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丘沢静也

著者情報
著者名:丘沢静也
おかざわしずや
オカザワシズヤ
生年~没年:1947~

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このランキングは1日1回更新されます。
      飛ぶ教室
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
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      •  壮大な話ではありません。私たちにも起こりうる身近で小さな、それだけに大切な物語です。何回も読み返してしまいました。読み終わったあとはいつも、今まで当たり前だったと思っていたこと一つ一つが、とても輝いて見えます。

         物語の主役となる五人の少年たちは、それぞれ心に寂しさを抱えています。「子どもだって悲しくて不幸になることがある」「子どもの涙が大人の涙より小さいなんてことは絶対にない」。私たちも持っている、それぞれの悲しみをどうやって乗り越えるのか。現代にも通じる答えを、八十年以上も前からケストナーが届けてくれます。

         そして、子供と真剣に向き合う大人が減っているように思う昨今、作中に登場する「正義さん」の行動と言葉に心が震えました。「苦しんだのは、心を割って話せる人がいなかったためだから、まさにこの学校で、自分が舎監になろう」「そうすれば少年たちは、悩み事をなんでも相談できるわけだから」。子供だからと決して馬鹿にはしません。しかし、甘やかすこともしない。

         やんちゃな主人公5人と、正義さん、禁煙さんが紡ぐ物語は、ちょっと小粋でハードボイルド。さりげなく出てくるキャラクターたちもきらりと輝く。人生を悩みながらも軽快に生きたケストナーと、丘沢さんの軽やかな訳が見事にマッチした一冊です。
         この物語は、決して大きな救いではないけれど、読んだ人のささやかな光になると思います。オススメです。
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        2015/08/14 by 秋桜里

      • コメント 1件
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      クマの名前は日曜日
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 日曜日という名前のクマのぬいぐるみと、そのクマを友人と信じる少年の物語。

        春先にヴィレッジ・バンガードで偶然、ミヒャエル・ゾーヴァの絵本を見つけたので購入してみました。

        朝起きたら隣に寝ていたクマのぬいぐるみを生きているクマと思い込み、そしてしゃべらないので弟分でもあるかのように世話をする少年がなかなかに微笑ましい感じです。
        でも、クマのぬいぐるみがいっこうに動かないので疑いを持ち始めて・・・。

        挙句には無理やり朝食のトーストを食べさせようとしてジャムとミルクだらけにしてしまいます。

        その後、日曜日は洗濯機へ運ばれて・・・。物干しに吊るされている日曜日の悲しそうな目を見て少年は反省します。

        でも、その夜。

        少年は日曜日と少年の立場が入れ替わった夢を見ます。おもちゃ屋さんでクマに買われる時をずっと待っている少年の悲しい夢。

        そして朝を迎えると・・・。

        ミヒャエル・ゾーヴァ絵と話の愛らしさが良い感じの絵本です。
        小さいお子さんをお持ちの方にお勧めです。
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        2013/12/21 by Shimada

      • コメント 4件
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      ツァラトゥストラ
      4.0
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      • 光文社の古典新訳シリーズにはしばしばお世話になっています。古い訳は訳自体が難解で読む気がしなかったり、字が小さすぎ、行間が狭すぎて読む気がしなかったりするもので。

         『ツァラトゥストラ』もニーチェの代表的な作品と言われ、「神は死んだ」というフレーズだけなら誰でも知っているのですが、未読だったので今夏挑戦しました。内容をまとめるのは非常に難しい本で、たくさんのアフォリズム(警句)で構成された作品です。反聖書と言われているそうで、そこここに聖書のもじりがあったり、イエス・キリストやキリスト教の神を批判する内容が出てきます。

         主人公ツァラトゥストラは山の上にある洞窟で隠者のような生活をしていますが、ある使命感にかられて山から人間のいる地上へ下ってきます。しかしツァラトゥストラの話は全然受け入れられず、地上をさまよい歩いたあと、また山にこもります。再び地上にやってきて、また山にこもり、最後は山の洞窟に「高級な人間」らしきさまざまな人たちがやってきて、彼らとしばらく話を交わしたあと、再び一人になってさまよいます。ツァラトゥストラと常に一緒にいるのは鷹と蛇です。これは誇り高さと知恵を示しているようです。

         神は死んだ、それは人間への同情によるものなのだとツァラトゥストラは言います。また神様に何でもお任せにしている人間を批判しています。ツァラトゥストラは人間を非難しながら、人間がもっと高い存在になれるはずだと語り、そのために努力するよう勧めます。しかしそれは暗い顔をして修行をしたりすることではなく、自由になることを意味するようです。ツァラトゥストラは「笑い」や「ダンス」を強調します。イエスは全然笑わなかった。むしろ今笑うものは不幸だと言った。ツァラトゥストラはイエスを批判し、あらゆる価値や権威を笑い飛ばし、軽やかになることを勧めます。この、人間が高みに登るあたりを読んでいると、仏教的な感じがします。仏教ではブッダは目覚めた人の意味で、固有名詞ではありません。後世、シッタルダ以上の人が現れなかったので、ブッダというとシッタルダを指すようになっていわば神格化されてしまいますが、もともとは誰でもブッダになれるというのが仏教の考え方です。ツァラトゥストラも人間が「超人」になれると説きます。

         かの有名な「永遠回帰」とか、「大いなる正午」の話も出てきますが、はっきりと書いてあるわけではなくよくわかりません。これも仏教的な意味での輪廻転生や解脱のことなのだろうかとも思いますが、ツァラトゥストラが言っている永遠回帰は同じ事を繰り返すということですから、輪廻とも違う気がします。永遠であり一瞬であるという時間感覚を超越した世界に入ることが大いなる正午なのでしょうか。

         キリスト教や神を批判しているので、もっと反宗教的かと思いきや、むしろツァラトゥストラは最も真面目な求道者のように見えます。巨大な組織となってしまった教会、神なしで勝手な解釈をされている信仰はニーチェの時代も今の時代もあるのでしょう。思えばキリストが地上に来た時にはユダヤ教が神の意図とはずれてしまったことにイエスは批判をしたのでした。最も神に忠実に教えを説いたイエスは殺されてしまった。ツァラトゥストラは近代の預言者なのでしょう。彼もまた現状のさまざまな価値を批判し、ひっくり返しています。中でも「からだ」の賛美は今こそ読んで面白いところです。精神とからだを分離して精神を高みに置く考え方に限界が来ていることを現代人はよく知っていると思います。ニーチェの時代にそれに気付いているところが面白いところです。身体が思想である。むしろ精神は身体に従属しているとツァラトゥストラは説きます。ニーチェには現代人が読んで面白いアフォリズムがたくさん含まれています。

         
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        2014/08/20 by nekotaka

      • コメント 2件
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      数の悪魔 算数・数学が楽しくなる12夜
      カテゴリー:数学
      4.0
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      •  数学の面白さを子供に分かりやすく伝えようという
        非常にむずかしいテーマに取り組んだ意欲作です。
        ドイツの作品を翻訳したものですね。
         
         数字が大好きで
        算数も好きな息子に読ませようかと思って購入しましたが、
        小学1年生にはまだ早かったようです。
        何歳になったら すすめてみようかなぁ・・・。
         
         あとがきを読んでみると
        一応10歳以上をターゲットにしているようなので、
        そこらへんが目安なのでしょうか。
         
         読んでみて思ったことは、
        数学の不思議なところ、奥深いところを
        さまざまな題材をあげて
        できるだけ平易にしめしていて
        よく書かれているなぁ と、
        そこにつきます。
         
         それでいて、取り扱われている内容は
        フィボナッチ数列とか順列や組合せ、
        最適化問題や無限と収束といった
        かなり本格的な内容です。
        理解することは難しくても、
        興味を持たせることはできる
        という視点と努力はすごいと思います。
         
         訳が古いのか、
        原書の表現を日本語に変換するのがむずかしいのか、
        それとも表現のアイディア自体を私が上手に汲み取れないのか、
        ちょっとしっくりこない表現もありましたが、
        著者や訳者、本書にかかわってくださった方たちに敬意を表して
        ★4つとしたいと思います。
         
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        2015/02/05 by kengo

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