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重たい本が続いたので、「そろそろスカっと青春小説でも読むか!」と思い、題名と表紙で買った本。確かそんな映画あったよなーなどと思いながら読み進むうちに「あれ?これ何か思ってたんと違う!」となり、結局、ストーリーから結末に至るまで、大人な本でした。CDのジャケ買いみたいな当り?外れ?のワクワク感で入ればよかったのでしょうが、はなから青春小説を期待していただけに「やっちまった」感が最後まで拭えませんでした。だって高校時代のブラバン部の顧問がえらい変わり果ててたり、終いにはその顧問と主人公が・・・・だし。。高校時代と20年後の対比が物悲しくなりました。でも、普通に小説としてはおもしろかったですよ。 >> 続きを読む
2012/09/05 by yasuo
津原泰水の「バレエ・メカニック」は、日本のSF小説史上に残る、幻想SF小説の傑作だ。この小説の核は、9年前から眠り続ける16歳の少女・理沙。存在しえないはずのその意識が、都市と融合し、ありえない現象が東京を襲う。幸いの竜が空を舞い、七本足の巨大な蜘蛛が街を闊歩して、交通網は麻痺。理沙の父である造形家の木根原は、ペルシュロン種の、体重が1トンもある老いた巨馬が曳く馬車に乗り、娘が眠る四谷の病院を目指して、奥多摩の自宅を旅立つ。シュールな驚きと美しさに満ちた、その旅の過程を、木根原の二人称で描くのが第1章。第2章は、その3年後。理沙の主治医だった精神科医の龍神を主役に、"理沙パニック"と名付けられた異変の顛末と、その後の彼女が三人称で語られる。第3章は、今から30年ほど未来の話。理沙が変容させた世界のその後が、一人称複数形で語られ、意外にもリアルな近未来SFとして決着する。津原泰水の作品の中でも、この「バレエ・メカニック」は、恐らく最もSF度が高く、一気に最後まで読んでしまいました。 >> 続きを読む
2019/12/18 by dreamer
怖い!短編「埋葬虫」がとにかく怖い!!
2012/09/09 by Piicca
一癖も二癖もあるイメージの津原さんですが今作はかなりストレートな作品かつ、コンセプト。ずばり...ロック。ただし、結構ディープなロックかつ斜め具合はやはり津原作品っぽい...のかな。かなり面白いです。コレ。人気ロックバンドのフロントマンの死。業界に蔓延る楽物(いつの時代っすかw)。絶対音感を持つ投稿拒否少女。が上手く絡んで、しっかりとミステリーとしても成立させています。そのミステリ部分の真相解明はガッツリと音楽が関わっていてページは薄いけど、見事なバランスですね。ロック小説って難しいんですよね。実はあまりにも振り幅が広くて。現代が舞台ですが完全にイメージは70年初頭の手触り。あとがきに書かれている事も非常に的を得ていてロックと録音技術の関係はおっしゃる通り。ロックを精神論で誇張して語ることの間違いがサラりと書かれてます。惜しい点は読者ターゲットを若い人に設定したような装丁イラストとオビのコピー。その方向は間違ってると思うよw。きっと。 >> 続きを読む
2014/02/05 by za_zo_ya
期待していた第二弾。前作の展開を覆す...との予告通り、一連に起こった事件の真相は確かに...二転三転しています。ちょっと...期待が大きすぎた...かなw。音楽(ロック)小説として、更にミステリとして両立さえる難しさがよく分かります。そういった意味では充分に面白い作品。ロックパートも「爛漫」にまつわるパート。そして主人公「くれない」が指導をつとめる女の子コピーバンドのパートともに、読んでいて楽しいです。付け焼刃ではない音楽の知識と経験が上手く、ストーリー内に取り込まれていて、自分がメンバーになったかのようにスイスイと状況が入ってきます。次作でラスト...。カリスマボーカル「ニッチ」の死に始まる一連の事件の真相。バンド「爛漫」が辿る音楽。そして登校拒否の小生意気な絶対音感少女「くれない」の歩む道。それぞれが気になります。そして今作も著者による解説。今回はRCサクセションのド名盤「BLUE」。いちいち頷いてしまいますね。やはりこのアルバムが一番好き。ラストの「あの娘のレター」は最強。 >> 続きを読む
暫くの時間が空いての書き下ろし音楽小説の最終巻。かなり待ち遠しかった作品。あらすじを云々はアレなので割愛しますが、今作の音楽パートのメインとなる、ロックバンド「爛漫」の活動が描かれる様は、売れかけたバンドとしては割とありきたりな道筋を辿っていくのですが、作者の音楽への愛情と知識が付け焼き刃や、薄っぺらいイメージで書いたものでは無いため、非常にリアル。本当に存在しているバンドが辿っていく道筋を見てるような錯覚に陥ります。自分がこの「爛漫」が紡ぐロックを好きかどうかは分からないですが、何となく実際のバンドに置き換えると...うーんジャックス辺りをイメージしますねw。もう一方のミステリパートはオープンDなる人物のしっぽを淡々と追いつめる展開。個人的にはロックパートが面白過ぎてミステリとの融合はなくても十二分に楽しめた作品なのでミステリ部分については...正直真相などあまり重要ではないw。人気やセールス的には名作「ブラバン」の方が分かり易いのかもしれませんがここまで自分が読んできたロック小説の中で一番面白く時間が過ぎた、津原氏の代表作と言っていいシリーズだったのではないでしょうか。ラストの解説は・・・まさかの「村下孝蔵」!! >> 続きを読む
前知識なしで読み始めたのですが、猿渡という語り手のシリーズなんですね。とはいえどこから読んでも良い作品群です。なんで読もうかと思ったのか詳しい心情は忘れましたが、新規開拓したくて、ちくま文庫ならハズレはないと思ったのです、確か。期待を裏切らないちくま文庫でした。ちょっと怖いホラー風味の話です。怪奇小説という感じ。夕化粧が特に怖かったです。あと超鼠記が不気味で。ヌートリアというのが超鼠記に出てくるのですが、これ、てっきり創作かと思ったら、実在するんですね。wikiに画像が出てましたが、イメージとしてはビーバーみたいな感じなのかな、と。一度に産む子供の数は5匹くらい、1日後には泳ぎ始め、3日後には成体と同じ餌を食べるとか、早すぎて怖い…。このシリーズは他にも作品があるようなので、読みたいですね。独特の語り口は癖になります。 >> 続きを読む
2015/10/25 by ワルツ
【津原やすみ】(ツハラヤスミ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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