こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


鳥取絹子

著者情報
著者名:鳥取絹子
とっとりきぬこ
トットリキヌコ
生年~没年:1947~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      大人のための「星の王子さま」 愛の旅人サン=テグジュペリが本当に伝えたかったこと
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • サン=テグジュペリ生誕100周年を期に出版された関連本の1冊。
        「大人のための」というタイトルは好きではないのですが、
        北杜夫さんが監修をしているというのに釣られて手にしてしまいました。
        彼の序文や発言が収められてはいるものの、
        北さんの感想が知りたいと思って読んだらハズレです。
        (監修者北杜夫の文字の方が著者よりも先に、大きく書いてあるんですよ。ずるいです。
        だから☆マイナス1です。)


        かといって、内容は読んでがっかりするものではなく、
        サン=テグジュペリ本人の人物や考え方を書簡を引用したり
        フランス語の原文をひいて、より忠実な解釈をひきだすという
        検証作業を中心にまじめにディテールを読み解いていました。

        ロシアのプーチン大統領が「星の王子さま」を愛読していて、
        「ほとんど暗記していた」というエピソードとか。
        初めて知った知識もあり、楽しく読むことができました。

        この本が出版されたのは2000年なので、当時はまだ、
        内藤訳しか日本語訳が存在していませんでした。

        内藤訳は文学としては価値があり、評価はそれなりにされていますが、
        児童文学を意識しすぎた「意訳」である点が、昔から指摘されていました。
        それをはずして洗い直すわけです。

        正直、今、あらゆる人が訳しているこの本を、翻訳の問題で検証するのは
        ちょっと時代遅れになってしまいました。
        稲垣訳、河野訳あたりで充分直訳に近いと思われます。

        ただ、書簡を読んで、彼の貴族的な側面、母親への強い憧憬と愛着、
        自由を愛し束縛と停滞を憎んだ性質などが伝わってきて
        彼の他の作品を読んでみたいと思わせます。

        バラの花のモデルについて、諸説ある中を著者は
        「妻コンスエロである」と断言しています。
        サン=テグジュペリとコンスエロの他人にはわからない強い絆を
        手紙や手記をもって証明しています。
        コンスエロが個性的でわがままな女でありすぎて、
        サン=デグジュペリ・ファンから嫌われているということも、
        初めて知りました。
        ちょっとばかりジョンとヨーコを思わせる夫婦です。


        内藤訳しか読んだことがなくて、「星の王子さま」の寓意の意味が分かりにくいと感じている人、
        サン=テグジュペリの伝記や関連の本を初めて読む人には
        お勧めできそうです。
        >> 続きを読む

        2012/11/01 by 月うさぎ

      • コメント 8件
    • 1人が本棚登録しています

【鳥取絹子】(トットリキヌコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本