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桐野夏生

著者情報
著者名:桐野夏生
きりのなつお
キリノナツオ
生年~没年:1951~

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このランキングは1日1回更新されます。
      緑の毒
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 桐野夏生氏の小説は、いつ以来だろう。「東京島」以来かな。

        題名のとおり、ヒドい毒入り小説だ。悪意が満ち溢れれている。
        だからこそ、またどんどん読み進んでいってしまった。
        >> 続きを読む

        2015/04/18 by STALIN

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      リアルワールド
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 成長の過程で、社会とのかかわりが自分の中でこなれていない時代。
        生きていくには、平行して付いてくる暗い部分も認めるのが日常というものだと思うが、それらと共存していく知恵、良くも悪くも現実を知ることが大人になっていくということだろう。

        「取り返しのつかないこと」というキーワードが出てくる。
        なにもかもうまく解決するということは、人間の持つ知恵の限界であって、簡単に出来ることではない。
        それが思い返せば「取り返しがつかない」と言う気持ちになる。
        不完全な人という者は、それらを未解決のままで見つめて持っていくしかないことが、次第に分ってくる。

        高校生の彼女たちは、それぞれの環境の中に、友達にも話せない自分だけの世界がある、
        それがこの事件で「ミミズ」との関わり方がひとひとり違った形になっている。
        そして自己を突き詰めると、その心の奥にある装っていた友人関係とは別の自分の個性がはっきり見えてくる。
        友達関係がこれを起点に崩れていく。人との関係は見える部分で繋がっているのかもしれないと感じる。

        そしてついに一人は深い自己分析の中で、「取り返しの付かないこと」を解決する方法を選ぶ。

        「取り返しの付かないこと」は、人生の中で、それに気づいたり気づかなかったり、次第に忘れたり、諦めたりしながら折り合いをつけている。

        「取り返しのつかないこと」で明らかに重い罪を感じたこの4人の少女たちの異なった生き方が、現実を展いて見せてくれている。

        コギャル世代を実にうまく描いていて桐野さんの作品を読むのは「ダーク」で終りそうもない。
        >> 続きを読む

        2015/01/16 by 空耳よ

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      女神記
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 桐野夏生版「古事記」といったところでしょうか。
        私は古事記とか神話とか、どちらかというと不得意ジャンルなので、読みやすい入門書として受け止めました。
        イザナキ・イザナミたちに海蛇の島の人間模様を織り交ぜたストーリーでした。

        イザナキたちの話より、とにかく海蛇の島の話がおもしろくて!
        陽と陰の順番で、その人の運命が決まってしまう。
        昔々、こういうことはたくさんあったんだろうな・・・。

        それはそうと、私はマヒトが許せませんっ!!!ヽ(`Д´#)ノ
        ナミマの生まれた子どもが女の子だったから、魔が差したんだろうけど・・・。
        自分の子どもまでも利用しカミクゥの夫となり、それを死ぬ間際まで隠し通すという・・・
        ナミマは最終的に許していたけど、私だったらどうかな。
        イザナミのように永遠に許せない、ということはないと思うけど。(疲れるから)

        男女の形って、今も昔も大きくは変わってないのかもしれないですね。
        >> 続きを読む

        2014/12/18 by あすか

      • コメント 4件
    • 4人が本棚登録しています
      アウト
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 止まらない。
        次の展開が気になって手が止まりません。
        こんなに本を読むことだけに集中したのは久しぶりでした。

        ―雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。彼女は、なぜパート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか
        平凡な主婦たち4人が自由を求めて日常を離脱・脱社会化し、「OUT(アウト)」していく物語である。

        同じ弁当工場のパートをしている山本弥生が、夫を衝動的に殺したことから物語は始まります。
        その死体を香取雅子、吾妻ヨシエ、城之内邦子が雅子の家の風呂場で解体し、生ごみとして処理します。
        ―と、書いてるとゾワッとしてきますね。
        それぞれ家庭崩壊や介護、夫のギャンブル狂やカード破産と抱えるものがあります。
        4人の愚かな女たちの人物像がよく描かれていたと思います。
        このようなドロドロとした作品は他にもあると思いますが、この作品を読んでいると、今まで読んだ本とは違う凄まじさを感じるんですよね。
        人間の闇がリアルに描かれていて、飲み込まれそうになりました。

        気がついたときには、4人は抱えていたしがらみから「OUT」しています。
        ただしそれに伴う代償は大きなものでした。

        この作品のおもしろさは、死体をバラバラにしただけでは終わらなかったところです。
        警察が事件を突き止めていき、逮捕されるまでを描いていくのだと思っていました。
        展開が2転、3転し、予想外の結末へ。
        手に汗握る展開が続きます。

        後半は佐竹、十文字、宮森ら男性陣のキャラクターも良かったなと。
        特に宮森とのやりとりは良かったです。彼の存在は、唯一の清涼剤でした。
        佐竹は気持ち悪すぎて理解出来なかったけどw(多分理解するようになってはいけない)
        あと、十文字が銀行勤め時代の雅子の姿から、ビジネスに誘ったシーンが好き。
        職場の中で孤立していたけど、ちゃんと見てる人は見てるんだなぁって。

        この本おすすめしてくださった空耳よさん、課長代理さん、どうもありがとうございました(*´∀`*)
        また素敵な読書ができました!!!
        >> 続きを読む

        2015/03/23 by あすか

      • コメント 27件
    • 6人が本棚登録しています
      顔に降りかかる雨
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • ミロという32歳の女性がいい、弱さも強さも含めて彼女のキャラクターが魅力的で面白い。
        今回行動を共にする村瀬も、ハンサムで知的、ミロがちょっと惹かれかけるのも無理がない。
        又、展開の速いストーリーも飽きないし、ミロの周りには、調査業を引退した父親の、アドバイスもある。
        優秀な探偵だった父親の友人も多い。
        夫に死なれた過去をまだ引きずってはいるが、ミロは自分が家庭で静かに人生を送るタイプではないと自覚している。
        こういう自立した生き方は女性の形としては歓迎されるだろう。

        ミロという名前に見覚えがあったので探してみると本棚の奥から「天使に見捨てられた夜」という第二作目の本がでてきた。
        1997年の文庫としては初版本で、乱歩賞の作家を読んでみようと思ったのかもしれない、忘れてしまっていたけれど。
        >> 続きを読む

        2015/01/17 by 空耳よ

      • コメント 4件
    • 9人が本棚登録しています
      天使に見捨てられた夜
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 村野ミロのシリーズ、二作目。
        背景は同じミロが住む新宿のマンション、一作目で仲良しだった隣の住人で、夜に働いていた出稼ぎのフィリピーナたちは帰国していった。次に入ってきたのが友部秋彦という男性。

        彼は、端整かつ寂しい顔をした男で年の頃は四十歳前後。
        「ナイトフライ」というホモバーを経営する新宿二丁目の住人だ。
        ここで友野(トモさん)というミロ好みの男性が登場する。ホモだけれど。

        友部が言いにくそうに尋ねた。
        「同性愛に偏見がある?」
        いいえ、と私は首を横に振り、「ただ女として残念なだけ」と言った。すると、友部は声を出して笑った。

        渡辺という女性が調査依頼に来る、彼女は「アダルトビデオの人権を守る会」の代表をしていると言い、一本のビデオを見せ、それに出ている一色リナという女優に証言して欲しいのだという。
        彼女が出ているビデオは、本人の承諾もなしに、まるで露骨な演出で輪姦し暴力で犯しているような、ハードなものだった。
        「リナの表情はおびえているではないか、これは考える会では無視できない、人権問題です」

        しかしミロはどうも気が進まなかった。
        渡辺が見せた「ウルトラレイプ・これであたしも自己否定」というビデオは非常に後味が悪い代物だった。
        だが世話になっている弁護士の紹介でもあるし、ついに義理堅く、格安で引き受けてしまった。
        しかしリナの行方は知れず、アダルトビデオを製作した会社、監督も得体が知れず、モデル風の男優たちもヤクザめいて手がかりはつかめにくかった。

        ミロの部屋に脅迫電話がかかりドアの外に嫌がらせにネコの死体が置いてあった。
        隣のトモさんは、ちょっとした手助けをしたのでその恩返しに調査を手伝うといってくれた。
        やはりこのあたり、ミロがいくら威勢がよくても、体力では負けるというのが面白い。

        トモさんとミロの共通の趣味だった嘗ての人気歌手が殺される。
        なぜかその葬儀の映像でミロの脳裏にひっかかることがある。
        周辺の調査から次第に明らかになる一色リナの過去は、辛く悲しいものだった。
        これが手がかりになるのだろうか。とても面白い展開で、終盤まで気にかかる。

        時代設定は少し前になるが、アダルトビデオを作る側、見る側の世界が、暴力的な異形の闇を覗くような展開で、これで女流ハードボイルドと呼ばれているのかと、平凡な主婦は、大雑把な理解が出来たのです。
        >> 続きを読む

        2015/01/18 by 空耳よ

      • コメント 3件
    • 5人が本棚登録しています
      Out
      Out
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! chappaqu
      • 一気

        2016/02/10 by chappaqu

    • 17人が本棚登録しています
      ダーク
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ダーク(上・下)


        村野ミロのシリーズの、長編作品はこれが三作目。

        ただ、これがシリーズを切り上げるときの一つのスタイルなのだろうか、今まで思いいれのあったキャラクターが徹底的に変貌し崩壊している。
        心身ともにタガがはずれ、生活者としての基本的な枠組みを踏み外し、読者としては見たくない個々の本性に振り回される。
        追い詰められ、殺され、復讐の塊にもなる。乾いた中にやりきれない人々の行末に、読んでいると次第に気持は救いようのないダークな所に降りていってしまう。

        何もかも壊れてしまい、読むほうもこのシリーズもこれで終わりなのだと思い、だからここまで読んだ。
        ミロの養父との血縁のない奇妙なつながりや愛憎は、想像の中でしか理解できない荒れた部分がある。
        フィクションとは全てを含めて作者に沿っていかなければ、読み手はそこで想像力の限界を感じるだろう。
        私は嫌いではない桐野さんのこういう本を読んでみて、読者ならこれもありなのだろうと思った。そしてシリーズは最後を見届けなくてはやはり心残りだった。


        韓国の愛人の過去に当たる光州事件の記述は、圧巻で読み応えがある。この部分は☆5、作者の実力で。
        >> 続きを読む

        2015/01/24 by 空耳よ

      • コメント 8件
    • 3人が本棚登録しています
      I'm sorry,mama
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 『グロテスク』に引き続き、どうしようもない少女の物語。少しずつ、これが正しいのだ、と知らず知らず道を踏み外していくことはきっと誰でも起こりうることで、周りへの嫌悪、不信という感情のコントロールが出来なくなるまで放っておくことはしてはいけないと改めて思う。 >> 続きを読む

        2015/03/28 by yuca

      • コメント 1件
    • 4人が本棚登録しています
      東京島
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 漂着した無人島で、男だらけの中たったひとりの女性である清子を中心に、文明から切り離された環境での人々を描く。

        男だらけの中のたったひとりの女とくれば、若い女性を想像しがちだが、中年のおよそ魅力的とは言えない清子と、その清子を巡って争う男たち。
        これだけだと滑稽なだけで終わってしまうが、そこが人間の汚い闇を描く桐野さんの手にかかると、醜い人間模様を呈しており、身勝手な人間ばかりで面白い。

        生きるためには平気で裏切ったり、利用したり、平穏な日常を送っていると嫌悪するようなことだが、非日常になれば誰もが本能剥き出しになるだろうと思う。
        自分さえ助かればいい、きっとそう思ってしまうのだろう。

        わたしなら、どうなるのだろう。
        何でも使えるものは使ってしたたかに生き抜くのか、希望を失くして自分さえ見失うのか。
        >> 続きを読む

        2015/01/15 by jhm

      • コメント 4件
    • 18人が本棚登録しています
      白蛇教異端審問
      3.0
      いいね!
      • 世間のリフジンと闘い続けるケンカ・キリノの一線を越えたエッセイ集。

        なんだ、桐野も俗物か。
        ストーリー・テラーとしては一級品だが、それだけか。。。と、思ったほど、俗っぽいお考え満載。ちょっと残念だった。
        >> 続きを読む

        2014/07/27 by 課長代理

    • 1人が本棚登録しています
      柔らかな頬
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 不倫するカスミと石山。
        石山の別荘に夫と共に招かれる。
        朝、散歩に出かけた娘が行方不明になる。

        桐野さんは、いつも女性をいやらしく(エロということでなく)描くと思う。
        女性の薄汚い自分本位なところを前面に出したいらしい。
        今回も、カスミはそういう女性。
        読者に共感されるよりは、嫌悪される女性。
        小説として読む分には構わないけれど、身近にいたら不快かもしれないと思う。
        でも、人間なんて結局こんなものかと思ったりもする。
        性善説よりも性悪説を支持していることがバレる。

        行方不明の娘は、どこにいるのか、誰が連れ出したのか。
        そこが肝であるとは思うけれど、何と無くどこに着地させたいのかが不明確なまま下巻へ。
        >> 続きを読む

        2015/05/16 by jhm

      • コメント 8件
    • 10人が本棚登録しています
      柔らかな頬
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • そこに着地したか。
        上巻の終わり頃から既に、どこに向かっているのかわかりにくかったけれど。

        行方不明になった娘は誰によってどうされたか。
        これを明らかにすることが肝だろうと思っていたら、肝じゃなかった。
        行方不明になった娘の事件を基に、関わるそれぞれに自分本位なひとびとの心の動きを描くことが肝らしい。

        下巻に入り、内海とカスミの白日夢から誰もが犯人で有り得ると撹乱される。
        結局誰なのよと思いながら最終章。
        行方不明となった有香自身の目を通した語り。
        犯人は誰なのか、やっぱり気になる。

        全編絶望で繋がるひとびと。
        絶望を招いたのは自分自身であったり、自分のせいでないところで狂わされたり。
        ひとは自分の気持ちを全て伝え合うわけではないので、知らないうちに拗れたり溝ができたりしてしまう。
        全てを伝え合わないからこそ、上手くいく関係もあるけれど。
        人間は難しくてややこしい。だから面白いのだけれど。

        上巻に出てきた宗教家のひとは、下巻ではいなかったみたいに見事にスルーされていたり、犯人が明らかでなかったり、カスミのその後が不確かだったりと、引っ張り出した抽斗を出しっ放しで終わる作品。
        こういう片付けの悪い作品は評価が別れるのだろうと思う。
        ミステリーとしては問題があるかもしれない。

        あと気になったことは、憮然とするってムッとするという意味じゃないでしょ桐野さん。
        >> 続きを読む

        2015/05/18 by jhm

      • コメント 4件
    • 9人が本棚登録しています
      アンボス・ムンドス ふたつの世界
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 桐野夏生の本を始めて読んだ。
        もう少しさわやかな小説を書いてる人かと思ったら、だいぶ暗くてどろどろしていた。

        この人の作品を全部読んでやるとは思えなかった。残念。


        短編集である。好きな作品ってほどじゃないけど、小学校の先生同士が不倫する話はなんか印象に残ってる。
        職を追われても生きていかなきゃいけないんだなと。
        >> 続きを読む

        2012/05/24 by Aki

      • コメント 3件
    • 5人が本棚登録しています
      だから荒野
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 傲慢な夫や息子たちに軽んじられながら、家庭をささえてきた主婦・朋美は46歳の誕生日、ついに反旗を翻す。
        衝動にかられ夫の愛車で家出、「初恋の男が長崎にいるらしい」という理由で、長崎に向かって高速道を走り始めるのだった。
        奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に、朋美は自由を謳歌するが…
        冒険の果てに、主婦・朋美が下した「決断」とは。


        桐野夏生さんは乱歩賞もとられていらっしゃったことを、巻末の著者紹介欄を見て思い出しました。
        『顔に降りかかる雨』。名著です。
        『柔かな頬』で直木賞、『東京島』で谷崎賞…と、今では押しも押されぬ大御所さんです。

        思えば、僕が社会人になりたてで、仕事がキツくて、大変で、もともと好きだった読書からさえも遠ざかっていた頃、その面白さをあらためて気づかせてくれたのは桐野さんの『OUT』でした。
        書店で平積みになっていた『OUT』を、何の拍子か購入し、その面白さに一気に読み終えました。
        あの衝撃は十年以上経っても忘れられません。

        『OUT』をきっかけに僕の読書習慣は元通りになり、意外にも同じく読書を趣味としていた部下とも打ち解けられ、次第に営業成績もあがるようになり、いわば、僕の恩人ならぬ恩本ともいえる作品です。
        ですから、桐野作品には、結構、思い入れやジンクスがあり、新刊がでると絶対に読むようにしています。

        本作は桐野作品の中では『魂萌え!』に近い作風です。
        面白さを求めるのであれば、最近の桐野作品に無い読みやすさなので、「あっ」と言う間に読み終える疾走感たっぷりの展開です。
        鬱屈を抱える主婦が家族に突如反旗を翻し家出を敢行するという、ロードムービー的な非常にテンポのいい物語。

        ただ、僕には少し物足りない小説でした。
        新聞連載を"大幅に加筆・修正"したとあり、さもありなんと思いました。
        大幅に加筆・修正した後でも、まだ未完成な物語という印象を強くもちました。
        主人公やその家族たちの感情描写もごくありきたりだったし(ありきたりな感情を面白く読ませている段階で凄い筆力なのかもしれませんが)、結構魅力的なプロフィールの脇を固める登場人物たちの掘り下げも浅く、特にこの部分はかなり消化不良でした。

        思い入れの強い作家さんだから、期待値も高く、厳しめになってしまうのかな…と、考えてもみましたが、やっぱり面白いだけの物語。

        内容に厚みを加えたいがために、終章を「人間の魂」と題して、山岡老人の子供時代のエピソードを加筆したのではないでしょうか。
        連載当時を知らないので、僕の憶測にすぎませんが。

        大好きな作家さんなので「読んでよかった」と、思わせてくれる作品を書いてほしい。
        次作に期待です。
        >> 続きを読む

        2014/08/27 by 課長代理

      • コメント 2件
    • 5人が本棚登録しています

【桐野夏生】(キリノナツオ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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