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聞く、聴く。とてもわかりやすい文章で綴られているので、一気に読んでしまった。出てくる方たちも、それぞれのカラーがでていて、なかなかの強者揃いだなあ~と。頷き、相槌をはじめとして、相手の話に対して反応するというのが基本。それが、わざとらしくないのが一番。でも、なかなかその域にはと思うが、まあ阿川さんのように、一歩一歩だ。相手の話の中に種を見つけてひろげていく。ひろげていくというか、相手が拡げていくように、寄り添うのでいいのだろうと思う。 >> 続きを読む
2018/01/23 by けんとまん
【みんな大好き カレーライス!】 タイトルの通り、著名作家によるカレーエッセイ集です。 収録されている作家さんは、池波正太郎、中島らも、林真理子、伊丹十三、阿川佐和子、東海林さだお、山口瞳などなど、食にも造詣が深い方が多くいらっしゃいます。 それぞれに、カレーに対する思い入れ、カレーの思い出などを綴っているのですが、結構共通して取り上げているトピックもあります。 その一つは、『カレーライスかライスカレーか』問題。 多くの方は「どっちでも良い」というご意見なのですが、それぞれの言葉に独特のイメージを持っている方もいるようです。 全般的な傾向を見ると、年配の方ほど、家で食べるような普通のカレーを『ライスカレー』、外で食べるようなちょっと高級そうなカレーを『カレーライス』というイメージで捉えている方が多いような感じがします。 まぁ、どっちでも良いのですが、そもそも、今はあまり『ライスカレー』って言わなくなったように思いませんか? 私が子供の頃から、既に、『カレーライス』という言い方の方が普通で、『ライスカレー』という言葉は知っていてもほとんど使わなかったような気がするのです。 これは地方性などもあるかもしれないのでよく分からないところなのですが。 少なくとも、フツーのカレーは『カレーライス』であり、ライスカレーよりもカレーライスの方が高級そうというイメージは皆無でした。 それから、また、昔のオーソドックスなカレーは、色が黄色くて『うどん粉』が大量に入っていたという思い出を持っている方も多いようです。 そもそも『うどん粉』って、今はあまり言いませんよね。 小麦粉のことだよね?と思いつつ、念のために調べてみたら、違いがあるんですね。 水車などによる石臼挽製粉のものを『うどん粉』と言い、機械製粉のものを『小麦粉』と言うのだそうです。 『うどん粉』の方がふすまなどが混入しており、色も黒っぽかったのだとか。 今、『うどん粉』って売ってるのかしら? おっと、話がそれました。 その『うどん粉』(小麦粉)入りのカレーが懐かしいというご意見が多かったのです。 中には、そういうカレーは辛くもなんともなかったと書かれている方もいます。 確かに、昔は何だか妙に黄色いカレーもよく目にしたような記憶が……。 中島らもさんが書いている「まずぅいカレー」には笑いました。 家の近くにあった『喫茶・おばちゃん』(すごい名前だなぁ)という店から出前で取るカレーがすごくまずかったという思い出なのですが、これがすごいんですよ。 特徴その1: 甘い。それも砂糖の甘さではなく、サッカリンかズルチンの甘さだったと言います。おばちゃんは甘ければごちそう的な感覚で甘味を大量投入していたと思われるそうです(嫌だなぁ~)。 特徴その2: カタクリ粉でとろみをつけてあった。小麦粉ではなくカタクリ粉でとろみをつけているので、異様な粘りが出ていたそうです。 特徴その3: ベースのスープがうどんの出汁だった。まぁ、蕎麦屋のカレーというのがありますから、そういうのもあるのでしょう。 で、とんでもないカレーだったそうですが、何故か子供らもさんは、店屋物の珍しさもあって喜んで食べたのだそうです。 う~ん、これはちょっと食べたくないなぁ。 まずいと言えばですね、私の勤務先の某支社の地下食堂のカレーが壊滅的にまずかった記憶があるのです。 もう今は無くなっちゃった店だと思うのですが、何故カレーをここまでまずく作れるのか不思議になるほどまずかった。 あれ、どうやって作っていたんだろう? まずいカレーとして記憶に残っているのですが、私しゃ二度と食べたくないですな。 ということで、カレー一色に染まった一冊なのです。 読む前から嫌~なヨカンがしていたのですが、やはり読んでいるうちに無性にカレーが食べたくなってしまいましたよ。 お腹の空く一冊でございました。読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/12/27 by ef177
【子供の頃から正義感が強かった凛々子。晴れて念願の検事となり意欲に燃えるものの苦戦の連続。そのうえ恋人から結婚と仕事の選択をせまられたり、同期の親友が不倫スキャンダルに巻き込まれたり…。同僚や先輩、刑事や家族に支えられながらひとつずつ難関に挑む凛々子は、ついにある大失態をおかしてしまう…。凛々子の成長物語 】下町の豆腐屋さん。凛々子の子ども時代、検事になろうと思うきっかけをつくった頃の話(第1章)はやや読みにくかったものの、検事になってからはとても面白くなり、一気に読めてしまった。(2巻、3巻とつづくので、全部まとめて借りればよかった)弁護士と比べてなんとなくコワイイメージのある検事だけれど、凛々子はとても親しみやすくて、がんばれ~と応援したくなる。弁護士も検事も、みんな同じ人間。いろんな人がいるというか、こんな人もいるんだな~と思うとホッとする。肩の凝らない、楽しいお話。テレビドラマ化しても面白いかもしれない。(NHKの連ドラとか?「リーガルハイ」ほどキャラ濃くないです…が面白い)2巻、3巻も借りてみよう。 >> 続きを読む
2013/10/31 by バカボン
【検事になり4年目の凛々子は連続強姦事件を担当。許せない犯罪なだけに入念な取り調べをするが、同じ頃に同期の順子がスキャンダルに巻き込まれ検事を辞めることに。さらに父・浩市の浮気疑惑で家族は大騒ぎ。女性にとっての恋愛、仕事、生き方を深く考えさせられた凛々子は、強姦事件に自信を持って結論を出すのだが…。】以前読んで、2が見あたらなかったのでそのままになっていた「正義のセ」のつづき。一緒に3も借りればよかった。いいところで終わってるじゃん!3読まなきゃ(2週間も待てない)3時間あれば読めます。あっという間、一気です。古い文章ばかり読んでたからか、いや、阿川さんの作品だからか、現代小説、超~読みやすい。「正義のセ」は3冊まとめて借りるべし! >> 続きを読む
2014/03/06 by バカボン
【凛々子は、幼馴染みの明日香が書いた記事によって窮地に追い込まれる。自宅にはマスコミが押し寄せ帰ることもできない。数日後やっと家族に会うが、自分の仕事のミスが妹・温子の破談をまねいていたことを知る。自己嫌悪に陥った凛々子は悩んだ末、プロポーズを迫ってきた同期の神蔵守に戸籍に関してある決断を伝える…。 】借りてきて読みました。とっても読みやすい。読み終わって、心にとても温かい物が残る楽しいお話でした。凛々子のお父さん、お母さん、妹、おばあちゃん、み~んないい人。いい家族だな~。とくにお父さん。いかにも下町の豆腐屋の人のいいおっちゃん。友だち。 自称フィアンセの勘違い神蔵くん・・・(いいキャラです^^;)色々あっても、切れないつながり。あったかいね。 「つらいのは私だけじゃなかったのかも知れない」大変だけど、失敗もするけど、みんな一生懸命やってるんだ。阿川さんの人柄のよさが小説にも表れているようです。元気になります。 >> 続きを読む
食べ物エッセイ。食べ物が好きで、エッセイ好きの私にはもってこいの本。阿川さんが、幼いころから書いておられることが、フンフン解ると思っていたら表紙裏の著者紹介をみると、東京のお生まれだが同年代・・・・。食べたいのに、ちょっとからだのことを思って控えたり・・・もったいないと云って、ちょっと残ったものを冷凍したり・・・ただ違うのは、育ちが、東京と大阪。目玉焼きで、かけるのは醤油とソース。しゃぶしゃぶは、ゴマだれかポン酢ではなく、阿川さんは、薬味たっぷりの中華風ゴマだれが好みらしい・・・・。(ちなみに私はポン酢、嫁さんはゴマだれ派ですが)また、大阪でうどんの有名店で、鴨南蛮を蕎麦で注文してしまって後悔されているが、大阪人でも、鴨南蛮は、やはり蕎麦ですし、天ぷらはどちらとも言えず微妙ですが、かき揚げは蕎麦の方が美味しいようで・・・。でも、お菓子づくりでは「いい加減はタブー」だけど、こと料理には「いい加減」が上手になるコツと、私も目当ての調味料がないとき、それに近いもので補い作ってみる完璧ではないが95点、ちょっと足らずが判れば、それも在りかと・・・・・。そんな、いい加減なところでさっさと妥協してしまうのは、一緒。でも本のタイトルの「残るは食欲」まで一緒とは、・・・・多少抵抗したいですな。 >> 続きを読む
2014/06/18 by ごまめ
女性ばかり70人の恥ずかし体験がズラリ。やはり、というか、一番多いのは身につけるもの系の恥ずかしい話。男性だったら、どんな恥ずかしい話が出てくるのだろうか、それも気になった。読んでいるうちに、記憶の奥底にしまっておいた、これと似たような自分の恥ずかしい話を思い出してしまったではないか!ああ、恥ずかしい。 >> 続きを読む
2019/12/08 by taiaka45
色々な「最後の恋」をつづったアンソロジー。全体的には読んでいて感情が激しく揺り動かされるとかそういう類いの話はあまり無く、淡々として誰でも経験をしていそうな共感を持つ恋愛話が続く。その中でも印象に残ったのは、女性は見かけによらないなという感想を持った「海辺食堂の姉妹」、結末が予想の斜め上を行き唯一「???」となった「わたしは鏡」。「ヒトリシズカ」は切ない。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2016/05/31 by おにけん
阿川佐和子っていう面白いオバチャン(笑)と各界の著名人との対談を記録した、今読むと大変懐かしい・・・ってか「若い!」おもしろインタビュー集だ。イチロー、若ノ花、王貞治、小室哲哉、藤子不二雄A、ジャイアント馬場、竹中直人、伊達公子、云々・・・ よくまぁ〜こんだけ集めたなって感じのそうそうたる顔ぶれである。人の話を伺うことは、その人の人生の一部を自分も体験するということではないかと思う。ましてこれだけの顔ぶれであるから、その人生の“濃さ”もハンパなものではない。人の生き方や価値観に触れ、自分はどう生きるのか見つめ直す。人の話を聞くのってこんなに楽しいんだなぁと思える一冊だ。阿川さんの対談番組「サワコの朝」も毎週楽しみに見ています♪http://www.mbs.jp/sawako/ >> 続きを読む
2014/02/05 by ウサギ
まず初めに、ピーコが嫌いな人は読まないほうがいい。と忠告しておきます。けれど、彼を知らない人は読むとよいと思います。彼がなぜ人に可愛がられるのか?「誠心誠意」っていうピーコの言葉に、最後は納得するでしょう。ピーコさんの見事な悪口を「本にまとめたら?」という阿川佐和子さんのおすすめが対談本として実現しちゃった。会話が自然に感じるように構成されていて、テンポの良いくっちゃべりが楽しい。ピーコのおしゃべりパワーと稀有な人生に押されますので、佐和子さんは聞き役ポジションの場面が多いのですが、遠慮なく自分はこうだけどなあ。ということも強く自己主張されていますので彼女のやっている通常の「対談」とはちょっと違います。恋愛話もかなり率直に語っていますよ。お互いに「でも私は」で通しているのに、相手の主張を拒絶はしないところがさすが。例えば特にファッションについての対話では2人のスタンスが違いすぎですが、かみ合わなくて違っているのが逆に自然なんですよね。(私はサワコ派だなあ)ことファッションに関してはピーコのノリは高校生と変わらないと思う。ああいうのはダメ、これは大好き、がはっきりしていて譲らない。時には有名人ばかりでなく、自分の行為や考えも叱られているように思える部分もありますが。「あんたがそれをいう!」って突っ込みたいところもあったりして。人間って矛盾があるのよね。物欲ないって言ってるのに、シャネル、ロエベとかバカラとか喜んでるし。ピーコ「物欲があるっていうのは、人からものをもらいたいとか、人の心を欲しいってことよ。 自分で自分に必要なものを買うのは物欲とは言わないの。」サワコ「そうかあ?」この開き直り。ご立派です。なんか無理やり納得させられちゃうよ。でも矛盾や強引さがあるからこそ、それが本音なんだし、彼らは本音を語っていると、この本の内容についてはとりあえず信じることができそうなんです。TV番組や雑誌の記事なんてどうねつ造されているやらわかったもんじゃないですから。超有名人の話は実名でしっかり悪口言ってます。小宮悦子、ドン小西、山本寛斎、デヴィ夫人、AKB48まで単なる悪意ではなくて彼なりの価値観と信念で言っているから遠慮がないし、気持ちいいです。細木和子評なんて、100%同意したいわ。異なるところは全然タイプが違うけれど、共通項もある二人です。お二人の共通点は人間の人格に「品」が大切と考えている点。家庭の方針はリベラルと封建主義という真逆な環境ですけれど両親に愛されしっかり躾られた自負をもっているところは一緒じゃないかなあ。文庫版出版に際し、最後の1章が新しく追加されたそうですが、震災の直後、2ヶ月後の対談なので、トーンが変わってきています。元が真面目なお二人なので、被災地や原発についても率直に述べています。TVじゃ言えない彼らの本音を聞かれます。たっぷり愛されて育った人は人に対する愛もたっぷり持っている。そんな当たり前だけど、めったに出会えないタイプの二人に実際に会ってみたくなる。そんな読後の印象でした。 …でも会ったらダメ評価されるかも(^^;)【おまけ】後書きに佐和子さんが書いている初対面当時のおすぎとピーコの印象。「ディズニー映画に出てくる二匹のけたたましい小リスみたいで」っていうの。笑えました。わかるわかる。そんな感じだったわ~。(≧▽≦)/ >> 続きを読む
2013/10/08 by 月うさぎ
初刊が1996年、15年以上前の本。そのなかで、既に「アガワさん」、インタビューが上手だね」と、テレビ取材のディレクターに云われたことを紹介している。「インタビューは鋭く相手に突っ込むだけがいいんじゃない。相手に話したいという気持ちを持たせることが大事なんだから」とおほめの言葉。世の中のことを知らない私が、さまざまな人々に会って話を伺うというなら、知ったかぶりせず、最低限、その方の喋ってくださることを、心から聞こうという態度だけは崩すまいと思っていると。15年も前から、徹底して実践してきたことが、最近ヒットの「聞く力」の本に。日ごろ喋り過ぎて他の人の話を聞く耳をなかなか持たなく、ベストセラーの本もなぜか遠ざける、へそ曲がり傾向の私素直になって、佐和子さんの「聞く力」を購入しようかと、そんな気にさせた「おいしいおしゃべり」でございました・・・・・・・・・。 >> 続きを読む
2013/05/19 by ごまめ
【阿川佐和子】(アガワサワコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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