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芹沢恵

著者情報
著者名:芹沢恵
せりざわめぐみ
セリザワメグミ
生年~没年:1960~

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このランキングは1日1回更新されます。
      クリスマスのフロスト
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
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      • 【だらしなくて下品で良い加減……なんだけれど優秀じゃないか!】
         フロスト警部シリーズは、これまでに多くの方のレビューで目にしてきており、面白い作品なんだろうなぁとは思いつつも今日まで手を出せずにおりました。
         いや、別に避けていたというわけではなく、他の作品を読むのに追われていてなかなか手が回らなかったというだけなんですけれどね。

         この度、ようやく読んでみましたが、確かによく書けていると納得しました。
         皆さんの指摘通り、確かにフロスト警部の駄目さ加減や、いい加減さはこの作品の中核をなす要素なのでしょう。
         それはそうなんですが、フロスト警部のそういう部分って決して嫌悪感をもよおすようなものでもないと、私は感じたのです。
         もし、これが本当に読んでいて嫌になるようなものだったとしたら、こんなにも人気のあるシリーズにはならなかったでしょうね。

         下品であるにせよ、そのジョークにはニヤリとさせられますし、ダメさ加減満開ではあるのですが、反面、結構優秀じゃないかとも思うわけです。
         確かにそのやり口は強引ですし、危ういと言えば危ういのですが、フロスト警部は、ある意味では一途なんじゃないかなとも感じました。
         だからこそ、共感できるというか、多少の点は大目に見ることもできるのではないでしょうか。

         さて、本作は8歳の女の子が日曜学校から帰って来ないという失踪事件から始まります。
         女の子の母親は、実は売春婦で、客を取っていたために娘を迎えに行けなかったという事情がありました。
         警察は総がかりでこの失踪事件を追うわけですが、責任者の警部が倒れてしまったため、フロスト警部にそのお鉢が回ってくるという展開になります。
         まあ、フロスト自身、そんな面倒なことをするよりは現場に出ていたいタイプなのでしょうけれどね。

         その後、事件は意外な展開を迎えるというか、フロスト警部、あちこちで死体を発見しまくります。
         こんなに死体を出して来てどうやって収拾をつけるつもりなんだろうと途中から心配になりましたが、最後は何とかうまいこととまとめていますよ。

         本作は、作中の手がかりから読者が謎を解くとか、真相を解明するというタイプの作品ではなく、フロスト警部を始めとするキャラ同士の絡みあいや、思いがけない展開から最後に真相にたどり着く過程を楽しむ作品だと思います。

         まず、何よりも、読者は本作の冒頭ページでびっくりすることでしょう。
         だって、フロスト警部がいきなり銃で撃たれて瀕死の状態で病院に搬送される場面から始まるのですから。
         冒頭のこの描写が、結局どういうことなのかは本作を最後までお読みくださいませ。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
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        2021/08/11 by ef177

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      夏草の記憶
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  普段ミステリーを読んでいても作中で繰り広げられる登場人物の恋愛関係には感情移入することは無い。この小説は今までの小説のなかで初めて感情移入したものである。

         一言で言えば青春の残酷さ。恐らくこれと同じリアルな体験をしている人は多いだろう。大人になってからの恋愛にピュアさがなくなるとは思わないが、ピュアさだけで成り立つものでは無い。それに対して青春時代の恋愛はピュアさだけで成り立つ。それだけに一方の愛の破れによるダメージの大きさは一方の愛の成就による幸せの大きさを上回る。

         
        >> 続きを読む

        2016/05/03 by anjyo

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      傍迷惑な人々 サーバー短篇集
      カテゴリー:小説、物語
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      • 「誰よりもおかしな男」は電車の中だったので笑いを堪えるのに難儀した。「今夜もまたまた大騒ぎ」「ツグミの巣ごもり」「放送本番中、緊張しないためには」も良かった。サーバーの絵(+一言)も含めて、すっかり魅了されちゃった。 >> 続きを読む

        2013/08/03 by 紫指導官

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています
      夜明けのフロスト
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 再読。
        クリスマスにちなんだミステリを七篇収録したアンソロジー。

        今回再読したのは、レジナルド・ヒル「お宝の猿」、ピーター・ラヴゼイ「殺しのくちづけ」、ウィングフィールド「夜明けのフロスト」の三篇。

        ダルジール警視ものの「お宝の猿」は、ちょっとしたどんでん返しもあって楽しい。ダルジールとパスコーの掛け合いは、何度読んでも絶品。

        ニューヨークでクリスマス休暇中のダイヤモンド警視が友人の刑事の捜査を手伝う「殺しのくちづけ」は、わずか18ページの短編だが、ラヴゼイはこういう超短編も得意なようである。

        「夜明けのフロスト」を読みたくて本書を買ったのだが、本作もやはり、クリスマスだというのに次から次へと事件がフロストを襲う。署長のマレットは相変わらず無能で、読んでいるといつもいらつく。フロストは例によって、超人的な行動力と楽観主義で人々を救う。
        フロストの優しさに、ほっこりした気分になれるシーンもある。フロストが、煙草のパックをその場にいる同僚に回すしぐさには、いつも感心する。
        困難な時にあっても仲間を気遣うことを忘れない大人のフロストの物語が、もはや書かれることがないのは本当に残念。

        ダルジール警視にダイヤモンド警視とフロスト警部に共通する言葉といえば、大胆不敵かなと、ふと思った。


        >> 続きを読む

        2021/05/17 by Kira

    • 2人が本棚登録しています

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