こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


花村萬月

著者情報
著者名:花村萬月
はなむらまんげつ
ハナムラマンゲツ
生年~没年:1955~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      西方之魂(ウエストサイドソウル)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • やったね!!元々自分が大好きだった萬月の
        小説ってこれなんだよ!いいわー...凄くいいっ!
        初期の名作「ブルース」...その音楽としての
        ブルースにがっちりと取り組んだ純度の高い
        音楽小説にして、青春小説。しかも後ろ暗い事の
        ない真っ直ぐすぎる、そりゃもう厭味なくらいに
        突き抜けた青空のような作品。
        終盤、どうにも堪えきれなくて薄ら涙が
        出て来てしまった...。

        萬月らしい、勝手な妄想と身勝手な願望が
        ガンガンに投影された女の子の登場も今回は
        凄く救われるし、主人公の「ピカイチ」と
        「日向」との関係は強固でそして対等で
        なんとも微笑ましく、羨ましいのだ。

        活字だけでこの音楽感や、スキ間や高揚感や
        身を削るような虚空感...王道中の王道な手法と
        圧倒的な筆圧で最高の音楽が鳴り響く一冊。

        萬月の...ハゲのオッサン...全く枯れてないw。
        久々にグツグツとした感情が首をもたげてきちゃう。
        >> 続きを読む

        2013/06/21 by za_zo_ya

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      皆月
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 諏訪は、いつか妻の沙夜子とマイホームを購入する為コツコツと貯蓄に勤しんできた。さしたる遊びもせず趣味といえば仕事の橋梁強度計算に関係するパソコンいじりのみ。自分には似合わない美しい妻は倹約に励みとうとう一千万の大台に乗った。
        ある日身体を交わした日、妻は涙を流したが、その涙の意味は分からなかった。
        「晩御飯をおでんよ」
        その夜帰宅すると部屋の空気は冷え切っていて、貯めた一千万の入った通帳と共に妻は失踪していた。「みな月でした 限界です さようなら」という手紙を置いて。

        妻の弟でヤクザのアキラは頭は切れるが一般的な思考が通用しない動物のような男だ。ヤクザ達も持て余している。ところが諏訪には懐いているようだった。
        そんな諏訪を慰めるため、アキラはソープランドへ彼を誘う。その店でであった由美という女と出会い、お互いに惹かれ合い同棲を始める。
        由美は千葉の養鶏業者に騙され多額の借金を負っていた、3人は悪徳業者から金を取り戻す為に千葉の養鶏場で業者と対峙するが、アキラは突発的に男を殴り殺してしまう。

        肥溜めに沈めた男が発見され、事件が明るみになるといずれ警察がアキラへ辿り着くのではないかと思い悩む諏訪。いつか捕まってしまうかもしれないアキラと一緒に過ごす為由美を伴い3人で妻、沙夜子の行方を追う旅に出る事にした。

        彼ら3人何かが足りずいつも孤独を感じていた。彼ら3人寄り添っているうちにかけがえのない存在となって行く。別れと出会い、そして再生の物語。


        あまりに好き過ぎて通算3回目の読了となりました。
        最近ではすっかり疎遠になってしまった花村萬月。まさにエロとバイオレンスの権化のような作家さんですが、この本はとてもエロくでとても清浄で、優しくて切ない物語です。
        アキラは諏訪を兄貴と呼び慕い、諏訪に訪れるトラブルには狂犬のような怒りを露わにし、由美は諏訪をおっさんと読んで全身全霊でぶつかり愛してくれる。由美とアキラもお互いを兄妹のように想い合い、諏訪を中心に家族のような温かい感情が流れる。

        昔、何かいい本無い?と言われたのでこれを勧めたのですが、読み終わった後に「とっても面白かったけど、女性に勧める本では無いんじゃないか?」と言われた事が思い出されます。
        >> 続きを読む

        2015/07/09 by ありんこ

      • コメント 9件
    • 4人が本棚登録しています
      二進法の犬 長編小説
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • どこの組織にも順応できず、アウトローに属する主人公がひょんな事から超武闘派博徒の組長の娘の家庭教師になってしまい(ついでに組長にもパソコンを教える。。。)さてさてどうなる!
        ・・・軽い口調ですが、結構シリアスなやつです。


        珍しく繰り返し読む作品。
        好きな場面は枚挙にいとまがないが、特に素人である主人公が凄腕のディーラーとブラックジャックで勝負する場面はこちらまでヒリヒリしてしてきます。

        危ういバランスで進んでいくストーリーは(結果がわかってても)緊張と弛緩の繰り返し。いつも一気読みです。


        あと、冬の京都へ行く場面があるのですが、この本を読むと行ってみたい衝動に駆られます。行った事ないですが。
        >> 続きを読む

        2012/08/20 by mojo

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      笑う山崎 長編ハード・サスペンス
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 再読。
        芥川賞作家・花村萬月の短編集。
        花村の作品を全て読んだわけではないのだが、長編では「鬱」、短編集では「笑う山崎」が、それぞれ最高傑作と思っている。
        集中の「笑う山崎」のラストは、男なら皆思いつくことであろう。
        「山崎の憂鬱」は、山崎の卑怯さに唖然とさせられる。
        「山崎の帰郷」は、拷問シーンがえぐい。
        「炙られる山崎」は、拷問シーンがさらにえぐい。
        「走る山崎」は、覚せい剤の作用が詳細に描かれていて面白い。
        「山崎の情け」は、拷問シーンがとてもえぐい。
        「山崎の依存」は、良江の賢さが光り、これは岩明均「寄生獣」の赤ん坊をさらうシーンを彷彿とさせる。
        「嘯く山崎」は、拷問シーンが例えようもなくえぐい。
        本作は、ヤクザ物の最高峰であり、拷問物の最高峰である。

        >> 続きを読む

        2019/12/02 by tygkun

    • 2人が本棚登録しています
      アイドルワイルド!
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • うすい内容を鋭い感覚で読ませてくれる。
        これはアッサリ楽しめて良いと思いました。
        り立てられる暴力の根源は何なのかわかりませんでしたが...。
        なぜ皆殺しなのかもさっぱり...。
        こんなマンガちっくな雰囲気は小説や実写映画よりもコミックむけかな。
        >> 続きを読む

        2018/07/30 by motti

    • 1人が本棚登録しています
      鬱
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 3回目くらいの再読。
        アウトロー作家・花村萬月の代表作である。
        花村は元々暴力や性的要素が強い作品を量産しているが、この作品はその中でも特にその傾向が強い。
        初っ端から主人公・舞浜響が猫を殺すシーンである。
        そのあとに起こる事件も凄惨を極め、よく発禁にならなかったなと感心するほどの内容である。
        ヒロインの由美枝も完全にタガが外れており、舞浜の長い独白を由美枝が遮るシーンは圧巻の一言である。
        舞浜の自意識過剰ぶりは、佐藤友哉の作品にも通ずるものがあるが、佐藤作品のそれは笑えるものであるが、花村作品のそれは全く笑えない。
        本作の世界観は異常であるが確固としたものであり、初めて読んだときはBillie Eilish Pirate Baird O'Connell「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」を聴いた時のような衝撃を受けた。
        舞浜が工場で働くシーンは生々しく、読んでいるだけで痛々しさが感じられる描写であった。
        舞浜の同棲相手のユキコから「ガルシア・マルケス」という単語が出てきたときはびっくりした(言うまでもなく「百年の孤独」は歴史的傑作である)。
        由美枝の友達(?)の蓉子がキング・クリムゾンを流したのは嬉しかった(作中で流している「BOOK OF SATURDAY」は未聴なので「太陽と戦慄」を聴いてみようと思った)。


        >> 続きを読む

        2019/12/25 by tygkun

    • 2人が本棚登録しています

【花村萬月】(ハナムラマンゲツ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚