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原尞

著者情報
著者名:原尞
はらりょう
ハラリョウ
生年~没年:1946~

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このランキングは1日1回更新されます。
      私が殺した少女
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
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      • 探偵沢崎のシリーズ第2弾。

        ヴァイオリニストの清香が誘拐され、金の受け渡しになぜか沢崎が指名される。
        だが金は届くことなく、清香は無残に死体となってしまう。

        依頼よりも巻き込まれたという形の2作目。
        タイトルは犯人のことでもあり、沢崎自身の後悔の念からでもある。

        誘拐事件の顛末から、それに関わった人間たちの過去。
        身代金のてんやわんやも事件の混乱に拍車をかけている。

        最後は沢崎自身の驚くべき推理が明かされるが、この収まりどころは決して小さくない後味を残すのである。
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        2020/07/28 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      そして夜は甦る
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 西新宿で開業する私立探偵・沢崎は、海部と名乗る謎の男の訪問を受け、ルポ・ライターの佐伯直樹について聞かれるが、心当たりはなかった。

        依頼料を置いて男が去った後、美術評論家で東神グループの前相談役の更科修蔵から、佐伯の居所を捜して欲しいとの依頼がくる。
        佐伯は、更科の娘婿で、沢崎の連絡先のメモを残したきり、前日から行方不明だというのだ。

        佐伯のマンションに向かった沢崎は、そこで八王子警察署の刑事の死体を発見する。
        失踪前の言動から、佐伯が東神グループと縁の深い新都知事・向坂晨哉を中傷した怪文書事件と、選挙演説中の狙撃事件を調べていたことが判明し、海部と名乗る人物がどうやら事件の鍵を握っているらしいのだ。

        姿を消した二人の男の足取りを追う沢崎の前に、やがて、様々な思惑が絡んだ熾烈な陰謀劇の構図が浮かび上がってくる。

        レイモンド・チャンドラーに限りなきオマージュを捧げた、原尞の「そして夜は甦る」は、正統ハードボイルド・シリーズの第1作目の作品だ。

        主人公の沢崎の造形はもちろん、脇役陣の配置もツボを押さえ、このデビュー作からして、すでに完成した風格を持っていると思う。

        その一方で、当時の冒険小説ブームからは一定の距離を置き、突出した「先祖返り」性を示しながら、レイモンド・チャンドラーの本歌取りに徹したマニアックな著者のスタンスは、先行のハードボイルド小説のフレームをなぞることによって、自己の作品世界を重層的に構築する「新本格」のそれと、同時代的なミステリ観を共有している側面もあると思う。

        この「そして夜は甦る」の特色は、隠された真相を追う主体が、三重に設定され、その解明をバトンタッチしていくメタ化の過程で、事件の構図が変形し、より込み入った謎を生じていくところにあると思う。

        黒幕捜しのフーダニットにトリッキーな逆転を仕掛け、緻密に練り込んだプロットは、ロス・マクドナルドの初期の作品を思わせ、理路整然とした沢崎の謎解きは、本格物の大団円で名探偵が披露する、推理の予定調和的なカタルシスに近いと思う。

        そうした印象を受けるのは、パズラー顔負けの巧妙な伏線と、ハタと膝を打つ、切れのいい推理が物語のツボを押さえているからだと思う。

        >> 続きを読む

        2019/05/16 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      さらば長き眠り
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • シリーズとして4作目であり、新たな章へ向かう前の完結という内容。

        前3作で謎になっていた渡辺の行方や、錦織や橋爪との関係性。
        それらを含めながらも、一旦解決したかに見えた依頼が大きな謎となっていくスケールの広さ。

        沢崎も4作の中で初めてといっていいほどハードボイルドしており、途中は命の危険が脅かされるシーンまで。

        そして自殺の真相や、意外な人物の裏というミステリな仕掛けもありで、これまでの4作でも集大成的な出来。

        新たなシリーズもこのまま読み続けていきたい。
        >> 続きを読む

        2020/08/04 by オーウェン

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      愚か者死すべし
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • シリーズ5作目にして、第2章の始まりとなる作品。

        とはいえ沢崎の探偵は変わらないが、今作は銃撃を受けるシーンから始まり、複数の事件が並行して繋がっていく。

        刑事が殉職するという事件のため、警察関係の人間がこれまでよりも多く出てくる。

        マンネリ感はあるが、ぶれない沢崎の探偵ぶりは真相に向かって突き進むのである。
        >> 続きを読む

        2020/08/06 by オーウェン

    • 1人が本棚登録しています

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