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内田樹

著者情報
著者名:内田樹
うちだたつる
ウチダタツル
生年~没年:1950~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち
      3.8
      いいね!
      • 恐らく、内田さんのいう若者の範囲の中に
        僕も入っているのだろう。
        若者を今を表す表現の中に、妙に納得してしまう事が多かった。

        物事の回答がすぐに求められる今。
        情報がすぐに探せてしまい、それを信じ込んでしまう今。

        やはり自分という受け皿にすぐに何か良いものが
        入り込まないと、自分の存在意義みたいなものが
        ないように感じてしまう。
        それを焦るばかりに意味のないものに対して
        消費社会であることを悪用して
        何に対しても取引をはじめてしまう。

        要はもう少し余裕を持てってことなんだろうけど
        そんな事にも気付けずに過ごすように
        世の中を作ってしまったんだろう。

        北野武の間の話とも通じるところ。
        >> 続きを読む

        2015/08/23 by KMHT

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      日本辺境論
      カテゴリー:社会学
      3.5
      いいね!
      • 一番苦手な部類の本か。

        ビジネスの本とか、この本の様に考えさせられるのは、
        あちらこちらで、躓くように読む手が止まってしまうので、
        いらちな私とすれば、終着駅がみえぬ各停に乗った様で、いらいらと。

        中身は、“日本人”とは、

        書かれていることは耳の痛いことばかりであるが、
        まさに日々仕事をしていて根底に流れる考えそのものである。

        「私たちは、たえず外を向いてきょろきょろして新しいものを外の世界に
        求めながら、そういうきょろきょろしている自分自身は一向に変わらない」
        (辛い、痛っ)

        「現実主義者は既成事実しか見ない。状況をおのれの発意によって変えることを
        彼らはしない。既に起きてしまって、趨勢が決したことに同意する。
        彼らにとっての「現実」には、「これから起きること」は含まれません。
        「既に起きたことだけが、現実なのです」
        我国の現実主義者は、過去への繋縛の中に生きている」
        (辛い、痛っ、一歩先へなかなか進めない)


        日本人同士で、あうんの呼吸で商売できた時代は良かったけれど、
        グローバルとか云われて、世界に向かってお商売しだすと、
        今迄の常識、ルールがまるっきり通用しない事にぶち当たる・・・・

        揉まれる内にだんだんこの日本人気質が変化を成し遂げるのか、
        30年、50年、100年スパンで見てみないとあきませんな。

        でも、大昔から外敵と交わりながら、
        変わらない日本人の基本的気質は普遍なのでしょうか。


        昭和生まれの私は気を揉みながらも、変わらぬまま死んでいくのでしょうな。
        >> 続きを読む

        2015/06/08 by ごまめ

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      寝ながら学べる構造主義
      4.0
      いいね! oka-azu
      • 最近はじめて知った(聞いた)「構造主義」とはなんぞや??という素朴な疑問から、読んでみました。
        全くの素人?入門者ですが、とても読みやすい本でした。”寝ながら学べる”くらいですから。
        で、思ったのは、別に何主義って気にすることもないのかな~ってことでした。

        社会主義がはやった(で、失敗に終わった?)頃は、これは真の社会主義ではないといい、民主主義だってやっぱり真の民主主義にはなってないし、(ジャンルは違うけど)きっと構造主義だってうまくいかなければ、これは真の構造主義ではなかったのだ、といって終わるのでしょう。この世の常識というものは、そういうもの。「とりあえず無難」とみんなが思っている意見のことを「常識」という。で、世の変化とともに変わっていくんです。(これ、構造主義的考え方?)

        とはいえ、この構造主義の見方考え方は、大変興味深い。

         >私たちは自分では判断や行動の「自律的な主体」であると信じているけれども、実は、その自由や  自律性はかなり限定的なものである

        自分の思考や判断にはいったいどれくらいの客観性があるのだろうか。
        自分の立ち位置によって人間のものの見方は変わってくる。人間の思考を規定するもの、それが階級(マルクス)だったり無意識(フロイト)だったり・・・ 
        言語によっても自分の思考は規定される。思考が先ではなく、言葉が先。

         「構造的無知」(私たちはあるものから無意識的に目をそらし続けている)によって、私たちは思考の自由を損なわれている。

         >私たちにとって自明と思えることは、ある時代や地域に固有の「偏見」に他ならない(ニーチェ)
         >「自己意識」とは、要するに、「いまの自分」から逃れ出て、想像的に措定された異他的な視座から自分を振り返る、ということに他ならない (ちょっとややこしい言い方だけど)

         >私たちは自分が何ものであるかを知らない・・・「自己意識」を持つことができない存在(ヘーゲル)

        構造主義とは、・・・さまざまな人間的諸制度(言語、文学、神話、親族、無意識など)における「零度の探求」(ある制度が「生成した瞬間の現場」、汚れる前の「なまの状態」を探求すること)
        だそうです。

        どうやったら、私たちは自由になれるのか。なれないのか。なら、どう生きるか。みたいなことを考える時に、参考になるかもしれません。

        (2500年前にお釈迦様が言った「無常」「無我」「一切皆苦」の話に近いかな?
        変わり続ける不完全な人間がつくっているこの世は不完全で変わり続ける。思い通りにならなくて当たり前。できるのは、努力すること。自分の心を磨く(管理する)努力だけ。明るく精一杯生きようとすること。そのためには客観的にしっかり観察する。主観である感情に囚われない etc・・・)

        ちなみに、
        子どもに「体育座り」(「三角座り」)を強要してはいけません。(子どもを管理するための、文部省による陰湿で残酷な「身体の政治技術」の行使だったのですね。知らなかった・・・)
        呼吸が浅くなり、背中はこわばり、自分で自分の手足をしばる・・・。

        とても面白く読めました。また読み返してみようかな?
        >> 続きを読む

        2014/01/28 by バカボン

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      修業論
      カテゴリー:武術
      4.3
      いいね!
      • とりあえず、強く残ったのは
        修業という事。

        目的の為に何かをするのではなく
        何かしていたものがいつの間にか役に立っていたという
        結果論として良かったな。というのが修業と理解した。

        たぶん好奇心に素直に反応して
        あれもこれもとしているうちに
        そうなるんではないかと思うけど、

        修業というのも使い方があるかなとは思った。
        >> 続きを読む

        2015/08/23 by KMHT

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      村上春樹にご用心
      カテゴリー:日本文学
      3.0
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      • 「村上作品は結婚詐欺」
        うーん、言い得て妙。

        何かあると思わせる村上春樹。
        なんでだろう。
        >> 続きを読む

        2016/06/24 by one

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      疲れすぎて眠れぬ夜のために
      カテゴリー:人生訓、教訓
      4.3
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      • Ⅰ 心耳を澄ます 
        Ⅱ 働くことに疲れたら
        Ⅲ 身体の感覚を蘇らせる
        Ⅳ 「らしく」生きる
        Ⅴ 家族を愛するとは

        引用 & ( )は私の心の声

        Ⅰ 心耳を澄ます

        自分の可能性を信じることはとてもよいことです。でも、可能性を信じすぎて、できないことをやろうとするのはよいことではありません。だって、ずっと不充足感に悩み、達成できないというストレスに苦しみ続けることになりますから。
        どこかで自分の持っている知性的な、あるいは身体的な資源の限界を知って、それを優先順位の高いものから順番にうまく配分するということを覚えなくてはいけません。

        自分の可能性を最大化するためには、自分の可能性には限界があるということを知っておく必要があります。

        愛情は「試す」ものではありません。「育てる」ものです。

        ほんとうに「利己的」な人間であれば、どうすれば自分がもっとも幸福に生きられるか、どうすれば自分が今享受している快適さを最大化し、できるだけ持続させることができるか(短期的には自分に不利な選択をすることだってありえる)…というふうに発想するはずです。・・・・・「利=己的」とは言えません。むしろ「利=むかつき的」・・・

        「真の意味で利己的にふるまう」ことを怠った人間には「逃げる先」がありません。逃げ場を見つけられずに、そのまま不愉快な人間関係の中にとどまっているうちに、やがて「耐える」ということが自己目的化し、「耐える」ことのうちに自己の存在証明が凝縮されてしまったような人間ができあがります。
        世に言う「中年のオヤジ」というのは、この「耐えること」が劇的に人格化されたものといってよいでしょう。

        「我慢すること」こそ人間的な器量のあかしだという誤った思想を、子供をもつようになる前の段階で、自分に刷り込んでしまっている ・・・・これが悲劇の始まりです。
        「我慢すること」、「不愉快な人間関係に耐えること」を人格のコアとするような人間の次世代はこのような家庭の産物です。まことに不幸な再生産というほかありません。

        (面白いね~。その通りですよ。「我慢」なんてしちゃいけません。それはムカついているということ。明るく気楽に機嫌よく、どうすれば自分もみんなも幸せになるかな~、って考えることですよね。不快な人間関係には改善するか、離れるか、どっちかしかない。我慢なんてしちゃいけない。「我慢」の反対は「我が侭」ではありません。どっちもダメ。日本語は深いね~)

        Ⅱ 働くことに疲れたら

        「ビジネス」の愉しさはは、お金が儲かることではなく、何か新しいことをすると、その結果がすぐに出る、その「反応の速さ」にあります。・・・自分自身が変化したり工夫したりしたことの結果がすぐに評価される。自分自身の仕事のクオリティがとりあえずすぐに検算できる世界です。
        ほかの人間関係はこれほどには分かりやすくはありません。

        「レイバー」はそれとは違います。この二つは別物です。
        ・・・今の若い人たちの多くは、「仕事」というとレイバーしか知りません。
        暮らしていける最低限のレイバーだけして、お金を稼いで後は好きなことをして暮らしたい。それなら、働くのは時間の空費であり、苦役でしょう。(教育は、ビジネスでも、もちろんレイバーでもありません)

        ビジネスとレイバーとの差は・・・その人が「リスクを取る」(負わされるではなく)という決断をできるかどうか、その一点にかかっています。
        (責任を取らない人はただのレイバー。政治家にも経営者にもいるね)

        Ⅳ 「らしく」生きる

        反対者や敵対者を含めて集団を代表するということ、それが「公人」の仕事であって、反対者や敵対者を切り捨てた「自分の支持者たちだけ」を代表する人間は、どれほど規模の大きな集団を率いていても「私人」です。

        節度というのは、平たく言えば、無用のリスクは回避する、ということです。

        アイデンティティというのは、まるごと「作り話」なんです。もともとそんなものが確固としてあるわけじゃない。・・・逆なんです。・・・「前未来形」において語り出してゆくものなんだから。
        (なりたい自分を作っていく。「ほんとうの自分」なんてあるわけじゃないのですね。変わるのですから。)

        ・・・引用してたらキリがなくなりそうなので、この辺にしときます。

        面白~~い。  そして、深い。
        私は、幸いなことに疲れすぎて眠れないという経験はない(疲れて気絶するように爆睡、てのはしょっちゅうだった。今は疲れることもストレスもありません)けれど、忙しい人、精神的にまいってしまう前に読んだ方がいいと思う。(面白くて眠れなくなるかも?)
        >> 続きを読む

        2014/03/25 by バカボン

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      呪いの時代
      4.0
      いいね! momomeiai
      • 呪いとは徒ならぬタイトルで本を売り込む作戦かと思い、そっと立ち読みしてみれば、むべなるかな。現代はまさに呪いの時代と合点した。

        著者のいう呪いとは、さしずめ、
        自らを優位に置き、意見の異なる他者を蔑み、自分のテリトリーから葬り去ろうとして吐く台詞。といったところだろうか。

        昔は学者うちの間で呪いをかけて悦に入る高慢家が多かったと著者はおっしゃる。(ふーん)
        ところが現在は、一般社会にあって呪いをかけあっている光景が続出なのだ。(そうかなあ)
        その証左がネット上の言説。(ふむふむ)
        (以下引用)

         ネット上のやりとりにおいては、「批判に応えて、自説を撤回した人」や「自説と他者との理論をすり合わせて、落としどころで合意形成した対話」をほとんど見ることがありません。

        (なるほど)

        つまり、現代社会は善か悪か、正か邪か、の二者択一ばかりが横行しているのです。そして、多くは自分が善であり、他が悪なりと、独断的に結論づけていくのです。
        形勢不利になるのを避けるためには、自分の説に「いいね」といってくれる同朋を多く集めることが目的と化してしまうのです。

        ああ、気を付けねば。


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        2015/03/01 by junyo

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      街場の現代思想
      4.0
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      • 内田樹さんの本を読むと、大体70パーセントの同意と20パーセントの「何でそう言いきれるの?」と10パーセントの「嘘やん。」なんですが、多分それが彼の本の正しい読み方なんだと思います。「子どもは判ってくれない」に確か「俺の話を鵜呑みにすんなよ。」と言うようなことが書いてあったから。

        今回、一番の同意ポイントは「文化資産」のお話。求めるがために持つ者と持たざる者の違いが認識され(=生まれ)、求めるがために手に入らないという、神話に出てきそうな現実を生きている人たちがたくさんいる。肌で感じていた事なので、得心がいきました。

        あとの同意しきれないポイントは、主に若者の質問に内田さんが答える形式を取った後半からです。内田さんは「良く知らない分野の質問でも即座に答える」という特技があるのですが、これは彼の「膨大な思考実験の経験と、それっぽい答えを見つける嗅覚と、即座に次の足場を作る能力」によるものという気がします。三つ目の足場が云々というのは、話をどこに落とし込むかおおまかな目安をつけた後、喋りながらそっちの方へ理論を展開していく方法を見つける、ということです。

        友達になったら面白そうだな、と思う人の1人です。
        お試しにはブログを覗いてみる事をおすすめします。本に書いてある事は大抵書いてあるので。
        >> 続きを読む

        2016/12/13 by MaNaSo

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      大人のいない国
      4.5
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      • 大人も子供も成熟しない社会システム、か。

        矛盾と無秩序に満ちた社会を受け入れるしか無い。それでいて、その中で価値を求め、価値を創造し、前向きに生きるしかないのだ。

        この娑婆の矛盾性に抗って、自分なりの無矛盾を自己確立するのが大人になることに違いない。弱音を垂れ流し、クレームほ吐き出しつづけるだけの小児を卒業させるシステムを創るのも、大人の責任。
        >> 続きを読む

        2014/06/20 by junyo

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      街場のメディア論
      カテゴリー:社会学
      3.5
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      • 街場のシリーズは大学の授業を素材にしているそうです。なので、19才の女子大生になったつもりで読んでみました。( ←想像してはいけません)

        ウチダ先生の話は好きだし、構造主義の本も読んだからか、とても面白かった。

        >どのような事態も、それを「贈り物」だと考える人間の前では脅威的なものにはなりえません。みずからを被贈与者であると思いなす人間の前では、どのような「わけのわからない状況」も、そこから最大限の「価値」を引き出そうとする人間的努力を起動することができるからです。

        今遭遇している前代未聞の事態を、「自分宛の贈り物」だと思いなして、にこやかに、かつあふれるほどの好奇心を以てそれを迎え入れることのできる人間だけが、危機を生きのびることができる。現実から眼をそらしたり、くよくよ後悔したり、「誰のせいだ」と他責的な言葉づかいで現状を語ったり、まだ起きていないことについてあれこれ取り越し苦労したりしている人間には、残念ながら、この激動の時期を生き延びるチャンスはあまりないと思います。(本文より)


        医療や教育の荒廃は、行政とその存在理由を忘れた(ビジネス化した)メディアによって市場原理がそこに入ってきたことに大きな原因があると言います。


        「批判すればするほど、医療(教育)の水準は上がり、医療(教育)の質はよくなる」と行政とメディアは考える。
        病院に患者を「お客様」と呼ぶよう行政指導がされているという。
        つまり患者は「消費者」であり、病院は「店舗」であり、そこで医療サービスという「商品」が売り買いされている。患者は消費者なので、最低限の代価を以て、最大限の医療サービスを要求することを義務づけられる。メディアは常に消費者(患者や生徒)側に立った報道をする。こういう鋳型にはめてしまう。(結果クレイマーが増える。教育も同じ構造)

        しかし、「他人に仮借なく批判されればされるほど、知性の働きがよくなり、人格が円満になる」というようなことはありえない。(私も違うと思う。)



        社会的共通資本(人間が共同的に生きてゆく上で不可欠のもの)つまり、
        自然環境、道路電気水道ガスなど、教育・医療・金融・司法・行政などの制度は、政治にも市場にも委ねられてはならない。
        教育や医療に市場の原理を入れてはいけない。教育や医療は商品ではないし、政権が代わる度に教育や医療のシステムが代わっては困るのです。子どもを成熟に導くという人類学的機能と、政権や株価とは関係がない。


        社会的共通資本は、職業的専門家によって、専門的知見にもとづき、職業的規範にしたがって管理・維持されなければならない。
        変化することは「無条件によい」ことではないのです。しかし、メディアは常に(ビジネス的に)変化、つまり新しいこと(ニュース)を求める。変化への異常なまでの固執がある。(平和で何もありません、よかったね、では売れないからね)

        そもそも、メディアの使命は何か。
        それは「その情報を得ることによって、世界の成り立ちについての理解が深まるかどうか」「命がけの知を発信すること」。それが、ビジネスに成り下がっている・・・。


        他に、
        著作権、電子書籍、ミドルメディア、「読者」とは、「価値」とは、贈与経済・・・

        商売、金儲けと言えば言うほど、本当の価値や本当に大切なものが安くなってしまうような気がする。
        「取ろう取ろうは取られのもと」「欲しいと思ったらなくなる」「布施の心」・・・だね。
        コミュニケーションの基本は「ありがとう」の気持ち。

        >子どもたちの能力を上げようとしたら、とにかく苛烈な競争の中に叩き込めばいいと教育行政の人たちは考えている。・・・・そういう「弱肉強食」型のストレスをかければ、子どもたちは生き残りをかけてめちゃめちゃ勉強するようになるだろうと、・・・・なるはずがないんです。人間がその才能を爆発的に開花させるのは「他人のため」に働くときだからです。人の役に立ちたいと願うときにこそ、人間の能力は伸びる。(本文より)

        「世のため、人のため」自己中じゃダメってことね。しかも、競争のストレスなんてかけられて、力が出るわけない。

        とても勉強になりました。
        >> 続きを読む

        2014/03/20 by バカボン

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      身体で考える。 不安な時代を乗り切る知恵
      カテゴリー:人間学
      3.5
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      • ・自分の結界をはる
        ・リンガ・フランカ
        ・ハラスメントの悪いところ
        ・他人の食に意見しない

        頭で「考える」ことはもちろん大事ですが、現代は体で「感じる」ことがもっと大事だ。とこの本を読んで「感じ」ました。

        本を読んでも、「感じる」ことが大切ですね。
        >> 続きを読む

        2016/01/27 by saxon

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      本当の大人の作法 価値観再生道場
      4.0
      いいね!
      • やっぱりそう感じているんだなと納得。
        揚げ足を取る。
        この一言に尽きる。
        言葉尻を無理やり捉えて、そこだけを自分勝手な屁理屈で攻撃する。
        個人レベルでもそう感じることが多いし、メデイアでもそう思う。
        1対多となって、集中砲火。
        自分と近いもの、あるいは自分のほうから、それに合わせて安心するということだと思う。

        聴く前に喋るというが増えているからだと思う。
        話すではなく喋る。
        名越先生、内田先生、さすがです。
        >> 続きを読む

        2015/03/02 by けんとまん

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      街場の大学論 ウチダ式教育再生
      5.0
      いいね!
      • ウチダ論爆発・・・とまではいかないが、頷ける点が多い。
        大学という存在をどう考えてきたのか、どう考えているのか?
        このままでは、大学というよりも、日本の教育自体が死んでしまうのではないかとすら思うので、これぐらいの考え方でないと納得感がない。
        大学は、あくまで、学び研究する場であり、結果として実学とというのはありだと思う。
        ところが、最近は、全然、スタンスが狂ってると思う。
        大学は、大きなスタンスで学ぶところなのだ。
        >> 続きを読む

        2014/08/15 by けんとまん

    • 2人が本棚登録しています
      「おじさん」的思考
      3.0
      いいね!
      • この「おじさん」的思考は、「ためらいの倫理学」(2001年冬弓舎より刊行)についでの
        二冊目のエッセイである。
        今日の内田樹があるエッセンス満載の本である(2002年晶文社より刊行)。
        著者曰く、これが最後の本になるかもしれないと、思い切り好きなことを書かせてもらおうと
        やけっぱちな気負いが滲んでいると、・・・題材も、多岐に渡り、憲法9条、買売春と自尊心、
        別姓夫婦の先進性について、大学全入学時代、フリーターの隠れた社会機能とか、・・・
        解ってはいるが、自らそれを認めたくはない、タブー視して、見ている振りだけしている事柄を
        熱っぽく述べている。

        でも、すべて、哲学的、思考法であり、「考える」、「自らに置きかえる」、「自分の立ち位置を決める」
        など、「おじさん的」思考とは、おじさんになったからには、自ら思考することが大切であると教えてくれる。

        「自分は、なぜ、ここにいるのか」「自分は誰なのか」、「自分は、何の為に、いまここにいるのか」、
        「禅」の公案、「父母未生以前の我」(両親が生まれる前の私とは誰であるか)のごとく、
        答えのない問いにどう対処すべきかというのが、「大人」的技法であると・・・・
        「愛」を考え「倫理」とは「幸福」とはを考える。

        この「おじさん」的思考という本、おじさんなら、日頃からこれぐらいは考えて欲しいという
        内田樹的、「哲学」の入門書である。
        >> 続きを読む

        2013/06/11 by ごまめ

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      子どもは判ってくれない
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      • ・人間は必ずその人が必要とするときに必要とする本に出会う

        2回目の読みです。前回は5,6年くらい前に読みました。

        学力の話、セックスワークの話、改憲の話まで、大人としての教養、作法、思考を内田先生の主張が述べられています。
        10年前に書かれていますが、テーマなども全く古い感じがしません。

        前回読んだときより、納得する部分が多かったのは、私が少しは大人になったのかな。
        >> 続きを読む

        2016/02/13 by saxon

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      ひとりでは生きられないのも芸のうち
      4.0
      いいね!
      • さすが、今売れっ子の内田樹さんの本。

        気軽に読めると思いきや、仕事にも通じる事柄に、電車の中でもしばしば
        ひとつひとつの投げかけに本を閉じて考える・・・・・なかなか進めない。

        世の中の普段あたりまえと思って過ごしている事柄を、論理的におかしいと諭してくれる。

        私たちの社会のさまざまなシステムを機能不全に陥らせているのは、「ちゃんと仕事をしてくれる人がどこかにいるはずだ」という無根拠な楽観です。当事者意識のない人たちの制度改善努力は「文句をつけること」に限定される・・・と。なぜか、思い当たる耳の痛いまえがきで始まる。

        労働については、今の若者への提言として、「労働は義務である。」と、現に、「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。」と憲法27条に明記してある。「とにかく、いいから黙って働け」というのが世の決まりなのだと、「条件が揃っていれば働いてもいい」という贅沢は許されないない。
        なぜなら、人間は労働するのかということの意味は労働を通じてしか理解されないからだと。

        現在、豊かな才能に恵まれた子どもは今もたくさん生まれている。
        けれども、その才能を「みんなのために使う」ことのたいせつさは誰も教えない。「あなたの才能は、あなただけに利益をもたらすように排他的に使用しなさい」とこどもたちは教えられている。
        だから、子供に向かって「他人のことはいいから、自分の利益だけ配慮しろ」と教えたのは、それまでの日本のような「お節介社会」にはまちがいなく有効な生存戦略だったが・・・。
        その結果、親族制度の空洞化、終身雇用制の崩壊、未婚化、少子化などはすべてこの「お節介社会」の解体=自己決定・自己責任システムをめざした社会的趨勢でもある。

        そこで考えられるのが、本の題である「ひとりでは生きられないのも芸のうち」である。自分にあった集団、そしてそれはどのような機能をもち、どれだけのサイズが適正なのかは、答えは述べられていない・・・これさえも自分で判断するしかない。

        まだまだ、考える事柄は山ほど次から次に出てくるが、仕事にはじまり、結婚のこと、家族のこと、と普段の自分の考え、いきざまを、今一度整理するには最適の本・・・是非、時間と心の余裕のあるときに読まれることをお勧めします。
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        2013/06/04 by ごまめ

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      邪悪なものの鎮め方
      5.0
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      • 【「邪悪なもの」と遭遇したとき、人間はどうふるまうべきか?「どうしていいかわからないけれど、何かしないとたいへんなことになる」極限的な状況で、適切に対処できる知見とはどのようなものか?この喫緊の課題に、ウチダ先生がきっぱりお答えいたします。村上春樹『1Q84』の物語構造、コピーキャット型犯罪が内包する恐るべき罠、ミラーニューロンと幽体離脱、被害者の呪いがもたらす災厄、霊的体験とのつきあい方から、草食系男子の問題にいたるまで、「本当ですか!?」と叫びたくなる驚愕の読書体験の連続。不透明な時代を生き延びるための「裏テキスト」。】

        やっぱりウチダ先生は面白い。

        ムズカしい言葉(カタカナ語)なんかが、けっこう出てきて??てところもあるけど、それはkindleの辞書機能を使えばなんてことない。
        内容は、お釈迦様が昔言われたようなことを、哲学的に、こむずかしく(複雑に?詳しく?丁寧に?)説明しているようにも思えるし、な~るほど、そうか~!そうだよね~!ってことがたくさん。

        むふって笑えるところもあり~の、ユーモアがあるんだよね、賢い人って。

        で、邪悪なもの(じわじわ押し寄せる権力の支配??システム、やな感じのするもの、きっと、他人の怒りとか?通りすがりの八つ当たりとか?なんかも入る)に出会ったときに、どう対処したらいいか。その答えは・・・

        「礼儀正しさ」 と 「身体感度の高さ」 と 「オープンマインド」(うん、分かるわかる)



        >私たちは「父権制イデオロギー」に対する対抗軸として、「ローカルな共生組織」以上のものを望んで はいけない。
         いわゆる「父」(のようなもの)の増殖を止めるための言は・・・
         「私が今あるような人間になったことについて私は誰にもその責任を求めない」
        その言葉を発見した人間だけに、「父の支配」から逃れるチャンスが訪れる。

        >「システム」に対して、「被害者・受難者」のポジションを無意識に先取するものを「子ども」と呼ぶ。「システム」の不都合に際会したときに、とっさに「責任者出てこい!」という言葉が口に出るタイプの人はその年齢にかかわらず「子ども」である。(どんなシステムにもそれをコントロールする、”責任者”など存在しないのだから・・つまり一人ひとりってことね)

        >「説明できないものは説明しない」「わからないことがあっても気にしない」

        >私たちの社会では、「他者が何かを失うこと」をみずからの喜びとする人間が異常な速さで増殖している。
         「他人のパフォーマンスを下げる」ことを通じて、今日の地位を得てきた・・・そのような人々に「他人のパフォーマンスを上げる」方法について妙案があるはずがない。(競争社会。悲しい社会・・・)

        >「いいから、少し頭を冷やせ」というメッセージが政治的にもっとも適切である場面が存在する。そのような「大人の常識」を私たちはもう失って久しいようである。
         「被害者意識」というマインドが含有している有毒性・・・
         「オレ的に、これだけはっていうコダワリがあるわけよ」「なめんじゃねーぞ、コノヤロ」「こんな日本に誰がした」・・・「こだわり・プライド・被害者意識」は統合失調症の前駆症状。病気です。(こういう人多いね)

        「裁判が身近ではなく、わかりにくく、司法に対する国民のみなさんの信頼が低下している」と最高裁のHPで言っている(としか読めない)。「司法制度はうまく機能していない」なんて当事者が言うか?ふつう。
        で、そのためになんで「素人」を使う?教育がうまく機能しないからって生徒を教員に採用する?医療制度がうまくいってないと言って患者を医療員にする?警察は?なぜ、裁判官だけが素人を採用するのか。凶悪犯を扱って市民がこうむるトラウマの影響はどうするのか?PDSDになったら「職務上知り得た秘密」をカウンセラーに話していいのか?(・・・みたいなこと。確かにな~、裁判員になりたくないな~)

        ・・・こんな感じ。



        また、読んでみよう。何度も読んでみたくなる。
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        2014/02/15 by バカボン

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      評価と贈与の経済学
      4.0
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      • 賢い人達はその主張や考え方が多少違っても、お互いを尊重しあって面白い方向に話を持っていけるものだと感心する。
        しかも内容は分かりやすくサラッと読める。
        所々に「?」とか思える方が自分で色々考えられる機会になるからより有益かと。

        「贈与」することを考えられる、自分自身の「評価」について考えられるって、そういう状況が非常に恵まれているんだと改めて思った。
        そんなことすら考えられないくらい余裕のない生活をしていく可能性も十分にあるし、実際そういう人の方が多いかもしれないから。

        自分自身が現状非常にラッキーなんだと思えると、これを家族や身近な友達などに対してもうまく活かしていこうと考えられるようになってくる。
        そういう風に影響し合える環境が自分の周りから始まったら素晴らしいかと。

        あと読んでて思ったのが、「師匠」と呼べるような人って、みんなそれぞれ普通に居るものなのだろうか?
        自分には思い当たらないので、いつか出会ってみたい。
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        2014/07/20 by freaks004

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      橋本治と内田樹
      4.0
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      • 今や売れっ子の内田樹さんが橋本治さんと対談。

        内田樹さんは、年は三つほどしか変わらないのに、橋本治さんを先輩として、
        それも、終始憧れにも似た尊敬の念でされる。
        その言葉の端々に、対談を通して同じ時間が過ごせるという喜びに満ちている。

        お二人の対談、含蓄に満ちているいると言えばそうも聞こえるが、
        同じ仕組の人が寄って語る話は、何とも不思議な展開をする。
        二対一、私自身は、仲間はずれにならぬよう、ついていくのが精一杯。

        例えば・・・・

        橋本・・・・・養老孟司先生の「頭がいいっていうんじゃなくて、頭が丈夫っていうんだ」という言葉を受けて、

        内田・・・・・橋本さんの「私の身体は頭がいい」もいいですが「頭が丈夫」もいいですね。

        橋本・・・・・俺あんまり脳で考えてないような気がするんですよ。・・・・・・・
        ・・・・全身ゾウリムシみたいで、体全部で考えらえれた方が楽だなぁ、と。

        内田・・・・・頭で考えると頭にだけ負荷が集中していやじゃないですか。
        それよりは、体全部で分担しようと。頭が疲れてきたら手で考えるとか、
        手が疲れてきたら腰で考えるとか。

        橋本・・・・・「南蛮源氏物語」のときって、万年筆が考えて書いている。
        ええ、万年筆が・・・湧出るように自然と書けるといういうことですな。

        ハナシは続き、村上春樹は「僕と読者と、もう一人いる」と「それは、うなぎ」
        「うなぎさん、これこれこうなっているんだけど、どうしたらいい?」と訊くと、
        こうしろああしろ、いいとかだめとか言うんだとか・・・。

        作家というのは、思考回路が常に、第三者的に物事考えるようになっているんですな。

        解説にかえては、女義太夫三味線の鶴澤寛也さんが・・・・・
        二人とも、女義太夫に強く関心を持たれ、純粋に音楽として「道行」が面白いと、
        そんな視点の違いに、鶴澤さんもびっくり・・・。

        仮名手本忠臣蔵八段目には「道行旅路の嫁入」で、でてくるらしい。
        浄瑠璃、おもしろいと思いはじめた私・・・・なぜか、身近に感じたお二人でおましたで・・。
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        2013/07/20 by ごまめ

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      9条どうでしょう
      カテゴリー:憲法
      5.0
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      • ここ数年、憲法についての話題になる事が多い。
        そのため、毎年、この時期、憲法に関する本を読む事が恒例となりつつある。

        今年、読んだのは内田樹と、彼が選んだ3人が語る憲法9条を中心とした憲法論である本書。
        「虎の尾を踏むのを恐れない」という触れ込みだが、主に踏んでいるのは改憲派の「尾」

        4人に共通しているのは「なにがなんでも憲法を守れ」と言っているわけではない、と言う点。
        「変えてもいいけど、なぜ今、変えなければならないのか?」という点が根底で共通している。

        自分が分からない点もまさにそこだった。

        結局のところ、改憲派の人は「変える事」が自己目的化しているような気がする。
        突き詰めると「自主憲法を制定した」という事実を作って、自分のプライドを満たそうとしているだけでは?

        今の憲法を根本的に変えたとして、何を目指すのか?

        なんだかんだ理屈はこねても、「平和国家」という看板は降ろさない(まさか憲法で「侵略国家」を掲げよう、という人はいないだろう)から、結局、9条がジャマなのだろう。

        9条を無くす事で「普通の国」になる、と言う人もいる。
        が、「普通の国」とは他国と戦争する事もできる、という意味になる。

        そういう覚悟を持った上で主張しているのかは、はなはだ疑問。
        自分だけは安全な所にいる、という前提でモノを言っている気がしてならない。
        (特に政治家は安全な場所にいる充分な理由があるから)

        本書の中では、町山智浩氏が最後にこう語っていたのが印象に残る。
        「そんなに軍隊を持ちたいなら持てばいいが、その場合は自分もちゃんと兵隊やれ」
        (外国では職業軍人に軍隊を独占させるのは危険なので、国民皆兵制を敷いている国もあるらしい)

        改憲派の人たちは、どう答えるだろうか。
        >> 続きを読む

        2014/05/05 by Tucker

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【内田樹】(ウチダタツル) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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