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東野圭吾

著者情報
著者名:東野圭吾
ひがしのけいご
ヒガシノケイゴ
生年~没年:1958~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      ナミヤ雑貨店の奇蹟
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! kaoru
      • 東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読み終えました。

        理系ミステリから刑事ものまで多彩な作風を持つ東野圭吾ですが、その中でも、嬉々として執筆していることが伝わってくる題材があるんですね。
        それは、この作品のような心温まる"タイムスリップ"ものだと思う。

        日本中がトイレットペーパーの買い占めに狂奔していた頃、東京近郊に浪矢雄治なる老人が営む「ナミヤ雑貨店」があった。

        その店は、近所の子供たちに「ナヤミ雑貨店」として親しまれ、いつしか恋や進路に迷う若者たちまでもが、人生相談を持ち込むようになる。

        その際の決まり事は二つ。相談者は夜、下ろしたシャッターの投函口から手紙を入れること。
        返信は店の裏手の牛乳箱に入れておくので、各自で回収すること。

        物語は、浪矢老人が亡くなって33年目の真夜中、廃屋となっていた店に三人のチンピラたちが忍び込むシーンから始まるんですね。

        彼らのもとに過去から届く手紙、案外真面目な彼らが、律儀に送り出す返信。

        卓袱台、親父のステテコ姿、ビートルズのアルバム、ホンダのシビックやソニーのウォークマンなど細部の物尽くしも楽しい5話を重ね、今となっては古風にすら見える昭和の若者たちの姿を浮かび上がらせる。

        そして、ラストで、各話をつなぐ糸が明らかになる絵柄もお見事だ。

        このファンタジーの中で最も美しいのは、若き日の浪矢青年が、未遂に終わった駆け落ち相手の女性に送った手紙だろう。
        相手の魂を鎮めるかのような思いやりと祈りの気持ちに満ちたコトノハ。

        老人は、相談者のその後が知りたいと、一夜だけ相談窓口を復活するよう遺言したのだ。
        その際、彼が確かめたかったのは、自分の影響力ではなく、経年劣化しない"言葉の生命力"だったのではなかろうか。

        題名の中にある「奇蹟」に、キリスト教由来のそれではなく、東洋的なものを感じてしまうんですね。
        手紙は言霊の最たるもの。誰かの胸に落ちた言霊が、未来を切り開く羅針盤になっているさまこそ、日本人が信仰すべき「奇蹟」なのかも知れない。

        >> 続きを読む

        2018/09/20 by dreamer

    • 他17人がレビュー登録、 56人が本棚登録しています
      秘密
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! masa920 kaina ryoji
      • 東野圭吾さんの作品で一番好きです。
        自分はまだ結婚したことがありませんが、結婚して娘を嫁に出すお父さんの気持ちってこんな感じかなー、と勝手に想像してました。読み終わった後は、寂しい気持ちになりました。この本と出会えてよかったです。 >> 続きを読む

        2017/10/07 by Gorou

    • 他17人がレビュー登録、 109人が本棚登録しています
      手紙
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! nosuke
      • 私たちは普段ニュースで事件をみても被害者のことばかりを考えてしまう。これは普通のことで当然であると言える。本作品では加害者側の家族にスポットライトがあてられており、殺人犯の兄を持つ弟の苛酷な人生が描かれている。職場や恋人などをはじめ全てを兄のせいで諦めなければならないということは宿命であるため、仕方がないことかもしれないが読んでいて心が痛んだ。悪いのは犯罪に手を染めた兄であるはずなのに弟が苦しむ、そんな状況が現世界にも広がっていると考えるだけでも難儀な題材であると考えた。中でも作中で「差別」はなくすことができないという発言は残酷ではあるが、然るべき態度を皆とっているのではないかと思った。こう考えるのも自分がそういった世界から無縁であるがゆえの思いなのかもしれない。人間である以上の行動というものは個人間のみならず、他にも派生していくことを更に印象付ける話であった。


        映画化もされていて、東野圭吾さんの中でも不朽の名作と名高い本作品を未読の方は是非、読んで頂きこの世界から「差別」「偏見」といったものが緩和される世の中になることを願ってやまない。
        >> 続きを読む

        2018/09/12 by ryo

    • 他16人がレビュー登録、 117人が本棚登録しています
      白銀ジャック
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! ooitee
      • 人質はゲレンデのみなさん!?

        あんまり面白くないトリックというかオチというか...
        ただ東野印の読みやすさだけは秀逸にスマートである。
        あっというまに読んでしまった。
        >> 続きを読む

        2018/08/05 by motti

    • 他15人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      どちらかが彼女を殺した
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!

      • 多くの変化球的な作品でミステリを我々読者に提供し、問い続ける作家・東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」は、エラリー・クイーンばりの犯人当てで挑戦してきた作品だと思う。

        警察官の和泉康正が、妹の部屋を訪れた時、妹はもう死んでいた。
        自殺に見える状況だったが、康正は、数々の証拠から、これが他殺であると確信する。

        復讐を誓った康正は、密かに他殺の証拠隠滅を図りながら、容疑者を二人に絞っていく。
        だが、彼の前に立ちはだかる管轄署の刑事・加賀は、康正の偽装を見抜き、康正と真犯人に迫っていくというストーリーなんですね。

        この作品が、究極のフーダニットと言われる所以は、本来あるはずの謎解きと犯人指摘の場面が描かれていないという、著者の創作的な冒険に尽きると思うんですね。

        解決に必要な手掛かりは、全て作品中に示したので、後は読者に推理を委ねるという著者からの挑戦状は、確かに我々読者に、ある種の緊張を強いるだろう。

        数々の問題作で著者が追求してきたのは、ミステリのお約束=コードを自覚的に浮き彫りにすることだったが、コードのない、シンプルな作品に仕上げつつ、不可欠なシーンを省くことによって、著者の意図は、ある程度は成功していると思う。

        >> 続きを読む

        2018/08/30 by dreamer

    • 他11人がレビュー登録、 65人が本棚登録しています
      白夜行
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! tadahiko harujack masa920 fireman ryoh3 s_KN_k chappaqu
      • 衝撃的な悲しい結末でした。

        19年前の因縁から、二人はハゼとテッポウエビのように共生し、お互いを大切に思っていたのに、生きていくために雪穂は、亮司もはめたのではないだろうか。

        「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きてくることができたの。あたしには最初から太陽なんてなかった。だから失う恐怖もないの」

        雪穂にとって亮司は、太陽に代わる暗闇を照らしてくれる存在だったので、 亮司が死んだ後は、暗闇しかないのに…。「雪穂は一度も振り返らなかった。」から、雪穂の覚悟を感じました。
        >> 続きを読む

        2018/06/28 by うらら

    • 他11人がレビュー登録、 127人が本棚登録しています
      容疑者Xの献身
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! masa920 fireman tefutefu
      • 「これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった」
        全身の毛が逆立つほど、素晴らしい作品。 >> 続きを読む

        2017/05/30 by atsu

    • 他11人がレビュー登録、 156人が本棚登録しています
      プラチナデータ
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 人間は平等だと定義されて久しいけれどたしかに特権階級は存在する。そこの部分のミステリ題材。
        これは近未来SFなんだけど現代とまったくかわらない価値観なわけだ。
        そう変わらないのは至極当然でもあり、未来ならば目新しい価値観があればおもしろいのにと思う。
        「DNAデータを登録すれば減税」とか確かにイイかもしんないけどね!
        セコイ価値観もきっと今も近未来も変わらんナw
        >> 続きを読む

        2018/07/21 by motti

    • 他11人がレビュー登録、 77人が本棚登録しています
      卒業 雪月花殺人ゲ-ム
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 加賀恭一郎の初登場作品。

        大学生の加賀は学友の7人のうちの1人、祥子が部屋で自殺か他殺か不明な状況で死んでいた。
        加賀は自身で推理していくが、第2の殺人まで起きる。

        刑事になる前なのだが、後の冷静で犯罪に対し躊躇しない姿勢はすでに表れている。
        また子供のころ母が蒸発したという過去もすでに明かされていて、後のシリーズでも加賀の重要な布石となっている。

        一方事件としては卒業を間近に控えており、青春ミステリーの様相を育んでいる。
        密室のトリックだったり、花札を用いる雪月花ゲームの仕掛け。
        これらを加賀が明かしていく謎解き場面のやるせなさは、結末にもある種の苦みを漂わせている。
        >> 続きを読む

        2018/08/24 by オーウェン

    • 他10人がレビュー登録、 69人が本棚登録しています
      疾風ロンド
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • なんか研究室はコメディタッチ(´Д`;)?

        テキトーに書いて(違うの?)そこそこおもしろく完成...という東野圭吾氏のご意見。ご尤もw
        おもしろいってのはコメディっぽささえ感じる「失笑」的な感じか(´Д`;)
        ライトなテイストの邦画アクション映画の原作にでもピッタリかな。
        かるく楽しめます。
        東野圭吾さんのエンタメ精神...さすがである!!

        (amazon解説)
        「いきなり文庫」の大ヒットミステリー『白銀ジャック』から3年。今度の東野圭吾最新作は、まさかの「文庫書き下ろし」!!
        強力な生物兵器を雪山に埋めた。雪が解け、気温が上昇すれば散乱する仕組みだ。場所を知りたければ3億円を支払え―そう脅迫してきた犯人が事故死してしまった。上司から生物兵器の回収を命じられた研究員は、息子と共に、とあるスキー場に向かった。頼みの綱は目印のテディベア。だが予想外の出来事が、次々と彼等を襲う。ラスト1頁まで気が抜けない娯楽快作。
        >> 続きを読む

        2018/08/25 by motti

    • 他10人がレビュー登録、 41人が本棚登録しています
      夜明けの街で
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 恋愛ものは好きではなかったのですが、恋愛とミステリーとで、
        普段読書をしない人に貸した時もすらすら読んでたから、読みやすいく、面白い! >> 続きを読む

        2016/09/24 by asa_chann

    • 他9人がレビュー登録、 53人が本棚登録しています
      名探偵の掟
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 社会の常識からいえば理解不能な謎を、非常識な言動と風貌で冷遇されている探偵が、その謎を見事に解決し、常識を非常識の側から反転させてみせるのが探偵小説ではないかと思っています。

        しかし、そのような物語を、常識の側に反転し直した時、そこに見えるのは、滑稽なまでにパターン化されたミステリでのお約束=コードの濫発であると思う。

        こうしたコードを著者の東野圭吾が、意図的にかつ確信的に徹底化した連作集が、今回読了した「名探偵の掟」なんですね。

        名探偵・天下一大五郎の引き立て役で、「お約束」どおり、間抜けな刑事を演じなければならない大河原警部の案内により、次から次へと巻き起こる難事件とその謎の解明に至る、意外な裏舞台が明かされていくんですね。

        密室トリック、意外な犯人、閉ざされた空間、ダイイングメッセージ、アリバイ崩し、首なし死体、人間消失、童謡殺人など、本格ミステリですっかりお馴染みとなった意匠化された趣向を取り上げ、いわゆる名探偵シリーズ特有の世界をパロディにした短篇が収録されているんですね。

        それまで、シリアスな本格ものからユーモア風味の作品まで、多彩なスタイルの作品を手掛けてきた著者ならではの可笑しみに満ちているのだ。

        エドガー・アラン・ポオによるデュパン、コナン・ドイルによるホームズが書かれてから、百数十年以上の年月が経っている現在では、すでに数えきれないほどの名探偵が登場し、難事件を解決している。
        それとともに、いくつもの「お約束」とも言えるパターンが出来上がったんですね。

        例えば、名探偵ものでは「ワトソン役」と言われる脇役が語り手となっている場合が多いと思う。
        我々読者と同じ視点に立ち、主人公の活躍ぶりや物語の状況を伝える役目の存在ですね。

        それゆえ、彼らは絶対に出しゃばった真似をしてはならない。
        どれほど、主人公の名探偵が、自分よりドジでマヌケだろうが、ぐっとこらえて、脇役に徹しなければならないのだ。

        この作品は、こうした「お約束」ごとの理不尽さをぼやき、笑いに転じるとともに、本格ミステリにまつわる不自然さを取り上げたり、デフォルメされ、安直なものになってしまった映画やテレビなどの名探偵ドラマを茶化したりと、著者の強烈なメッセージが込められていて、見事なミステリのパロディの傑作になったのだと思いますね。

        嫌味を感じさせない読後感に、私は安心し、救われるし、そして気づいたんですね。
        そのジャンルを知り尽くし、本当に愛する者だけが、真の批判者になれるということに。

        >> 続きを読む

        2018/09/07 by dreamer

    • 他9人がレビュー登録、 49人が本棚登録しています
      悪意
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 加賀恭一郎シリーズ第4弾。

        有名小説家の日高が殺され、発見者はその友人であり児童小説家の野々口。
        手記という形で事件の経緯を残そうとするが、加賀はその中身から犯人を名指しする。

        シリーズではこれまで動機が重要な要素として描かれてきたが、この作品は動機をいかにして加賀が見抜くかが見もの。
        その意味で犯人はすぐに分かるし、トリック自体も容易い。

        ただし犯人がその裏に隠していた動機のための準備はかなりのもの。
        そこまでさせた強い心情は加賀の過去と共通し、なぜ教師から刑事に鞍替えしたのかも明かされることになる。
        >> 続きを読む

        2018/08/28 by オーウェン

    • 他9人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      さまよう刃
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! satomi
      • がんばれ長峰!って応援する気持ち

        2018/07/06 by motti

    • 他8人がレビュー登録、 65人が本棚登録しています
      変身
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 矢張りこの時代に脳移植というものを題材にしてこういう作品を書く、東野圭吾氏は凄い作家だと認めざるおえない。

        この作品を読むきっかけは実はアマゾンプライムでこの作品のドラマ版が無料で観れるんですよね(といってもアマゾンプライム会員にならなければの話ですが)で、試しに2話まで観たのですが結構面白くて、で、「あ、これ、原作だとどうなのかな~。原作読んでみたいな~。」と思いすかさず図書館で検索したら在荷であったので速攻で借りてきて今に至るという感じです。

        正直な感想を言うと「す、すごい・・・!」としか出てこないんですよね。ぶっちゃけ、後半からラストにかけての怒涛の展開は序盤だけ知っているないし読んでいた時点では想像がつかないくらいの展開に次ぐ展開で頁を捲る手が止まらなかったですね。色々と書きたいのですがどれもネタバレになってしまう恐れがあるので詳しくは書けないのですが冒頭でも触れたこの作品が書かれた時代に「脳移植」という繊細で不確定で不確実なものをテーマに一人の人間が変わっていく、いや変わるなんて生易しい言葉では言い表せないくらいに変貌し支配されていくという話を考え一つの作品に昇華してしまうのは矢張り凄いなと。賛否も分かれるであろうテーマに果敢に挑みここまでの物語を構築した東野圭吾さんに改めて敬意を評したいと思います。

        とまあ、いつにもまして殊勝な(というか真面目な)ことを書いてきましたが、矢張り東野圭吾さんの作品は面白いなーと改めて思いました。序盤の伏線も後半で見事に回収されていくし登場人物たちがみんな魅力的でもう物語にも人物たちにもぞっこんLOVE(笑)になっちゃいますよね。

        実際この作品だと主人公の成瀬の変貌ぶりがもう心をグッと鷲掴みにして離さない、変わるまでの過程も秀逸でかつ変わった後の葛藤や言動などが鬼気として迫ってきて助かってほしいのかそれともこのままでいてほしいのか読んでるこちらとしても息つく暇もない圧倒的な臨場感で押し迫って来る感じがして、読み終わったあとに「あ~~~良い作品読んだ~~~」と温かいため息が出ましたね。

        この後ドラマ版もまた観てみたいと思いますが正直壮絶なラストだったのでそれを映像として観て果たして耐えられるかとちょっと心配です(笑)


        また良い作品と巡り会えてとても充実した気持ちでいっぱいです。

        暑い日が続きますがこういう名著や自分の好きな作品、楽しいと思える作品を読んで暑さをぶっ飛ばしていきたいな!と思います!!


        今回も良い読書が出来ました!


        因みに余談ですがドラマ版だと主人公を神木隆之介さん、ヒロインを二階堂ふみさん、サブヒロインを臼田あさ美さんが演じられています。正直原作よりかは子供っぽいですが演技は良いと思います。これから主人公が変貌していくわけですがそこを神木隆之介さんがどう演じていくのかも楽しみですね。

        あ、あと、ドラマ版だと色々と改変されているので先に原作を読んである程度物語をわかった上で観たほうが良いかもなあとも思います。
        >> 続きを読む

        2018/07/20 by 澄美空

    • 他8人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      私が彼を殺した
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • 加賀恭一郎シリーズ第5弾。

        3作目の「どちらかが彼女を殺した」をさらに発展させた形
        今作は犯人の可能性が3人になり、より推理も難しい領域に。

        婚約する予定の日高と美和子の自宅に現れた日高の元彼女。
        その後彼女は服毒自殺を。
        日高の扱いに業を煮やした3人の男女は、それぞれ殺意を抱く。

        殺害の方法は薬の扱いになるわけだが、それをしまうピルケースが重要な鍵になる。
        また描写が3人ともに殺害するチャンスがあったことが混乱に拍車をかける。

        本編を読んでも特定が出来なかったが、巻末の推理の手引きを見てようやく分かった。
        >> 続きを読む

        2018/08/29 by オーウェン

    • 他8人がレビュー登録、 52人が本棚登録しています
      流星の絆
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! kotata

      • この東野圭吾の「流星の絆」を読み終えて、まず思ったのは「アリアケ」のハヤシライスが食べたいということですね。

        「アリアケ」とは、この作品に登場するハヤシライスが売り物の洋食屋のことで、物語は店の名コックである父と母を惨殺された三兄妹の、その後をめぐって展開する。

        犯行の夜、家を抜け出しペルセウス座流星群を見に行っていた三人の心に、この惨劇は深い傷を残すことになる。

        犯人と思われる男を次男が目撃していたことで、三人は復讐を誓うのだった-------。

        読み始めたら、ラストの一行まで目を離すことができない。
        老舗の料理人による熟練の一皿は、最初の一口から最後の一滴までおいしい。

        この作品は、特に"老舗"と銘打ちたいうれしい理由がある。
        この作品が発表された頃の東野圭吾は、深い人間描写に手腕を発揮するというイメージが強かったのですが、この作品では犯人は誰かという、ミステリ作家としての本来の東野圭吾を堪能できるんですね。

        最後の最後で「あっ」と言わせてくれるんですね。
        そして、作品全体を貫く骨太なテーマも健在で、はからずも被害者家族となった三兄妹が、全力で運命にあらがおうと、もがく姿がとても切ないんですね。

        物語の冒頭、長男の功一が生前の父親からハヤシライスの作り方を教わる場面が、特に好きですね。
        小学校で「誰でも作れる」と言われた功一に、父は店を休業してハヤシライスのレシピをたたき込む。

        できあがったその味に感動した功一が「作り方がわかってたって誰にも作れない。父さんにしか作れないよ」と言うと、父親が「それがわかったんなら、もう大丈夫だ。おまえにだって作れるさ」と答える-------。

        運命とは、殺人事件の被害者家族となったことではなく、三人が"兄妹"であったことだ。
        この物語は彼らが、三人にしかあり得ない絆の「レシピの作り方」を模索する記録だと思うんですね。

        他の誰にも作れない「アリアケ」のハヤシライスを、味わってみたいという方にお薦めの一冊ですね。

        >> 続きを読む

        2018/08/29 by dreamer

    • 他8人がレビュー登録、 67人が本棚登録しています
      新参者
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! ybook

      • 東野圭吾の「新参者」は、小伝馬町のマンションで起きた独身中年女性の殺人事件捜査の顛末を追った連作長篇スタイルの作品だが、ストーリーを追うことには、あまり意味がないように思えます。
        というより、それをすることによって、ミステリとしての興趣を削ぐことになりそうな気がするのです。

        我々読み手は、主人公の刑事・加賀恭一郎に従って、日本橋・人形町の町並みをトレースする内に、だんだんと事件の様相を知ることになるんですね。

        加賀の捜査は、初見では何を調べるために行なっているのか、よく分からない。
        各章の最後に至って、事件現場の遺留品や被害者の行動と関わっていることが明らかにされるんですね。

        すなわち、この作品においては、何のために加賀は調べているのかという謎が前景化する過程で、下町人情ドラマが描かれるため、本筋ともいうべき伝馬町殺人事件の犯人探しは、搦め手から描かれることになる。

        冒頭で事件が提示され、その捜査を描くという展開からは得られない面白みがあり、それこそが、この作品のミステリとしての醍醐味だろうと思うんですね。

        事件に関わるパズルのピースを詰めていきながら、その詰めていく行為が謎を孕む面白さは、本格ミステリを楽しむ愉悦に他ならないと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/09/09 by dreamer

    • 他8人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      使命と魂のリミット
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 疑いきれぬ靄
        何年も霞んだ景色があけたらこうなのだろうか
        怨む
        簡単に言ってしまえば父の命と母の心を奪いとった
        多感な時期に出会った男を
        懸命な姿を見て正義感が強ければすっぱり決断がつけてしまえるのだろうか
        これがリアルと言われればそうかもしれない
        >> 続きを読む

        2018/06/15 by kotori

    • 他7人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      探偵ガリレオ
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 「ガリレオ」シリーズ第一弾。「容疑者Xの献身」はかなり前に読んだ事があったがこの本は未読なので読んでみました。「容疑者Xの献身」があまりにも面白かったので、期待したがそこそこって感じです。ドラマで見た事もあり新鮮さはあまりありませんでした。    でも「離脱る(ぬける)」の章の所は幽体離脱が事件の証拠に絡んでどの様に湯川先生が事件を解決するか面白かった。        また湯川先生は犯人には興味が無く、事件のトリックを暴くのにしか興味がない所が面白い。                    湯川先生は「福山雅治」のイメージ通りでドラマも好きで良く見ていました。 >> 続きを読む

        2017/11/18 by rock-man

    • 他7人がレビュー登録、 92人が本棚登録しています

【東野圭吾】(ヒガシノケイゴ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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