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好きな作品が多い浦沢作品の中でも特に「MONSTER」と本作が特にお気に入り。さえない考古学専攻の非常勤講師の平賀・キートン・太一。一方で元英軍特殊部隊SASの英雄で凄腕の保険調査官(オプ)の顔をもつ。戦闘のプロにして博識と鋭い勘を持つというスーパーマン願望を具現化したような主人公。それでいて仕事には恵まれずモテないというのが、絶妙なバランスで良い。そして、この作品の魅力は20世紀の世界情勢を反映した事件の数々。ベルリンの壁が崩壊直後、西ドイツに潜伏していた東側のスパイはどうなったのか?フォークランド紛争で死線を越えてきた隊員達に植え付けられた大きな心の傷。ナチスのジプシー虐殺の影で一大資産を築き上げた富豪。IRA活動家達の苦悩。湾岸戦争勃発直前の緊迫したイラクで英国の要人に迫る危機。やがて立場を超え息子の復讐劇へと発展。等々…もちろん全てフィクションだが、時事ネタをベースにしており年代、用語だけを覚える目的の学校の教科書よりひとりひとりのドラマとしてずっと考えさせてくれた。美しい海外の情景。考古学ロマンとの緩急も愉しい。sunflowerさんのレビューで(最近の絵に比べて)「イラストが好きになれない」という評価だったが、個人的にはこの当時の浦沢画のほうが好きだと痛感した。というのも、20年後を描いた「MASTERキートン REマスター」が昨年より不定期連載されたのがきっかけ。原作者の勝鹿北星こと菅伸吉氏は2004年にお亡くなりになられているため(但し原作については諸説あり)、多少違うだろうと読み始めたが・・・浦沢氏の作画自体も大きく変わっており、キートンのルックスのあまりの変貌っぷりに衝撃を受けてしまった。最近は「PLUTO」や「BILLY BAT」などで少しデフォルメが強い作品が多かったせいかも知れないが、上手くても(上手いからこそ)画の雰囲気はどんどん変わっていく。好きな頃の絵はもう帰ってこないんだなぁと寂しさを感じた。 >> 続きを読む
2013/06/11 by ybook
浦沢直樹氏によるアトムの復刻。原作の人気ストーリー「地上最大のロボット」をベースとしている。サスペンス的な展開や大きく外観を変えたキャラクターなど独創性に溢れている。それでもアトムの空気感が損なわれてない。差別、悲しみと慈愛がきちんと描かれている。ただ手塚氏本人が嫌いだった「どんどん強くなって強敵を倒すテレビ的なアトム」は廃してワクワク感は控えめ。同氏の傑作「Monster」に似た雰囲気に仕上がっている。主人公はアトムではなくユーロポールの刑事ロボットのケジヒト。原作では脇役(引き立て役)だったケジヒト。途中でアトムに主人公が変わるのか?と思ったが、ケジヒトにここまでの意味を持たせるとは…流石です。chaoさんのレビューのコメントに書いたが一巻のノース2号は感動的。それと公園で拾ったロボット犬を直そうとするお茶の水博士も泣かせる。浦沢さんは老人を描かせると旨い。ケジヒトでもアトムでも無い細かなサイドストーリーの一つ一つが魅力的なので、原作一巻の内容を全8巻に展開しているが、間延びすることなく最後まで読み応えが有った。偉大すぎる原作の重圧に潰されずに、よくぞここまでの絶妙なリメイクを果たしたと感動すら覚える名作。 >> 続きを読む
2013/01/16 by ybook
この本の名言をご紹介します。***闇の中にいると闇に沈み込んでしまう……光を当てるんだ >> 続きを読む
2013/10/16 by 本の名言
この本の名言をご紹介します。***夢と言うのは、最初の衝動を持続させた者だけが、実現させられるものなんだ >> 続きを読む
2013/02/13 by 本の名言
作者がうまいってことなんでしょうが浦沢直樹の作品はどんどん引き込まれてしまう。謎が謎を呼ぶ!ただし、不安は伏線を回収しきれるのかどうか。。モンスターはあの終わり方でよかったのかもしれないけど、20世紀少年は正直不満の残るエンディングでした。プルートゥはすっきり読めただけにこの作品も(できれば10巻くらいで)バシッとまとめてほしい。。まだ3巻までしか読んでいないので、これからに期待。それにしても久しぶりにマンガを買ったなー。 >> 続きを読む
2011/08/07 by すーくん
某大型中古本取扱店にて一~二十九巻を大人買いしてしまいました。努力して、強くなって、周りのみんなが応援してくれて、恋して、笑って泣いて、勝って負けて、周りのみんなにも人生があって、それも応援して、家族の悩みがあって、ライバルたちに恵まれて、ラストが爽やかで!漫画ってこうじゃあないといけませんねっ!浦沢直樹さんは天才だ! >> 続きを読む
2014/12/23 by 課長代理
表題作を含む、浦沢直樹の短編集。使命感が有るんだか無いんだかという警官に、頼りなさとともに親しみを感じる。バンドでの成功を夢見て、腰かけで警官として勤務するナンパ男。「静かなるドン」という作品を思い出した。昼間は下着会社のデザイナーとして、ダメ社員丸出しで勤務するものの、家に帰れば日本最大のヤクザ組織の組長で有るという、ONとOFFのコントラストが堪らない大好きな作品で有る。それに対し、「踊る警官」は、ONタイムは警官。OFFタイムは売れないバンドのボーカルという設定のため、何となく類似性を感じるものの、例えば警視総監だったり、超売れっ子のロックスターだったりしないと、振り幅が小さくなるため、展開のダイナミックさに欠ける。設定上、仕方が無いが、1人で解決できるような町内の事件が相手なので、作品全体を、ほのぼのした空気が包んでいるようだ。もしかしたら、それが狙いなのかもしれないが、それなら、もっとハートウォーミングな話にするなど、もう少し何とかなったのではないかと思う。つまらなくは無いけど、特別面白くはない。この設定で誰もが思いつくで有ろう程度のストーリー集といったところ。 >> 続きを読む
2012/11/01 by ice
たまたま1巻を読んで気になり、思わず漫画喫茶をはしごして読んだ漫画です。相変わらずの浦沢直樹の世界観でした。1回読んだだけではいまいち理解できず、今でのたまに読み返します。幼少期と大人の時代が行ったり来たりでしたが、その中にともだちの正体が隠れているようでしたが、今でもよくわかりません(笑)。でも最後にはケンヂのせいで現実の世界にも被害が出てしまったことがわかり、なんともいたたまれない気持ちになりました。ともだちって何だろうな?と考えたりもしました。 >> 続きを読む
2014/03/31 by tetyu
20世紀少年と関係ありそうだから読んだのに、あまりにも無関係でとても騙された気分になった一冊。20世紀少年でチョイ役として登場するウジコウジオのマンガをゆきじが添削するという設定。確かに20世紀少年に出てくる登場人物だけど、内容はラブコメ。とにかくがっかりだった…遊び心があるという解釈の仕方もあると思うけど、でもやっぱり騙された感満載。 >> 続きを読む
2012/04/06 by sunflower
【浦沢直樹】(ウラサワナオキ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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