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立川談四楼

著者情報
著者名:立川談四楼
たてかわだんしろう
タテカワダンシロウ
生年~没年:1951~

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このランキングは1日1回更新されます。
      落語的ガチンコ人生講義
      カテゴリー:大衆演芸
      2.0
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      • 落語もできる、小説家・立川談四楼が、大学での一年間の講義集。
        いまどきの若者と、古き風習の塊のような落語家との、価値観のぶつかり合い。

        ある女子の学生のレポートに・・・・・寄席での前座の仕事ぶりをみて、
        「前座さんの姿を見て、ハッとしました。私たちと同世代ではありませんか。
        ノンキな学生と、厳しい修行の前座さんとの何という違いでしょう。
        ああ、こんな形もあるのだと、私は高座返しに出てくる前座さんばかり
        尊敬のまなざしで見つめていました。」と。

        これだけを、感じさせただけでも、この講義は成功である。

        でも、最初に、専修大学文学部教授、板坂則子さんが、
        最初に談四楼師匠に持ちかけた時の話を綴ると・・・

        「文学部古典特殊講義Ⅱ、という分類になります。
        対象は、二、三、四年生で単位は四ですから小さくありません。
        夏冬の休みを除くと、ほぼ週に一度は通っていただくことになります」

        「来年は、落語家三十周年だそうですね」

        「つきましては、報酬がとっても少ないですが」

        「落語家であればどなたでもということでお願いしているのではありません。
        文学部ですから、師匠の「落語もできる作家」という部分にお縋りしているのです。
        デビュー作の「シャレのち曇り」、エッセイ集「どうせ曲った人生さ」、短編集「石油ポンプの女」
        そして最新長編「ファイティング寿限無」を拝読した上でお願いしているのです。」

        「もしお受けいただけるなら関西はともかく、東邦初の落語家講師誕生ということになります」

        「それに文学部ですから、女子が七割近くになろうかと思います。」

        と、ヨイショの見本みたいな講師へのお誘いが素晴らしい。
        ほんと、営業の鑑みたいな話の運びよう、給料とか勤務の束縛時間とか、
        最低限、おさえておかなければいけない事は伝えながら、
        気持良く、承諾して頂くべく、心地良い美辞麗句が並ぶ。

        でもその後、「先生は、先生の価値観の押し付けるだけである。」と言う生徒たちに、
        一年間、居直って講義し続けた談四楼さんに、拍手喝采でおます。
        教育とは、案外、この事ように、気力、体力と信念のいることですな。
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        2013/05/24 by ごまめ

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      師匠!
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • ひと粒で二度美味しい・・読み応えのある小説。
        それも、主人公が噺家となれば、落語ファンには堪らない。
        東京の落語界が舞台であるが、同じ噺家の世界、
        上方落語ファンにも、なんら違和感もなく、読み進めることができる。

        全編、若手落語家の悩みが滲んでくる。
        同期の者の出世への、妬みと焦り、そして友情。
        芸を磨くのか、売れるにはどうするのかの、自信喪失。
        芸を目指す者の、恋愛から、師匠にほれ、落語に惚れる、噺家の純情が
        ノンフィックションのごとく、描かれている。

        各小説のテーマが明確で、小説としての出来栄えは、なかなかのもの。

        ランダムハウス講談社文庫でも発刊、揃っている本屋も少ないので、
        是非、大型書籍店ヘお立寄りの際には、是非ご覧あれ。
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        2013/05/24 by ごまめ

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      一回こっくり
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 第一章・弟
        第二章・一年生
        第三章・出た長男
        第四章・独立
        第五章・一回こっくり

        この本の題になっている「一回こっくり」は、第五章で、談四楼さんが自ら創った
        時を江戸においた、子供を亡くした夫婦の噺を速記本のごとく、そのまま載せている。
        とするとそれまでの、第一~第四章は、長い、長いマクラ。

        ご自分の弟を亡くしたことを、ずっと心の奥におき、ご自分を責めていた談四楼さん。
        自ら、吹っ切れる為に書かれた噺か。

        今、たくさんの名作と言われる落語のネタがあるが、一つ一つに実在したモデルが
        居たりして・・・普段、気楽に楽しんでいるが、心底に人間の性があるだけに、
        落語が今の時代にも活きづいているんでしょうな。

        まあ、できれば、本で読むより、実際の高座で聴きたい噺ですな。
        まさか、演じられたのは、初演の銀座落語会の時の「一回こっくり」ではないんでしょうな。

        今回、岸和田市の図書館のインターネット予約を申しこんで近くの分室に届いた最初の本。

        続いて、落語関係の本を中心に、大いに活用しなければ・・。
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        2013/06/06 by ごまめ

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      談志が死んだ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 談志が死んだ・・・上から読んでも下から読んでも、山本山。

        このまえ読んだ「談四楼がやってきた」に載ってたのがこの「談志が死んだ」の第一章。

        師匠が亡くなってからの弟子たちのドタバタと、談四楼さんのこの数年の師匠とのやりとり、
        談志の理不尽な行動による、気持ちの行き違いが書かれている。

        普通病気になれば言動は変わるものだが、普段から無理難題を吹っかけられている弟子に
        とっては、機嫌の悪さがエスカレートしただけに映る。


        談四楼さんにも、ご自分の勘違いだけで、「破門だ」「詫びは聞かない」・・・無視する師匠。
        当人にとっては、説明の機会さえ与えられない・・・・どうすればの戸惑う談四楼さん。


        最後には、奥さんへの電話での「おれが間違ってた、忘れろ」という伝言。
        本人には「そいうことだ、水に流せ」と、談志としては精一杯の気持ちも語られる。

        家元無きあと立川流はどうなるのか、師匠がいないのに、新年会はどうするかで紛糾。

        師匠がいないんだから無意味だという意見。
        いなくなったからこそやるべきだという意見。
        やるなら直弟子と孫弟子だけでという意見。
        イキナリさよならは失礼だ、BもCも来てもらえばいいじゃないかという意見。

        しかし墓参りに反対する者はいないだろう。
        新年早々だから、墓参りに行ってその帰りにちょいと飲む。
        これで、決まり・・・・。

        まとまったような、なんとなくまとめたような。

        今後、どうすすんでいくのか、立川流、注目でおますな
        >> 続きを読む

        2013/08/17 by ごまめ

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      シャレのち曇り
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 立川談四楼のデビュー作、「シャレのち曇り」

        あの、真打昇進試験制度事件で、第一回目では、小朝さんに、抜かれた36人の中の一人。
        落ちた談四楼に、師匠の談志は、「気をおとさねぇでしっかりやれや。」と
        そのあと続いて、「これは、俺個人の好みだが、ま、芸人、最終的には売れにゃあ話しに
        ならんのだが、いいかよくきけよ。汚く売れるより、きれいで売れない芸人の方が
        俺は好きだ。無論、芸がしっかりしてて食えているという条件つきだがな。」と、
        談四楼が顔を染めるようなセリフを言う。

        私も、上方の落語家さんを見ていると、そんな気がする。

        第二回目は、受けた10人全員が、昇格し、形だけになりかけたと思いきや、
        次の三回目に受験の10人に混じって、談四楼と同門の小談志も試験を受けるが、
        合格は源平、小里ん、花蝶、正雀の四人のみで、根拠がなく、基準がなく、首を傾げたくなる
        人選で運命が決まった・・・。

        その結果を、師匠談志に報告すると、「もういっぺん、言ってみろ。」と、
        血相を変えて、協会事務所に電話・・これから、立川一門の協会脱会事件へとつながる。
        「おまえ達の為に出るんじゃねぇぞ、勘違いするな。いいキッカケなんだおまえ達の一件は。
        いいか、試験に落とされたってペコペコ卑屈になるんじゃねえぞ・・・・・・・・」と、
        出かけるのを、やめて劇をとばす。・・・
        ・・・・・・こんなとき、弟子は、この師匠で良かったと感激するんでしょうな。

        試験・・人が人を評価する、客が評価するならいら知らず、仲間内が評価する。
        上方落語に、真打制度が無いなんて、いかにも実質的で、おおらかさを感じますな。

        私小説風の、「前座の恋の物語」、「二ツ目の小僧」、」「借金真打」の、あと三編がついている。
        小説として読みごたえ十分、談四楼さんの「シャレのち曇り」は、デビュー作ながら、
        作者の、最高傑作である・・・東京舞台だが、上方落語ファンにも楽しめまっせ。
        >> 続きを読む

        2013/05/24 by ごまめ

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      もっと声に出して笑える日本語
      カテゴリー:日本語
      2.0
      いいね!
      • 立川談四楼さんの「声に出して笑える日本語」の続編。

        言いまちがいというか、ごろ合わせ、オヤジギャグまで満載。
        まさに、落語家さんのネタ帳開示。

        普段、ちょっとどこかで聞いたことがある、おもしろハナシも
        纏まれば一冊の本になる。

        肩こりは治らないが、肩の凝らない本でおます。
        >> 続きを読む

        2013/06/28 by ごまめ

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      ファイティング寿限無
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 落語家の書く小説かと思いきや、この本の主人公と同じ
        落語のできる小説家か。

        最初の、数ページでこの本の虜に。
        先週買って、会社の行き帰りだけ読んでいたが、
        その時間の待ちどおしいこと。

        主人公の小龍は、師匠から、己に付加価値をつけろ。
        落語以外で、見事に売れてみろと、いう教えに、
        プロボクサーを目指し、あれよあれよで、のぼりつめる。

        小龍、寿限無、博クンと、三つの世界で、三人の名前を持つ
        主人公、でもいきざまは一つ。

        礼儀に厳しく、先輩、後輩の序列がありながら、
        実力がものを云う社会は、芸人もボクサーも同じ。

        しかし、師匠と弟子の関係は絶対的なもの、厳しい社会で育った
        主人公が、対戦相手に試合後に思う気持ちと言葉は
        今問われている「品格」のおもむきがある。

        小龍がボクシングで活きているように、
        談四楼さんは、十分作家として活きている。
        落語家だけでは無く、作家としてもプロである。

        その証拠に、私は既に、「シャレのち曇り」、「石油ポンプの女」を
        買い求めようとしている。
        >> 続きを読む

        2013/05/19 by ごまめ

    • 2人が本棚登録しています
      長屋の富
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 一言で言って、落語そのものだが、それでいて談四楼さんらしくない本。

        というのは、全編どこかで聴いたことがあるような、
        「富久」、「高津の富(宿屋の富)」「芝浜」、「稲荷俥」といった既存の噺がベースになっているようで、
        高座で、談四楼さんが腕にまかせて、くっつけて大長編落語に仕立てた様な、
        いつも師匠が本で語る人間らしさ、これぞ談四楼節が聴けないのが淋しい。

        まあ、思わず聴けないと書いてしまったのは、小説というよりは、落語の速記本として
        あのにこやかな談四楼さんのお顔を浮かべながら読んでいたんでしょうな。

        談四楼さんの小説、「シャレのち曇り」、「ファイティング寿限無」、とかは最高ですが、
        落語っぽいこの本は、是非゙高座で聴かなければと、思ってしまいましたな。
        >> 続きを読む

        2013/07/04 by ごまめ

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています
      寿限無のささやき
      カテゴリー:大衆演芸
      3.0
      いいね!
      • まさに、談四楼さんが暮しの手帖に連載していたエッセイ。

        落語エッセイと題し、古典落語を一席中心に据えて、一席ダイジェストで紹介しつつ
        テーマについて語り、現代の風潮や事象を絡ませてと・・・・。

        正直言って、落語の紹介は知りすぎているのもあるが、あくまで後付で、落語に入る前の前段が、最高に格調高く、変に笑いを取りにいっているわけではなく、真正面から落語界の問題等を提議している。

        各テーマ、そのもののエッセイがおもしろい。

        談四楼さんの本の中でも、異色。

        初版は平成十九年十月三十一日・・・・・・まだ、連載は続いているんでしょうか。
        >> 続きを読む

        2013/07/07 by ごまめ

      • コメント 3件
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