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長野ヒデ子

著者情報
著者名:長野ヒデ子
ながのひでこ
ナガノヒデコ
生年~没年:1941~

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このランキングは1日1回更新されます。
      花のき村と盗人たち
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • (また青空文庫で読みました。この絵も味があっていいですね)

        注意!思い切りネタばらしですよ!

        平和な花のき村に盗人たちがやって来た。
        もともと盗人のかしら、昨日まで釜師をしていた釜右衛門、錠前屋だった海老之丞、角兵衛獅子だった角べえ、大工の息子鉋(かんな)太郎。

        かしらは弟子たちに村の様子を下見に行かせる。
        が、釜師だった釜右衛門は茶釜を見つけて喜び、ついでに穴の空いた釜の修理を請け負って帰ってくるし、錠前屋だった海老之丞は、この村には錠らしい錠がついてないので物騒だと心配して帰ってくる。
        角べえも、おじいさんに竹笛のいい曲を聞かせてもらったお礼にとんぼがえりをやって見せ、尼寺ではお釈迦様に甘茶をかけて、一杯飲ましてもらって喜んでいる。鉋太郎は金持ちの家で立派な天井を見て、親父さんに見せてやりたいと見とれたと言って帰ってくる。
        まったく罪のない新米盗人たちである。

        やれやれ、とあきれていたかしらだが、自分も、子どもたちが盗人ごっこをしているのを見て
        「遊び事にしても盗人ごっこはよくない遊びだ。今時の子どもはろくなことをしない、さきが思いやられる」などと言ってる。(自分も盗人なのにね。根はいい人なのだ。)

        そこへ、小さな子どもがやって来て自分の子牛を持っててほしい、とかしらに手綱をあずける。子牛も、大人しく彼のそばに立っている。
        かしらは、盗人に牛を預けるなんて、と思わず笑いながらも、涙を流す。・・・あれ、涙が流れて止まらない。

        彼は生まれてはじめて人から信用されたのがうれしかったのだ。みんな自分を嫌っていたし誰も信用してくれなかった。でも、あの子どもは自分をいい人間であると思ってくれた。子牛も自分をちっともいやがらず大人しくしているし、まるで自分が母牛のようにそばにすり寄ってくる。
        人から信用されるというのはなんてうれしいことなのか!

        かしらは預かった子牛を返さなければ、と子供を捜して回る。しかし、どうしても見あたらない。そこで、村役人の家(駐在所のようなもの)に行って尋ねる。はじめお尋ね者の盗人ではないかと疑った役人だが、こんな正直者の盗人などいるはずない、と一瞬でも疑ったことを謝り、酒を振る舞い、昔なじみのように親しく語り合ったり笑いあったりして楽しいひとときを過ごす。すると、そこでもまた、かしらの目から涙がこぼれるのだ。

        帰り、かしらはもう役人の老人をあざむくことはできないと、自分は盗人であると話し今までしてきた悪いことを全て白状した。弟子たちはまだ何もしてないから許してやってほしいと言って。
        こうして5人の盗人は改心したのだった。

        あの小さい子どもは誰だったのか。村の地蔵さんだったのかもしれない。
        花のき村の人々がみな心の善い人々だったので、地蔵さんが盗人から救ってくれたのだろうか。(盗人の心をも救ってくれたのですね)



        ・・・というような話。これもいいお話ですね~。
        善い心美しい心をもちたいものです。美しい心は地球を救う・・・^^
        >> 続きを読む

        2014/05/16 by バカボン

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています
      こちょこちょこちょ
      4.0
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      • わかるなあ~、息子もこんな反応します。

        2015/09/17 by けんとまん

    • 2人が本棚登録しています
      デパートいきタイ せとうちたいこさん
      4.0
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      • 鯛のせとうちのたいこさんがデパートへ出かけました。混雑した正面入り口、1階の化粧品売場、二階の靴売場、洋品雑貨売場、三階の下着売場、四階の紳士服売場、五階の婦人服売場、六階の和装着物の売場、七階の書籍と絵画展の売場、八階はレストランです。帰りに寄った地下一階の食料品売場、どの階にも30人ものお客さんと店員さんでいっぱい。ひとりひとりの楽しそうな顔をみているだけで、楽しくなる。
        「いらっしゃい、いらっしゃい」、密って、うきうきするもんなんですね。早く、普段の生活、取り戻しタイですね。
        >> 続きを読む

        2021/06/22 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています
      外郎売
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • あの歌舞伎の「外郎売」の口上が絵本に、落語のヒントになればと読みだしましたが・・・あの、外郎売が、飲むと口が回りだしてとまらなくなる「丸薬」を売るために、早口言葉をどんどん言っていきます。・でも、これは、早口言葉だし、長すぎますし、難しすぎます・・やはり落語で言えば、あの「金明竹」から覚えようかと・・・・。 >> 続きを読む

        2021/06/21 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています
      とうさんかあさん
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.0
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      • 先日、NHKの「ラジオ深夜便」のインタビューに、絵本作家の長野ヒデ子さんが出ておられて、非常に興味ある話だったので是非読んでみたくて、図書館から借りる。味のある絵で、物語はお父さんとお母さんの小さいときのおはなしを淡々と子供たちにおはなしする。
        突然、お父さんやお母さんになったわけではなく、虫をとったり、しゅくだい忘れて廊下に立たされたり、おねしょをしたり、お父さんやお母さんにも僕たち、私達とおんなじ小さな時があったんだと・・・。
        お父さんだからお母さんだからこうでなければではなく、君たちとおんなじ時があったんだよ、と言って少し肩の荷を下ろしたいですな。
        >> 続きを読む

        2021/06/20 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています

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