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森田信吾

著者情報
著者名:森田信吾
もりたしんご
モリタシンゴ
生年~没年:1959~

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      栄光なき天才たち 宇宙を夢みた人々
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
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      • 才能はありながらも、運に恵まれなかったり、時代よりも先に進みすぎていたために歴史の中に埋もれていった人物たちを描いたマンガ。
        その中でロケット開発の黎明期に活躍した人々を扱ったのが本書。

        惑星間飛行理論の創設者、C・E・ツィオルコフスキー(ロシア)
        液体燃料ロケット研究の先駆者、R・H・ゴダード(アメリカ)
        ドイツ、ロケットブームの火付け役、H・オーベルト(ドイツ)
        V2号、アポロ計画のW・フォン・ブラウン(ドイツ→アメリカ)

        本書では、この4人が描かれている。
        原作者あとがきにもあるが、本来ならば、この4人の他にもう1人、ソ連(当時)の黎明期のロケット開発指導者、セルゲイ・コロリョフも含まれるはずだったが、編集側の都合で「幻のエピソード」となってしまったらしい。

        「栄光なき天才たち」ではロケット開発に関わった人だけでなく、学者やスポーツ選手、作家に実業家など、様々な「天才」たちも描かれている。
        このマンガが大好きだったので、他に印象的な人物を挙げていくとキリがないので割愛。

        「栄光なき天才たち」を読むようになったのは、この「宇宙を夢みた人々」のシリーズからで、同時に一番のお気に入りのシリーズだった。

        タイトルに「栄光なき」とあるくらいなので、描かれる人物たちのほとんどは悲しいラストを迎えるが、例外的に「宇宙を夢みた人々」は最後には報われるパターンが多い。

        ロケットは宇宙開発に利用されるが、同時にミサイルにも利用されている。
        当初、牧歌的でさえあったロケット研究の性格が大きく変わるのは第2次世界大戦から。

        フォン・ブラウンが開発したV2号(大陸間弾道ミサイルの祖)によるロンドン爆撃。
        V2号に核爆弾を搭載する予定だったものの、実現しないうちに第2次世界大戦は終結。

        そして、ドイツからアメリカに亡命したフォン・ブラウンは、ようやく「兵器」でなく、ロケット研究ができる、と思ったが、今度は「米ソ宇宙開発競争」という”政治”に翻弄される。
        が、フォン・ブラウンは「米ソ宇宙開発競争」を逆に利用して、ついにアポロ計画を成功させる。

        ゴダードのエピソードでは、戦争でロケット研究が中断していた間にドイツに先を越されてしまい、焦るゴダードとその助手がロケットを兵器に転用することについて大激論を交わすシーンがある。
        助手  :「博士、我々の研究は人殺しのためですか!?」
        ゴダード:「もし私が爆弾ロケットを作らなくても誰かが必ず作る!同じ事じゃないか!」
        助手  :「ちがいます!
              私は”あなた”に聞いているんです。
              博士!
              ”あなた”はどうするんです!?」
        ゴダード:「・・・・」
        現実にこのようなやりとりがあったのか、マンガの演出上のものかは分からないが、ロケットの2面性についての普通の反応は、こちらのような気がする。

        ちなみにゴダードについては「サイエンス・アドベンチャー」(カール・セーガン(新潮選書))の「サクラの木経由、火星行き」というエピソードでも語られている。
        (このエピソードのために、この本(サイエンス・アドベンチャー)を買ったと言ってもいいほど)

        フォン・ブラウンのどんな事でも利用して夢を実現させようとするパワーの源泉は、何だったのだろう。
        >> 続きを読む

        2013/05/11 by Tucker

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      栄光なき天才たち2010
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 実力はありながらも、運に恵まれなかったために陽の目をみなかった天才達を描いたマンガ。

        悲運の騎手、福永洋一
        元「伝説の打撃コーチ」の高校教師、高畠導宏
        「イグ・ノーベル賞」の生みの親、マーク・エイブラハムズ

        福永洋一は、自分の個人的な「天才」の定義に近い。
        競馬のレースに関しては、他の追随を許さないが、周囲の人との対人関係においては、何かが抜け落ちている感じがする。
        (もしかしたら、マンガの演出上、そうなっているだけかもしれないが)

        彼の息子も騎手になったが、その言葉が印象的。
        「父の背中を追って来たが、近づくにつれて、遠ざかった気がする」


        高畠導宏は、ケガに泣かされ、選手としては開花しなかったが、その後、打撃コーチに抜擢され、「伝説」とまで呼ばれるほどのコーチとなった人物。
        「教え子」は、野球に興味が無くても、聞いた事があるであろう名前がズラリと並ぶ。

        コーチとしての経験から、心理学、カウンセリングに興味を持ち、最終的には教師になる。
        そして、甲子園優勝を目指すが・・・。

        1986年にヤングジャンプで連載されていた時もそうだったが、悲しい話なのに、不思議と読後感は爽やかだった。


        この巻では、唯一、「栄光なき」ではないマーク・エイブラハムズ
        ノーベル賞は受賞者が発表されても、その研究内容に関しては、よく分からない事が多いが、イグ・ノーベル賞は、それと対照的である。

        イグ・ノーベル賞が作られた当初は、「科学をバカにするもの」と一部で反発を招いてしまう。
        が、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられるのがイグ・ノーベル賞である。

        その理念は次第に理解され、さらに一部で反発を招いた事が逆に宣伝にもなり、イグ・ノーベル賞の名は広まっていった。
        おそらく選んでいる本人たちが、一番、楽しんでいるのだろう。
        >> 続きを読む

        2013/06/23 by Tucker

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