最後で、晁蓋が史文恭の手にかかり、命を落とします。

        -----------------------------------------------------------------------------------
        *その他の人々

        白勝:盗人として登場した時は、まさかここまで安道全先生の助手を務め上げるとは思わなかったし、重要な人物になるとも思いませんでした。愛されてるねぇ。
        楽和:歌った回数は、祝家荘戦を超えたのではないでしょうか…というくらい、歌いまくってました。
        王英:扈三娘救出のシーンは、一瞬白馬の王子さまに見えました。(足短いけど)
        韓滔:もっと…もっと史文恭を疑ってぇぇぇ!!!(;´Д`)
        >> 続きを読む

        2015/11/09 by あすか

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      水滸伝 - 十二 炳乎の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 晁蓋が、青蓮寺の刺客により命を落としました。
        梁山泊は悲しみに包まれましたが、大きな混乱もなく、この状況を越えて行くことができたのは宋江がいるからでしょう。
        子午山から東に向かって少しずつ旅をしてきた索超は、威勝近郊の寨にいた行商人から晁蓋の訃報を聞き、梁山泊軍へ帰還。
        旗持ちの郁保四の目を通し、その様子が語られます。

        志のために戦って死ぬのではなく、暗殺という卑劣な方法で死ぬのは特に嫌な気持ちになります。
        「私は、暗殺にしか喜びを感じません」
        とはっきり言う史文恭に、李富も嫌悪感を抱きました。
        敵ではあったがこの国について語ってみたかったと、晁蓋という一人の英雄に思いを馳せます。

        晁蓋の死を悼む間もなく、矢継ぎ早に物語は展開します。
        闇塩の元締である盧俊義がついに捕縛。
        燕青は飛竜軍とともに救出に向かい、宋江らは闇塩の道の証拠を回収すべく、梁山泊全軍を出動させます。
        それに対し青蓮寺は、雄州の関勝将軍を送り込みました。


        水滸伝で特に好きな人物たちが躍動し、この巻は特別思い入れがあります。
        燕青、関勝、宣賛。
        それと、この巻のラストが好きです。
        自分の思う様に生きていく、晴れ晴れとした気持ちで梁山泊に向かう関勝たちが描かれています。
        悲しみにくれる終わり方もドラマチックでいいですが、たまにはこういうのもいいですね。

        --------------------------------------------------------------------------
        綽名:この巻から急に書かれるようになりましたね。
        張青&孫二娘:晁蓋の影に隠れてますが、張青も悲しかったなぁ。この夫婦の活躍がもっと見たかった。
        関勝:北方水滸伝で一番かっこいいキャラクターは関勝だと思いました。この巻読んで確信しました。
        宣賛:阮小五が早くに亡くなったため、その代役に充てられたようです。嬉しいような悲しいようなで複雑!
        朱富:梁山泊きっての豪傑たちと酒を酌み交わしている場面が良かった。ますます彼らに感情移入しちゃうなぁ。
        >> 続きを読む

        2015/11/10 by あすか

      • コメント 21件
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      水滸伝 - 十三 白虎の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 流花寨に趙安軍が押し寄せ、呼延灼、関勝、穆公が迎え撃ちます。
        呼延灼らは敵の動きがおかしいことに気がつきますが、呉用は彼らが軍を引くことを認めず、流花寨の防衛に固執。
        しかし官の狙いは別のところにあり、董万の軍は双頭山を奇襲しました。

        北京大名府軍の大改革をやってのけた董万、梁山泊本隊と互角に闘い膠着に持ち込んだ趙安、戦全体の絵を描いた袁明。
        彼らにより双頭山は痛撃をくらい、二千近くの犠牲を出しました。
        敗走した朱仝ら三百は春風山へ、一千は秋風山へ籠ります。

        この巻は三度、涙した場面がありました。
        朱仝が死んでからも双頭山を守り続けた場面、李逵と宋大公が親子のように心通わす場面、呼延灼が韓滔、彭玘二人の友の死に涙を流した場面です。
        彭玘と孔明の、自らを犠牲にし、犠牲を最小限に止めたのも・・・と書くと、李忠が・・・といつまでも続きそうなくらい、見応えあるシーンが多くありました。

        この終盤に差し掛かろうというときに、郭盛、馬麟、鮑旭らが才能を開花し、台頭してきます。
        これは楊令伝への布石ではないかと思いました。
        というのも、彼らが他の人物より少し丁寧に描かれ、優遇されているような気がしたからです。
        彼らは楊令の部下であり、友となっていくのではないでしょうか。

        ・・・なーんて、完全に予想なので、次の巻には戦死しているかもしれません(;´Д`)

        -----------------------------------------------------------------------------------------
        秦明:秦明が出てくると場が和らぐような気がします。やっぱ秦明が一番だわ。
        楊志:楊志のよの字も出てないのですが、もし彼が早々に戦死しなければ、いい活躍をしそうだとふと思ってしまいました。(楊令も健全に育っていたでしょうし・・・)
        宋大公の畑:死体を肥料にって嫌だなぁ。
        郭盛:やはり、楊令と共に闘っている未来しか見えません。
        解珍:陽春、郭盛と面倒見がいいですね。
        趙林:阮小二が助けた子供ですが、晁蓋が暗殺されて以降疑心暗鬼となっている私は、この子供が間諜にしか見えません・・・趙安の子供なのでは!?と疑っています。姓が同じだからという理由で、趙安の年齢とか覚えていません。
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        2015/11/13 by あすか

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      水滸伝 - 十四 爪牙の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
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      • 官の威を受けた威勝・田虎の反乱に対し、近くの石悌山に魯達や鄒淵を派遣します。
        しかし田虎に雇われた傭兵部隊の張清により、膠着状態となります。
        またも魅力的な人物が登場しました、飛礫の張清。

        この巻の前半は、夫を亡くした孫二娘と法規担当の裴宣との結婚、王英の気持ちに気がついた宋江が動くなど、ほっと一息つくようなエピソードがありました。
        史進の騒動で林冲と盧俊義が賭けをしたのもおもしろい。
        杜興は相変わらず嫌味だ。
        梁山泊にいる人たちが楽しそうに笑っていると、安心します。
        梁山泊を離れたところでは、張横が息子の張平を連れ、子午山の王進の元へ。親子の、胸がぎゅっとなるような旅路が描かれています。

        官が本気を出してきました。
        梁山泊の完全殲滅を決意し、20万の大軍を投入。
        対する梁山泊は4万ほど。
        徐々に防御が少しずつ剥がされ、締め上げられていきます。

        ここから15巻の半ばまで、たくさんの同志たちが戦死していきます・・・
        彼らが加入してからずっと見てきたので、思い入れが相当強くなっています。
        それぞれにドラマがあり、涙なくして語れません。

        中でも記憶に残っているのは、錦毛虎燕順の戦死です。
        彼は二竜山を立て直すために、自ら清風山に籠り戦い続けました。
        志のために仲間と共に戦った日々を「いい人生だった」と振り返ります。

        「ひとつ言っておく。ここは、俺の山だ。忘れるなよ。この錦毛虎燕順様の山だ」

        言葉や言動の一つ一つが、好き勝手に生きてきた彼らしい最期で。
        悲しいけれども、長いストーリーの中でもかなり好きなエピソードの一つとなりました。
        >> 続きを読む

        2015/11/20 by あすか

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      水滸伝 - 十五 折戟の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 二十万を超える官軍が梁山泊の各寨を包囲。
        二竜山を守るために清風山に籠った燕順は、董万に討たれた。
        どの寨が崩れても、梁山泊は壊滅する。
        極限状態の中、各寨は必死の防戦をしていた。


        前巻に続き、防衛戦。
        二竜山は燕順を失ったものの、董万の方が被害が大きく、ぎりぎりの戦いを続けます。

        宋江の弟、宋清が戦死します。
        命をかけて兵糧を守った宋清と、その兵糧を守り切った楽和。
        命の灯火が消える前の、澄み渡る楽和の唄声に、馬麟の鉄笛が響き合いました。
        不謹慎かもしれないけれど、とても美しいシーンだと思いました。
        心に深く残っています。

        梁山泊軍の主力を長く担っていた穆弘も、趙安との戦いで命を落とします。

        手に汗握る展開が続き、夢中になって読んでいましたが、ちょっと心折れました。
        好きな人物がどんどん死んでいく。
        読みたいけどこのまま進んだらもっと多くの人物が死んでしまうかも・・・と、本をぱたんと閉じたり。(無駄な抵抗)

        そんな状態だったので、宣賛の起死回生の作戦は祈るような気持ちでいました。
        梁山泊の最後に振り搾った力の一滴は、崖の縁を歩くような作戦でした。
        顧大嫂、強い!
        まさかの黄信復活!
        際どいところで、なんとか官軍を退かすことに成功しました。

        弟を喪った宋江と、李応を喪いがっくりきている杜興の今後が気になります・・・。
        >> 続きを読む

        2015/12/01 by あすか

      • コメント 4件
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      水滸伝 - 十六 馳驟の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 梁山泊、官軍とも戦の傷痕を癒やし、次の戦いに備える。そんな巻だったと思います。
        健と戴宗が偽の講和案を持って高俅に近づき、史文恭は梁山泊重要人物を暗殺するため、孫二娘に接触します。

        またしても史文恭・・・!
        史文恭ひとりに何人の同志が暗殺されているのか。
        孫二娘の哀しみを思うと、やりきれない気持ちになります。

        この巻は女性たちの登場が多かったように思います。
        顧大嫂、楽大娘子、孫二娘が負った傷は癒やし難いものがあります。
        あとは王英の女性関係。
        扈三娘を妻にした時に他の女とは切ると約束したのに、白寿だけはオッケーとかなんて言い訳(;´Д`)
        その後の展開は、王英いい気味・・・と思ってしまうくらい、好感度ダウンしました。
        聞煥章とともに溜飲を下げましたが、この人の妄想も危険すぎます・・・

        殺伐、ドロドロしている中、孫新と顧大嫂のエピソードが可愛くてホッとしました。
        夕陽を見ながら手を繋いで歩く。
        心のなかでは、ずっと続いていく。

        北方さんの描く女性があまり好きではなかったのですが、この巻は良かったと思います。
        男性はどの人物も個性豊かに書かれるのにね。

        他、大きな出来事は致死軍による袁明暗殺!
        洪清らが周りを固めているため、以前樊瑞が暗殺失敗しましたが、今回の洪清VS燕青。迫力がありました!

        「燕青と申します。少々、体術の心得がありまして」
        「浪子燕青。私の相手をするには、まだ早いかもしれんぞ」
        「洪清殿こそ、御自分が老いておられることを、自覚されていない」

        強いイケメンが強敵と対戦する、まるで少年漫画のような展開!笑
        ラストの決め台詞まで楽しませてもらいました。
        燕青、男色疑惑が晴れて以降、いいキャラクターしてます。
        >> 続きを読む

        2015/12/03 by あすか

      • コメント 15件
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      水滸伝 - 十七 朱雀の章
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 翻弄されている。
        この梁山泊が、童貫ひとりに翻弄されている。


        水滸伝もとうとう17巻まできました。
        残り2冊となりましたが、どのような結末になるのか全く想像できません。
        童貫、麾下の将校、兵・・・策を用いて勝利することも難しい強敵です。
        梁山泊軍は、ひとり、またひとりと命を落とします。

        董平、関勝、侯健、そして魯達。
        梁山泊の核となってきた人物たちが討たれていきます。
        楊令や郝瑾、そして女真族の阿骨打の台頭をみると、時代は次の英雄たちを求めている、そのようにも思えました。

        願わくばひとりでも多くの人が生き延びてくれますように。
        志が繋がれますように。


        あぁ、18巻を一刻も早く入手したい。。
        --------------------------------------------------------
        *盧俊義→燕青に移行して以来、燕青が様々な顔を見せてくれます。
        まさか拷問までするなんて。
        遊技李師師との関係、彼女が今後どのように動いていくのかとても楽しみです。
        >> 続きを読む

        2015/12/13 by あすか

      • コメント 7件
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      水滸伝 - 十八 乾坤の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • ついに18巻まできました。

        魯達が「一代の麒麟児」と評した楊令は梁山泊入りし、各地の同志たちと再会を果たします。
        特に郭盛の嬉し涙と林冲との対戦は良かったですね。
        百里風に老いを感じ、そして林冲自身も四十二になったと振り返ったシーンは寂しさを感じました。
        また、女真族の阿骨打との出会いにより、楊令はさらに器を大きくします。

        青面獣の名を継いだ、楊令の成長を嬉しく思います。
        二竜山が陥落し、また扈三娘をかばった林冲が戦死するという大きな出来事がありましたが、彼らの志は確実に未来へと繋がっていくのだろうと感じました。

        秦明や林冲の死は印象的でしたが、それ以上に同志たちの心の動きが気になりました。
        鄒潤は過去に扈三娘から受けた仕打ちを思い出し、戦場で魔が差してしまいます。
        上級将校は呉用の作戦の拙さを責めます。
        一人一人の感情を、上手く物語におさめていると感じました。

        この巻は残りわずかということもあり、今まで以上に丁寧に読みました。
        それでもあっという間に読了です。
        感情が高ぶるかと思いましたが、いつも通り読み終わりました。
        この巻もたくさんの同志を失ったのですが、次巻で果たして決着がつくのだろうかと思う程、梁山泊に人材は豊富にいます。軍資金は潤沢、士気も衰えていない。
        そんな状況で読み終えたのが意外でした。
        ------------------------------------------------------------------------------
        連環馬:乾坤一擲の策、まさかの3度目。笑
        呉用先生:嫌われすぎてて気の毒になりました。
        秦明・解珍・郝思文:酒を酌み交わし、いい人生だったと振り返る秦明に涙が・・・解珍も、彼らしい最期でした。
        林冲:9巻で嫌いとか言ってゴメン。。後悔するなら言わなければよかった(;´д`)トホホ…
        唐昇:北京大名府で董万を謀るシーンはドキドキしました。この人、楊令伝で活躍しそう。
        >> 続きを読む

        2015/12/16 by あすか

      • コメント 11件
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      水滸伝 - 十九 旌旗の章
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 北宋末期。
        腐敗混濁の世を正すため立ち上がった宋江、晁蓋ら好漢たちの物語も一つの終わりを迎えました。
        19巻という長編を読み終えた今は、達成感よりもストーリーの壮大さに打ちのめされています。
        ある程度は予想するも、ここまでの敗戦を描くとは思いませんでした。
        最終巻は滅んでいく梁山泊と、かすかな希望が描かれています。
        果たして、理想を求めて闘ってきた男たちの志は受け継がれていくのでしょうか。

        最終決戦、童貫はその存在の全てをかけて総攻撃を仕掛けてきました。
        壮絶な闘いが続き、同志たちは次々に戦死していきます。

        自分の心の迷いにより林冲が死んだと悔やむ鄒潤
        字も読めない無法者がよくやったよな、と呟く陳達
        もう水に潜れなくなったと微かに微笑む張順
        流花寨を死守すると決めた花栄、その気持ちを理解する魏定国
        宋江を身を挺して守った呂方

        ・・・他、書き出せないほどの犠牲を出しましたが、その生き様はどれも記憶に残るものでした。
        もちろん、これまでの戦死者54名も同様です。
        彼らの強さはとても魅力的ですが、それ以上に自らの弱さに泣き、誰かを批判し、嫌悪感を抱いたりといった人間らしさが描かれ、その度に心に響きました。
        黄信は常に愚痴っぽく、杜興は容赦無い。
        凌振は大砲に心血を注ぎ、安道全は最後まで医師でありました。
        そんな彼らの物語を見届けたことを嬉しく思います。

        童貫、趙安はどうやっても倒れない。
        彼らも時代が求めている英雄なのでしょう。
        そしてそれは楊令も同様で、紙一重で刃をかわします。

        「替天行道」の旗は、宋江から楊令へ。
        志が繋がれる限り、彼らの闘いが終わることはありません。

        光は、まだ遠い。
        梁山泊の夢は、楊令、そして生き残った者たちに託そう。
        >> 続きを読む

        2015/12/24 by あすか

      • コメント 15件
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【北方謙三】(キタカタケンゾウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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