こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


小田嶋隆

著者情報
著者名:小田嶋隆
おだじまたかし
オダジマタカシ
生年~没年:1956~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      9条どうでしょう
      カテゴリー:憲法
      5.0
      いいね!
      • ここ数年、憲法についての話題になる事が多い。
        そのため、毎年、この時期、憲法に関する本を読む事が恒例となりつつある。

        今年、読んだのは内田樹と、彼が選んだ3人が語る憲法9条を中心とした憲法論である本書。
        「虎の尾を踏むのを恐れない」という触れ込みだが、主に踏んでいるのは改憲派の「尾」

        4人に共通しているのは「なにがなんでも憲法を守れ」と言っているわけではない、と言う点。
        「変えてもいいけど、なぜ今、変えなければならないのか?」という点が根底で共通している。

        自分が分からない点もまさにそこだった。

        結局のところ、改憲派の人は「変える事」が自己目的化しているような気がする。
        突き詰めると「自主憲法を制定した」という事実を作って、自分のプライドを満たそうとしているだけでは?

        今の憲法を根本的に変えたとして、何を目指すのか?

        なんだかんだ理屈はこねても、「平和国家」という看板は降ろさない(まさか憲法で「侵略国家」を掲げよう、という人はいないだろう)から、結局、9条がジャマなのだろう。

        9条を無くす事で「普通の国」になる、と言う人もいる。
        が、「普通の国」とは他国と戦争する事もできる、という意味になる。

        そういう覚悟を持った上で主張しているのかは、はなはだ疑問。
        自分だけは安全な所にいる、という前提でモノを言っている気がしてならない。
        (特に政治家は安全な場所にいる充分な理由があるから)

        本書の中では、町山智浩氏が最後にこう語っていたのが印象に残る。
        「そんなに軍隊を持ちたいなら持てばいいが、その場合は自分もちゃんと兵隊やれ」
        (外国では職業軍人に軍隊を独占させるのは危険なので、国民皆兵制を敷いている国もあるらしい)

        改憲派の人たちは、どう答えるだろうか。
        >> 続きを読む

        2014/05/05 by Tucker

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      9条どうでしょう
      カテゴリー:憲法
      5.0
      いいね!
      • 【「改憲論議」の閉塞状態を打ち破るには、「虎の尾を踏むのを恐れない」言葉の力が必要である。四人の書き手によるユニークな洞察が満載の憲法論!】

        ウチダ先生が書いてらっしゃるってことと、今アベさん達が盛んに「改憲」をしたがっている(前々からですが)ということで、読んでみました・・・ら、これがもう一気に読んでしまいました。
        お願いだから、アベさん達これ読んで、きちんとした改憲への説明なり、反論なりをしてください。
        でなければ、アベさん達(きちんとした説明ができない方)に改憲されるのは怖いんですけど。

        というのは、この本に書かれていることが実に納得いくのです。以下、いっぱい引用。( )以外。

        >憲法は(…)主権者である国民が、「法」によって権力の暴走や侵犯を防ぐという意味をもつ。その意味で、憲法はまさに権力者の自由を制限するために存在している。これが、権力者の都合に合わなくなったので陳腐化したというのでは、そもそも話の筋目が通らない。しかし、不思議なことに、現実にはひとりひとりが、乖離や陳腐化が何処に(何故に、ではない)生じているかというふうには、考えなかったのである。(←平山さん。 与党の傲りじゃない?それって私欲じゃないの?)

        >改憲派の掲げる改憲の目的
        ①有事の際に迅速に対処するため
        ②海外に出兵できるようにするため。集団的自衛、国際貢献に必要である。
        ③現実に対応するため。憲法は時代に合わせて書き換えられていくべきである。
        ④自衛隊は「戦力」であり、憲法九条と矛盾しているので、「ねじれ」が生じている。その「ねじれ」を正すため。
        ⑤「普通の国」になるため。「普通の国」には自国を守る権利があり、軍隊を持っている。
        ⑥アメリカから押し付けられた憲法なので、日本人の意志で書き換えるため。
        ⑦日本人の誇りを取り戻すため。

        改憲を支持する人々の多くのメンタリティには⑥が必ずあるし、突き詰めれば⑦がある。僕はそれが恐ろしい。(←町山さん。 私も恐ろしいです。日本人は絶対に戦争をしないぞ、という誇りならいいんですが…)

        >憲法に謳われた、「国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的」(憲法前文)を実現するという理想主義的な原則を捨てて、現実的に対応するという現実主義へのシフトを意味しているのである。(理想をすてて、現実に迎合するの?「普通の国」を目指すの?成り下がる?)

        >政治家がすべきは、憲法が示した理想を現実化する仕事だ (←平川さん)

        >「普通の国」であるための論理的条件とは、アメリカを含むすべての国と戦争をしたいときには戦争することができる権利を留保することである。(←内田さん )

        (これこれの場合は武力を行使することができる、という条文を入れるということは、)
        >「戦争をしてもよい条件」を実定的に定めるということである。どれほど合理的で厳密な規定であろうとも、「戦争するためにクリアーすべき条件」を定めた法律は「戦争をしないための法律」ではなく、「戦争をするための法律」である。(←内田さん。そっちへの可能性を開いちゃうってことだもんね)

        >「人を殺してもよい条件」を確定した瞬間に、「人を殺してはならない」という禁戒は無効化されてしまうからだ。「人を殺してもよい条件」を確定してしまったら、あとは「人を殺したい」場合に「そのためにクリアーすべき条件」を探し出すことだけに人間は頭を使うようになるだろう。人間がそういう度し難い生き物である、ということを忘れてはならない。(私は、戦争も殺人や暴力も(同じ事だけど)全否定したい。みんなそうじゃないの?)

        >「武装国家」か「非武装中立国家」かの二者択一しかないというのは「子ども」の論理である。

        9条を変えなければ、日本は他国に侵略されて戦争に巻き込まれて死んでしまうのでしょうか?
        武力行使されて、多くの命が犠牲になるのでしょうか?
        それよりも何よりも、戦争にならないようにする努力、戦争そのものをなくす努力、他国と平和に生きる努力はできないものなのでしょうか?そのための憲法なんじゃないのかな。

        武器による平和? 平和をもたらすための戦争? 軍事的なパワーバランスの均衡による両すくみの平和? ピースメーカーという名前の戦略爆撃機? 殺されるのはいやだけど殺すのはよい???

        仕方がない場合もあるけど、回避できるものは回避しようよ。憲法ではなくて外交で。(戦争をしないという基本を変えないで)

        ウチダ先生は、憲法九条と自衛隊は、矛盾していないと言います。アメリカから見れば、何も矛盾してない。そして、日本は「矛盾として受け取るという病態を選択した」。それで60年以上、少なくとも戦争に巻き込まれ殺人を犯すことは免れてこられた。何故、今あえて変える必要があるのか?「ねじれ」たままでいいじゃんないの?

        私も、今ある現実をあるがまま受け入れ、理想に向かって出来ることを出来るように(二者択一でなく)、少しずつ、苦しみながらも折り合いをつけてやっていくしかないと思うのですが。
        何で、憲法を変えなきゃいけないかが、分かりません。少なくとも、戦争や殺人や暴力という方向へは、変えないでもらいたいものです。
        >> 続きを読む

        2014/02/19 by バカボン

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      もっと地雷を踏む勇気 わが炎上の日々
      4.0
      いいね!
      • 物事をを見るときに正面からではなく、まずはじめに後ろ側から見ようとする人(ひねくれていると考える人もいますけど)の意見は結構参考になったりするんですよね。 >> 続きを読む

        2013/02/04 by cocodemer

      • コメント 3件
    • 2人が本棚登録しています
      小田嶋隆のコラム道
      カテゴリー:文章、文体、作文
      2.0
      いいね!
      • 小田嶋隆さんのコラム道、難解そのもの。最後の内田樹さんとの対談で少し解きほぐしてくれるが・・まさに、あちらこちらへと話が飛んで焦点定まらず。読み手にとっては、疲れ果てる。
        その中で付箋を付けた個所のみ抜き出すと・・
        ・コラムとは「特定の枠組みの中で、言葉の小宇宙を形成する作業」
        ・文章を完成に導くための必要な資質は、自らの論理矛盾をチェックする注意力とか、推敲を繰り返す根気とか、出来上がった原稿を一から書き直す胆力みたいな、辛気くさい、あくまで根気。
        ・最も安定的な執筆なモチベーションは、原稿を書く「習慣」そのものの中にある。
        ・原稿を書くということは、多かれ少なかれ自我の分裂を含んでいる。
        ・推敲は、「書き手による読みこなし」という一種の自己言及を含んだもので、ヘタをすると自我の分裂を招きかねない。
        ・コラムニストは、やっかいな作業だが、複数の視点で観察しながら、ひとつの見識のもとに、ひとまとまりのコラムを書かなければならない。

        多重人格、精神分裂、猪突猛進、自画自賛・・・・、コラム二ストは辛い。
        >> 続きを読む

        2021/10/09 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています

【小田嶋隆】(オダジマタカシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本