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上野千鶴子

著者情報
著者名:上野千鶴子
うえのちずこ
ウエノチズコ
生年~没年:1948~

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このランキングは1日1回更新されます。
      おひとりさまの老後
      3.2
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      • 人間死ぬときは一人。
        誰もが迎えうる「おひとりさま」の老後ライフを充実させるための心得を説いた本。

        住居、おつきあい、介護、終末期の始末。
        単行本の初版は今から10年以上前で、その間類似テーマの本は数多く出版されており、それほど目新しい内容ではない。
        ただ、介護を「する方」ではなく「される方」の心得が挙げられているのはなるほど、と思った。
        コミュニケーションは双方向なので、当然「される方」の心得も必要なはずだが、意外にその目線からの本はないのではないだろうか。

        自分自身がどう生きていきたいのかしっかり考えること、お金も含めて実現に必要な準備をすること、コミュニケーションを大事にすること。
        「おひとりさま」でなくても、「老後」でなくても必要なことである。悔いのないよう、今から心しておこう。
        >> 続きを読む

        2020/08/23 by matatabi

    • 他3人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      上野先生、勝手に死なれちゃ困ります 僕らの介護不安に答えてください
      カテゴリー:社会福祉
      3.5
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      • 対談式の本は今までは何だか堅苦しそうで敬遠していて、今回初めて手にしたけれど、上野氏のざっくばらんな口調から、まるで自分がその場で第3者として聞いているような感じで、サクサク読めた。

        実は自分も何となく感じていた親の介護への不安、そしてさらに自分の老後の不安。
        これらについての古市氏の質問に、上野氏が小気味よくスパスパッと現状とこのままで起こるだろう展望を分析、解析していく。
        本当に笑っちゃうくらい、あけすけ、明確に回答が返ってくる。

        でも内容は笑ってばかりはいられないもの。
        問題は、今の若者たちが現状に漠然とした不安は持っているけれど、不満を持たないで暮らしていること。
        不満が出てくることで、改善方法を考えるきっかけになるが、それが出てこないでいると、現状で満足してしまう(満足するしかない)というもの。

        日本には、これから先に起こりうる大きな危機がたくさんある。対策を練らねばならないけれど、そのためには、現状が続くとその先で待っているであろう未来を、この本を読んで知っておくほうがいいかも。
        知っていると対処できることは沢山あり、選択肢が多いことに越したことはない、と強く感じた。
        >> 続きを読む

        2019/03/28 by taiaka45

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      男おひとりさま道
      カテゴリー:生活・消費者問題
      3.0
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      • 今年に入って病院嫌いの父親が2度入院した。80半ばを過ぎた父は一気に体力も衰え小さなトラブルでも身体全体のエネルギーが徐々に消耗する感じだ。頑固で言い出したら聞かない性格の父が身体が弱るにつれありがとうが多くなった。電話で話すと一緒に暮らしてる妹が良くやってくれるとつぶやく。この本は男おひとりさまが在宅で安心して最後を迎えるのが一番本人が望んでることだと言ってる。確かにそうだ。父は多少具合が悪くても安心して寝たり自由でいられる家が何より好きだから。
        >> 続きを読む

        2018/06/10 by miko

    • 2人が本棚登録しています
      ひとりの午後に
      3.5
      いいね!
      •  最初の読み心地は本当によくなかった。
         一句一句確かにしっかりしていて、自分の観点を主張しているものの、どこか傷ついた痕のような味がして、しっくりこなかった。
         「なんだこれは」と思いつつ、「せっかくだし」とのことで読み続けたが、不思議に最終ページを閉じたときは、すっかり打ち解けていた。

         この一句一句に、向き合いたくない「自分」が隠れていた。
         最初は、それを見つめるのが怖かった。
         独りぼっちだったこと、友達が少なかったこと、ちょっぴりひねくれていたこと...逃げていたたくさんのことが心に押し寄せてきた。
         でも、それでも、それはそれで生きていけるし、まんざらでもないい、と分かった。
         そして、打ち解けた。

         少数派でも、輝ける、と。
        >> 続きを読む

        2018/02/16 by Moffy

    • 3人が本棚登録しています
      毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ
      カテゴリー:社会病理
      5.0
      いいね!
      • 上野千鶴子先生、信田さよ子先生、北原みのり先生が、女性たちが起こした殺人事件を語っている。上野千鶴子先生、信田さよ子先生、北原みのり先生は3人とも話がお上手で思白い。わかるわかるとうなずことばかり。 >> 続きを読む

        2017/11/23 by 香菜子

    • 4人が本棚登録しています
      みんな「おひとりさま」
      4.0
      いいね!
      • 社会学の本かと思ったら、違いました。
        女性学のリーダー的な存在で、知る人ぞ知るケンカの上野。
        彼女の日頃の言説からその主張を透かして見るというお手軽な入門編でした。

        「上野千鶴子は朝日新聞の人生相談で、男子中学生の性処理問題について
        「熟女にやらせて、と頼めばいい」などと回答し、読者を仰天させたことがある」
        という具合にかなり物言いは過激です。よって批判者も多いです。

        でも、彼女にはその意見を口にする基本的な論拠があってこういう毒舌を使っているので
        決して、思い付きやウケよう精神ではないのです。
        そして、彼女なりに筋の通った論理に、再反論の用意ができないままを批判した人は
        ことごとく撃沈される運命にあります。

        特に第Ⅴ部 団塊世代を擁護する。という論旨で展開する
        「『おひとりさまの老後』批判」への反論は、上野の論調を知るには適したテキストです。
        ああ、まさにこの人はこんなもの言いをする人ですよ。
        反論された人は徹底的にやられて、さぞムカツクことでしょう。


        第Ⅰ部 「私」を語る … は、島﨑今日子氏がインタビューを構成したものです。
        親しい友人相手に本音を語ったものであるため、「上野そのひと」が色濃く現れている
        読みやすく興味深い読み物になっています。

        友達は一生ものではない。人生において必要な友を調達するものだ。
        会わない友達というのは、会わないで済んでしまっている関係なのだ。
        どこまでいっても、男は“異文化”
        終末医療において家族は障害だ。
        過激に見えますが、ごもっともな理屈に、私などは爽やかささえ感じてしまいます。


        一人で人生を全うしようという意識、その理想に向かって社会変革を呼び掛けるのは賛成です。
        社会は生き物であり、常に変わり続けていきます。
        一部特権階級のためではなく、構成員の最大多数幸福が社会の目指すべき方向だと信じます。

        しかし、上野の指摘には背筋が凍る思いをする人もいるのでは?
        夫婦が仲良くてもどちらかが先に死ぬ。
        結婚していようとしていなかろうと、最後は孤独死を覚悟せよ。と彼女は説きます。
        そして、人間は「じっくりと死んで行く」という現実。
        平均8.5か月以上の寝たきり状態を経て死ぬという統計があるそうです。

        どんなに考えたくなくても、体の衰えは誰にでも訪れます。
        いつまでも青春とか永遠に中年なんてごまかして老人を嫌っていると、
        最後の最後に自己否定せざるをえないとても辛い終末を迎えますよ。と警告しています。

        ごもっともだと思います。

        そこで最近「向老学」をおススメしているんだそうです。
        老いを迎えることは悲しいことではなくて、老年期だから出来る事、 しなくてはならないことを認識し、有意義に過ごし、それが出来る環境条件をも確立するという学問。
        成功加齢という考え方への批判的意見でもあります。

        私もメンテナンスの意味あいを大きく超えたアンチエイジングという「思想」はあまり好きではない。
        ただの現実逃避に過ぎないと思っています。

        だから、彼女のように積極的に老いに向かって大いに意気軒昂な女性をみると
        頼もしく、がんばれ。と言いたくなります。

        フェミニストの一人某T先生のように、いかにもモテなさそうな人であるのと違い
        上野は友達も男も大好きで、下ネタもお好きで、全共闘世代の生き残りみたいな人ですよ。
        だから第Ⅳ部はセックスの話題です。
        そもそも集計データとして、この回収率での信頼性はどうなの?という部分はありますが。
        セックスレスで何が悪い?という言葉には、意外性とともに、ちょっと感動しちゃった。


        基本的に彼女は面白い人だし好きなのですが、主張には反論したい点もあります。

        たとえば、彼女は弱者を知っていますが本人は弱者ではありません。
        逆境に燃えるタイプのめちゃくちゃ強い女性だという性格的要素もありますが、
        社会的、金銭的、家族構成的に恵まれた環境にいるという意味で。

        親が医者という経済力の恩恵は大きい。
        身銭を切らずに親の資産を使ってひと月100万もかかる介護と医療を受けさせ、
        父を看取ったと自己満足することが可能な人が全人口の何パーセントいるのやら。
        親が貧乏で一人っ子でシングルなら、アウトですよ、普通。

        彼女は自力で経済的に全く困らないだけのキャリアを築いていますから立派ですが。

        また彼女は自らが非婚擁護者であるために、既婚者に対しちょっと厳しすぎます。
        なんか、近代的結婚制度の破たんをすご~く喜んでいるような…
        結婚=セックスの生涯契約という考え方も固定的すぎる気がします。
        なんか「家族」というもののとらえ方がちょっと違うな~と思うんですよね。


        シングルは子育てをしていない(しないですんだ)という圧倒的な「強み」があります。
        まず、自分が守るべき弱点を持っていないということです。
        子ども=弱点を抱えて生きてる生き方を彼女は決して理解できないでしょう。
        彼女自身母親との関係性が良くなかったというのも一因でしょう。
        (多くの成熟した立派な女性が母娘の関係の破綻に悩み傷が癒えていない人であるケースがとても多いですね)

        決して経済力を手放すなという意見にも私は同意します。
        しかし女性の全員社会参画を目指すというのは、子育てと労働の両方の重圧を避けて専業主婦という楽な地位を築いた「先人の苦労」をゼロ評価するものだと思います。

        主婦の苦悩。それはあります。
        けれど、苦悩してる人ばかりじゃない。
        例えば現在では、専業主婦の一部の層は裕福階級の証明ですらあります。
        彼女らは決して、夫の稼ぎで暮らすことを憂え日々消耗してなどいません。


        また、シングルの人には、子育てに関わらないことで使えたエネルギーとお金の膨大な蓄積と自己投資できる時間というメリットがあります。
        子育てという社会を支える基盤を育てることに一役買った人の資産を使って
        最後は自分を支えてくれという虫の良さ、と考える人がいて当然でしょう。

        得というのは、他者の損を前提にするものなのだということにもう少し思い至るべきですね。

        まあ、私の反論なんて、彼女からするとかわすにも値しない反論になるんでしょうけれど。
        そして、彼女の暴論の裏にはきちんとした論理と理想があることは、
        彼女の主張を隅々まで読めば読み取れるように、この本はできているのでした。

        最後に「なぜ甘えてはいけないの?」それが言える強さを獲得すべきだというのは身にしみます。
        自分もそうできるよう心しておきます。はい。

        [目次]
        I  「私」を語る
        II 「おひとりさま」の老いと死
        III 「みんなおひとりさま」時代の男と女
        IV 「おひとりさま」のセックス
        V   団塊世代はどこへ?
        補論 団塊ジュニアが生きる社会
        あとがき
        >> 続きを読む

        2013/08/10 by 月うさぎ

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