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内田洋子

著者情報
著者名:内田洋子
うちだようこ
ウチダヨウコ
生年~没年:1959~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想
      4.0
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      • 最近のエッセイはしっかりとオチをつけたものや必要以上におどけたもの、或いは教えや著者の伝えたいことが前面に出ているものが多いのですが、内田さんのエッセイは感情的な《熱》というものを極力見せない文章です。対象となる人物を冷静な目で見ると同時に、必ずその周りの風景も詳細に記しています。

        だからこそ、それぞれのエピソードに出てくるイタリア人の姿がより色濃く感じられるのでしょう。

        そして今回のエピソードには悲哀、愛憎、もどかしさ、空しさ、老いなど大人のほろ苦さが満載です。読んだ後にじわっと心に沁み込んでくる、侘び寂びのきいた1冊です。

        今回1番忘れられないエピソードは「硬くて冷たい椅子」でした。
        >> 続きを読む

        2017/06/27 by komatsu

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      皿の中に、イタリア
      カテゴリー:衣食住の習俗
      4.0
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      • 先日『イタリアのしっぽ』を読んで内田洋子さんに興味を持ったので2冊めです。
        こちらは《食》がテーマですが、おいしい&楽しい話だけでなく、ビターな話も入っているのがいいですね。イタリアは美食の国として有名ですが、そこをもっと掘り下げた感じ。
        それと、イタリア人は陽気で、特に男性は褒め上手なんてステレオタイプなイメージがありますが、この本を読むとだいぶ違うようです(笑)無愛想で無骨な魚屋さん(3人兄弟)を筆頭に味わい深いキャラがたくさんたくさん出てきます。

        一番ステキだと思ったのは「母の味」というエピソード。
        こんなバールがあったら通っちゃうのも当然ね、間違いない。
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        2017/06/19 by komatsu

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      ジーノの家 イタリア10景
      4.5
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      • いい本に出会いました。
        エッセイのはずですが“事実は小説より奇なり”でしょうか、どの話も小説のようにドラマチックです。また、一遍一遍の最後の数行に込められた思いと余韻がとても味わい深いのです。

        内田エッセイもこれで5冊目になり、おおよその彼女の人生の歩みがわかってきたことで、より楽しめるようになったということもあると思います。船で暮らしたことやそこに至る経緯、飼い犬との出会いと犬仲間との交流、ミラノの生活とご近所付き合い…複数の作品を読んだことで、話がつながっていくのが面白いんです。他のも読み直したくなりますね。

        素敵な本を紹介して下さったごまめさんに感謝です。
        >> 続きを読む

        2017/07/07 by komatsu

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      イタリア発イタリア着 (朝日文庫)
      4.0
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      • だいすきな内田洋子さんの本。

        今度は、最新文庫出版本でおます。

        ただ、内田さんがイタリアでの生活の基盤を築いてこられたことが、

        細切れに紹介されている。

        大学を出た後、日本のマスコミへニュースを送る仕事を始めるために事務所を開設。個性ある情報提供を求めて単身孤軍奮闘して切り開いていく。

        途思えば突然、操縦も出来ないのに舟を買い、六年間もその船に住んでしまう、船上生活を行う。

        ナポリでの生活、ミラノでの生活、内田さんのエッセイを読んでいると、周りの癖のあるそれでいて慈悲たっぷりの人々が登場しますが、やはりそれには、内田さん自身がエレルギッシュで魅力あふれた人だったから、自然と集まってきたんですな。

        前回の原点ともいうべき本と、今回の40年を振り返っての本で、今迄の作品のできるまでのウラ話、秘話が垣間見れた様な気がします。

        「ジーノの家」「ミラノの太陽」「皿の中に、イタリア」あたり、読み返したくなりましたな・・・・・。
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        2019/06/18 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています
      ミラノの太陽、シチリアの月 (小学館文庫)
      5.0
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      • 感動の一冊、今年も終ろうとしているのに出会えたとは幸せ。

        私がこの五年間で出会えた本の中で、“BEST10”、だけ
        他の本とは違うところに並べているのですが、

        その中でも“BEST3”と云われると、残るのが内田洋子さんの「ジーノの家」。

        今度のこの「ミラノ太陽、シチリアの月」は、その続編とでも言うべき本。

        エッセイですから、すべて実際にあったこと、経験されたことなんですが、
        小説のごとく、ワクワク、ドキドキ、そして登場する人がすべて素敵で感動の連続。

        作者の心情は一切明かさないのだが、周りの人の中心にはいつも洋子さんが・・・。
        イタリアでがむしゃらに、あるときは能天気のごとく突き進んでいく。


        でも、お洒落なイタリアの街並み、お洒落なイタリアの室内、お洒落なイタリアの人々。

        読んでいる内に、着ない夏物を、積んである本を、ペン差しの要らないものを、
        鉛筆は削るし、終わった落語のチラシはごみ箱へ、しばらく使ってないバックをと、
        凛と背筋を伸ばして目につくものから順にお片付け。

        ミラノの街はパリと違って小さくて、都会と田舎が混じっていながらお洒落で大好き。



        住んでみてのミラノの良さ・・・
        ・・・・どんなガイドブックよりも、今直ぐミラノ街へ行きたくなりますな。

        >> 続きを読む

        2015/12/08 by ごまめ

      • コメント 6件
    • 1人が本棚登録しています
      ジーノの家 イタリア10景
      5.0
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      • 事実は小説より奇なり、この一言がピッタリの本。

        著者が、長年住むというよりは暮らしたイタリア・10景を綴ったエッセイ。
        そこで起った数々の出来事は、フィクションですべて映画を見ている如く
        ドキドキハラハラさせてくれる。

        ミラノの物騒な〈黒いミラノ〉という処へ、取材と云いながら、
        怪しげな地区を自分の目で確かめてみたい衝動で乗り込む。
        そこのバールでの、閉ざされた冷え冷えとした視線、
        一寸したサスペンスドラマのはじまりである。

        北イタリアの地方都市で、「自分は北斎の生まれ変わり」という男に会う。
        その噺は、夢物語のようでもあり、人の輪廻ということでは何か赤い糸で結ばれて
        いるようでもあり、そのリグリアの風景画を目にすれば・・・葛飾北斎の微笑は。

        夜中に玄関ドアのブザーがジリーン、ジリーンとけたたましく鳴る。いったい誰。
        一階には通信工学の技術者家族。二階は女子大生三人が下宿。三階は、インテリ老夫婦。
        四階の哲学教授に、五階には作者。そして六階にはペルー人の看護人と共に病弱な夫人。
        実は住んでいたアパートが火事に、その様子はさながら、「タワーリングインフェルノ」。
        その火事を未然に防いだのは一匹の黒猫・・・・。
        「除災招福」としてこの集まりを黒猫クラブと命名。

        犬を飼い、その犬仲間のイヌが誘拐にあう。
        犬の身代金要求、深夜に公園に呼びだされて、相場は五百から三千ユーロ。
        犬仲間五人で、その公園に乗込む・・・・・犯人との直接交渉、ワクワクドキドキ。
        まるで「スタンドバイミー」みたいな冒険物語。

        「海の見える窓あり」「町の中心でありながら、静か」「すばらしいパノラマ」
        「住み手の個性を活かせる空間」「中世時代の建物の最上階、屋根付き」
        このワクワクする不動産広告。(ナオユキさんには格好のツッコミ材料だが)
        その「住み手の個性を活かせる空間」こそが、この本の題になっている「ジーノの家」。
        坂を登り詰めた先は、後ろは山、前は海。山の上の一軒家で、そして、とても小さい。
        道沿いから伸びる外界と家をつなぐ頼りなく風に揺れる一本の電線。
        その道中に語られるジーノの半生・・・家の歴史をすべてを消して、他人に貸そうと。
        その「住み手の個性を活かせる家」に、作者は住みはじめた・・・。

        この様な、短編なる噺が全部で10章・・・・大事に、大事に、読みました。
        この感動は、沢木耕太郎の「深夜特急」以来。

        年の瀬(2012年12月24日)に、ようやくこの本に会えたことは、サンタさんからの贈りものですな。
        >> 続きを読む

        2013/07/22 by ごまめ

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      イタリア人の働き方 国民全員が社長の国
      カテゴリー:企業、経営
      4.0
      いいね! fraiseyui
      • 幻の生ハム職人や自転車職人から、パパラッチ、エクソシストに至るまで、イタリア経済を支える個人事業主、家族経営企業のプロフェッショナリズムを紹介した本。経済が凹んでいても、イタリアブランドが廃れない理由がよくわかる。 >> 続きを読む

        2012/05/27 by o8o8o8o

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      イタリアン・カップチーノをどうぞ 幸せが天から降ってくる国
      カテゴリー:ヨーロッパ
      4.0
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      • 大好きな内田洋子さんのデビューエッセイともいえる本。

        (初稿は、1992年6月~1994年10月まで「室内」に連載されたもの)

        今でこそ、イタリアの本作りの歴史を掘り下げた「モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語」や、人との関わりを描いた「ジーノの家・イタリア10景」の素敵な本が沢山ありますが、その最初の原点とも言えるエッセイ。

        失礼ながら、イタリアの観光本みたいな表面的なうわべだけの紹介になっていますが、今から25年前、その後の25年の間に、内田さんの充実度は凄い・・・でおます。

        よく、NHKのタモリさんの「ブラ・タモリ」は縦糸の歴史を掘り下げる番組と云われ、鶴瓶さんの「家族に乾杯」は横糸の人間模様、人間の繫がりを伝える番組と云われていますが、まさにこの本のあと、内田さんはその両方を次々出版されていかれるんですね。

        その原点ともいうべき本に出会えて、ある面ホッとした安心感と何事も最初は小さなことからのスタートであると再認識した次第でございます。

        何事も、小さなことからコツコツでおますな。


        追加、この本の朝倉めぐみさんの挿絵とっても素敵です。
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        2019/06/12 by ごまめ

    • 1人が本棚登録しています
      モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
      5.0
      いいね!
      • 去年の夏に買って、なかなか読み終えることができなかった本。
        中身がおもしろくないのではなく、淡々と進む具合にこちらのペースが合わないというか。

        まあ、文庫本なら通勤途中で読めるのですが、単行本は嵩張るのでできるだけ家で。
        ということは、寝る前か休日か、どんどん後から買った本に抜かれてしまった。

        さて、内容は、内田洋子さんが大好きなヴェネツィアの一軒の本屋から始まる。
        その店主にルーツを尋ねると、トスカーナ洲のモンテレッジォという山村に
        原点があると・・・・・。

        イタリア、トスカーナの山深い村から、本を担いで旅に出た人たちがいた。
        村勢調査によると1858年の村の
        人口850人中、71人が職業は本売りと記載されている。

        こんな、田舎町からなぜ、あの重い本の行商をおこなったのか・・・・。
        イタリアの本、普及の物語。

        関西でいう、近江商人、痩せた田畑の次男坊、三男坊が出稼ぎに出たように、
        モンテレッジォの行商人も一緒。 うまく成功したのは、旅をしながら、色んな情報、
        版元、読者の両面から本と共に各地に伝えたから。

        今、ネットで色んな情報が手に入るようになったから、
        まさに本の価値も本屋の出番も薄れたようで、当時の本の歴史を知れば知るほど、
        これから先、本のあり方はどうなるのか、考えさせられる本でおます。

        「その人らしさが一番映えるお洋服を見立てるのが洋品店の役目なら、
        読んで心が豊かになる本を勧めるのが書店ですもの」と、

        今まさに、情報革命、そのなかで足を運んでいただけるお店とは、
        本好きの私にとっても、これから本屋に足を運ぶ愉しみって何って・・・

        本が本を連れてくる。
        一冊の本が、次に手にする本を示してくれる、
        無限への拡がり・・・・・本の読むことの原点を感じますな。
        >> 続きを読む

        2019/03/04 by ごまめ

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【内田洋子】(ウチダヨウコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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