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谷甲州

著者情報
著者名:谷甲州
たにこうしゅう
タニコウシュウ
生年~没年:1951~

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このランキングは1日1回更新されます。
      日本沈没第二部
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
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      • 日本SF史に残る小松左京の「日本沈没」。
        第一部の刊行から33年の月日を経て発表されたのが、この「日本沈没 第二部」。

        物語の舞台は、日本列島が海に沈んでから二十五年後。
        世界各地に離散した日本人たちは、それぞれ苦難に満ちた日々を送っていた。

        日本政府の首相は、かつてD計画の中心人物であった中田。
        彼は旧日本海域に巨大な構造物を建設することで、日本の再興を図ろうとする。

        だが、日本の科学技術の粋を結集したスーパーコンピュータの未来予測は、計画の根本的な見直しを迫るものだった。
        日本沈没は、全地球的な危機の前触れに過ぎなかったのだ------。

        この作品は、最新の科学的知見や国際情勢を巧みに取り入れることで、単なる続編を超えた二十一世紀の「日本沈没」に見事になり得ていると思う。

        >> 続きを読む

        2018/04/11 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています
      遥かなり神々の座
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 谷甲州の「遥かなり神々の座」は、ヒマラヤを舞台にした迫真の登攀シーンが描かれるとともに、ゲリラによる武装闘争が絡む活劇としての面白さが加わった、本格的な山岳冒険小説の傑作だ。

        主人公の滝沢育夫は、技術、体力ともに優れた登山家だった。
        にもかかわらず、山仲間からは「死神」というあだ名をつけられていた。
        なぜなら、彼が遠征に行くと必ず誰かが死ぬからだ。

        そんな滝沢のもとへ、新たな計画をもちかける男がいた。マナスル遠征の隊長になって欲しいというのだ。
        滝沢は、弱みをつきつけられ、引き受けざるを得なかった。

        こうして、正体不明の一行を引き連れ、カトマンドゥの街をあとにしたのだが-------。

        山岳小説にとって、まず登山のシーンの描写が命だろう。
        険しい雪壁、激しい強風などの自然描写と、そのあまりに過酷な状況に立ち向かう人間の生々しい皮膚感覚や精神状態が、克明に描かれていなくては、何の意味もない。

        その点、この作品は登山経験のない者ですら興奮するほどの迫力に満ちている。
        また人間ドラマも含め、辺境を舞台の見事な冒険小説になっていると思う。

        この謎めいた遠征は、やがて意外な展開から凄まじい逃避行へと変化していく。
        そして、中盤からは、まったく読む手を休めることができない。

        >> 続きを読む

        2018/11/03 by dreamer

    • 1人が本棚登録しています
      星を創る者たち
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 【ガテン系SFと命名してしまおう】
         SFでは様々なテーマが描かれますが、本作はちょっと変わったテーマの連作短編集です。
         人類は太陽系内の惑星等に進出しており、それぞれの惑星等に居住区なども建設していました。
         こうなってくると、色々な工事が必要になってくるわけですが、本作で描かれるのは宇宙における様々な工事なんです。

         例えば、月では月面に作られた居住区同士を結ぶための鉄道が建設されており、その鉄道のためのトンネル工事が行われているといった具合です(『コペルニクス隧道』)。
         ところが、そういった工事の過程で事故が発生したり、様々な困難に直面したりし、それを何とか乗り越えていくという物語なんですね。
         いわば、宇宙版『プロジェクトX』とでも言うべき作品です。

         それぞれの惑星の特性に応じて、それに適した様々な工事が行われ、また、惑星の特質から来る工事の困難さや事故が発生した場合の状況の違いなど、大変興味深いものがあります。
         作者の谷甲州さんは、土木系にも造詣が深いのか、あるいは綿密な取材をしたのか、工事の描写が非常にリアルなのです。
         そういう意味での『ハードSF』でもあると言えるのではないでしょうか。

         また、各話の主人公は技術者ということになるのですが、随所に技術者魂のようなものがうかがえ、その辺りも『プロジェクトX』っぽい感じがします。
         工事の困難さ、発生する事故への対処など、クライシス物の作品という見方もできるでしょう。

         本書には全部で7作の短篇が収録されているのですが、最終話の表題作『星を創る者たち』だけはちょっと趣を異にする作品になっています。
         ある工事がきっかけになる話ではあるのですが、そこから太陽系に仕組まれた秘密が明らかになり、かなり意外な展開を見せることになります。
         それまでの6作とは毛色の違った作品になっているんですね。

         宇宙での工事に焦点を当てたSFというのは私は初めてでしたが、非常に面白く読めました。
         一風変わったSFを読んでみたいという方にはお勧めの作品です。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2020/07/27 by ef177

    • 2人が本棚登録しています

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