こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


平岡敦

著者情報
著者名:平岡敦
ひらおかあつし
ヒラオカアツシ
生年~没年:1955~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      シンデレラの罠
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      •  このミステリは、読み手を謎につきつけてきます。
        「わたし」は病院で目覚める。火事で、顔と手にやけどを負い、頭に傷を受け、記憶喪失になっている。

         そして、ミシェル(ミ)である、と周りから告げられる。裕福な伯母の金で働く必要のない優雅な暮らしをしていた20歳の娘。

         火事の時、もう一人いた娘は焼死してしまった。ドムニカ(ド)を助けようとしてミシェルは危ないところ助かった。ドムニカは同じ年の幼馴染。

         記憶を失ったまま、後見人であるジャンヌに引き取られるが、ミシェルは20歳になったら亡くなった伯母の遺産を相続することになっているが、ふとしたときにミシェルは「ドムニカ」と自分が無意識にサインしていて、戸惑う。「わたし」はもしかしたら、ドムニカなのではないか?

         顔の皮膚は移植し、指の指紋はなくなってしまい「わたし」は一体何者で、誰が誰に何をしたのか。

        「わたし」同様、読み手も「わたし」が誰だかわからなくなってしまい迷宮の中に迷い込んでしまうのです。
        「わたし」はミなのか、ドなのか?一人称の形をとりながら、内容は一人称ではない。

         冒頭に裕福な伯母、通称、ミドラ伯母さんが、姪であるミばかり可愛がり、幼馴染みの同じ年のドとラにははっきりと愛情の区別をはっきりつけていたことがわかります。

          同じ人というのはいないけれど、「ミ」と「ド」は親しいのか、主従関係なのか、憎み合っているのか曖昧です。名前が「ミ」「ド」「ラ」など楽譜音符音楽を思わせるようになっています。協和音(安定)と不協和音(不安定)だったら、不協和音なミステリ。

         一番の問題は「わたし」は誰?という自分がわからない、という謎でしょう。

         金よりもなによりも、自分が誰だかわからない、というのはしかも、自分が加害者なのか、被害者なのか・・・それすらわからない、心の中の焦り。

         読者は物語と一緒になって頭をフル回転させて、運動する、そんな印象が残った物語でした。
        >> 続きを読む

        2018/07/22 by 夕暮れ

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      いつか、きっと
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 図書館に行くと、絵本が気になります。

        まっすぐ心に響く。

        言葉ってぺらぺら説明すればするほど、伝わりにくくなる事があるので・・・

        この絵本は、子供より大人が読んだ方がいいかも。

           小さな島に、子どもがひとり、すわっていた。
           子どもは世界をながめ、考えた。


        子どもの目には、この世界はどのように映るのでしょう。

        紛争、砂漠化、飢餓、貧富の格差、権力者の横暴、汚染水、環境汚染・・・

        子どもは考える。
        「いつか、きっと・・・わけあおう。いつか、きっと・・・目をひらかせよう。・・・木々の声に耳をかたむけよう」

        と。そして

           流れる涙がある。
        (子どもには、涙が見えているのです。大人は人の涙が見えているだろうか?)

           それを見て子どもは思った。
           ほほよせ、抱き合うことをためらってはいけない。
           いつか、愛していると言えるようになろう。
           愛していると言われたことがなくても。

           そして、心に決めた・・・・・・・

            ・・・・・・・ここに、生まれてこようと。

        これから生まれてくる子どもの声だったのですね。

        思わず、「生まれてきてくれて、ありがとう!こんな世界だけど・・」

        って言いたくなりました。

        大人は「今からすぐ」できるのです。
        一緒にがんばろう。前を向いて、未来のために。

        いつか、きっと・・・、愛でいっぱいの世界になるように
        >> 続きを読む

        2014/05/29 by バカボン

      • コメント 4件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      怪盗紳士ルパン
      カテゴリー:小説、物語
      1.0
      いいね!

      • 正直、期待を裏切られた。
        小説というよりは、物語のあらすじに終始する内容。
        奇想天外なルパンのはずだが、どの逸話も平板で緻密さに欠け、
        驚きがない。

        種村季弘著『詐欺師の楽園』のような先入観を持っていたからかもしれない。

        翻訳の文章が読みやすい点だけを評価して、☆1つは進呈する。

        >> 続きを読む

        2016/07/02 by とーます

    • 1人が本棚登録しています
      この世でいちばんすばらしい馬
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      5.0
      いいね!
      • 良い絵本だった。
        本当に心のこもった絵は、生きたものになるのかもしれないし、逆に生きた現実は、あまりにもひどい現実からは逃れてしまうのかもしれない。
        物語自体はこの絵本の創作のようだが、主人公は八世紀の中国に実在した韓幹という絵の達人。
        中国もいろんな時代に、今はあんまり作品が残っていなくても、すばらしい画家がいたのだろう。
        >> 続きを読む

        2014/04/29 by atsushi

    • 1人が本棚登録しています
      クリムゾン・リバー
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 山間の田舎街で起きた猟奇殺人事件。
        被害者は胎児のように、身体を丸められて、
        岩壁の間に入れられていた。
        一方、別の街で墓荒らしが起こり、
        墓の主である少年の素性は、
        何者かの手によりことごとく抹消されていた。
        二つの事件の接点は?

        外国のミステリーを読んだのは、『そして、誰もいなくなった』
        以来、二作目。
        主人公の刑事、ニイマンスとカリムはどちらも
        アクが強く、優秀でキャラが立っています。
        二人が一緒に行動する所があんまりないのはちょっと
        残念でした。
        事件の真相は、まるで横溝作品のようで、
        特にカギとなる大学の秘密は陰湿で薄ら寒いものがありましたね。
        驚くようなトリックはありませんでしたが、
        事件の背景、動機の説明が丁寧で良かったです。

        ちなみにこの作品は、ジャン・レノ主演で映画化されていますが、
        事件の真相部分の描写がかなりおざなりにされているので、
        先に小説を読むことをオススメします。

        後日、映画ログの方に映画版のレビューも書こうと思います。
        >> 続きを読む

        2016/01/29 by UNI

      • コメント 1件
    • 1人が本棚登録しています

【平岡敦】(ヒラオカアツシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本