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何だ!この日記は!?短い文章の中に、ギュギュッと笑いのエスプリが散りばめられている。日々のちょっとした引っ掛かりや空想が面白い。よく自分の日記を後から読み返すと恥ずかしいとか、誰かに読まれたら恥ずかしいとか聞くけれど、この日記に限っては当てはまらないだろう。変な話だが、こんなに面白く書けるなら、死ぬ前に日記を償却処分しなくても良さそう。遺族もきっと長く悲しまずこれを読んで笑ってほのぼのしてしまうだろう。 >> 続きを読む
2020/04/13 by taiaka45
1962年生まれの歌人の方の作品。図書館で表紙をみて何気に借りてみたら、これが面白い。食に関するエッセイなのだが、高尚な食事についてかかれているわけではない。子供のころ麦茶に砂糖を入れていた、とかいちごを牛乳にいれて先割れのブツブツスプーンでつぶして食べていたなど幼少の記憶を、大人の表現力を巧みにつかいおもしろく表現されている。ゆるーく読むと楽しい。 >> 続きを読む
2015/10/04 by aldebaran
表紙のフジモトマサルの絵が好きだ。この絵は「むらかみさんのところ」の表紙でも書かれていてとてもかわいい。にょっ記もとても面白かった一時間半でさらっと読める本。内容もさらっとしていて素直でかわいい日記。くすっと笑える挿絵があったりとほのぼのさせてくれる本。これを読んだからどうなる、というものでもないが、、心をほぐしてくれるような緩い言葉と緩い価値観の数々。忘れたころにぜひ再読したい。 >> 続きを読む
2015/12/13 by snoopo
角田光代と穂村弘の往復書簡。男と女の認識の違い。そこから生じる勘違い。ふたりのやりとりが面白すぎて、読み終わるのが惜しかった。なんとなく、男女間のもやもや感じていたことが、文章でスパッと書かれていて、ほんとスッキリ!私はもう恋愛しなくていい立場なんだけど、恋愛中にこの本に出合っていたら、冷静にふんふんと男を見ることが出来たかも。…なーんてことないか。 >> 続きを読む
2015/11/02 by shizuka8
面白すぎた。色々声をだして笑えるところが多かった。バカげていなく、本当に純粋に疑問に思うことが書かれている。笑わせようとしていないところが、笑える。妻の寝言も面白かったし、それを読んで初めて人妻のことを可愛いと思った。(人妻って腹黒いイメージがどうも消えない)あと、最初の方の小学生の疑問も微笑ましかった。「人間は、おじいさんかおばあさんか女の子か男の子」として生まれてくるという小学生の疑問…面白すぎた。そして挙句の果てには「おじいさんに生まれなくてよかった」という言葉も面白かった。確かに、おじいさんが生まれてきたらびっくりするわ。笑凄い面白い本だった。 >> 続きを読む
2016/02/27 by snoopo
穂村さんの恋愛に関する考察を読んでいると、自分はなんにも考えずに恋愛してきたんじゃないかと思えるほど、考察が深い。ただ本人はそれを全く活かせていなそうなところが、また面白い。みんな(少なくとも男性は)ここまで色々考えながら恋愛をしているわけではない(と思いたい)。特に重なるエピソードがあるわけではないのだが、ついつい過去の恋愛を振り返ってしまったw >> 続きを読む
2014/11/08 by freaks004
穂村さんのエッセイを面白いと思って読んでいるのだが、「共感」できることは驚くほど少ない。でも面白いということは、自分は穂村さんに「驚異」を求めて読んでいるのか?確かに「だよね〜。」「わかる〜。」みたいなのが続くと退屈になってくるような気がする。読み慣れていない短歌に触れる機会を作ってもらったので、まだよく分からないけどもうしばらく読んでみようかと思う。結局よく分からないかもしれないけど。 >> 続きを読む
2014/11/02 by freaks004
自意識をこじらせている情けないサブカルおじさんのエッセイ。だけど、悲しいことに共感のオンパレードだった。何となく自分の中に理想の自分という幻想があるけど、いつまでたっても近づけない。それなのにいつまでもたっても諦めきれない。ダイエットをしようと思ったその日にポテトチップスを食べてしまったり、お弁当を毎日作れなかったり、仕事でつい不機嫌になってしまったり、そんなことばかりだけど、いつか、いつか完璧な自分になれるはずという期待をしてしまう。そんな人達への指南書にはならないけどただただ寄り添ってくれる本だった。印象に残った項は「それ以来、白い杖を持ったひとをみつめてしまう」。著者は失明する可能性を医者に告げられ、それ以来、白杖を持つ人が未来の自分のように思えて目で追ってしまう、という話だった。そこに出てきた目の見えない人どうしのカップルの話は思わず泣きそうになった。暗闇の中、2人はお互いの顔もわからずに声と匂いと感触でお互いを認識するのだ。きっと、目の見える私なんかよりもずっと相手のことを感じ取れているのだろうなと思った。 >> 続きを読む
2018/02/01 by 満開の下
初穂村体験。この人結婚しているの?していないの?「2005年2月11日、山の上ホテルで結婚式を挙げる。」wikiに載ってた。丁度その辺りに書いた文章だったみたい。 >> 続きを読む
2016/02/10 by W_W
ただでさえ短歌で手紙をもらったらどう反応していいかわからないのに、これが591通来たのだと。ある意味面白いが、やっぱり怖い。それ以上に書かれている短歌の解釈が難しい。まだまだ触れる機会が少ない自分には、この本は早かったのかな?全体的に穂村さんが書いていそうな感じというのは感じられるのだが、なんかなぁ... >> 続きを読む
2014/11/09 by freaks004
好きな穂村弘さんの純然たる歌集。「ラインマーカー」の題ですが、もったいなくてマーカーで印入れることができず、付箋んをずっと挟みこんできました。各、歌集単位で、好きな歌が偏っているような、まずは気になった歌からあげていきます。【シンジケート・#01】体温計くわえて窓に額つけ「ゆらひ」とさわぐ雪のことかよ「猫投げるくらいがなによ本気だし怒りゃハミガキしぼりきるわよ」【シンジケート・#02】ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙はサバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい「さかさまに電池を入れられた玩具の汽車みたいにおとなしいのね」「耳で飛ぶ象がほんとうにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ」【シンジケート・#03】抜き取った指輪孔雀になげうって「お食べそいつがおまえの餌よ」終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて【ドライ ドライ アイス】真夜中の中古車売り場で思い切り振って渡した三ツ矢サイダーキスに眼を閉じないなんてまさかおまえ天使に魂を売ったのか?校庭の地ならし用のローラーに座れば世界中が夕焼け「童貞に抜かせちゃ駄目よシャンパンの栓がシャンゼリアを撃ち落す」【蛸足配線】約束はしたけどたぶん守れない ジャングルジムに降るはるのゆきさみしくてたまらぬ春の路上にはやきとりのたれこぼれていたりこんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにはありはしないよ【手紙魔まみ、夏の引越し】目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき【手紙魔まみ、意気地なしの床屋め】このピンク、この柔らかさ、本物の魚肉ソーセージでございますよ、閣下『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』をみせてあげたら夢中で齧る【手紙魔まみ、完璧な心の平和】ハロー 夜。 ハロー 静かな霜柱。 ハロー カップヌードルの海老たち。【手紙魔まみ、ウェイトレス魂】お客様のなかにウェイトレスはいませんか。 って非常事態宣言なれというなら、妹にも姪にでもハートの9にでもなるけれどなんという無責任なまみなんだろう この世のすべてが愛しいなんてこれと同じ手紙を前にもかいたことある気がしつつ、フタタビオクル【ラブ・ハイウェイ】冷蔵庫が息づく夜にお互いの本のページがめくられる音400首が一冊にまとめられています。こうして並べてみて、一番はといわれると、終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれてでございまする・・・・・・。 >> 続きを読む
2018/04/24 by ごまめ
今一番気楽に読めて読後感がいいのが、穂村さんのエッセイ。全然共感できないことも少なくないのが面白い。短歌は正直よくわからないんだけど、きっと不慣れだからなんじゃないかと思って、読み流していくことにしている。順番に著作を読んでいって、残りが減っていくのが残念になる。さらっと読めてしまうので、減りが早いし、すぐに次が欲しくなる。 >> 続きを読む
2014/10/27 by freaks004
【恋愛絡みじゃない方がいいね】 穂村弘のエッセイ集です。 前半は恋愛ネタが多いのですが、穂村さんの恋愛エッセイはちょっとお腹一杯というか、もういいかな感が漂ってまいりました。 まあ、それだけ読んだということなのかもしれませんが(只今のところ、エッセイ集4冊目)。 なので、恋愛ネタじゃないエッセイの中から気に入ったところを。 朝目が覚めてトイレに行きたい穂村さん。 でも起きあがれない。 おしっこを飛ばせたら良いのにと思う。 屋久島の縄文杉の辺りにどさどさと自分のおしっこを落としたい。 いや、そんなに遠くなくて良い。取りあえず家のトイレまで飛ばしたい。 飛べ。 ……飛ばない。 そうか、家のトイレは無機物だから飛ばないのだ。 半径500メートル以内の他人の膀胱におしっこを飛ばしたい。 やめなさいって! 本のタイトルをつけるのには苦労するようです。 穂村さんがかっこいいと思ったタイトルの一覧が書かれています。 このタイトル売ってくれと思うそうです。 『そして誰もいなくなった』/アガサ・クリスティ 『世界の中心で愛を叫んだけもの』/ハーラン・エリスン 『人間失格』/太宰治 『スポンサーからひとこと』/フレデリック・ブラウン 『シュールな愛のリアルな死』/萩尾望都 『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』/谷川俊太郎 『たったひとつの冴えたやりかた』/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 『とうに夜半を過ぎて』/レイ・ブラッドベリ 『風の、徒労の使者』/丸山健二 『流れよわが涙、と警官は言った』/フィリップ・K・ディック 『限りなく透明に近いブルー』/村上龍 『あえてブス殺しの汚名をきて』/つかこうへい 『モナリザ・オーヴァードライブ』/ウィリアム・ギブスン SFが好きなのね。 挙げられているSFを全部読んでいる自分にも驚いた。 穂村さんは、「意外に背が高いんですね」とか「意外に細いんですね」と言われることが多いそうです。 「意外に」というところがミソで、きっと自分の文体は小太りの男を連想させるような文体なのだろうと。 でも、かっこいい男性を想像させる文体だと実際に会った時に困るので小太りを引き受けることにするそうです。 「お前が水に落としたのはこの『かっこいい』文体ですか?それともこっちの『男らしい』文体ですか?」 と聞かれた時、正直に「いえ、ぼくが落としたのは『小太り』の文体です」と答えようと思うと。 そうしたら『男らしくてかっこいい』文体をもらえるかもしれないと。 小学一年生の時、連載していた学習雑誌にウルトラマンと仮面ライダーの対談が載っていたそうです。編集者が書いたものらしいですが。 仮面ライダー:「ウルトラマン、きみはひきょうだ!」 ウルトラマン:「な、なに? なぜぼくがひきょうなんだ」 仮面ライダー:「ぼくはふつうの人間とおんなじ大きさでたたかっているのに、きみは40メートルにもきょだい化するじゃないか」 おいおい……。 ウルトラマンの答は、自分の故郷のM78星雲では人間と同じ位の大きさなのだが、地球では重力の関係でどうしても巨大化してしまうのだというものだったとか。 それを聞いた仮面ライダーは「そうだったのか。ごかいしていたよ。」と答えたとか。 う~む……。 ウルトラマンは自在に身長を変化させられるのだぞ。 それに重力の関係でどうしても巨大化してしまうってなんだよ! 例えば月の重力は地球の約1/6だぞ。 月に行った人間は身長が6倍になるのか? 穂村さんはマンガが結構好きだそうです。 大島弓子なんて大好きで、ネームも暗記しているくらいだとか。 ある時、ラブホテルのベッドの中で「どんな漫画が好き?」と聞かれて「大島弓子」と答えたら相手の女性も好きだったようで、二人で暗記しているネームの大合唱になったとか。 ……何も言うまい……。 読了時間メーター□□ 楽勝(1日はかからない、概ね数時間でOK) >> 続きを読む
2020/06/17 by ef177
以前開催された千葉市美術館での「絵本をめぐる世界の旅 ブラティスラヴァ世界絵本原画展」の中で、日本から13の絵本が出品された中のひとつ。 なにもかも赤いから「あかにんじゃ」秘密の巻物をねらって城にしのびこんでも、目立つ、目立つ。すぐに「くせものだ~であえ~~~~」と囲まれてしまい、「あっ、あぶないっ」 ドロロンっと変身したものの、今度は「まっかなからす」黒ばかりのからすたちの中で目立つ、目立つ・・・という具合に「赤でないもの」に変身しては「あっ、あぶないっ」になってしまうあかにんじゃ。 とほほなチョイスばかり繰り返し「本来、違う色のもの」ばかりに変身し、目立ってしまうあかにんじゃ。 「これが当然」と思われているものの中に、色が違うだけで全然違うもの=異質なものになる、という人間関係でもありそうな「勘違い」 しかし、とんちんかんなあかにんじゃではありますが、「本来、赤いもの」に変身すればいいだけの話でそれがいい話になって、最後にひねってあって、笑ってしまいました。 絵もお城の近くにさりげなくスカイツリーが建っていたり、星が手裏剣の形になっていて遊び心もたくさんあります。 小さなお友達にはまだわからないかもしれないけれど、目立っていい時と目立ってはいけない時というのが大人になると出てくるわけです。 いつもいつも、オレが、オレが!のオレガノフは嫌われるし、大人の世界は難しいものです。少々、ほろ苦さも、勘違いばかりのあかにんじゃを通して感じてしまいました。 >> 続きを読む
2018/06/12 by 夕暮れ
久々に教科書を読んでいるような感じになった。書いているのはあの穂村さんなんだけど。失礼な言い方かも知れないが、やっぱり頭のいい人なんだなぁと。短歌について書かれた本としては、きっとものすごく分かりやすく書かれているんだと思う。でもかなり難しい。嫌ではないけど、読んでいて早くエッセイの穂村さんの方に戻りたくなる。穂村さんの作品を読むことがなかったら、きっと短歌には触れることすらなかったであろう自分にとっては、物凄く貴重な一冊に出会った気がする。 >> 続きを読む
2015/01/11 by freaks004
エッセイよりも真面目な内容。「書くこと」について、言葉を書くことを生業としている人達は、こんなにも言葉について考えているんだと驚く。結構本を読んでいるつもりなのだが、自分の意識が非常に低いところにあるように感じられて、自分が残念。対談する人ごとにフォントが変えてあるのが面白い。知らなかった人でもなんとなく人となりをイメージできるのが非常に良い。 >> 続きを読む
2014/11/15 by freaks004
本を読んで、すぐにブログに書ける本と、何度も読み返してなかなか書けない本がある。感動してないのではなく、あまりにも良すぎて、ずっとバックの中に入って持ち歩いていたからである。この「ひとりの夜を短歌とあそぼう」は、ズバリその本。女優や漫画家など異業種の方達が自由に遊んだ短歌を、歌人の穂村弘・東直子が先生役で指南を・・・。短歌のおもしろさを考えると、言葉のおもしろさはもちろんのこと、落語に相通じるものがある。笑いとは、枝雀師匠が云われる「緊張と緩和」、・・・・これ何・・・ああ、そういうことか・・そういうことだったのか。解るということで、思わず納得、顔もほころび、心も和む・・・ということで、私にとっては、短歌も落語(笑い)も同じこと。今回の「ひとりの夜を短歌とあそぼう」の中では、穂村弘・東直子の二人解説、感想が違うところがおもしろい。一つの歌に、解釈のしかた、受け手側の気持ちの持ち方で、まるっきり変わってしまう。逆に、短歌って、受け手側の自分、その歌に心動かされる自分が映しだされて、ちょっと怖い気がする。でも勇気をもって、気になる歌を少しばかり紹介を。お題を聞けば、なるほどというのがあるので、お題はあとで披露。愛こめてどうか不幸であるように君無き春の我無き君へ・・・・・・・・・(吉野明実・40才・漫画家)①・・・・・・別れ、そして春が訪れ、さめている君がいる、フラれたんだ。分離帯超えてわかったぼくたちが肉だったこと液だったこと・・・・・(沢田康彦・42才・編集者)②・・・・・この分離帯は「生死のライン」なのか「性の歌」なのか。空豆はすでになくなり枝豆はいまだ現れず末法のビール界・・・・・・・(針谷圭角・51才・飲食業)③・・・・・(○○はすでになくなり○○はいまだ現れず末法の世なり)が原典か。きみに選ばれぬわれがいて 電気屋のおかまひとつ選べぬわれも・(那波かおり・41才・英米文学翻訳家)④・・・・・いつも、選ぶのに迷う自分がいます、たかがお菓子一つなのに・・・・、本は早いです・・・。「空豆の塩ゆで好き」におどる心 崖っぷちすでに・・・・・・・・・・・・・・・(やまだりよこ・40代・上方文筆家)⑤・・・・・やまだりよこさん、崖っぷちすでになんですね・・・。抱きたくて声聞きたくて会いたくて五十の恋の春ど真ん中・・・・・・・(榊吾郎・53才)⑥・・・・・講談調であり、演歌の紹介みたい、と、いくつになっても恋はよろしいな。「友だちへ戻るにはもう好きになり過ぎた」と言ってくれる声など・・(中村のり子・18才・学生)⑦・・・・・自慢の対象が言葉=内容ではなく、「声」なんだと。今からはわたしとあなたの秘密です海で三回死にかけました・・・・・(那波かおり・41才・英米文学翻訳家)⑧・・・・自殺の告白なのか、二人だけの性愛的な秘密なのか・・・。甘い汗にじませ白い耳に告ぐ 少ししつっこいくらいが好きよ・・・・(東直子・39才・歌人)⑨・・・・何ともエロイ、どこが自慢なのか・・・告ぐがおそろしいと。「こんなめにきみを会わせる人間は、ぼくのほかにありはしない」・・・(穂村弘・40才・歌人)⑩・・・・こんな目って、よいことなのか、わるいことなのか・・・。お題は、①(嫉妬)、②(べたべた)、③(べたべた)(空)、④(えらぶ)、⑤(えらぶ)、⑥(えらぶ) ⑦(自慢する)、⑧(海)、⑨(自慢する)、⑩(自慢する)短歌には、その日、そのときの気持ちが、素直に表現されている。飾り気のない、裸の想いであればあるほど、染み入るごとく伝わってくる。「ひとりの夜を短歌とあそぼう」は言葉のもっている感動を味わえる本でおます。 >> 続きを読む
2013/06/24 by ごまめ
角川ソフィア文庫版「猫又」シリーズの第三弾。「猫又」とは、当時雑誌編集者であった澤田康彦氏が、深夜の原稿待ち時間や週末のヒマに飽かせて、気まぐれに始めたメール&ファックス短歌友の会会報誌g「猫又」である。今回は、穂村弘さんと東直子さんが、その投稿された短歌に厳しくまた愛情をもって、コメント。私の、短歌勉強の為にも、気になった短歌を列挙。【きらきら】雨やどりさっとひと降り夏の宵みつめる瞳がキラキラ恥じる (宮崎美保子・52歳)ケダモノの匂いを窪地に嗅ぎにいく キラキラ光る雨雲の午後 (那波かおり・42歳)夏の子は海の黒点きらきらの波間に浮きつ潜りし著し (堂郎・39歳)休んだ月曜のトマトジュースがきらいここにいない君もきらい (ねむねむ・28歳)【草】脱衣場の狭さも嬉し草津の湯脱いで開ければ広い脱衣所 (本下いづみ・41歳)・ワインならまかせなさいと言い乍らグラス倒すこのタコおやじ (本下いづみ・41歳)・婚約者(フィアンセ)の海辺の故郷 家々に黄旗はためき 汲み取りば呼びよっとよ (〃)月に指かざして狐と遊んでるすみれ咲くまでここで待ってます (やまだりよこ・40代)やれ寝るか草木も眠るウシミツどき妻の寝言は「ちよのふじ」なぜ? (国見太郎)【人名を入れ込んで詠む】寺尾観て黙ってる人押し倒しうっちゃられたがスイッチ消した (本下いづみ)【人類史上最大の発明とは何か】消去する電話番号あっけなく〈ショウキョシマシタ〉何もかも? (本下いづみ・40歳)せんたくきぐるぐる回る泡を見て今日も私の一日がはじまる (柴田ひろ子・20代)なんにでも醤油をかけるあの人をばかにできないおんなじルーツ (谷口さおり・20代)洋式の便座にすわり読む新聞朝のゆとりを感謝しながら (渡邉晴夫・51歳)こうしてみると、いかに、本下さんのユーモア溢れる短歌が気に入っているのがよくわかりますな・・・・こんな、ほっとする短歌詠みたいですな。 >> 続きを読む
2017/10/04 by ごまめ
全く共感できない所が沢山あったりするのだが、そのコメントについつい惹かれてしまうのが穂村さん。あちこちで色々読む度に、絶対に友達になってもらえそうもないと思ってしまうw対談形式なので、かなりテンポ良く読めてあっという間に終わってしまった。穂村さんの対談本をいくつか読んでみようかなぁ。 >> 続きを読む
2014/10/11 by freaks004
そうそう、こんなだったよなぁ~(^^;)冒険かあ~、今となっては、これも懐かしい響きを持つようになってしまった・・・と思ってしまう。と、待てよ・・・と心の中で叫ぶ自分もいる。いくつになっても、冒険はできるぞ!と。そんなことを思い起こさせてくれた(^^)それと、四季それぞれの遊び。遊びにも、季節ごとに一番いい頃というものがある。そうやって、いろんなことを覚えてきたんだよなと。 >> 続きを読む
2015/02/13 by けんとまん
【穂村弘】(ホムラヒロシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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