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堀内静子

著者情報
著者名:堀内静子
ほりうちしずこ
ホリウチシズコ
生年~没年:1941~

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このランキングは1日1回更新されます。
      ABC殺人事件
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! Minnie
      • 【どうしたってあの男が犯人に思えてきてしまう】

         いよいよクリスティの名作の登場です。
        ミッシング・リンクものの傑作であり、以後、数多くのミステリ作中でも言及されることになる古典です(例えば、エラリー・クイーンは、『九尾の猫』で本作のトリックを『ABC理論』と称して紹介しています)。

         ある日、ポアロのもとに不可思議な手紙が届きます。
         その手紙には、〇月〇日にA……(Aで始まる地名)で事件が起きると予告しており、ABCの署名がありました。
         ヘイスティングズは、誰かのいたずらに決まっていると取り合いませんが、ポアロは不吉な予感に襲われるのです。
         ポアロはこの手紙を警察に持ち込むのですが、警察も著名な名探偵の申し入れなので無碍にはできなものの、やはりいたずらではないかと考えます。

         しかし、予告の日にA……という町で、Aのイニシャルの婦人が殺害されるという事件が起きました。
         犯行現場にはABC鉄道案内が置かれていました。
         確かに手紙の予告どおりではあるけれど、偶然の一致かもしれない……。
         警察はいまだに半信半疑です。
         しかし、ポアロは、現場に置かれていたABC鉄道案内に指紋が残っていなかったことから、これは犯人によって故意に置かれたものだと看破します。

         そして再びABCから予告の手紙が届きます。
         今度は、B……(Bで始まる地名)で事件が起きるというのです。
         予告されていたにもかかわらず、またしてもB……という町でBのイニシャルの女性が殺害され、現場にはやはりABC鉄道案内が残されていました。
         もはやこれは偶然の一致などではない!
         警察はようやく本腰を入れ始めました。

         しかし、それをあざ笑うように、C……での犯行を予告する手紙が届き、予告通りにC……でCのイニシャルの男性が殺害されます。
         これはどこまで続くのか?
         Dで阻止できるのか?
         犯人は一体何の目的でアルファベット殺人を続けるのか?
         殺人自体を楽しんでいる狂人なのか?

         本作は、その構成にも工夫が凝らされています。
         基本的にヘイスティングズの手記という形で書かれているのですが、作中の一部には、これはヘイスティングズが書いたものではないとわざわざ断り書きをした章が挿入されているのです。
         そこでは、ある男の生活が描かれるのですが、これが上手く書かれているために、読者はどうしたってこの男が犯人ではないのか?と思わざるを得ないのです。
         クリスティの叙述の妙ですね。

         ポアロものには傑作がいくつかあるのですが、本作はそのベストに推しても決して不思議ではない作品だと思います。
         私は、『アクロイド殺し』と並んで、本作を高く評価してしまいます。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2019/02/09 by ef177

      • コメント 3件
    • 他4人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      脱出者
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「脱出者」テロリストの元彼に攫われた息子、助けることができるのか?!

        レビューの続きはこちらへ↓

        http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-10-16
        >> 続きを読む

        2015/11/12 by youmisa

    • 1人が本棚登録しています
      24人のビリ-・ミリガン
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 連続して女性を陵辱し、強盗を働いたビリー・ミリガン
        しかし、彼は弁護士に「自分はミリガンではない」と主張する
        彼は内に24人が同居する解離性同一性障害だった-ーー
        当時世界の注目を浴びた事件を、物語り形式に仕立てたドキュメンタリー
        彼が事件を起こし、不起訴となるまでを語った上巻。

        解離性同一性障害がどういったものであるのか、周りから見たらどう見えるのか知りたかったらこの本を読みなさい
        と恩師が話していたのがずっと心に引っかかっていて
        ようやく手にとって読むことができました。

        話の焦点は
        ビリーが不起訴になることよりも
        ビリーの内部で何が起こっていたのか。

        逃避の為の思考、行動って私にもあって
        でもそれが意思を離れることは無くて
        離れた時、こうなるのか…と恐々としながら読んでいます。

        それにしても
        何人ものビリーは、趣味も趣向も得意分野も異なります。(常人じゃない怪力を発揮する人格、絵画が得意な人格、医学に精通している人格、機械に精通している人格など)…
        それぞれが表に出ている時には、それぞれの得意分野を我武者羅に昇華していくわけです。
        それをひとつの肉体で行っていると思うと…
        元々は努力家で勤勉な人なんだろうなと思いながら読みました。
        中には、過去の危機的状況を乗り越える為に身につけた技術もあったりして。
        生きていくのに必死だったのだろうな。

        彼は彼のしたことを償うべきだと思います。
        しかし、彼が早く不安が無く生活できる日が来ますようにとも思います。

        下巻は彼の人格が分裂するに至るまで
        そして事件を起こす経緯と、その後の話が描かれるようです。
        >> 続きを読む

        2015/11/28 by ∵どた∵

    • 4人が本棚登録しています

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