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河野万里子

著者情報
著者名:河野万里子
こうのまりこ
コウノマリコ
生年~没年:1959~

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このランキングは1日1回更新されます。
      星の王子さま
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko makoto chao kuuta Minnie sunflower Romance caramel sox tamo Magic_Hour FiRST kissy1986 c1111 mee SAI Fragment keyaki- mariak1994 Kiiro_7
      • 6つの星をまわって人間が持っている特性の暗喩を示しつつ、大切なモノを見つける事自体がそれを失う事に繋がる、というような不思議な大人の童話。
        大人のフィルターの虚しさをを指摘しつつ、世界の見方の再解釈を促している、のか?
        >> 続きを読む

        2017/05/31 by aka1965

      • コメント 1件
    • 他27人がレビュー登録、 100人が本棚登録しています
      悲しみよこんにちは
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • --アンヌ、アンヌ! 闇の中で、私は彼女の名前を、低い声で、長い間繰り返す。すると何かが胸に込み上げてきて、私はそれをその名のままに、目を閉じて、迎え入れる。悲しみよ、こんにちは。--


        悲しみの果てに何があるか・・・

        そんな問いの歌がありましたが、その答え、
        悲しみよ、こんにちは、
        ではないかと思っていまして。


        遠ければ遠いほど、対象は美しくなると思っています。
        美しいと感じる星や太陽、素敵な外見の女性でもいいですが、近づきすぎると生々しさが勝ってしまい、どこかの点から先は美しいとは思えなくなってくると思います。
        距離を取るから、美しい。

        死、などもそうで、実際には見ることも耐えない恐ろしい事象ながら、死という単語で抽象化することで、小説や映画では、非常な美しさでもって厳かに扱われる。
        抽象化とは、距離を取ること。
        離れるから、美しい。

        見たくない、会いたくない、嫌い、考えたくない、
        そんな人でも、徹底的に遠く離れて、風景画の中の点描写される人物のようになれば、背景の自然と一体化し、美しい対象に転化すると。

        遠ければ遠いほど、ものごとは美しくなる。
        何かを美しく思えないとは、適切な距離をまだとっていないから。

        そんなことを、思っています。

        悲しみも同じじゃないかなと。
        自分を傷つける、辛い、痛い、引き裂くような感情。
        これもまた、時間と共に、少しずつ距離がとれていく。
        適切な距離に至れば、その悲しみすらも美しく感じられる。
        だから過去は、必ず美化される。

        あまりに離れてしまうと、風景画の中の点のように、見失って、忘れてしまう。
        近すぎると辛すぎる。けれど、忘れてしまいたい程遠くに離れたいわけではない。

        だから、大事な宝箱にそれを閉まって、心がそれを求めた時にひっそりと呼び出す。
        悲しみよ、こんにちは。

        素敵な作品と、沁みじみ感じます。


        --物憂さと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、私はためらう。その感情はあまりに完全、あまりにエゴイスティックで、恥じたくなるほどだが、悲しみというのは、私には敬うべきものに思われるからだ--

        >> 続きを読む

        2017/08/18 by フッフール

    • 他12人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      潜水服は蝶の夢を見る
      4.0
      いいね!
      • 元ELLEの編集長ジャン=ドミニック・ボービーは
        43歳の時に難病ロックトイン症候群で、全身麻痺となる。
        唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで執筆した
        「潜水服は蝶の夢を見る」は同名の映画も良い。
        20万回以上の瞬きで綴った手記は、
        美しい文章が簡潔にまとめられて読みやすい。
        比較的薄い単行本だけれど、
        書き上げるまでの労力は想像に絶する。
        フランスで出版された2日後に亡くなった著書渾身の一冊。
        “からだ”に閉じ込められてしまった心が語る言葉は、
        豊かな想像力と記憶とユーモアに溢れていて、感動的です。
        >> 続きを読む

        2014/09/05 by achiko

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています
      自閉症だったわたしへ
      4.0
      いいね!
      • 自閉症と診断された女性ドナ・ウィリアムズが、
        彼女の内側から見て感じた自閉症的世界を表現した作品。
        自閉症患者が文章を書くこと自体が一般に非常に困難なため、
        非常に貴重な資料になった。

        ドナは不幸にも親から虐待やネグレクトの待遇を受け、
        周りの人間の無理解や彼女を女として食い物にする男たちにいいように使われ、
        さんざんな人生を歩んでくる。

        ベストセラーになったのには、彼女の生い立ちの不幸さや
        性的虐待に近いセンセーショナルな内容が赤裸々に語られているから
        という側面がない訳ではない。ように思う。

        心の防御として、別人格の形成や、人となんとか関わるための「方法」を編み出すが、それは新たな障害を産んでしまったかのように思える。

        彼女のケースは、自閉症という診断が下されたことにより、
        自分の今までの「異常な世界」を客観視することができ、
        自分を「きちがい」「変人」ではなく、障害者であるととらえることで
        自分の過去を自分のせいではなく病気のせいだと割り切れ、
        社会に適応する道を見出せたところが素晴らしいと思う。

        「病気を肯定することからスタート」
        これは、自閉症患者にとって、見本となる先駆者的な役割を果たしただろう。
        かつては、親が精神障害を認めたくないがために子どもを病院に連れて行かないというケースが多かったのだから。

        「自閉症的」という傾向は健常なものの中にも存在する。
        社会性・興味・コミュニケーションの障害は、
        健常者から軽度自閉症者までの間にははっきりとした境界はなく曖昧だ。

        第一、ちょっとおかしな人など、どこにでもいる。
        自分の精神が強靭で健康そのものだと胸を張れる人が
        どれだけの確率で存在するだろう?

        しかし実際の自閉症は通常の精神病とは違い、後発性というものではない。
        そして、程度、傾向も各自多様であり、この本を読んで
        自閉症は克服可能だとか、自閉症全体がわかったつもりになるのはいかがなものかと思う。

        ドナは自分の内面から逃げずに闘ってきた。
        その勇気ある記録ではあるが、自閉症を克服した先勝報告ではないのだ。


        ドナの不幸は「自閉症だったこと」ではなく、愛情の欠如から正しい取り扱いを受けずに成長し、
        心を傷つけ重症化したことだと思う。

        なぜなら、彼女の「自閉症」はこの文章、そしてその後の社会復帰ぶりをみるからに、
        非常に軽度で知的障害もないことがはっきりしているから。
        だから私には高機能自閉症とかアスペルガー症候群とか言われる部類の精神障害ではないかと思える。


        重度の自閉症患者をかかえる家族の悩みはこの本でははかり知ることもできないだろう。
        そして、精神障害=不幸ととらえるのも正しくないだろう。
        >> 続きを読む

        2012/07/03 by 月うさぎ

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    • 1人が本棚登録しています
      オズの魔法使い
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 絵本、舞台、アニメ、映画などなど。
        あまりにも有名で、いつの間にか慣れ親しんでいた物語です。
        原作をちゃんと読むのは初めて。

        たつまきに巻き込まれ、カンザスの大草原からマンチキンの国へやってきたドロシーとトト。
        元の世界へ戻るため、脳みそのないかかし、心をなくしたブリキのきこり、臆病なライオンと共にオズ大王の住むエメラルドの都を目指します。

        まさに!大人から子供まで楽しめる物語です。
        彼らの冒険にワクワクする心が止まりませんでした。
        脳みそが欲しいとかかしは言うけれど、彼のひらめきがどれだけ旅の助けになったか。
        ブリキのきこりは誰かのために涙を流せる優しい心を持っていますよね。
        ライオンが本当に臆病なら、エメラルドの都ですら辿り着けていません。
        自分にはできないと決めつけ、自信を持てず閉じこもっていただけ。
        でもこれって現実問題として、よくあることだと思います。

        みんなあたたかいものを持っていて、じんわりきます。


        彼らが旅を通して絆を強くしていくのが素敵。
        力を合わせれば、どんな困難をも乗り越えることができるというメッセージが伝わってきます。

        他にも恐ろしいオズ大王、東・西の悪い魔女、ウィンキー、翼の生えたサルたち、陶器のお姫様・・・・
        そしてカラフルな世界!
        次は何が起こるんだろうと、ドキドキワクワクしながら読んでいました。
        こんな気持ちにさせてくれるなんて。
        物語の持つ深い魅力、それに触れる喜びをかみしめたのでした。

        また、河野万里子さんの訳が読みやすく、さらさらと入ってきたのが良かったです。
        >> 続きを読む

        2016/08/03 by あすか

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      リンゴのたねをまいたおひめさま
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      4.0
      いいね!
      • 絵がきれいで、面白い絵本だった。

        てっぺんを目指して高い塔を積み上げるよりも、りんごの種を地道にまくこと。

        小さい頃にこういう童話絵本を読んで育てば、遠回りせずに豊かな心で生きることができる大人に育つことができるのだろう。
        >> 続きを読む

        2013/03/24 by atsushi

      • コメント 9件
    • 2人が本棚登録しています
      カモメに飛ぶことを教えた猫
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 一匹の猫が廃油にまみれ飛ぶ事さえ出来なくなったカモメと出会う。
        カモメは死ぬ間際に猫に3つのお願いをする。
        『私がこれから産む卵を食べないで欲しい。卵を温めてヒナをかえして欲しい。そして、産まれたその子に空を飛ぶ事を教えてやって欲しい』

        太っちょの黒猫ゾルバは約束する。

        物語は単純である。
        単純であるが故に人間は見失っているのである。

        ゾルバは懸命に約束を守ろうとする。
        時には彼の命を懸けてまでである。

        仮にカモメが出会っていたのが犬であればどうであろう。
        彼もまた命を懸けて約束を守ろうとしたと思う。

        仮にネズミであれば?仮にブタであれば?どうであろうか?
        きっと、同様に約束に命を懸けたであろう。

        仮に人間であれば?

        約束を、ルールを破り海に廃油を流し続けカモメの命を奪ったのは人間である。

        嘘をつく事、横着をする事、言い訳をする事・・・・約束を破る事・・・。

        慣れ過ぎてはいないだろうか?

        『小説だろ。猫がそんな事する訳ないじゃん』

        そういう事ではなく、

        守らなくていい約束などひとつもないという事である。
        >> 続きを読む

        2012/12/05 by <しおつ>

      • コメント 12件
    • 2人が本棚登録しています

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