読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
1クリック登録
基本的に読書は楽しいと思っているので普段の点数は甘目だが、実は☆5に関しては激辛でわずか1.2%の狭き門になっている。(2014年2月15日現在。本棚登録数2,647件中☆5:33件)そんな中で「三階の魔女」という作品で☆5に設定した山崎洋子氏。彼女の著作に関しては全て読もう!と思っているくらい思い入れが有る。そこで今回手に取ったのがこの作品。ジャンルはミステリではなく人物伝。面白い作品では有ったのだが、自分が彼女に求めているのはミステリなんだと言うことが良くわかった。マリリン・モンロー、ココ・シャネル、与謝野晶子、マリア・カラス、グレース・ケリー、イメルダ・マルコス、マタ・ハリ...総勢20人もの、タイトルに恥じない錚々たる女性たちの強さそして弱さが女性ならではの目線で描かれている。放射的に読書をしたいと思っているので、こういう様々な方を取り上げた人物伝と言うのは、次に読みたいと思う本を増やしてくれる点にも価値を感じる。◆三階の魔女 - 山崎洋子(☆5作品)http://www.dokusho-log.com/b/4061854682/ >> 続きを読む
2014/02/15 by ice
落ちぶれた元アイドルに訪れた再生の機会と陰謀。多少、弱年齢層向け小説のような印象を受けなくも無いが、的を押さえたミステリ。イタリア観光案内としても楽しめるほど、丁寧な情景描写がされている。全体を通して、ドタバタ劇的な軽さを感じつつも、謎の女性や登場人物のの過去。更には出生の秘密など、多くの要素が盛り込まれている。「三階の魔女」という短編集で著者に対して、強烈に好ましい印象を持ったため、非常に大きな期待とともに手に取った作品となったが、大きく裏切られることは無かった。もう少し落ち着いた世界観で繰り広げられる著者のミステリに触れたい。 >> 続きを読む
2011/05/14 by ice
山崎洋子の第32回江戸川乱歩賞受賞作「花園の迷宮」を読了。日中戦争前夜の昭和7年、ふみと美津という二人の少女が、横浜の遊廓「福寿」に売られてきた。儚げな美貌の美津は、やがて廓でも一、二を争う売れっ子娼妓となり、ふみは娼妓として店に出られる年齢になるまでの間、下働きとして雇われることになった。だが、美津の部屋で客が刺殺され、彼女も服毒死体となって発見されるという事件が起きる。警察は無理心中と判断したが、ふみは幼馴染みの美津の潔白を信じ、真犯人を見つけ出そうとする。しかし、「福寿」を舞台にした惨劇は、尚も続くのだった-------。古城や豪邸の代わりに遊郭、城主の代わりに経営者一家、一癖ありげな執事や家政婦の代わりに遣り手-----と、ダフネ・デュ・モーリア風のゴシック・ロマンスを巧みに換骨奪胎した長編ミステリの傑作だ。国策に反対する秘密組織の動きや、過去に「福寿」で起こった変死事件なども絡み、プロットはかなり複雑だが、出番の少ない端役に至るまで、しっかりと造型された登場人物たちが、生き生きと動き回るため、すんなりと物語世界に入っていけるという美点がある。鬼面人を驚かす大トリックこそないものの、精緻な伏線と細かいトリックの組み合わせによって、読む者を納得させるタイプのミステリだと思う。 >> 続きを読む
2020/09/26 by dreamer
趣向の異なる推理短編7作収録の短編集。初めて島田荘司氏の作品に触れた時と同じように、好みの作者に巡り合った充実感に包まれた。通勤時の電車の中で読書する都合上、文庫本を中心とした書籍選びになってしまうことも有り、極力、ジャンルや著者には拘らないように心がけている。このため、広く様々な作品に触れることが出来る反面、興味が無いジャンル、好みで無い著者の作品にぶつかる機会も多く、読了に忍耐力を求められることも少なくない。そんな中、それまで触れていなかった著者の作品で自分好みのものに出会ったときは、最も嬉しい瞬間と言える。本作品は趣向の異なる7作品を収録した短編集だが、どの作品も粒ぞろいで、軽快なテンポで場面を展開しつつ、人間の心理を深く描ききっている。とくに女性の心理描写は秀逸である。全作品、甲乙つけ難いレベルだが「狼女は眠れない」が最も印象に残った。これから山崎氏作品を発掘していくのが楽しみで仕方が無い。 >> 続きを読む
2011/05/03 by ice
【山崎洋子】(ヤマザキヨウコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本