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角田光代

著者情報
著者名:角田光代
かくたみつよ
カクタミツヨ
生年~没年:1967~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      八日目の蝉
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 角田光代さんの作品を読むのはこれが3冊目となる。
        心の揺らめき、歪み、そんなちょっとした何気ない、自分には気にも止めないような心の微動。風景の騒めきを角田さんは丁寧に紡ぎ出す。
        誘拐犯として罪を背負いながら薫を愛し、逃げて逃げて、1分でも長く薫と共に過ごしたいという希和子の母性。
        人は幸せを追い求める命だと言うことを希和子の母性から滲み出て感じる。
        人それぞれが求める幸せのカタチ。
        登場人物それぞれの幸せを求めるカタチが歪な形を帯びて絡み合う。
        身勝手だったり欺瞞に満ちていたり。
        なのにそれぞれが加害者で被害者であるのがこの小説の面白いところだ。
        時に傷つけ傷つけられ、儚い幸せの瞬間瞬間に悲哀の念を感じる。
        綴られる風景と時間。登場人物の心の反芻。衝動に人間の血液の様な温かみを感じる。
        >> 続きを読む

        2020/01/06 by masahiro

    • 他14人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      さがしもの
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! linarosa
      • 本に関する短編集。
        読後は爽やかな気持ちになりました。

        2020/02/08 by mirio3

    • 他8人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      対岸の彼女
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! KEMURINO
      • 男同士の友情というのはよくあるテーマだが、女性の友情ものは中々ない。

        葵の学生時代とそこから20年後の葵。
        これらが交互に描かれるのだが、中盤くらいまでこの葵が同一人物とは思えないほどキャラが一致しない。

        この違和感が歯切れの悪い中身の気がするが、小夜子の掃除をして働き始める過程。

        これが最後に伏線となって葵との友情に掛かってくる。

        でも女同士のドロドロした関係の方が見れてしまうのはしょうがないか。
        >> 続きを読む

        2019/08/21 by オーウェン

    • 他8人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      彼女のこんだて帖
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! KEMURINO
      • 話の中に毎回料理が登場し、主人公たちが料理を中心とした、さまざまな想い・エピソードが登場する短編集。

        登場してくるごはんがなによりも美味しそうで、グルメ好きにもおすすめです。

        本の中にはレシピもあり、実際に登場人物になったつもりで楽しめます。
        >> 続きを読む

        2019/03/17 by 竹下真弘s

    • 他6人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      森に眠る魚 (さかな)
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! masa920 Tukiwami
      • 女の「いやらしいところ」を書かせたら林真理子の右に出る者はいないと思っていたんだけど、角田光代さんがいたかー。ただ、林真理子が「女って…」とマイナスの感慨が残るのに対して、角田光代さんは同じように「女って…」と思いつつ、謎に読後感はポジティブなのがすごい。 >> 続きを読む

        2020/01/11 by 室田尚子

    • 他5人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      キッドナップ・ツアー
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 特別ドラマか映画かは分からないが、妻夫木聡さんがお父さん役で映像化されていた。
        またまつけたテレビで最後の五分程度を見ただけだったが、すごく印象に残り、本書に行き当たった。

        大きな波はないし、あやふやなまま話が終わってしまうけど、どこか心が暖かくなる。そんな本。

        親子もそうだけど、人と人が分かり合おうとする姿は心が動かされる。

        ちょっと、映像も探してみよう。
        >> 続きを読む

        2018/05/19 by 豚の確認

    • 他4人がレビュー登録、 14人が本棚登録しています
      八日目の蝉
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! tadahiko masa920
      • 先日テレビで映画版を見た。永作博美が秀逸だった。原作の記憶がなくて手にとったらどうやらうっかり読みそびれていたことが発覚。角田ファン失格(笑)。深夜0時から読み始め、明け方4時半まで一気に読んでしまった。噂には聞いていたが、圧巻。

        映画と原作を比較することはナンセンスでもあるけど、映画に感動した人は、ぜひ、恵里菜の母親や妹や恵里菜自身の内面が描かれた原作の方も読んで欲しいな思った。

        また、私自身は、映像や音楽や俳優の声で物語を与えられるより、活字だけの世界で縦横無尽に自分で想像するほうが、圧倒的に好きなんだろうなと実感もした。

        角田さんは、「紙の月」でも犯罪を扱っているが、どちらも罪を犯す人物の方に読み手が気持ちを吸い寄せられる、そのベクトルみたいなものが私は好きだ。

        >> 続きを読む

        2016/03/06 by umizaras

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      対岸の彼女
      カテゴリー:小説、物語
      3.1
      いいね! masa920
      • 第132回直木賞受賞作。一児の主婦で就職先を探していた小夜子と偶然出身大学が同じだった女社長葵のダブルキャスト。小夜子は葵の会社に新事業として立ち上げるお掃除代行のスタッフとして入社する。小夜子は人見知りの娘を保育園に預けながら必死に仕事に打ち込む。一方、葵には高校時代友人関係に悩み、親友ナナコとの駆け落ち?をした過去があった。2人がどのような関係になっていくのかが気になって読み進むことができた。それにしても女性同士の関係は何故こうも陰湿感を感じさせるのだろうか。 >> 続きを読む

        2017/11/24 by konil

    • 他4人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      空中庭園
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 一見平凡に見える家庭を
        家族の様々な視点から描いた短編集。

        この小説を読んだのが
        30歳過ぎてからで良かったと思う。

        子供の頃、自分の母は産まれた時から
        “母”という生き物だと思い込んでいた。
        大人になっていくにつれ、
        母は娘でもあり、女でもあり、人間であるという事が
        理解できるようになってきたのだ。
        そういう事を踏まえて、この小説の世界に入っていけたので
        いとも簡単に心に入り込んで来た。

        この家族は「隠し事をしない」という決まりを作っている。
        それが逆に不自然で異質な家族を作ってしまっていたのだ。

        特に母と娘の関係性が皮肉で淋しかった。
        娘の立場だから分からない、母の立場だから見えない、
        そんな悲しいすれ違いが凄くリアルだった。

        キレイ事が嫌いな私は基本的にこういう話が大好きだ。
        角田さんの作品をもっと読みたい…
        まだこれ以上の作品がある、と信じて、星4つ。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他4人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      紙の月
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 女性がつく主婦業に鬱屈している現代らしい物語。
        だからこそ女性は働きに出るわけで、欲望や衝動は時に理性の歯止めが利かなくなる瞬間が描かれている。

        結婚して幸せいっぱいの主婦業をしていた梨花だが、次第に退屈な日々に。
        働き始めることを決めたのは銀行の行員。
        そこで顧客の勧誘を受け持ち、次第に仕事は軌道に乗っていく。

        冒頭から金を持ち逃げしたことを明かしており、いかにしてこのような事態になったのか。

        大金を見ると夢想するというが、そのまんま行動に移してしまった場合、悲劇しかないことが分かる。
        ただ反省やその後を見せずに留まっているのは、夢の終わりを見せないためなのかも。
        ひと時の夢は醒めないでくれと誰もが思うものだから。
        >> 続きを読む

        2019/09/22 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      かなたの子
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 短編集なのだが、どれもこれもひたすら恐ろしかった。次第に、タイトルの意味が分かってくると、さらに恐ろしくなる。ほとんど私にはオカルト的な恐怖。作者の想像世界の凄まじさよ。1日一編にしておかないと、心身に影響が出そうでした。合掌。
        >> 続きを読む

        2015/06/21 by umizaras

      • コメント 1件
    • 他3人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      愛がなんだ
      カテゴリー:小説、物語
      2.3
      いいね!
      • どうしようもない。どうしていいかわからない。
        いや、わかってるけど、そこへは向かえない。
        かといって諦める覚悟も持てない。
        30代前後の恋愛は厄介だ。

        主人公であるアラサーのテルコは、
        恋するマモちゃんに全力疾走。
        両思いではない事を分かりつつも
        仕事そっちのけで連絡を待ち続け、
        着信があると全てを放棄して彼の元へと向かう。

        しかし、マモちゃんの恋する人が現れてから
        2人の関係に、テルコの執着心に変化が見えてくる。

        そしてマモちゃんが好きな理由を
        無理やり吐き出したセリフが胸を突いた。

        「プラスの部分を好ましいと思い
         だれかを好きになったのならば、
         嫌いになるのなんかかんたんだ。

         プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。
         
         そうじゃなく、マイナスであることそのものを、
         かっこよくないことを、(中略)
         
         そういう全部を好きだと思ってしまったら、
         嫌いになるということなんて、
         たぶん永遠にない。」

        私が常々思っている
        「恋愛は最強の暇つぶし」
        「恋愛は魔法ではなく呪い」を
        こんなに自然に描ききれてるのがすごい。
        >> 続きを読む

        2019/09/03 by NOSE

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      人生ベストテン
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね!
      • おもしろかったです!
        話は短編で、あららーって感じる話だけど、みんな似たような経験を日常の中でしてるのかもしれないなーって思いました。
        人生ベストテン!スーパーハッピーなことより、こういう寂しいような、虚しいことがベストテンをしめるのかな〜なんて思ったり


        >> 続きを読む

        2016/10/12 by asa_chann

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      くまちゃん
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ふられる人が主人公の失恋短編集。
         
        前のストーリーでふった人は、
        次のストーリーではふられる主人公となり、
        それぞれ恋が終わっていく頃には
        なんらかの到達点にたどり着いている。
         
        失恋の話だというのに常に終わり方が清々しい。
         
        各主人公の年齢が20代〜30代後半なので、
        必然的に恋愛と仕事が絡み合うのも
        物語に入り込んでしまう要素かもしれない。
         
        「成功」とは何なのかを追い求めているのが
        隠れテーマとしてあるようだった。
         
        一番最初の「くまちゃん」の主人公だった女性が、
        最後の方の「光の子」で再登場した時には
        「成功」について答えが出ていたことに安心する。
        ふられたからこそ、それを乗り越えたからこそ、
        霧が晴れたように見つけられたんだろうな、と。
         
        角田さんの小説はしばらく恍惚から抜けられない、
        中毒性をはらんでいる面白さがある。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      ツリーハウス
      カテゴリー:小説、物語
      4.6
      いいね!

      • 角田光代の第22回伊藤整文学賞受賞作「ツリーハウス」を読了。

        この作品は、時代の流れを俯瞰するという意味で、著者・角田光代の新境地を示す長篇小説になっていると思う。

        満州へ渡り、終戦後に帰国し、東京・西新宿に翡翠飯店を開くヤエと泰造、そして、その子供たちと孫たち。
        それぞれの世代と社会の出来事を追いつつ、形を変えていく家族を描いている。

        この家には、根がないという空気を、例えば、孫の良嗣は感じている。
        それは、大陸から引き揚げてきた祖父母たちが築いた場所だからか。
        親戚との付き合いが薄いからか。知ろうともしなかった家族の来歴。

        良嗣と叔父の太二郎は、祖母のヤエを伴い、大連や長春を旅する。
        命からがら逃げた記憶が、ヤエの戦後には染みついている。
        ヤエには、逃げたことに対する後ろめたさがあるのだ。

        翡翠飯店の歴史は、それを受け入れ、肯定しようとする歴史でもあるのだ。
        うまく逃げられず、死ぬことを選ぶ者もいて、膨らんだり縮んだりを繰り返す一家なのだ。

        庭に放置されるバンや木の上に作られる秘密基地が、はみ出す家族の時間を受け止め、やがて消えていく。

        「簡易宿泊所のようだ」という例えで表わされる翡翠飯店は、小さな飲食店であると同時に、確かに"時代を映す鏡"としても描かれていると思う。

        学生運動や宗教の問題など、世間の動きがときに大きな波として押し寄せる。
        ばらばらのように見えて、それでも家族だという距離感を描く時、著者の筆は冴えわたる。

        「今は平和で平坦で、それこそ先が見通せると錯覚しそうなほど平和で不気味に退屈で、でもそんな時代にのみこまれるな」と祖母は言おうとしたのだと、良嗣は思う。
        闘うことも逃げることもせずに、時代にのみこまれるな、と。

        家族だからといって、互いに全てを知っているわけではない。
        だが、そこには枝のように静かに伸びるものがある。

        過去から途切れることなく繋がる時間がある。
        時代が与えるものを受け入れ、今日を生きるとは、どういうことか。
        この作品は、時代の中にある家族を、じっくりと捉えた年代記になっていると思う。

        >> 続きを読む

        2018/12/12 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      異性
      4.0
      いいね!
      • 角田光代と穂村弘の往復書簡。
        男と女の認識の違い。そこから生じる勘違い。
        ふたりのやりとりが面白すぎて、読み終わるのが惜しかった。
        なんとなく、男女間のもやもや感じていたことが、文章でスパッと書かれていて、ほんとスッキリ!
        私はもう恋愛しなくていい立場なんだけど、恋愛中にこの本に出合っていたら、冷静にふんふんと男を見ることが出来たかも。
        …なーんてことないか。
        >> 続きを読む

        2015/11/02 by shizuka8

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      曾根崎心中
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!

      • 息もつかせぬ、という言葉が思い浮かんだ。ひどく熱を帯びた読書体験となりました。

        この角田光代の「曽根崎心中」は、著者初の時代小説だ。
        タイトルからもわかるように、この作品は近松門左衛門の原作を下敷きとしている。

        いつも著者の新作を読む時には、それが角田光代の小説であるということを、随所で確認するように味わっていくのだけれど、今回はそうではなかったですね。

        作者が誰であるとか、原作が江戸時代のものであるとか、そうした背景はどこかに置き去りにしたまま、ただ目の前にある物語に魅了され、取り憑かれたようにページを繰っていきました。
        だからといって、角田光代の小説としての意味が薄れているわけではないのが、やはり凄いところだ。

        流れるような文章も、繰り返されるフレーズのもたらす独特なリズムも、間違いなく彼女にしか書けないもので、読後に残る充足感は、紛れもなく、彼女の小説に触れた時の感覚だ。

        ストーリーだけを取り出してみれば、シンプル過ぎるとも思えるほどの恋愛小説なんですね。
        遊女であるお初と、醤油問屋の手代である徳兵衛が恋に落ちる。

        結婚を誓い合っていたのだが、友人に裏切られたことで借金を抱え、行く先のなくなった徳兵衛に対し、ともに死ぬことを決意するお初。
        二人は曽根崎の森で心中することとなる。

        それでも、このシンプルな物語には、紛れもない生々しさと温度が存在している。
        実際の事件を下敷きにしているからといった単純な理由とは別だ。

        鳥の鳴き声も、女たちのたわいない会話も、まるで実際に自分がそこにいて聞いているかのように錯覚させられる。
        女たちの、くすくすという笑い声が頭の中で響きわたる。

        とにかく、この小説は何もかも圧倒的だ。生も死も悲しみも嬉しさも、あらゆるものが渦巻いて、静かに遠ざかる。
        恐ろしく美しい小説だ。その恐ろしさも美しさも、恋そのものなのだ。

        >> 続きを読む

        2018/11/21 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      ピンク・バス
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 何者かになろうとする何者でもない若者の話。

        こういう面、わたしも持っているな。と思い恥ずかしくなる。

        妊娠中の不安定な気分と、それを差し置いても無神経な義姉と夫。でも他人と一緒になるってそういうことだよなぁ。
        >> 続きを読む

        2016/09/12 by lilli

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。
      4.5
      いいね!
      • エッセイだが、面白かった。原田宗典の女性版といった所か。(原田さんの作品のファンで、違うわ!という人がいたらごめんなさい)。でも、しょうもない事を、よくもここまで膨らませて話を面白くできるものだ。庶民的というか、赤裸々というか、ちょっと人には隠しておきたいハズカシ~って事も面白おかしく書いてあり、夜中に大爆笑。 >> 続きを読む

        2017/05/02 by チルカル

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      恋のトビラ 好き、やっぱり好き。
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 恋の始まりってやっぱりいいなぁって感じるお話でした。
        恋がしたくなります!

        2017/05/30 by asa_chann

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています

【角田光代】(カクタミツヨ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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