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荻原規子

著者情報
著者名:荻原規子
おぎわらのりこ
オギワラノリコ
生年~没年:1959~

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このランキングは1日1回更新されます。
      RDG
      RDG
      レッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 本当に長い一日。
        戦国時代をテーマにした学園祭が始まる。
        泉水子たちも生徒会執行部として黒子になって活躍。
        しかし、これがただの学園祭のはずもなく…。
        陰陽師・高柳の企み、それに対抗する宗田きょうだい。
        泉水子が生徒たちから注目を集め始めるようにもなり、様々な思惑が入り混じる。

        早川先輩、高遠くんの正体も面白い。

        深行くんの不器用さや、優しさが微笑ましい。
        そんな深行に自分の運命故に想いを告げられない泉水子のもどかしさ…。

        高柳くんとの対決もなかなか。
        泉水子が怒る、というのも珍しいから尚更。その激情に圧倒される。どこかかっこよさもあり、畏怖を感じる。
        触らぬ神にたたりなしとはこういうことか。
        ここまでやられながら次巻で立ち直ってる高柳は改めてすごい。

        その直後に隠れたい、と強く願う泉水子もまた泉水子らしい。
        真澄くんをついつい応援したくなってしまう。

        遡ってRDGを読み直すと、またあの時のってこういうことだったんだ、とか、こんな話そう言えばあったな、とか、この後この人との関係が…とか面白さ倍増。
        やっぱりこのシリーズが好きだなあ、と確認した。
        >> 続きを読む

        2018/02/28 by ashita

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      RDGレッドデータガール はじめてのお使い
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!
      • 再読2回目(初読は登録前に読了)。以前、仕事でアニメの商材を取り扱っていたときにどんな話なのか興味を持ったのが作品を知った経緯。特別な力をもつ「姫神」が憑依する体質の泉水子が、修学旅行で東京に行ったことを経て自分の力を知り、自分を取り囲む周りの状況に積極的にかかわろうと決意するまでが話のあらすじ。内向的な性格の主人公にちょっと最初は不快な思いをして読んでいたが、後半はこれから泉水子がどう変わっていくのか知りたくなった。初読の時は断念したが、今回は最後まで読んでいきたいと思います。 >> 続きを読む

        2016/10/21 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      空色勾玉
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね! decopon_8
      •  古代日本を舞台にしたという珍しいファンタジーです。
        各種神話が好きなので気になって読んでみました。
        イザナギ、イザナミ、天照、月読、スサノオといった神々に関するお話をベースに、
        著者が作り上げた世界観とストーリーは実に見事で面白かったです。
        3部作の第1作とのことなので、2・3もその内 読んでみたいなぁと思います。
        >> 続きを読む

        2015/02/01 by kengo

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      白鳥異伝
      カテゴリー:文学
      4.0
      いいね!
      • 長い!長かった!!
        ハードカバーで590ページは開くのもなかなか億劫になりながら、
        それでも続きを求めて読んでやっとの読了です。


        勾玉三部作、二本目は日本神話の中でもヤマトタケルをモチーフにした話だとか。
        ヤマトタケルと聞いても朧げにしか分かりませんが、
        前作「空色勾玉」からは時が経ち、水の乙女と風の若子が先祖と呼ばれる時代。
        輝(かぐ)や闇(くら)の大御神など世界観は同じだが、全く別のお話。


        幼い頃から姉弟のように育ってきた遠子と小具那(おぐな)。
        いつも強気な遠子に守ってもらっていた小具那は、
        ある日都からやってきた皇子に御影人にならないかと持ちかけられる。

        遠子が自分のことを心配しなくてもいいように強くなる。
        その時は必ず帰ってくると、遠子に約束をした小具那だったが…。

        強くなる約束を果たし遠子に会う決意をした矢先、思わぬ事態に巻き込まれる。

        遠子に会わせる顔がなく帰れなくなった小具那と、
        小具那に会いたい一心でその後を追うように旅に出る遠子。


        行く先々で目の当たりにする小具那の力の数々。
        途絶えた血。
        最後は目的を果たせるのか?
        どうなる?!と思っていたけど、そこはうまく伏線回収していました。
        (→すっかり失念していたけど、そんなこと言ってたよ!!)

        序盤に出てきた白鳥の夢の話は最後まで出てきたけど、
        そこまで不吉な物を暗示させるキーワードではなかったかな。

        どんな作品にも鳥彦や菅流(すがる)のような明るいキャラクターがいるだけで
        心救われるものだなーと思う。
        辛い時でも一緒に励ましてもらっている気になるのかな。
        >> 続きを読む

        2016/09/19 by starryeyed

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      空色勾玉
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! niwashi
      •  荻原規子さんの『空色勾玉』を読んだ時は、日本の神話をベースにした豊かな日本の児童文学がとうとう出現した、と思いました。

         萩原さんは、イギリスの児童文学に親しまれ、やはり、歴史や神話、伝説をベースにした児童文学が日本にないことを感じ、10年構想の上、自分が読みたかった物語を書いたと書かれています。

         豊葦原(とよあしはら)の国が舞台。古代、まだ神々がいたころの日本です。

         輝(かぐ)の御子と呼ばれる不死の神々の中で、双子の照日王(てるひのおおきみ)と月代王(つきしろおおきみ)が、土着の闇の氏族を制圧し、国家統一をしようとしている戦乱の時。

         羽柴という国の狭也(さや)という15歳の少女が主人公です。
        輝の一族に滅ぼされて両親を失ったものの、今は羽柴の国で養父母のもと、健やかな少女となっています。

         そんな時、村の祭り、嬥歌(かがい)の日に祭りの楽人に扮した闇の氏族たちに出会う。

         そこで、すぐに狭也は、「水の乙女」だ、と言われてしまう。
        また、その夜、輝くばかりに美しい、月代王が祭りに現れ、すぐに狭也を「水の乙女」だと見抜き、側に来るようにします。

         最初は、憧れていた月代王に、「見染められた」と有頂天な狭也ですが、実際、宮にあがってみると窮屈で苦しいことばかり。

         また、火の様に激しい姉の照日王からは、敵視され、肩身の狭い思いをしますし、一体「水の乙女」とは何のことだかさっぱりわかりません。

         しかし、もとは闇の氏族のものであった「大蛇の剣」が今、宮にあり、その部屋に幽閉されている不思議な第三の御子、稚羽矢(ちはや)と出会う。

         狭也と稚羽矢は、ともに「えらばれし者」なのですが、本当の力はなかなかその姿がわからない、まだまだ、自分の力に目覚めていないという少年少女でもあります。
        それが、徐々に、自分の力に目覚めていくのをじっくり描いた物語。

         この物語には、相対するもの、惹かれあいながらも、離れられないものが、たくさん出てきます。

         天の父神と地の母神、輝と闇、双子の照日王と月代王(太陽と月)、神と巫女、狭也と稚羽矢・・・
        その相対するものが、ほとんどすべて「男性と女性」になぞらえられています。

         児童文学でありながら、相対する男性と女性の基本的な姿を低音演奏として、豊かで、激しい神々の世と人間たちの戦いの旋律、そして、剣の持つ魔力といった装飾音、まるで豊葦原の国で一緒になって生きているような、正確で、想像力をかきたてる情景や自然の描写のすばらしさ。

         この物語は、『白鳥異伝』『薄紅天女』と時代と設定を飛び越え、続いていきます。

         作者は、イギリスの歴史ロマン小説をたくさん書いたローズマリ・サトクリフを意識して、それに匹敵するくらい、重厚な歴史ファンタジーを書きあげました。
        こういう世界が日本にもっとあればいいのに、と切望してやみません。
        >> 続きを読む

        2018/06/20 by 夕暮れ

    • 他1人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      RDGレッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • シリーズ2作目。学園の「影の実力者」も出てきて、話としてはどう広がって行くのか興味のあるところ。ただ、泉水子の能力が壮大なものなのは認めるけれど、どこが凄いの?と言われると今の時点ではいまいちピンと来ないのも事実かなあ。「ファンタジー」というより、泉水子の「成長譚」として読む方が楽しめるような気が2冊読んで感じました。あと、泉水子が舞を踊るシーンは動いているところを見てみたいなとも思います。シリーズを全部読み終えたらアニメも見てみようかな。感想はこんなところです。 >> 続きを読む

        2016/11/07 by おにけん

    • 9人が本棚登録しています
      RDG
      RDG
      レッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 泉水子が所属する生徒会執行部で学園祭の企画の打ち合わせのため、宗田姉弟のふるさと戸隠で合宿を行う。そこで色々な事が起こるのが話の流れ。鳳城学園が何故、不思議な能力を持つ生徒を集めるのかという理由、宗田姉弟の秘密など、これまでにはっきりとしなかった部分が判明する巻。次巻で深行の能力や泉水子の母親紫子のことも少しは解るのかな。まだちょっと読みづらいまま文章を読んでいるので、面白さを理解していないという点が正直な感想。アニメ化されていたから映像を先に見てみようかなと思う。感想はこんなところです。 >> 続きを読む

        2016/11/24 by おにけん

    • 8人が本棚登録しています
      RDG
      RDG
      レッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • シリーズ4作目。学園祭に向けての準備期間の中の出来事が話の中心かな。泉水子に姫神が憑依し、深行を振り回すシーンは日頃冷静なふりをしている深行の本心が見え隠れするので大事なんだろうけど、なぜか微笑ましいという気がした。宗田姉弟にも泉水子に姫神が憑依することを明かし、物語は佳境に向かうのかなあ。次の巻はともかく学園祭。どうなるか読んでいきたい。 >> 続きを読む

        2016/12/08 by おにけん

    • 6人が本棚登録しています
      RDG
      RDG
      レッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • シリーズ最終巻。学園祭の出来事がきっかけで、絶滅危惧種の人間に指定された泉水子。その騒動から高柳一条との再戦、学園内の対立勢力との融和、ある事件へと話は繋がっていく。キャラに愛着が出てきたからなのかは解らないが、成長して自分の能力を自覚していく泉水子の姿、取り巻く周りの環境が変化していくことについて好意的に読むことができた。やや終わり方が中途半端な気もするが、自分としてはこの終わり方は納得がいくなと読み終わって感じる。異能バトルではなく泉水子という一人の少女の成長譚なのだから。感想はこんなところです。 >> 続きを読む

        2016/12/20 by おにけん

    • 5人が本棚登録しています
      RDG レッドデータガール
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 数年ぶりに読みたくなって、再読。
        最高でした。

        まず高柳くんとの再対決。
        なかなかに鼻につく人物で激しく真響に同意しつつ、ここまでポジティブになれたら色々楽しそう。
        とはいえ、彼にも体面とか、プライドとか、大切にしているものがあるというのが垣間見えた。

        内気な泉水子が、周りに支えられ、迷い、揺らぎながらも生きていく決意をする姿に心打たれる。

        大成にしても、深行にしても、自分のために、自分の傍から離れていってしまおうとする悲しみと、それでも傍にいてとは言えない立場の葛藤も印象的で…。

        泉水子は自分を異質に捉えているが、大丈夫、と思っていたはずなのにすぐに闇に引き込まれてしまう心の動きが本当に人間らしい。
        姫神を背負いながら、彼女はどこまでも普通の人間で、そこにどこか安心する。

        大好きな真澄くんと和宮くんも登場!
        真夏が「間違えたかも…」と言った場面も大好き。

        裏切られること、疑うことを知った泉水子の悲しみもまた一段と強く伝わってくる。
        紫子さんも登場し、この人にもこの人の選択があり、葛藤があり、人生があることを感じさせられる。
        別エピソードとしてすっごく面白そう。

        深行と泉水子のラストはなんかもう…読んでいて恥ずかしいというか…青春すぎる…
        7巻を読んだばかりなので尚更、深行の勝ち誇った笑顔とか、心情とか、やっとここに辿り着いたんだな、と改めて感慨深い。

        RDGは生きることの温かみ溢れる作品で、なんだか勇気づけられる。

        荻原さんのあとがきもまた神仏習合について、ファンタジーという作品について、読んでいてとても面白い。
        玉置神社にも行ってみたい!
        >> 続きを読む

        2018/02/08 by ashita

    • 2人が本棚登録しています
      空色勾玉
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • とある村に住む少女、狭也(さや)が水の乙女であり、
        闇(くら)の巫女姫であるということが告げられる。

        輝(かぐ)の大御神と闇の大御神とが対立する世界で、
        どちらにつくのか?
        何を守るのか?
        本当に大切なものとは何か?

        人間とは愚かで、儚く脆い。

        世界のありとあらゆる自然の美しさ。
        移ろいゆくことの素晴らしさ。

        迷い、悩み、たとえ間違えたとしても
        その全てが今の自分を作り出しているのだということ。


        日本神話は数多くあり、その一握りも知りませんが、
        そんな私でも分かりやすく日本神話を詳しく知りたいと思えるような、
        もしかしたら神話の原点というのはこういうことなのかな?
        という風に感じました。

        初めに借りてきた時は、文庫大のサイズで二段組の350ページという…
        文字の多さに圧倒されて、一度はほとんど読まずに返してしまいました。

        それでもやっぱり読んでみたい!
        という決意を新たに読み始めたのですが、
        読み終えた今はとても晴れやかで清々しい。
        それでいて穏やかな気持ちもいっぱいです。

        人間は確かに儚く脆い。
        しかし、どれだけ傷付いても立ち直ることのできる強さも持っているのだ。
        >> 続きを読む

        2016/08/30 by starryeyed

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      白鳥異伝
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 三読目くらい?

        幼い頃から共に育った遠子と小俱那。
        彼らの村を訪れた皇子と小俱那が瓜二つであることから、小俱那が皇子の影となるべく都へ発ち、2人は離れ離れに…。
        皇子と大王の間で起こった戦い、それに翻弄されることとなった小俱那、そしてそんな小俱那を止めるべく、倒すべく、殺すべく、遠子は旅立つことを決めた…。

        奔放で、でも寂しがり屋で、小俱那のことが大好きな遠子の姿が瑞々しい。
        大好きだから、憎くて、他の誰かに殺されてしまいたくないから、自分が行くという、勇ましさには哀しみも滲む。

        大人しく待っているなんてできない。だから自分が探しにいく。
        そういう女性たちの勇ましさに胸打たれる。
        >> 続きを読む

        2018/04/04 by ashita

    • 2人が本棚登録しています
      白鳥異伝
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • いよいよ小俱那を殺しに行く…
        殺さなければいけないのに…

        悪役を倒しておしまい、ではない。
        タケルの悲劇的な一面も、勇猛果敢な一面もこういうことだったのかな、と思わされる。
        私たちも、強そうな人も大人しそうな人も、内にはその両面を持っていたりする。

        自分に失望する遠子、遠子を求め続ける小俱那。
        2人の絆、想い合いにどきどきする。

        豊青姫に苦笑したり…。

        空色勾玉とのつながりも、薄紅天女への伏線も嬉しい。
        空色の時代の人々があって、白鳥の時代の人々があって、薄紅の時代の人々がある。
        どの時代にも諍いがあり、先祖たちの想いのとおりにはならないが、それぞれの時代の人々が答えを出して、生きていく姿が美しい。
        >> 続きを読む

        2018/04/13 by ashita

    • 1人が本棚登録しています
      薄紅天女
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • やっと読み終わりましたー!
        勾玉シリーズ三部作!!
        長かった…正直心折れそうでした…

        この本は二部構成になっていて、
        第一部では阿高(あたか)が、第二部では苑上(そのえ)が
        それぞれ主役にお話が進んでいきます。

        あらすじ書こうかと思ったんですが、とにかく長いんです。
        白鳥異伝の時にも思ったけど、とにかく長い!

        荻原さんの作品のイメージはだいたいちょっと破天荒な女の子が出てきて、
        大事な人のために自分を犠牲にしてでも助けようと奮闘するお話が多い気がします。
        (あくまで個人的なイメージですが…。)

        今回の薄紅天女も設定や舞台は違うものの、
        おおまかに言ってしまえばそんなような感じでした。
        読み終わった後の達成感や安堵感はあったのですが、
        なんとなく展開が読めてしまったり、
        そこまで長くなくても良かったのでは?と思ってしまいました。

        勾玉シリーズ三部作全部読んで見て、それぞれ確かに面白かった。
        ですが、なかなかもう一度読み返したいとは思えないかも。

        三部作を読む上で、あまり期間をあけずに読んでしまったので、
        同じような作品という印象でページを捲る楽しさが薄かったですが、
        もうちょっと期間をあけて読んでいたら新鮮な気持ちで
        読めていたのかなぁという気もします。
        今回は読むタイミングが悪かったかもしれません。
        >> 続きを読む

        2016/10/21 by starryeyed

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      薄紅天女
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 勾玉シリーズで初めて男の子が主人公。
        こちらも前作とは独立した話です。
        勾玉一つでこんなことも出来たのかと驚きました。
        こちらも歴史上の話を元に作られており、
        坂上田村麻呂も出てきます。
        なのでそこらへんの歴史を軽く知っておくと面白いです。
        >> 続きを読む

        2012/05/10 by sky

    • 4人が本棚登録しています
      源氏物語紫の結び
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 二回読むとじわじわいいな、と染み渡ってくる。

        紫の上の人生録として、味わい深い。
        源氏物語はやはり長い。だから多くの登場人物が入り組み、時系列が分からなくなってしまうこともある。
        このスピード訳においては本当に驚くほど紫の上を追って、紫の上の人生を辿ることができ、彼の女性の素晴らしさや哀しみがじんじんと伝わってくる。

        光源氏が何をしていた時に、何に悩んでいた時期に紫の上がどう過ごしていたのかを改めて眺めることができる。

        又、特に感慨深かったのが、明石の伏線が前の方の巻から既に見られること。紫式部が明石の君に充填をおいていたことが窺える。



        >> 続きを読む

        2017/04/20 by ashita

    • 1人が本棚登録しています
      源氏物語紫の結び
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 幻の巻までが感じたくなり、3巻を再読。
        やっぱり源氏物語が好き。

        季節、着物の色合いの描写が美しい。
        何より、人の心の動きが胸打つ。
        この中で輝くのは、哀しいことに喪失だ。
        紫の上が源氏へ抱いた喪失感、源氏が抱いた柏木、三の宮、そして紫の上への喪失感。
        苦しみが沁みてくる。
        そしてそれほどまでの愛しさ。
        源氏物語の魅力はここにあるのでは、と今回感じた。

        幻で描かれる一年の早さが特に沁みる。
        紫の上を失った源氏にとっての一年が、なんと味気なく、飛ぶように過ぎていったことか…だから私はこの巻が一番好きだ。

        そして、雲隠。
        本当は雲隠にも内容があったのではないか、という説もあるようだが、この何もない巻が本当にたまらない。
        無によって語り尽くされる味わい。
        こんな物語が他に存在するだろうか。

        あとがきで蔓花の結びも編んでみたいとのこと、読みたい。
        >> 続きを読む

        2018/05/20 by ashita

    • 1人が本棚登録しています

【荻原規子】(オギワラノリコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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