こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


中務哲郎

著者情報
著者名:中務哲郎
なかつかさてつお
ナカツカサテツオ
生年~没年:1947~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      老年について
      カテゴリー:古代哲学
      4.5
      いいね!
      •  カエサルと同時期を生きたローマの哲学者、キケローによる老いと死をテーマにして書かれた本です。やはりこういう誰もが通る道にかんしてはどの時代の人も考えることは一緒なのでしょうか。

         この本はキケロー自身が老いや死について直接的に述べるという形はとらず、キケローよりもかなり上の世代であるカトー(大カトー)というローマの政治家が、同じくローマの武将である小スキピオとラエリウスという2人の若者に対してテーマについて説くという形を取っています。つまりこの本の内容に書いてあることをカトーが思っていたかどうかなど推測すらできないのですが、話に説得力を持たせる1つの技なのでしょう。

         この本が言いたいことを大雑把に纏めてしまうと「自分の老いを嘆くのは間違いである」となります。自身が若いころから研鑽を怠らなければ、喩え華々しい過去が無かったとしても老年期を穏やかに過ごすことができ、死も恐れることはないと(カトーの言という形をとおして)キケローは述べています。また、次世代のために残してやるものを育てなければならないとも書いてあり、2000年以上の前の本ながら思わず頷いてしまう部分も多くあります。

         個人的な見解ですが、タイトルに反してこれは年老いてからというよりも若いころに読んでおく本ではないかと感じます。ページ数も少なく、また非常に読み易い訳し方がされているため、敷居も低いと思います。この本の続編にあたる「友情について」も含め、ぜひ一読をお勧めします。
        >> 続きを読む

        2017/04/02 by aokaze

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています

【中務哲郎】(ナカツカサテツオ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本