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上橋菜穂子

著者情報
著者名:上橋菜穂子
うえはしなほこ
ウエハシナホコ
生年~没年:1962~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      精霊の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! leopard niwashi nichiyobi
      •  以前 TVでアニメをやっていた作品ですね。
        近年では綾瀬はるか主演でドラマにもなっていましたが、
        そちらは見ていません。
         
         母親がシリーズ全巻 大人買いしてきて
        面白かったというので私も読んでみました。
         
         小説は全10巻の構成となっており、
        アニメ版は1巻目の内容に若干 脚色をしたような印象です。
         
         いずれにしても非常によく描かれた
        ファンタジー作品だと思います。
        登場人物が魅力的ですし、世界観もしっかりしています。
        西洋の大作ファンタジーを模倣した薄っぺらなものではありません。
        著者が志すところの「子どもが読んでも、大人が読んでも面白い物語」
        に、しっかりなっていると思います。
        続きが楽しみです。
        >> 続きを読む

        2018/02/27 by kengo

      • コメント 2件
    • 他6人がレビュー登録、 55人が本棚登録しています
      闇の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! niwashi
      •  精霊の守人シリーズの第2作ですね。
        今回はバルサが故郷であるカンバル王国へ戻り、
        かつてカンバルから逃げてこなければならなかった過去に
        ひとつの区切りをつける物語になっています。
         
         今は亡き養父ジグロに
        とんでもない汚名が着せられていることをすすぐことができ、
        読者的にもすっきりすることが出来てよかったです。
         
         それにしてもこのシリーズは
        世界観が細部まで本当によく練り上げられていますね。
        全部で10の物語とのことなので
        まだ先は長いですが、
        ゆっくり楽しみたいと思います。
        >> 続きを読む

        2018/03/25 by kengo

    • 他6人がレビュー登録、 42人が本棚登録しています
      獣の奏者(そうじゃ)
      カテゴリー:小説、物語
      4.9
      いいね! niwashi
      • 初読みの作家の方。一巻目は獣ノ医術師だった母親と別れ、理解ある人に拾われて紆余曲折を経て母親と同じ道を歩み始める話の流れ。正直、ルビ入りの特殊な読み方が多く、読むのに少し戸惑ったが、興味深く読むことができた。今後、エリンがどの様にして獣ノ医術師としての道を歩んでいくのか?。メインはその部分だと思うのでその点に注意しながら読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む

        2016/07/17 by おにけん

    • 他4人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      夢の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! niwashi
      •  精霊の守人シリーズ 第3作です。
        今回の中心人物はタンダのお師匠さんのトロガイ
        彼女の若かったころのエピソードが語られるなんて
        ちょっとビックリ(笑)
         
         しっかり構築された世界観は相変わらず流石です。
        そして、そこで展開される物語も中々に説得力があります。
         
         しかしタンダとバルサはこんなに想いあっているのに
        なんでくっつかないんですかねぇ・・・。
        まぁそうなったら物語が終わってしまうのでしょうが (^_^;)
         
         文句なく面白くはあるのですが、
        連続して読みすぎたのか少し食傷気味になってきたので
        第4作を読むのはちょっと間を取ってからにしようと思います。
        >> 続きを読む

        2018/04/22 by kengo

    • 他4人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      獣の奏者
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! niwashi Erica
      • 獣の奏者シリーズは小さい頃に読んだシリーズなんですけど、また読み返すことができました。もう内容もほぼ忘れていたのですがすごく面白くて感情移入ができる物語だということだけは覚えていて、そうだこんな物語だった、と思い出しながら読むことができました。読み終わった後はとても悲しい気持ちになり、どうしてこうなってしまったのだろうと思わずにはいられない様な後味が残りました。
        登場人物の感情が細かく描写されていて、深い世界観がはっきりとつかめることがこの本の数多い魅力の一つだと思います。主人公のエリンが抱える些細な疑問やひらめきが思わぬ方向へ向かっていき、知りたいという純粋な気持ちだけで色々な人を巻き込むような大きな事になっていく事が、読んでいて切ないと同時になぜこんな事になるのかと悩まされました。
        上橋菜穂子さんが作る世界観がとても好きなので、他のシリーズも読んでみようと思います。
        >> 続きを読む

        2017/12/07 by Erica

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      天と地の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! niwashi
      • 2018/6 11冊目(今年通算100冊目)。三部作の最終巻。新ヨゴ皇国の帝とチャグム皇子の対話のシーンで、チャグム皇子の成長ぶりが印象的。誤った政策をとった帝の責任の取り方も何か切ない。この物語の良い所は、記号的な考え方を持った人物がいなくて、どの登場人物もこれといった考えをもって行動をしているので、読んでいてどの登場人物の行動にも納得がいく。ともかく本編はこれで完結。残りの短編集もしっかり読んで、この作品を隅々まで堪能したいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/06/23 by おにけん

    • 他2人がレビュー登録、 22人が本棚登録しています
      狐笛のかなた
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 綺麗な文章でした。
        小夜と野火のやりとりは素敵。
        狐を使役するための笛をはやくどうにかして!とハラハラした。 >> 続きを読む

        2014/02/22 by tenpuru

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      精霊の守り人
      カテゴリー:文学
      3.8
      いいね! decopon_8
      • 第二皇太子チャグムに宿った謎の生命を狙う異世界からの刺客。

        長編ファンタジーだけに、正直1巻だけを読んでもピンと来ない。

        守り人シリーズ、続く?旅人シリーズの全10巻に渡るファンタジーの幕開け。

        これで網羅しているのかは分からないが、各巻毎に別の文学賞を受賞しているという謎のシリーズ。

        ◆精霊の守り人
        野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞

        ◆闇の守り人
        日本児童文学者協会賞

        ◆夢の守り人
        路傍の石文学賞

        ◆神の守り人
        小学館児童出版文化賞

        読む前からハードルはかなり上がっていたのだが、長編ファンタジーは、キャラクターへの感情移入が完了するまでは、そこまで面白くは感じない印象が有るので、比較的フラットな状態で臨めたのではないかと思う。

        女性ながら槍術の使い手バルサ。
        偶然、第二皇太子であるチャグムを助けたことから、チャグムに宿った運命に寄り添って行く。

        体制側からの追手に加え、異世界からの追手にまで狙われる辺り、ハラハラさせてくれる上、バルサの仲間にも魅力的なキャラクラーが多く、今後に期待できる。

        ただ、残念ながら、やはり児童向けの物足りなさが有るのは否めないように思った。
        >> 続きを読む

        2013/03/26 by ice

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      精霊の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • あまりこうゆう作品は読まないが、話題なので読んでみた。
        いや面白かった。
        初めちょっとややこしそうかなと思ったが、どんどん引き込まれていき、後半一気に読んでしまった。
        こんなに面白いとは。
        >> 続きを読む

        2017/03/03 by Jun-Ya

    • 他1人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      闇の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • メチャクチャ面白かった!
        精霊のより、断然こっちが面白かった。
        こっちの方が大人向け
        かなりハマった。
        >> 続きを読む

        2017/03/03 by Jun-Ya

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      獣の奏者
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • シリーズの外伝に当たる短編集。読んでいて気になったのはエリンとイアルが結ばれる過程の話の「刹那」。エリンに魅かれながらも、自分の生い立ちから中々受け入れることができずに悩むイアルが印象的だった。本編ではこういう生々しい(言い方は悪いかもしれないが)人と人とのふれあいの描写という物があまり無かったので、読んでいて新鮮だった。感想がまとまりませんが、感想はこんなところです。 >> 続きを読む

        2016/09/01 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      狐笛のかなた
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! niwashi
      • 作者あとがきにある通り、この物語は上橋さんの心の底にある〈なつかしい場所〉の物語です。
        桜や梅の咲き誇る日本のような国が舞台となっております。
        時代設定はないそうですが、強いて言うなれば安土桃山〜江戸時代といった感じでしょうか。
        ある2つの国のいがみ合いとそれに巻き込まれる小夜、野火、小春丸。
        両国の間にある深い憎しみ合いを終わらせることはできるのか。

        守り人シリーズの延長として読み始めたのが失敗だったか。
        長編と短編を比べる事自体ナンセンスだが、やはり物足りない。
        ボリュームが劣るのは致し方ないと思うが、もう少し話の奥行きが欲しかった。
        呪いについての細かい描写、その代償や小夜の才能についてもう少し詰めて欲しい。
        ぽっと出に呪いと言われても、どこか荒唐無稽で薄っぺらく感じてしまう。
        (上橋さんの頭の中には細かい設定があったのかもしれないけど)

        今作は憎しみ合うことの虚しさを描いている分、人物同士の関係性はシンプルになっている。
        そのため、守り人のような緻密さはあまりない。
        守り人のような世界観を求めているなら、今作には物足りなさを感じるかもしれない。
        逆に言えば、人物の心情や関係性は丁寧かつ分かりやすいので、上橋菜穂子入門としてはオススメと言える。
        >> 続きを読む

        2015/09/23 by 旅する葦

    • 他1人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      虚空の旅人
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! niwashi
      • 2018/6 5冊目(通算94冊目)。チャグム皇子が主人公の外伝。ただ、外伝とはいえ、今後の物語の方向性がこの巻で定まった感がする。バルサたちが出てこなくても、読んでいてすごく面白かった。今後、この世界規模で何か大きな事件が起こりそうな予感がするが、それまでのチャグム皇子やシュガ、バルサたちの活躍がどう語られるかとても読むのが楽しみになってきた。続きも読んでいきたいと思う。 >> 続きを読む

        2018/06/11 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 31人が本棚登録しています
      蒼路の旅人
      カテゴリー:小説、物語
      4.7
      いいね! niwashi
      • 2018/6 8冊目(通算97冊目)。チャグム皇子が主人公の外伝第2弾。とはいえ、内容的にこれからの本編の話の筋に非常に重要なつながりを持つ。読んだ感想としては、チャグム皇子はまだ幼い所はあるけれど、大きな理想とそれを現実にする行動力と知恵をもつ男性になりつつある印象。(オーバーな表現ですが)。あと、解説でファンタジーと時代小説の親和性が良いということが書かれていたが、その通りだなと思えた。巻末である行動に出るチャグム皇子。バルサといつ出会えるのか。世界の運命は。続きも読んでいきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/06/17 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      流れ行く者 守り人短編集
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね!
      • 2018/6 12冊目(今年通算101冊目)。短編集。バルサやタンダの子供の頃の話が中心。まだ用心棒になる前のバルサや呪術師になる前のタンダの若い頃の様子がわかってよかった。もう1編、短編集を読んでいきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/06/24 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      闇の守り人
      カテゴリー:文学
      4.7
      いいね!
      • よかった。感動した!

        読むうちにぐんぐん引き込まれ、最後には胸が熱くなり涙が・・

        1作目は、
        100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられたチャグム?・・・
        と、精霊?体に卵を?怪物?と、やや理解しにくい所も正直あったのだが、

        今回は、山の底の世界も山の王も、ルイシャ(青光石)も、闇の守り人も、
        登場するいろんなものが私の中で現実の世界とリンクした。 (慣れただけ?)

        ユグロの愚かさ・・・宝を自分の自由にしようとする欲、権力欲、??欲、・・とにかく欲。と傲り。
        優れた兄ジグロに対する嫉妬や妬み、逆恨み、怒り。

        ジグロとバルサの中にある自分の今までの人生に対する怒り
        とそれを乗り越えようとする思い。
        ふたりの絆。

        まっすぐなカッサ・・・

        読む前は、こんなに登場人物がいて理解できるのかと思ったけど、
        それぞれのキャラがしっかりしていてまったく平気だった。(たまに人物紹介をチラ見したけど・・;)




        これは次もかなり期待できる。
        >> 続きを読む

        2013/01/10 by バカボン

      • コメント 2件
    • 8人が本棚登録しています
      夢の守り人
      カテゴリー:文学
      4.7
      いいね!
      • いやあ、深いねえ~~~~~~。

        児童書なんだけど、これ、子どもたち、読み取れるのかな? 読み取ってほしい!!!



        夢・・・ 現実ではない過去の思い出、幸せだった感覚に囚われるな。
        現実に不満を抱くものほど、そしてそれを受け入れられず、人にせいにしたり羨んだりするものほど、
        自分で道をつくっていこうという意志の弱いものほど囚われやすいものだ。

        過去はもうないのです。過去にはもどれないのです。未来は分からない。でも、これから作っていける。
        今をしっかり生きていけば・・・

        やさしすぎて人の感情にまきこまれるのも気をつけなければなりません。感情というものには気をつけなければいけません。冷静に、客観的であれ。



        「あんたは、自分で思っているより、はるかに強い。・・・死ぬ気なら・・・ほんとうにすべてをすてる気なら、別の人生を生きられるだろうよ。・・・あんたの知らないことが、まだまだいっぱいある」

        「組織というものは、一度かたちができると、また、そのなかで、みにくい争いがはじまるのです。そして、一度は風が吹き込むようになったはずの箱に、また、よどんだ気がたまりはじめるのですよ」

        「まつのはつらいわな。でも、できることをやるしかないだろう?・・・すぐに役にたたないものが、むだなものとはかぎらんよってね」

        「ここにいるのは自分を不幸だと思っている人たちだ。その不幸には、きっと二通りある。ひとつは不治の病にかかっているとか、・・・行き止まりにきている人たち。もうひとつは、別の人生もあるはずなのに、なぜ自分はこんなに不幸なのか、と、運命を呪っている人たち」

        「・・・絶望した魂に共鳴して、どうする!相手をあわれに思うなら、力のかぎりすくう努力をせんかい!・・」

        『夢を見ずにはいられない人の痛み』
        「もしっていうのは、苦しくなったときにみる夢だよ。目ざめてみれば、もとの自分がいるだけさ」


        後半はハラハラドキドキ。

        メッセージがいっぱいつまった作品です。

        〈守り人〉三部作。よかった。
        >> 続きを読む

        2013/01/18 by バカボン

      • コメント 3件
    • 6人が本棚登録しています
      虚空の旅人
      カテゴリー:文学
      4.7
      いいね!
      • 今回はチャグムの話。バルサはチャグムの思い出の中にだけ出てきます。

        前半は舞台背景、布石なのでゆっくり理解しながら読みます。
        そして、後半は、チャグム、シュガ、サルーナ王女たちに目が離せなくなります。

        それにしても、チャグムはいい皇太子に成長したね。

        国を守るとは?人を道具としてみることのできるカリーナ王女・・

        「はるかな世界。・・・人の世は、そんな壮大なめぐりをを感じることもなく、人を動かしのみこんでいく。
        陰謀をめぐらし、戦をおこし・・・小さな人の命など、みすててもしかたのないこと、と思わせててしまう。
        (人はなぜ・・・・・こんなふうにしか生きられないのだろう。)」

        「人とは、ふしぎな生き物だと思ったのだ。自分をはぐくんでくれる世界が、どんなふうにめぐっているのかに、まるで無関心だ。もっぱら頭にあるのは、こういう・・・人と人のかかわりや、国と国とのかけひきだ」

        「国のために生きよ、という。それがなにより大事なことだと。・・・ほんとうにそれでいいのだろうか?」
        チャグムは自分自身に問う。国のため?一人ひとりの命の方が重いのでは?

        「わたしは殿下に誓いましたから。陰謀を知りながら、だれかを見殺しにするようなことは、けっしてさせぬと。・・・・
        清い、輝く魂を身に秘めたままで、まつりごとをおこなえる方がいることを、わたしは信じます。」
        シュガさん、私も信じます。

        「いつか、新ヨゴ皇国を、兵士が駒のように死なない国に・・・・・わたしが、うす布などかぶらずに、民とむきあえる国にしたいと思う」
        そうだ、チャグム。あなたなら、きっとできるよ!

        アルジェリア事件。テロをつぶす為に犠牲になった人たちがいる事実・・・ 
        何とかならなかったのかなあ。
        >> 続きを読む

        2013/01/24 by バカボン

      • コメント 3件
    • 7人が本棚登録しています
      神の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • どうしても現実(今の日本や世界)とリンクさせて読んでしまう。


        バルサやタンダの、冷静さ、人間の可能性を最後まで信じてあきらめない姿勢、大きくて広い心、やさしさ。


        「ここに集まっている者は、南部・北部という区別よりも、まず、ロタ王国の臣民ではないのか?」
        「ならば、なによりも、国を安定させることを第一に考えるがよい・・・・・富をもつ者に、より多くの権力を与えることに、どんな平等があろうか」
        というロタ国王ヨーサムと王弟イーハンの賢さ。視野の広さ。冷静さ。公正さ。

        累進課税?に反対する豊かな南部に住む者たち。北部の老人もかたくなに「穢れた」羊をふやすことに反対する。
        「おのれの欲望、権力、かたくなな偏見、身勝手さをむきだしにして、はてしなく議論を続ける男たち」と嘆くイーハン。

        「惨殺されてしまった者たちの命はかえらぬが・・・」「もう二度とこんなことをおこしてはならぬ」「われらロタ王族は記憶を風化させてしまったわけだ。政と財政だけに全身全霊を注ぐうちに・・・」「これからも、かくじつに子孫に伝えなければな」

        「タルのような異族が不幸であることは、かならず、国をゆるがす。彼らを、幸福にせねばならぬと、わたしも思っている。・・・・・・糸を片方にゆらしてはならぬ・・・」


        そして「カミサマ」・・・。アスラにとって「カミサマ」とは? アスラは解放されるのか?

        アスラをつれたバルサは、彼女を救うことができるのか。


        ドキドキの「帰還編」に続く。
        >> 続きを読む

        2013/02/13 by バカボン

      • コメント 4件
    • 7人が本棚登録しています
      神の守り人
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「よい人をすくってくれて、悪人を罰してくれる神には、まだ一度もあったことがない。悪人を裁いていくれるような神がいるなら、この世に、これほど不幸があるはずがない。」

        「命あるものを、好き勝手に殺せる神になることが、幸せだとは、わたしには思えないよ。・・・・そんな神が、この世を幸せにするとも、思えない。」

        「そんな力をもてば、どんな人間でも、かならず、独善的な暴君になるだけだ」

        「たしかに、この世には、残酷な人がたくさんいる。そいつらに殺されそうになっている人を見たら、なんとかして、たすけたいと思う。・・・そうできる力があったら、と思う。だけど・・・。むりだよ。人を自由に殺せるような、神の力をもつなんて・・・・どんな心の清い、つよい人だって重すぎると、おれは思う。・・・そんな力で、人を幸せにすることなんて、きっとできないよ。」



        人の心の弱い部分(不満、怒り、神や権力に頼りたくなる心)を利用して、アスラの力(恐ろしい神の力)を手に入れ、国を自分の思うようにしようとしたシハナ。ほんとうに巧みで、これでは騙されても仕方ないかも。いや、シハナ自身、神の力さえあればなんでもできる、それがみんなの為になると信じていたのだ。


        でも、人を殺すことはこれ以上ない不幸。どちらにとっても。
        人を不幸にすることで、自分が幸せになることは絶対にない。

        「人を傷つけるということーー人を殺すということ。その意味を実感したときには、もう、なにもかも手おくれなのだ。後悔もなにも、役に立たない。苦悩は一生魂につきまとい、消えることはない。
        ・・・・・人に槍をむけたとき、おまえは、自分の魂にも槍をむけているのだ。」


        そして神も権力。権力、力では幸せにはなれないのだ。


        「この子は、どちらかというと、おくびょうで、こわがりだったよね。それなのに、おそろしい神の力をつかえるようになって、憎しみを思うぞんぶんたたきつける快感を知っても、人を殺すまいと思った。それよりは、神をわが身に封じようとした。・・・そんなこと、わたしにはとてもできないよ。 この子が生きてはいけないなら、わたしなんぞ、とうに死んでなきゃならない。

        だけど、わたしの生き死にを、人にどうこういわせる気はないね。

        アスラが目ざめるかどうかは、アスラが決めることだよ。」


        アスラの魂は帰ってきているのだ。


        「神」の来訪編と、「魂」の帰還編。よかった!
        >> 続きを読む

        2013/02/14 by バカボン

      • コメント 3件
    • 7人が本棚登録しています

【上橋菜穂子】(ウエハシナホコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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