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児童書?みたいな解説記述があります。確かに子供に読んでもらいたいと思ったと同時に、大人でも十分すぎるほどの面白さがありました。これからこの少年たちがどのように成長していくのか続巻が楽しみです。百田尚樹さんのボックスみたいな少年同士の青春成長物語だと思いました。ちなみにボックスは最高の作品の1つです。 >> 続きを読む
2018/12/29 by ryoji
不思議とこの巻から巧以外のキャラクターに興味を持つようになる。豪の深い一面、青波の願い、海音寺の熱い思い……それぞれの色が混ざりあって、とても熱い気持ちになれた。自信過剰な巧をやんわりと包み込むチームワーク。素敵だなぁ。巧のような「爆弾」を抱え込むのは危険で大変だけど、それを受け容れ、才能を発揮させることを含めてチームの強さがあるのかもしれない。 >> 続きを読む
2020/07/11 by Moffy
瑞垣の存在が強すぎて途中から彼ばっかりに目が行ってしまう笑笑。門脇との関係性も中々面白い……ポイントはそこではないのだけど。このシリーズに出てくる少年達の関係性はなんだか恋愛と似ているようなところもあるので面白い。巧と豪の仲は決して浅くはない。けど、まだお互いのことを良く知ってもいない。それでも、なお絶対的な信頼を持ってバッテリーを組まなければならない。そこにじれったさがある。二人を結んでいるのは、決して「友情」ではない。では何なのか……そこがすごく気になるところである。 >> 続きを読む
2020/07/26 by Moffy
今までは巧と豪を中心にストーリーが進んでいたが、いつの間にかその他キャラクターの深い話も始まっていて、中々の読み応えだった。特に瑞垣と門脇、海音寺の絡みが一気に増えた気がする。毎回会話がすごく長い笑笑。巧と豪は、簡単に「友達」だとか、「バッテリー」だとか、一言でまとめられる関係でないことがこの一冊で分かってきた。ただ単に「巧と豪」という関係なのだ。尊敬し合いつつも、互いに怯え合い、惹かれ合い、それでも中々近づけない……その二人の間だけにある、彼らだけの関係性なのだ。不思議で面白い。でも、現実にも実際にこういった仲は確かに存在するのかもしれない。 >> 続きを読む
最終試合の結果を書かずに、クライマックスでいきなり幕が降ろされたようなエンディングだった。でも十分だったのかもしれない。著者はきっと、勝ち負けより、縺れ合いながらも確実に成長をしつつけてきた少年達を書きたかったのだろう。巧は最初の頃に比べ、明らかに柔らかさが出てきた。豪は豪で、巧の冷静さを吸収したかのようにがっしり落ち着いた性格に変わっていった。近い関係だからこそ、このように互いに色を染め合えるのだろう。瑞垣のやるせない気持ちは、その後解決したのだろうか。門脇はちゃんと幼馴染の瑞垣に気持ちを伝えられたのだろうか。最後はなぜか、この横手二中ペアの行方が気になってしょうがなかった笑笑。やっぱりキャラ濃すぎwwwwwwww >> 続きを読む
『バッテリー』の総集編というか、最終巻のその先のお話。 試合や巧と豪のその後についても書かれてあってこの一冊を通してようやくストーリーが落ち着いた感じ。 「瑞垣俊二」というキャラクターの目を通して語られている分、このキャラについてもより深く分かった気がした。 『バッテリー』で初登場した時はなんて存在感が強烈な人物なんだと思ったが、読み進めるに連れて「ああ、この人は繊細過ぎる故に苦しんでいるんだ」と悟る。 子供の頃から、周りの子よりもずっとこの世の中をじっくりと細かく見てきたのだろう。 いや。 「見えて」これたのだろう。 意図的にでなくても、そういう気質の故どうしても感じ過ぎているのかもしれない。 本人はそのせいでたくさん苦しんできたのだと思う。 が、そのおかげで仲間達の些細なことにも気付き、励ますことも出来たのだろう。 茶化したりしてしまうのも、きっと気持ちの整理が難しかったから。 どうしても色々考えすぎてしまうからなのだろう。 『バッテリー』シリーズの中で、一番野球に、情に、夢に翻弄されているキャラクターなのかもしれない。 >> 続きを読む
2020/08/02 by Moffy
ストーリのテンポが良くすらすらと読み終えてしまった。続きが楽しみ!巧みたいな、自分を過剰に信じて周りにあたっていた頃私もあったな~!思い返すととても不思議。なんで自分一人でなんでもできるなんて思えたんだろう。結局持ちつ持たれつ。支えて、支えられながら生きているのにな。巧は豪というキャッチャー、自分の性格も才能も理解してくれる友達に出会えなけらば、ただのひねくれもので終わっていたのかもしれない…… >> 続きを読む
図書館本。シリーズ第1巻。先日、作者の『X-01 参』を読みながら、いろいろと考えさせてくれる作品を書く作家さんだと思い、『No.6』も読みたくなった。少なくとも2周は見たアニメで気に入っていた作品でもある。台風が来た12歳の誕生日に、紫苑はネズミと出会う。けがを負ったネズミを介抱したその日を境に、紫苑の世界は激変する。受刑者の逃亡を助け、市への通報を怠ったとして、特別待遇のすべてを剥奪されて母と共に路頭に放り出される。4年後、No.6に何か異変が起きていると感じた日、紫苑はネズミに再会し、二人の運命が再び交錯する。2歳からエリートコースを歩いてきた紫苑は、やわなようでいて、したたかさを秘めている感じがする。一方、紫苑とは全く違う世界に生きるネズミは、紫苑のことを自分に起きた奇跡だと思っている。二人の心理に注目しながら続きを読もうと思う。原作でもそうだが、アニメで見たネズミはとにかく格好いい。女装して舞台に立つ姿が美しくて、眼福だった。 >> 続きを読む
2020/01/25 by Kira
NY、東京、パリ。それぞれの都市で開催されるマラソン大会を舞台に、三人の作家がそれぞれの視点で描く。私の趣味は、読書とランニング。体育の授業で走らされていたのとは全く違う、自分のペースでトコトコ走る心地よさに、とりつかれたひとり。フルマラソンを走った経験もあるし、ここ数年、練習日記をつけたり…と、まあどっぷりハマっているのだが、それだからこそ、走る楽しさやランナー心理など、行間をたっぷり楽しんで読んだ。 >> 続きを読む
2015/11/21 by shizuka8
あぁ高校生ってこんな感じだったかもなーって懐かしくもあり、爽やかな気分になりました。『演出も脚本も主演も、全部あたしがやる。他人の物語の中でいきていくことだけは、したくない』『無責任な覚悟のない優しさは、ただの憐れみにしかすぎない』など、読んでいてハッとさせられる部分もあり自分の高校生時代を振り返っても、そのときに感じたことって結構自分の人生に大きかったりもして、ここに出てくる高校生も、17年間の中で自分で考え感じた、価値観ができあがっているころで、それがとってもみずみずしく感じました。この子たちがこの先も大人になって社会に揉まれても、この頃と同じ気持ちで過ごせてるのかなーっと思っちゃいましたこの年頃に思ったことって忘れているだけで自分の根底にもあるのかもって、思い出させもらえた気がします。素敵な作品でした。 >> 続きを読む
2017/01/23 by asa_chann
つむぎさんのレビューで読んでみました。書き出しは、少年たちに情報を与える役の秋庭が来るところから始まる。戦地で記者として働いてきた彼は、余命一年を宣告されている。9人が焼死したアパートの跡地に立ってみようと思っていた。彼は焼死した少女を見かけたことがあった。このあたりはいつもの浅野さんの筆致ではない重い感じから始まる。細かい風景と心象描写が読ませる。こういう風に進んでいくのかと思っていると、高校生の話になると、やはり読みなれた調子に戻る。文章通り読んでいけばいいので楽なのだが、作者の「渾身の物語」と書かれているだけに、「死」をはさんだ二人の少年の物語は重かった。明帆という詩的な名前の少年と、焼死した藍子はカップルだった。しかし秀才の明帆は藍子の愛情を受け止めるには心理的に距離があり、のめりこめないところを、最後になってしまった藍子の、別れの台詞で「可哀そう」と言われてしまう。柏木楊は藍子のアパートの隣りに住んでいるので幼馴染だった。火事の時は外に出ていて一人だけが生き残る。柏木は何度も繰り返し述べてあるように、心にふわりとしみるような美しい情感のある声をしていた。親切で男気のある明帆の父は、同級生で孤児になった柏木を住まわせる。丸焼けになった火事に不審を抱いた二人は、藍子について、火事の原因について調べようとする。秋庭は、高級ホテルで見かけた少女が焼死体で見つかったという写真を見て、少年たちとは違う角度から、藍子の行動について探り始める。明帆と柏木という二人の少年は、相容れない自我を抱えながら、同じ目的で行動するが、いつもお互いの生き方を見つめ続けている。殆ど大人の人格を持ちながら、まだどこか曖昧な部分を残している少年たちが、読んでいると、共通の部分では重なって見えるが、独立した個人の部分では、違った方向を見ているような、かみ合わない会話など浅野さんはよくみて書いてある。一ヶ月後、秋庭の情報力もあり、犯人が浮かんでくる。犯人から連絡があって焼け跡で落ち合うことになる。明帆はとめる柏木を振り切って、焼け跡に走っていく。このシーンは少し不可解な感じもするが、「可哀そう」と藍子が言った意味に、時間がたってかすかに思い当たる、彼の中にも実感がある、明帆の一種の「贖罪」ではなかったかと思う。図書館の聖書の話もある。勝手な想像だが、秀才と言われるものは、自己にこだわり、他所に思いやりがない場合が多い。明帆もそういった成長過程にあったのだろう。純粋であるだけ他者を傷つけることも、高校三年生という年齢には越えていく一つの人生体験だろう。後半になって、秋庭の戦争体験の話が出てくる、人の死を身近で見たということだろう。柏木は秋庭の記事を読んでいたというが、ここにいたって、何か違和感を覚えた。若者の手前にある少年たちの心を捉えて読みやすいが後に残るものも多い、いい作品だった。評価は4.5くらいです。覚悟して楽しみに読みました。あさのさんが好きなので(^^)ご紹介ありがとうです。 >> 続きを読む
2014/10/16 by 空耳よ
気がついたら一気に読んだというところ。中心を何に置くかで、読み方も変わるのかもしれない。それにしても、濃いキャラが多いなあ~、そして、読みながらついつい笑ってしまうところが多かった。これも、続きが作れそうだなと思うし、何となく、そんな終わり方のようにも思う。この中で隠れたテーマは、話すということかな。そんなことを最後に思った。 >> 続きを読む
2014/07/25 by けんとまん
青春は、夢が現実とぶつかり合う時期です。 真っすぐ全力で走りたくとも、様々な障害物とぶつかる人生の「折り合い期」であり、この期間を通し、本当に進むべき道を見つけていくのです。 何故かこういった作品に出てくる大人たちは、ほとんどがつまらない人(笑)。 でもよくよく考えてみたら、確かに大人って、つまらないものですね。 折り合いをつけ過ぎて、夢も熱情も何もかも犠牲にしてしまうことが多いですから。 そんな大人たちの中でも一人や二人、少年達に大きな影響を与える大人がいますーー「折り合い期」をくぐりながらも夢を守り、熱い心のままで育った大人たちです。 成熟さと冷静さを身につけながらも、本心を忘れなかった大人。 そういう大人は、やっぱりなくてはならない存在ですし、また、そのようになった方が良いのではないかと私は思うのです。 十分な力と知識を得た今こそ、実はスタートチャンスなのですから。 >> 続きを読む
2018/12/19 by Moffy
懐かしいような、それでいて、ちょっと哀しいような・・・・そうそう、色でいうとモノトーン調の光景が見えてくる。変わらないもの、変わってしまったもの、それは、どんなところにもあること。それはそれで、受け入れることから始めるしかないのだろう。 >> 続きを読む
2014/08/10 by けんとまん
野球、そして、中学生。やっぱり、うまいなあ~。この味は、中学生をモデルだからだと思う。高校生をモデルにすると、こうはいかない。それぞれのキャラクターが上手く設定されている。自分が中学生の頃(大昔だ)はどうだんだろう?野球ではなくて、陸上競技だったのでランナーのほうかな。まあ、小さい中学校だったので、野球部はなかったのもあるけど。それでも、そうだよなあ~と思えるところも多々あった。まあ、それはともかく、母は強し!!!だよなあ~^^; >> 続きを読む
2014/07/28 by けんとまん
『バッテリー』全冊、『ラスト・イニング』、そして『晩夏のプレイボール』。 あさのあつこさんの野球作シリーズを結構読んできたものの、実は野球のルールでさえも、私は未だによく分かっちゃいない。 詳しくない人からしてみれば、「野球」はたかがスポーツの一つだ。 なぜそこまで熱く、必死になれるのか。それをあまり理解出来ないだろう。 実に多くの少年が、少女が、野球一つの為だけに青春を注ぎ、人生を紡いできたものだ。 それは今でも続いている。 球児であれば、ほとんど全員が甲子園を目指す。 優勝を目指す。 プロを目指す。 けどハッピーエンドを迎えられるのは、ほんの一握りだ。 敗れてしまっても、どんなに辛くても、人生は続く。 大人になっていく。 悔しさを背負って生きていく。 が、たとえ優勝したとしても、未来が保証されるということでもない。 全てを注ぎ込んだ夢が叶い、それを手に入れた瞬間、生きる目的が失われる。そんなことだってある。 野球というのは、スポーツというのは、一体何なのか。 何を生み出しているのか。 私は分からない。 ただ、ひょっとしたら一種の「生きるエネルギー」なのではないだろうかと、そう思っている。 >> 続きを読む
2020/09/06 by Moffy
不思議な力をもつヒロが夢の中で女性に助けを求められるが、何のことを言っているのかわからない。そんなある日、親戚の周平に紹介された婚約者が夢の女性にそっくりで――!?図書館で借りた1冊。児童書なので1時間かからず読み終えられます。これ読んだ当時これだけ文庫本に収録されていなかったんですが、角川つばさ文庫版にはなっているようです。マッキー、かっちゃん、ヒロの三人が力を合わせて不思議な出来事に立ち向かいます。この年頃の男子ってかっこつけたがったりするだろうに、怖いことを怖いと認められる3人がすごいな、と思いました。【http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/273/】に感想をアップしています(2010年12月のものです)。 >> 続きを読む
2014/05/07 by hrg_knm
図書館本。シリーズ第2巻。1巻からの続き。殺人犯にでっちあげられて矯正施設に送り込まれるところをネズミに助けられ、No.6の外の西ブロックに逃れた紫苑は、廃墟の地下にあるネズミの住処で暮らし始める。少しずつではあるが外の世界とのつながりも持ち始めた紫苑を、ネズミは複雑な気持ちで見守っている。二人の心理がそれぞれの視点で描かれ、読みごたえのある巻だった。魂をぶつけるような言葉をまっすぐに向けてくる紫苑に、ネズミはしばしばとまどう。違う世界で生きてきた二人だからこそ、惹かれ合うものがある。紫苑なしでも生きていけるだろうか、とまでネズミは考え始める。作者のあとがきが印象深かった。紫苑とネズミの物語が完結するまで長い時間がかかったのは、そういうことでもあったのかと。 >> 続きを読む
2020/01/28 by Kira
図書館本。シリーズ第3巻。2巻からの続き。友人の沙布が捕えられたことを、紫苑は知らない。沙布を助けてと、紫苑の母から連絡メモを受け取ったネズミは、それを紫苑に渡せないでいる。沙布を助け出そうと、紫苑が一人で飛び出してしまうのはわかっている。しかし、紫苑はひょんなことから沙布が矯正施設に連行されたことを知る。この巻では、イヌカシという犬使いの目を通してネズミの心理が描かれる。他人に関わるなと言い続ける言葉とは裏腹に、ネズミは大金を払ってでも矯正施設の情報を手に入れようとする。そこまでネズミを変えた紫苑を、不思議なやつだとイヌカシは思う。そのイヌカシもまた、紫苑に感化されつつある。アニメを見たのでストーリーも結末も知っているのに、原作はさらに面白くて、ページをめくる手が止まらない。続きもしっかり借りてきた。 >> 続きを読む
2020/01/30 by Kira
「若おかみは小学生!」しか、読んだことはなかったけど他のお話も面白かった!!!
2016/08/25 by Na-chan
【あさのあつこ】(アサノアツコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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