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島田荘司

著者情報
著者名:島田荘司
しまだそうじ
シマダソウジ
生年~没年:1948~

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このランキングは1日1回更新されます。
      占星術殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
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      • 【かなりの力業で強引に納得させてしまう島田荘司の代表作】
         現在の新本格派の先鞭をつけたとも評される島田荘司のデビュー作にして、最も有名な作品をようやく読んでみました。

         物語は、昭和11年に起きた一家殺人事件を43年後に再推理するという構成になっています。
         主人公は、占星術師の御手洗潔。
         そして、御手洗の友人である石岡和巳がワトソン役を務めます。

         物語の発端は、御手洗のもとに竹越警視の娘が持ち込んだ亡くなった警視の手記でした。
        その手記には、昭和11年に起きた通称『占星術殺人事件』と呼ばれた一家皆殺し事件に関係することが記載されていたのです。
         この手記は、竹越警視にとっては一生の恥辱となるような内容を含んでおり、また、それ故に竹越警視自身が退職後占星術殺人事件の解明に心血を注いだものの果たせなかったことが綴られていたのです。
         竹越警視の娘は、特異な才能を持つと評判の御手洗にこの手記を読んでもらい、父が果たせなかった事件解明の願いを果たして欲しいと依頼してきたのでした。

         しかし、御手洗は世間離れしているところもあり、占星術殺人事件については全く知りませんでした。
         作中では、相当に有名な事件で、迷宮入りしているものの、素人マニアらが40年以上にわたって様々な推理を凝らしてきたにもかかわらず、結局真相が分かっていない事件とされています。
         詳細な記録本まで出版されているということで、作中ではこの事件に詳しい石岡が、記録本をもとに御手洗に事件のことを語って聞かせるという構成を取っています。

         さて、この占星術殺人事件ですが、梅沢家の当主である梅沢平吉が、占星術にまつわる妄執に囚われ、自分の6人の娘を殺害し、それぞれの完全な身体のパーツを得るために死体を切断し、完全なパーツだけで『アゾート』と呼ばれる完全体を制作するというとんでもない計画を立てたことから始まります。
        切断した死体の残りの部分は、占星術的に意味のある場所にそれぞれ分散して埋めるなどということまで計画していました。
         平吉は、この計画を手記の形で書いていたのです。

         ところが、平吉がこの計画を実行に移す前に、当の平吉自身が何者かによって殺害されてしまいます。
         死体が発見されたのは平吉の一戸建てのアトリエ内であり、後頭部を強打されて殺されていました。
         ドアには内側からカバン錠(これがどういう鍵かよく分からなかったのですが、調べてみたところ、鞄などについている鍵みたいなもののようです。カチッとはめると錠がかかり、さらに鍵をかけられるタイプでしょうか?)がかけられており、外には雪が降り積もっていたことから密室状態になっていました。
        アトリエの外には男女の靴跡が残されていましたが、それが誰の物なのか、犯人の物なのかも正確には不明です(現場を検証できるわけもなく、こういう点は推測するしかないんですよね~)。

         これで占星術殺人事件は頓挫したかのように思われるのですがさにあらず。
         平吉の供養のために平吉が重要であると手記に書き残した弥彦神社にお参りがてらに旅行した6人姉妹が行方不明になってしまうのです。
         その後、6人の切断された死体(死体の一部はアゾート制作に使用されたのか、それぞれ欠損しています)が、日本中の様々な場所から発見されたのです。
         しかし、死体のパーツを継ぎ合わせて作ったと思われるアゾート自体は40年以上経った減殺でも未だに発見されていないのです。

         そして、もう一つ書いておかなければならない殺人事件が起きていました。
         それは、6人姉妹にはもう一人、長女の一枝という姉がいたのです(ですから、全部で7人姉妹なのです……ただし、後妻との間の子供だったり弟の娘で同居している子供なども含まれており、単純な7人姉妹というわけではないのですが)。
         一枝は、ずっと前に嫁いで別居しており、梅沢家とは別に生活をしていたのですが、平吉の事件の約1か月後に自宅で殺害されていたのです(これが時系列的には平吉の殺人に次ぐ第二の殺人になります)。

         当時、一枝は離婚しており、自宅で一人暮らしをしていたのですが、何者かによって後頭部を花瓶で殴打されて殺されており、家は物色され金銭が無くなっていました。
         そして、どうも死姦されているようで、膣内から精液が検出されているのです。
         一枝の事件については平吉の手記には全く書かれておらず、物取りのようにも思われるので、一連の事件とは関係がないのかもしれません。

         この様なあらましを聞かされた御手洗が謎の解明に乗り出すという物語なのですが、メインのトリックについては私にも分かりました(作中の手掛かりによって合理的に推理できたというよりは、おそらくこうではないかと想像できたというレベルです)。
         ただ、このメイントリックは、『金田一少年の事件簿』で無断でパクられたらしく(島田氏が抗議した後には断り書きが書かれるようになったそうですが)、結構有名なのだそうです。
         私はそのことは知らなかったのですけれど。

         その他にも色々と細かい謎が多く、その全てについては全く力及ぶところではありませんでした。
         密室トリックについても作者が用意した答にはたどり着いていません。

         さて、本作を読んでの感想ですが、とにかく力業でまとめ上げた作品という印象を持ちました。
         本作には、2度にわたって『読者への挑戦』が挿入されているのですが、確かに作者が用意した答にたどり着くための手掛かりは書かれてはいるものの、作者が用意した答以外の可能性が無いか、それが唯一無二の解答か?という点については完全に潰し切っているとは思えませんでした。
         クイーンがやっているように、論理必然、それしかないというところまでは詰めてはいないように思えるのですね。
         また、結構無駄というか、無意味な行動も多く、何故そうしなければならないのかという論理必然性への配慮も今ひとつと感じます。

         犯行の実現可能性という点については、もうこれは、よくやったものだと感心するしかないでしょう。
         実際にこれをやるのは無茶苦茶大変なことですし、きわどい綱渡りも多く、実現可能性をシビアに考えると辛い物があります(そこは作者も真犯人の言葉でフォローしています)。

         作品の構成上、43年前の事件を再推理するということの制約もありました。
         再捜査がほぼ不可能なため、御手洗と石岡の議論と、「きっとそれは~なんだろう」という推測で補わなければならない部分も多く、必ずしも証拠に基づく全面解決とはいかない部分も残ってしまいます。
         ちなみに、同じように、過去の事件を再推理するという構成の作品として、エラリー・クイーンの『フォックス家の殺人』という作品があるのですが、これは本作に比して限定された状況を設定し、さらに、当時の関係者を集めて事件の状況を再現し、現場保管がすごく良くて、過去の証拠品が発見できるという設定にしてこの問題点をクリアしています。

         その他、このレビューを書くに当たって、他の方のレビューを読んで同意できた点を挙げておくと、御手洗と石岡のセリフ部分が判別しづらく読みにくいという点が挙げられるでしょう。
         両者とも、自身のことを「ぼく」と呼んでおり、どっちのセリフか分かりにくいという指摘があって、それはそうだなと思いました。

         また、本作の途中で御手洗と石岡が京都に行く場面があるのですが、あれは不要ではないかという指摘もありました。
         確かに無くても書けると思います。
         それ以外にも、必ずしもここは書く必要はないのではないか?と思える記述が結構あったという印象があります。
         もっとソリッドに削ぎ落とす方が良いかも知れません。

         と、書くとかなり辛辣に批判しているように読めてしまいますが、そういうことでもないのですよ。
         ミステリには様々なタイプがあって良いと考えており、必ずしも論理必然まで突き詰めずとも、筆力で納得させてしまうスタイルだってあって良いでしょう(あとは個人の好きずきの問題です)。
         本作は、後者のタイプの作品と読みました。
         まぁ、とにかくこれだけとんでもない事件を設定し、解決に導いた力業には敬服する次第です。
         また、メイントリックについては秀逸と評価して良いのではないでしょうか(図入りですごく丁寧に説明されているのですが、そうしたために何だか分かりにくくなった感もあります。もっと直感的に分かることなので、説明の仕方はあるいはもう少し工夫ができるかもしれません)。

         一時期衰退した本格物の命脈を保ち、新本格派を生み出す素地となった作品であることは間違いなく、本作が有する独特の雰囲気と相まって独特の魅力もある作品だと思います。
         力作と評価したいです。


        読了時間メーター
        □□□□    むむっ(数日必要、概ね3~4日位)
        >> 続きを読む

        2020/06/20 by ef177

    • 他5人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      占星術殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 島田荘司のミステリ史に残る傑作「占星術殺人事件」は、四十年間未解決のままだった、大量バラバラ殺人の謎を、名探偵・御手洗潔(初出時は御手洗清志)が、一週間という厳しい期限内で見事に解き明かすまでを描いた作品だ。

        バラバラ死体を組み合わせて、究極の美女を創造せんとする画家の手記に始まる犯罪の猟奇性、当時としては珍しいエキセントリックな天才肌の名探偵、読者への挑戦状など、どこから切っても探偵小説の復権を高らかに宣言した作品でもあると思う。

        体の一部を切り取られ、全国各地で発見された六人の女性の遺体---昭和十一年に梅沢家の一族を襲った猟奇連続殺人事件。
        その「アゾート殺人」を予言した画家の梅沢平吉は、事件以前に密室のアトリエ内部で死亡、他の容疑者全てにアリバイが成立した。

        事件は迷宮入りし、幾多の素人探偵がこの謎に挑むが、未解決のまま四十年が経過する。

        そして、その四十年後のある日、御手洗潔のもとに新証言が持ち込まれた。
        御手洗は、一週間という期限の内にこの難題を解くべく、石岡和己と共に京都へと向かうのであった-------。

        後年の御手洗シリーズでは、独自の本格ミステリ論に加え、社会派の視点や人間ドラマが物語の中核を為すことが多いが、この作品に限っては純粋な謎解きとサスペンスを中心に、本格探偵小説の本流を強く意識した構造になっていると思う。

        独創性の高い謎の数々、二度にわたる読者への挑戦状、さらには初出時は袋綴じにされた解決篇など、著者のデビュー作品において、自身の実力に本格ミステリの復権を賭ける、若々しい意気込みが感じられるんですね。

        また、エキセントリックでアグレッシブな名探偵・御手洗潔と、手強い謎とが相性良く釣り合うバランスも絶妙だ。

        大きな真相が明らかにされる爽快感もあるが、細かな伏線が実にたくさん張られていたことも、驚きを倍加させてくれるんですね。

        最後のページまで、一瞬たりとも気の抜けない、本格ミステリの理想的なあるべき姿を具現化した作品だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/12/28 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      写楽閉じた国の幻
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 島田さんの企画から20年越しの作品。
        その中身は今でも存在が知れない東洲斎写楽に迫ったもの。

        息子を亡くし妻からは離婚も迫られ、そんな時救いの光明は自身が研究していた写楽。
        ある言葉から写楽は平賀源内ではないかと目星を付けるのだが。

        1年もたたずに100枚以上の人物画を残した謎の存在。
        正体が分からないため独自の解釈が可能だが、一番多いのはやはり井原西鶴。

        そもそも写楽以前に平賀源内は死んでいるため、どういう風に読み解くのか。

        現代と江戸のパートで見せるあたりは巧みだし、説かれていない疑問はいつか続編になるのだろうか?
        >> 続きを読む

        2019/08/27 by オーウェン

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    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      御手洗潔の挨拶
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 再読。
        名探偵・御手洗潔の短編集。
        4つの短編が収められているが、どれもトリックが極めて優れたものであり、長編にしても構わないほどの密度である。
        「数字錠」は推理小説を読む際にトリックを見破る努力を一切しない僕でも真相がわかった(アリバイトリックではなく物理トリックの方)。
        よほど数字に弱い人でない限り、このトリックは喝破できるであろう。
        麻耶雄嵩がどこかのインタビューで「島田荘司がトリックを思いつく頻度は異常である」みたいなことを語っていたが、確かにこれだけぽんぽんトリックを思いつけば、本格ミステリ作家をやっていて楽しくてしょうがないだろう(執筆自体は大変だろうが)。
        島田荘司の本格ミステリは、質・量ともに極めてレベルが高く、文章も大変読みやすく、誰にでも安心してオススメできる本格ミステリ作家の一人である。
        海外の本格ミステリ作家で一人オススメするならアガサ・クリスティだが、日本の本格ミステリ作家で一人オススメするなら、島田荘司をおいて他にいない。
        >> 続きを読む

        2019/09/01 by tygkun

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      斜め屋敷の犯罪
      カテゴリー:小説、物語
      2.2
      いいね!
      • 変な館に集められる、という雰囲気はとてもすき。
        ただ、御手洗さんより警察の操作の方が長いし、御手洗さんはさっときて、変人扱いの間にさっさと解決してしまうし、、、トリックが壮大すぎるのもいまいちかな。 >> 続きを読む

        2016/03/02 by NACO

      • コメント 1件
    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      写楽閉じた国の幻
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • ・相変わらず語彙の誤りが散見
        ・『東洲斎写楽はもういない』が決定打かと思っていたので、挑戦意欲は評価 >> 続きを読む

        2017/04/19 by michi2011

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      写楽閉じた国の幻
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • ・現代編は高橋克彦の浮世絵シリーズを意識しているのか、埋め難い圧倒的な知識量の差(検証物は知識量の差が面白味の優劣と知る) >> 続きを読む

        2017/04/20 by michi2011

    • 他2人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      御手洗潔のダンス
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 島田荘司の御手洗物の短編集。
        島田ファンなら皆知っていることだが、名探偵・御手洗潔の初期の短編集は異様にクオリティが高い。
        長編級のトリックが惜しげもなく使用されており、島田本人も認めている通り、初期の作品は特にトリック濃度が高いため、本格ファンにとっては堪えられない内容となっている。
        「山高帽のイカロス」は、死体出現シーンでジョジョのレッド・ホット・チリ・ペッパに感電死させられた虹村形兆を想起した。
        「ある騎士の物語」は「山高帽のイカロス」同様、壮大な物理トリックが仕込まれている。
        ただ、この作品の御手洗の拝金主義批判は個人的にはあまり好きになれない。
        映画「タイタニック」にも言えることなのだが、貧乏礼賛は現実的ではないのではないだろうか。
        人生において、やはりお金は大事と思う。
        「舞踏病」における御手洗の女性に対するシニカルな態度はすごく、シャーロック・ホームズお得意の即興推理でも見事にバカにしている。
        「近況報告」でも見取り図が出てくるのだが、ミステリでもなんでもないのは笑かしてくれた。
        ところで最近、海外小説(翻訳物)と国内小説を交互に読んでいるが、海外小説は読みづらいのだが読み応え(のようなもの)が多く、国内小説は読みやすいが読み応え(のようなもの)が少ないと思う。
        小説好きには、海外物と国内物両方を読む人と、海外物しか読まない人、国内物しか読まない人の3つに分けられるが、最近は読書ログを見ても国内物しか読まない人が多くなっていると感じている。
        翻訳物の売れ行きはやはりよくないらしく、翻訳物受難の時代であることを痛感した。


        >> 続きを読む

        2020/02/05 by tygkun

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      星籠の海 THE CLOCKWORK CURRENT
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 瀬戸内海の小島に次々と浮かび上がる身元不明の遺体。

        本作でも御手洗と石岡が事件解決のために飛び回っているのだが、今回は謎のスケールが大きくてワクワクする。

        現代の殺人事件に、黒船とペリー、織田信長と村上海賊などの歴史ミステリーが絡んでくる。

        宗教、原発、薬物、いじめ、アジア諸国との関係。
        とにかくいろんなものを詰め込んだ感があってさっぱり着地点が見えない。

        「星籠」とはなんなのか。
        期待しながら下巻になだれこむ。
        >> 続きを読む

        2015/03/14 by seimiya

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      星籠の海 THE CLOCKWORK CURRENT
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 上下巻合わせて900ページ近い長篇にも関わらず一気に読み通すことができた。

        不可解に思われる事件が少しずつ解きほぐされていくのは気持ちが良い。

        「星籠」をめぐる歴史ミステリーの部分も興味深くて、村上水軍やペリー来航時の老中安部正弘についてもっと知りたくなった。

        新興宗教や原発への批判たっぷりなので不快感をおぼえる読者もいるかも。ヒロ君のエピソードなどはかなり具体的で直接的だ。実際に起こっている可能性がある。

        丸腰で言葉にすれば炎上したりもみ消されたりしかねない内容も、小説というフィクションに組み込んでしまえば難を逃れることができるのだと、そんなことを思った。
        >> 続きを読む

        2015/03/15 by seimiya

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      異邦の騎士
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
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      • 御手洗の優しさが際立っている。

        主人公の恋人への愛情と御手洗との友情に感動させられる。

        島田作品特有の重厚感のある作品で個人的に好きな小説。
        >> 続きを読む

        2015/03/05 by わきや

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    • 他1人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      切り裂きジャック・百年の孤独
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • よみました。
        切り裂きジャックの事件からちょうど百年後に
        出版された小説なのですね。
        実際の事件の様子と百年後に起きた設定のベルリンの事件。
        (ベルリンの壁崩壊前ですね)
        興味深く読みました。

        本物の事件の犯人は捕まっていないので
        解釈もいろいろ出ていますし、本当に謎。
        まさにミステリー。

        私はこの小説を読んで
        ジョニー・デップの『フロム・ヘル』を
        もう一度観てみたくなりました。

        島田荘司さんの、他の小説も機会があれば読んでみたいですね。
        御手洗探偵さんの話が良いかな?
        >> 続きを読む

        2016/07/24 by ゆ♪うこ

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      最後のディナー
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 御手洗潔シリーズ短編集。

        他作品で登場するキャラクタ犬坊里美との後日談でも有る。

        3作品が収録されているが、実際にはプロローグな1作品を除く2作品。

        「大根奇聞」もなかなか意表を突かれたが「最後のディナー」には
        土地勘の有る横浜というロケーションと相まって心を揺さぶられた。

        御手洗氏がほとんど登場しない御手洗シリーズも悪くない。
        >> 続きを読む

        2011/01/16 by ice

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      ロシア幽霊軍艦事件
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 最後のロシア皇女アナスタージアの話、実は生きながらえて日本軍に助けられ、最新ドイツの飛行機で芦ノ湖へ着陸していた!歴史推理小説。 >> 続きを読む

        2013/03/06 by Nek-O-ta

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    • 3人が本棚登録しています
      御手洗潔のメロディ 多彩な四つの奇蹟
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 4篇収録の短篇集。

        ミステリ色が強いのは「IgE」と「ボストン幽霊絵画事件」で、あとの2篇は事件性のない御手洗にまつわる思い出についての手記。

        4篇に共通するのはタイトルが醸し出す雰囲気そのままのセンチメンタルさだろうか。

        「SIVAD SELIM」の追憶の甘みのくだりが印象的。

        p104 「どんな陰惨な事件も、時を経れば追憶に甘みが出る。それはまさしくただの酸っぱい水が酒に変わっていく過程なのだが、同時に他人事たる残酷な事件が、ますます他人事になっていく過程と言えないこともない」

        夏になるとテレビ局がこぞって感動系の戦争ドラマを放映する。そんなことを連想した。
        >> 続きを読む

        2015/03/01 by seimiya

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      ネジ式ザゼツキー
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • なんだか色々すごかった。
        ある男の欠落した記憶を取り戻すために、御手洗潔の頭脳がフル回転する。
        欠落した部分にはめ込まれた物語、「タンジール蜜柑共和国への帰還」が面白い。単独で読んでもファンタジーとして楽しめるし、全ての謎が解けた後にもう一度読むと、現実と記憶の絶妙なミックスに感動する。
        タイトルの“ネジ式ザゼツキー”は、全ての始まりであり、答えでもある。
        >> 続きを読む

        2014/07/27 by seimiya

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      殺人ダイヤルを捜せ
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 人に言えない楽しみから巻き込まれて行く殺人事件。

        トリックに意外性は有ったものの、深みの無さが島田氏作品としては物足りない。

        感覚的に理解できない楽しみを持つ主人公で有るため、感情移入し辛い面が有ったのは否めないが、核となるトリックの意外性には満足した。
        おそらく現代の電話システムでは無効であろうと思われるが、このような挙動が有ったというのは驚き。

        残念なのは、島田氏作品にはとくに期待してしまう社会派要素が無いこと。
        これまで多くの島田氏作品を読んできたが、ここのところ正直あまり満足できる作品に巡り会えずにいる。

        島田氏ほど多才な方は、作品毎にそれぞれテーマを設け、マンネリ化を防いでいるのは分かるのだが、幾つかの作品により、ガッチリとハートを掴まれている読者としては、出し惜しみされているようで何だか辛い。

        このプロットを生み出す島田氏の発想の幅広さには改めて驚く。
        >> 続きを読む

        2012/02/09 by ice

    • 2人が本棚登録しています
      火刑都市
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 連続する放火事件の裏に潜む、男女それぞれの闇。

        親子二代に渡る壮大な伏線と都市への歴史観が独特。

        ストーリーが進行するに連れて明らかにされていくことになる
        自身を取り巻く様々な男性達に対して由紀子が抱く感情が、本書全体に対して漂う無常感の源泉で有ると思われる。

        島田氏作品としては決して突出した出来では無いが、次々と繰り出される伏線で、気が滅入るようなシーンの連続を読者にぐいぐいと読ませてしまう腕力は健在である。

        残念なのが江戸と東京という非常に魅力的なテーマに作品自体が
        振り回されてしまったように感じられる点。
        犯人を放火へ突き動かす思いは、自身の生い立ちだけで十分で有り、操作攪乱のために江戸と東京の話が絡んでくる程度で良かったのでは無かったか。

        それぞれ別の作品として世に出ていれば、ともに期待作となったことは疑いないだけに残念である。

        鎮火した火事場に充満する煙のような後味が残った。
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        2011/01/31 by ice

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      網走発遥かなり
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 短編が組み合わさって一つのストーリーを展開。

        それぞれ別の味付けを施された短編は楽しめるものの、全体としては難有り。

        プロットはサスガだが、短編が組み合わさって全体を成すという性質上、主役脇役を含めると多少登場人物が多すぎた感が有り、焦点がぼやけた。

        せっかく短編それぞれで立てたキャラで固め、全体を通して大きな感動に導くという試みだっただけに残念でならない。

        江戸川乱歩が絡んで来る短編が有るのだが、その名前から醸し出される乱歩的世界観についてのイメージは出来るものの、思い入れが全く無い人間には、返って感情移入して読み進めることの妨げになっている。

        良い意味でトリッキーな展開が多い島田氏作品だが、本作品は、読後に人物間の相関関係を再度整理してやっと納得するという状態で有ったため、やはり少し行き過ぎが有ったのではなかろうか。

        島田氏作品の中では、少しランクが落ちると言わざるを得ない。
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        2012/06/21 by ice

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      暗闇坂の人喰いの木
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 「御手洗潔」シリーズの、長編小説です。

        ひょんなことから、人喰いの木の存在を知った、御手洗潔と石岡君が、この謎に挑むのですが。

        最後まで、人喰いの木が恐ろしく思え、推理小説なんだけれど、どこかホラー小説のような感じもして、面白かったです。

        推理していく内に、展開がどんどん広がり、なかなかの長編小説でしたが、読み応えがありました。
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        2019/07/16 by ゆずの

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【島田荘司】(シマダソウジ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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