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我孫子さんの代表作でもあるこの作品。サイコパスな犯人が次々と殺人を繰り返していくが、それを稔、そして母親の雅子、退職した刑事の樋口の3者の視点で見せる。冒頭で稔が捕まったところから始まり、そこから逆算して事件を辿る構成。とにかく犯人のサイコパスっぷりがえぐくて、殺す際の描写もかなりのもの。死体のある部分を切り取って愛でるという行動もえげつない。そうして読み進めていると最後に唖然とさせられる。完全に騙されていたと。映像化されない代表作にもなりうるこの類い。言われなきゃ、素直に読んでしまうのもしょうがない。 >> 続きを読む
2019/08/08 by オーウェン
高校教師の辻は家に帰ると妻がいない。離婚間近なので妻が出ていったと思い込んでいた。一方刑事の蛯原は妻を殺され、それがある宗教団体に結び付いていることを嗅ぎ付ける。両者は当然リンクしていくのだが、それを繋ぐのが弥勒様と呼ばれる救いの御手。完全にサスペンスと思って読んでいたので、終盤意外な事実が明かされミステリだったのかと驚く。よくよく考えれば我孫子さんだから、予想は出来るはずだった。それを感じさせないのは巧みにリードされたからに他ならない。ラストの後味の悪さも結構なものだが、これを無駄なページ数をかけることなく完成させる手腕も見逃せない。 >> 続きを読む
2018/06/14 by オーウェン
ペット専門でもないのに、依頼が来ないのでしかたなく知り合いのペットショップに斡旋してもらったら、ペットの依頼ばかり着てしまう探偵の物語。愚痴を言いつつ、収入がないので仕方なく依頼を受けるともめ事ばかりの事件になってしまう。基本的には犬と猫の依頼しかないが、探偵としての能力はあるので解決の時の閃きは鋭い。解決してもどこか飄々とした描写。友人の獣医沢田との掛け合いが中々面白く、このコンビの存在が話を盛り上げているのかも。 >> 続きを読む
2019/07/16 by オーウェン
売れない新人作家君村に一通のファンレターが届く。熱烈な女性ファンであり、同じまほろ市に住んでいるため会うことに。君村は一目で恋をするが、その後彼女とは音信不通になってしまう。4人の作家の競作2作目は我孫子武丸。我孫子さんなので当然すんなりいかないことは分かるが、一体どんな仕掛けがあるのか。姉妹が出てきたときに感づく人はいるかも。終わり方もブラックであり、我孫子さんらしい仕上がりです。 >> 続きを読む
2018/05/25 by オーウェン
時代は2024年。惨殺死体が発見されたが、それはドクと呼ばれた連続殺人犯の手口と同じ。だがドクは溝口が逮捕し、3か月前に死刑になったはず。男娼やヘテロという言葉が当たり前のように出てくるが、そこまでどぎつい描写はない。その中でシンバと呼ばれる少年との出会いがあり、溝口はドクの事件の真相を暴いていく。当時は珍しかった三次元やヴァーチャルの世界が重要な要素となっており、その過程で溝口と犯人はある種の関係に。続編があるので、この決着はそちらにまわされるのだろうか。 >> 続きを読む
2019/11/01 by オーウェン
勧められて作者買い。かまいたちの夜の作者とのこと。内容覚えてない。 >> 続きを読む
2014/01/28 by ud_4771
うちの旦那サンが面白いよ!読んでみる?と出してきた本。幼稚園に勤める妹尾睦月と天才腹話術師の朝永嘉夫と腹話術人形の鞠小路鞠夫。彼らが事件を解決するお話。鞠夫がまるで生きている様に思えてかわいい。鞠夫シリーズは『人形は遠足で推理する』『人形は眠れない』と長編があるらしくそれも読んでみたいなぁ。 >> 続きを読む
2015/04/05 by すもも
はぁ!・・作者がこの人だからある程度予想ついてたけど。まぁね〜 >> 続きを読む
2015/10/25 by 降りる人
眠り姫の相性を持つ小5の優希。雇っていた家庭教師が男性の歩実に変わったが、彼女は動じない。それよりもクリスマスの夜に会いに来た父親との抱擁と、街中に現れる不振の男性。それらをバンパイアと優希は思うのだが。タイトル通りの眠り姫とバンパイアの謎を解き明かすミステリドラマ。かなり話が簡潔なためかスラスラ読める。ただし父親の謎の方はほとんど読めるので、やはりこれはミステリーランドの作品群であるし、中高生ぐらいが丁度いい感じだろう。 >> 続きを読む
2019/03/27 by オーウェン
我孫子武丸のデビュー作「8の殺人」に始まる〈速水三兄弟〉シリーズは、頭髪の薄くなり始めたことを気にしている、独身でタフな三枚目の長男・恭三警部補、探偵役を務める、もてる系の喫茶店のマスターにしてミステリマニアの次男・慎二、天真爛漫なその妹で女子大生の一郎(いちお)という転倒した名前の兄妹に、恭三の部下で毎回お約束で肉体的にさんざんな目にあってしまう木下を加えた四人が、このシリーズのレギュラーメンバーで推理合戦を行なう、正統派の密室ミステリでありながら、スラップスティック・コメディとしても愉しめる作品だ。建設会社の副社長・蜂須賀菊一郎が、ボウガンで射殺されるという事件が起こった。現場は8の字型をした「8の字屋敷」の一室。しかし、現場には内側から鍵がかかっており、犯人の侵入は不可能のはずだった。警視庁捜査一課の警部補・速水恭三が事件を担当することになり、部下の木下とともに捜査を進めるのだが、まもなく別の女性が密室内の轢死隊として発見される。かくして、恭三はミステリ好きの弟・慎二の協力を仰ぐことになるのだった-------。平易でユーモア溢れる文体は、手に取りやすいし、何より登場人物たちが魅せてくれる。ディクスン・カーの傑作「三つの棺」を意識した現代版「密室講義」が展開されていたりと、全篇にわたって密室に対するオマージュが込められているので、密室マニアには堪らないんですね。このシリーズは大胆すぎるほど吹っ切れた作風・着想なので、ミステリに対して読者である自分がどれくらい教条主義的な固定観念を持っているかが試されてしまうのだ。そして、その軽やかなフットワークは、可能性の真摯な探求に根ざしており、鮮烈かつスキャンダラスなんですね。 >> 続きを読む
2019/02/24 by dreamer
6人の作家が新作という形で犯人当てをさせるミステリー。事件と解決編に分かれており、解決前には予想させる区切りがある。その正答率はどれも低く、中には1%という低さの物もある。その1%の貫井徳郎の作品。確かに違和感はあったが、それが何なのかが分からず、解決を見てその正体に至る。ほとんどがこの類いで、犯人を分かっていてもそのトリックが難解この上ない。どの作家も個性が出ており、麻耶雄嵩はかなり捻っていたり、逆に犯人という部分に特化した法月綸太郎の作品も頭を使わせる。好きな作家が一人でもいれば読んで損はないかも。 >> 続きを読む
2018/01/31 by オーウェン
水元とルナは結婚を決めてハネムーンから帰ってきた。ところが二人の相性が悪いことで、ルナから離婚を切り出した。しかし二人は結婚仲介業者で特Aとはじき出された人選なので、会社が離婚を許すまいと妨害を。こうして二人の離婚に向けた奮闘が始まる。ラブストーリーだけど、別れに向けてという珍しいタイプ。制約という縛りから、お互いの恋の鞘当てになりそうな二人まで登場する。経過は面白いけど、結末が予想できるのが少々苦しい。我孫子さんなのにミステリ要素がないのは新鮮だったけど。 >> 続きを読む
2019/06/29 by オーウェン
読了日はダミー。前作のオチを引き継いで今回はもっと厄介な話になってる状態です。前作も十分、緊張感の持続する話でしたが今作はさらに。なんせ敵がアレなので。しかし、そちらの描写に忙しかったのか前作ほど普段の環境についてはあまり描写されていないためなんかこう情景を浮かばせ辛かったというか… >> 続きを読む
2013/03/04 by loki
【我孫子武丸】(アビコタケマル) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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