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篠田節子

著者情報
著者名:篠田節子
しのだせつこ
シノダセツコ
生年~没年:1955~

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このランキングは1日1回更新されます。
      ブラックボックス
      カテゴリー:小説、物語
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      • 深夜のサラダ工場の過酷な労働環境、そこに関わる外国人労働者の問題、学校給食の現場で苦悩する栄養士のこと、そんなリアルな取材をもとに構築された小説巨編。じつくり読んで、これからの日本の食にもっと関心を寄せたい。 >> 続きを読む

        2014/07/09 by junyo

      • コメント 4件
    • 2人が本棚登録しています
      聖域
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 謎の作家「水名川泉」を探し出すまでは特に面白くて、一気に読んでしまった。

        編集者の実藤は、退職した社員が残したダンボール箱の中からとある小説の原稿を見つける。最近では見かけない骨太の文章に手応えを感じるが、ちょうどクライマックスというところで途切れてしまっていた。ぜひとも原稿を完成させ出版したいという強い思いから、実藤は水名川泉という作家を探し出そうとする。しかし、どうやらその作家と関わった者は、人生を狂わされてしまうらしい。一体、水名川泉とはどんな人物なのか? 関わった者たちに何が起こったのか? 水名川泉は今も生きているのか? 生きているとしたらどこにいるのか?

        水名川泉による作中作「聖域」は原稿の内容がそのまま描かれているわけではないが、かなりの分量を割いてあらすじが紹介されている。平安時代の東北地方、天台宗の僧である慈明は原住民の蝦夷たちに仏教を布教するために奮闘するのだが、彼らには彼ら独自の宗教がある。しかも、厳しい東北の地、果たして仏教は東北の民に救いをもたらすことができるのかと苦悩する。これがとても興味深く、実藤ではないが「読んでみたい!」と思わせる。

        未完の原稿では、慈明の仏教が勝つのか、それとも土着宗教が勝つのか、そもそも決着はつくのかは分からない。ただ、わたしの期待としては、すでに組織化されぎっちり教義化された仏教では勝つことはできないだろう、聡明な慈明なら、仏教と土着宗教どちらをも取り込んだ新たな教えを築き広めることができるのではと思った。しかし、30歳前の編集者、実藤はそうは思わなかったようで、仏教に比べて土着宗教を「下」と感じたようだ。実藤のように感じる人は多いのだろうか? 現代日本人の多くはガチガチの信仰をもたないおかげで、いろんな宗教を並列で捉え、それぞれの都合のいい部分を取り込んでいると思うのだが。

        水名川泉を探し出し、本人に会うことができた実藤は、不思議な体験をする。おそらく、これが関わった者の人生を狂わせる原因なのだ。実藤もその轍を踏みそうになるが、なんとか踏みとどまる。

        この部分も気になった。
        なぜ、「作家・水名川泉」と関わった者はみな狂わされるのか? 故人に執着しているから?「オガミサマ」として関わった者(顧客)は救われているのに? 故人に何らかの執着をもつ顧客だっているだろうに、狂わされる者と救われる者との違いはなんなのか?

        わたしの読み方が足りないのかもしれないが、最後の点がもっと明確に説明されていたら星5つだった。
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        2017/09/21 by 三毛犬

    • 2人が本棚登録しています
      家鳴り
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 怖い短編集です。
        人間の暗い部分を照らし出した一冊。
        表題の「家鳴り」をはじめ、すべての話しで、そっちに進んでしまうのか…なんとかならないのか…と考えさせられました。
        話の主人公の立場に立たされた時、自分ならどうするのか。
        を考えながら読むととても面白いです。
        >> 続きを読む

        2012/05/09 by sky

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      長女たち
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • 3部作で構成されていて、母の介護のために仕事も辞め、恋も諦め縛りつけられる長女、伴侶に先立たれた父の孤独死に直面したトラウマを持ちながら、異国の地で医療による延命について考えさせられる長女、糖尿病を患った母に過去の呪詛を吹き込まれ、腎臓を請われ、娘を自分と同一化する母への絶望を感じる長女など、それぞれの章で「長女たち」が、老いた親たちの事情に翻弄される有様を描いています。

        以前読んだ水村美苗さんの「母の遺産」もそうですが、親の老いと共に、最近こういった本に目がいくようになりました。同じく長女である私には、他人事とは思えないタイトルと内容で、自らを鑑みても、頼まれてもいないのにいつのまにか親の事情をしっかり背負いこんでいる自分に、うんざりすることもあります。親との関係に確執はありませんし、決して勢い込んでいるわけもありませんが、他の兄弟たちのように、自分の人生と親を上手く切り離して、自然な距離をとることが出来ません。今はまだ本書のような極限の状態に至ってはいませんが、やがてくる親のピンチに際しては、きっと率先して動いてしまうのだろうなと、今から想像がつきます。

        本書でも、肉親ゆえの愛憎入り混じる情や、長女らしい責任感に囚われてしまった「長女たち」が、自分の人生から親を退場させられず、もがき苦しみます。過激なエピソードにまさかと思う半面、類似事例はいくらでもあるのだろうなと否定できない面もありました。肉親とは、ことほど左様に、尊くも容赦のない、特別な関係性を有するものなのでしょう。しかし、親の呪縛から逃れられず、自己犠牲を強いられていたと感じていた彼女たちが、最後に辿り着く結末には、私も救われたような思いになりました。

        それにしても、篠田節子さんの筆致にはぐいぐい引き込まれました。ストーリーがたとえ荒唐無稽であっても、文章に読ませる力があれば、たちまちその世界に夢中になれるものです。こうしてぐっと入りこんでしまう本というのは、やはり物語の内容だけではなく、読者を引っ張り込むだけの力を持つ、著者の強い思いと文章力なのだと、改めて実感する一冊でした。
        >> 続きを読む

        2016/01/03 by nomarie

    • 2人が本棚登録しています
      ブル-・ハネム-ン
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
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      • 結婚詐欺師がはめた筈だったのにはめられた!?どうなる?

        2011/10/05 by yan

    • 1人が本棚登録しています
      逃避行
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね! mizukiyuno
      • 愛犬 ゴールデンレトリバーのポポ。

        ポポが不幸な事故で子供を殺めてしまう。家族はポポを保健所に

        差し出そうとするが、主人公妙子は二人で逃げる道を選ぶ。

        全てを捨てて。。。ただポポを守るために。

        これだけだと、なんて身勝手なと思われるでしょうが、

        実際に読むと、妙子の気持ちが痛いほど分かるのです。。

        ただの気まぐれではない、妙子の覚悟が読者に伝わります!

        ポポもひたすらに、妙子のそばにいる姿が切ないです。。

        再読ですが、やっぱりよかったですね。。





         
        >> 続きを読む

        2014/04/13 by yayopeta

      • コメント 2件
    • 1人が本棚登録しています

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