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鳴海章

著者情報
著者名:鳴海章
なるみしょう
ナルミショウ
生年~没年:1958~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      真夜中のダリア
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 活躍の場をなくした革命戦士の行く末。
        相当前から想像がついたのにラスト1行が泣けた

        新宿2丁目のオカマバーに集う人々を中心に展開するアクション。

        場所柄も有ってか、新宿鮫など歌舞伎町を舞台とする
        アクション小説に似た雰囲気が有った。

        まさにイロモノの登場人物が多くなるに連れて、不安な兆しも有ったのだが、
        読み終えてみると感情を素直に表現する人々の心の美しさを感じなくも無かった。

        年代的に学生運動や革命戦士などという言葉は現実感に欠けるのだが、
        本作品では全く違和感なく受け入れることが出来た。

        悲しい結末かもしれないが、救われた観も有り、後味は決して悪くない。
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        2007/06/16 by ice

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      真夜中のダリア
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • 本書を読み終わった時、しばらく感動で体が震えました。そのくらい私の琴線に触れたんです。
        この本が初めての鳴海氏作品でした。鳴海氏といえば冒険・スパイ小説の方で、ジェット機がでてきたり・・・とそういう系だからと思い込み、手に取ることはなかったんです。
        何も知らず偶然でゲットした本書。
        いやぁ~~~びっくりした。もう少し評価が高くていいと思うのですが、読んだよ!という方に会ったことがありません。残念だなぁ
        舞台が2チョ(新宿2丁目)(笑)。
        私、ゲイのお友達がなぜか多いんです。オカマのお友達もススキノにはたくさんいて・・・そう、オコゲでした。あはは
        なので、舞台設定も好きだし、登場する人たちのキャラも好きです。あ、でも決して明るいストーリーではありません。
        なんといってもやっぱり主人公・仙道のキャラがいいですね。かっこいい!でもでも・・・
        だんだんと明かされていく意外な真相や過去があるんです。あひゃーーってなりましたもん。
        それ以来、鳴海氏のこういう本に出会えないかと何冊か読んでいるのですが、今のところ私にとって本書より越える作品には出会えていません。
        もうたくさんの作品が出版されていますしねぇ。冒険ものはあまり読まないし
        本書は文句なく5つ★本でした。
        >> 続きを読む

        2015/02/17 by mana

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      ナイト・ダンサー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 第37回江戸川乱歩賞受賞作
        鳴海章のデビュー作

        M航空ニューヨーク行きのジャンボジェットはエンジントラブルにより墜落寸前にまで追い込まれた。ピンチを間一髪切り抜けたが、貨物に乗せられたアルミ合金を急激に腐食させる細菌が漏れ出し、飛行困難な致命的なダメージを受ける。
        なんとか日本へ引き返し切り抜けようとするが、細菌めぐる思惑から米軍は旅客機撃墜に動き、自衛隊は何も知らぬまま緊急発進する。陰謀渦巻く中、謎のジェット機「ナイトダンサー」も人知れず発進していた。
        「ナイトダンサー」とは何者なのか?

        国家某略航空冒険小説。ミステリー要素はありません。
        米国大統領、首相までが登場するスケールの大きな物語で、冷戦の名残が色濃く残る時代を感じる設定ですが、スピード感も有り面白いです。専門用語はさらりと読み流してやれば無問題。
        ジャンボジェットが墜落の危機を切り抜けるハラハラのスリル。ナイトダンサーと自衛隊機の息もつかせぬドッグファイトが見どころです。

        僕は新谷かおるの「エリア88」「ファントム無頼」が大好きだったので航空物結構好きな事に今回気がつきました。今回の主力はF14トムキャットとF15イーグルですが、僕の好きなファントムも重要な役割を果たします。
        ちなみにマクロスの戦闘機ロボットバルキリーのモデルはトムキャットです。
        戦闘ヘリ、アパッチも出てきます。アパッチという映画で中学生位の時に流行りました。どうでも良い情報でした。
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        2015/05/10 by ありんこ

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      マルス・ブルー
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
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      • ミリオタなので表紙買い。
        読んでみたらドッグファイトシーンはあんまりなかったけど、久しぶりにガツンとやられました。

        小さな小さな出来事をきっかけに、糸をたぐっていくとそこには複雑に絡み合った事情があって…。スケールの大きなお話でした。

        でも、個人的にいいなって思ったのは、人物描写。
        多方面から丁寧に描かれた描写に、気づけば愛着がわいているし、そんな中で迎えるあのシーンはもう…!
        ラストの展開は「おおぉ…」と少しだけ物足りなさを感じたけれど、逆に、救われたような気がします。あのラストがなかったらきっとやりきれなさでいっぱいだったろうなあ…。

        物語はきちんと終わっているし、そこにどうこうと考える余地はないのかもしれないけども、登場人物それぞれの思いは報われたのか、決断は正しかったのか、と読み終えても考えずにはいられません。
        もうしばらく余韻に浸っているつもりです。
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        2012/11/02 by sasa6mol

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      ハインド・ゲーム 北朝鮮潜入
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • 元自衛隊の凄腕ヘリパイロットに訪れたタフな依頼。

        今回は飛行機ではなくヘリだったものの、期待通りコックピット内の臨場感を味わえる。

        そればかりでは飽きるのだろうと分かってはいても、やはり戦闘機。
        しかもF15イーグルみたいなトンガった機体に魅力を感じてしまう。
        北側で言えばミグだろうし、捻ってもステルス機。そしてヘリならアパッチしか無い。

        車ならスポーツカー。バイクならレーサーレプリカ。
        こうやって並べてみると、趣味に強い一貫性が有ることに気付いた。

        本作品ではソ連の戦闘ヘリという意外な機体が選択されているが、入手経緯からも万全な装備ではなく、空中戦の爽快感みたいなものは無かったのが残念。

        主役は訳有りで退官した元自衛官なのだが、圧倒的に登場機会は少ないものの、粋に日本刀を帯びるオシャレなアウトローの方に存在感が有った。

        戦闘機に狙われてしまえばヘリは一溜りも無いように感じていたがそうでも無いらしい。
        >> 続きを読む

        2012/10/04 by ice

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      オマワリの掟
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
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      • 北の大地を疾走する制服警官たちの奮闘!
        北海道帯紐警察署地域課のパトカー乗務員である坊条力と平和男の
        両巡査長はその名前をとって<暴力と平和>と呼ばれる問題コンビだ。
        使命感に燃え、事件が起これば真っ先に現場に駆けつける。
        しかし時には張り切りすぎて危険極まりない暴走行為も…。
        北の大地で難事件、珍事件に立ち向かう制服警官たちの奮闘を描く。

        帯広警察署を舞台とした制服警察官を描いた連作短編小説です。
        短編6本。
        これまで鳴海さんの作品で面白くなかったものがなかったので、本作の出来栄えには正直なところ、驚くほど落胆してしまいました。
        文庫本で469ページと分厚いのですが、途中、読み通すのが苦痛に感じられました。
        こうなると、エンタメ小説はダメですね、いけません。

        主人公は一応、帯広警察署(作中は帯紐となっており、他の地名や沿線名も微妙に変えられていますが)の警邏巡査ふたり、坊条力(ボウジョウツトム)と平和男(タイラカズオ)です。
        それぞれの名前からとった通り名を「暴力と平和」。
        彼らふたりだけではなく、風俗狂いの落ちこぼれキャリア署長や、ヤク中の女を囲う刑事課長や、交番内での拳銃の誤発砲の隠蔽工作をするハコ長、真昼間からラブホテルに愛人としけこむ巡査部長や。
        これといって大事件がおこるでなく、一地方都市の警察署の日常の暗部を、おもしろおかしく脚色して紹介するコミカルな物語です。

        作中ではスズキムネオらしき政治家とマツヤマチハルらしき芸能人がふたりでバーに飲みに来るくだりや、現実にあった北海道警の裏金工作にまつわるくだりもあり、それはそれで風刺がきいていてよかったのですが。

        固有名詞を実名で載せなかったのは、物語が陳腐だからかも。

        とにかく一連の鳴海章さんの作品の汚点であることに違いないと思います。
        どうにもこうにもレビューすべき佳いところが少ない作品でした。
        >> 続きを読む

        2015/04/23 by 課長代理

      • コメント 8件
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      マリアの骨 浅草機動捜査隊
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 機動捜査隊・浅草日本堤分駐所のベテラン辰見悟郎は相棒の新米刑事・小沼を残し、管轄外の火葬場にいた。
        絞殺された娼婦・大川真知子の骨をその娘と拾っていたのだ。
        八カ月前に起きた女性殺害事件との関係性を疑う辰見らは現場の聞き込みを始めるが、また新たな女性絞殺死体が…。
        機捜隊コンビの奮闘を人間味豊かに、かつリアルに描く警察小説の傑作。


        二〇一一年の出版ということで比較的最近の作品です。
        シリーズ化を目論んだ第一作ということや、最近ご贔屓にさせていただいている作家さんということもあり、期待を持って読みました。


        主人公は浅草日本堤分駐所の五十代の巡査部長・辰見悟郎です。
        鳴海さんの著作の主人公はいつも通りの中年オヤジ。
        五十代で巡査部長で、第一線ですから出世に興味がなく、昭和の香り漂う職人肌の刑事です。
        相棒の新米・小沼優哉は刑事になって右も左もこれからの若者。
        物語前半は辰見の奔放な捜査に右往左往させられますが、物語中盤からは持ち前の根性と粘り腰を発揮し、事件解決へ大きな手がかりを得るまでに成長してゆきます。

        冒頭、辰見はのちに連続殺人とわかる一連の殺人事件の被害者の一人大川真知子の火葬に立ち会うシーンから始まります。
        真知子は女手ひとりで中学生になる娘を育てていました。
        当然、綺麗な仕事ばかりではなく、東京の下町で、夜の世界でも得た収入で、母娘は懸命に生きていました。
        そんな女性の火葬に娘一人ではお骨を拾えず、途方に暮れていたところへ一方の箸をもつべく、勤務中にも関わらず辰見は火葬場へ立ち寄るのです。
        その後、同様の手口で新たに女性が絞殺される事件が起こり、浅草署に特別捜査本部が設置されることになります。
        性風俗で働いていた女性たちだけを狙う連続殺人鬼。
        手がかりひとつつかめぬまま、三人目の被害者を出し、警察は焦燥に包まれていきます。
        しかし捜査員たちの地道な捜査が結実し、僅かな糸口から犯人を特定、乱闘の末、確保するに至ります。
        そして事件の裏にはもうひとつの、大きな闇が潜んでいました。


        捜査過程は、はっきり言って地味です。
        何万本もある事件現場周辺の防犯カメラ映像をひっきりなしに見続けたり、何の意味もない会議が疲れた捜査員の負担になっていたり…。
        このあたりが現実感溢れる作品を世に出してこられた著者の真骨頂ともいうべき描写でしょう。

        新米刑事、小沼の成長も本作の魅力のひとつです。
        最初、ベテラン辰見の動きに翻弄されたり、署内の鞘当の犠牲になったり、当座、新人が苦労しそうな局面に想定通り苦労します。
        ただ、辰見の人間関係を重視した捜査手法や、前向きに疲労を押して捜査を進めていくなかで徐々に刑事らしくなっていき、最後、物語上重要な役割を担うまでになります。
        小沼の成長譚は今後このシリーズの大きなテーマのひとつになると思います。

        ただの警察小説に終わらせないのが著者の力量の賜物。
        登場人物たちの人物造形の巧みさは、本作でも如何なく発揮されています。

        特筆すべきは、第五章『確保』です。
        辰見、小沼の二人が連続殺人鬼を夜の上野に追い詰める緊迫した展開の中、二人はそれぞれの過去に思いを馳せます。
        小沼は、自分が刑事を志望し採用された喜び、現実に刑事になってみると三週間は休みをとれないわ、五十時間ぶっ続けで仕事をしなければならないわの苦労。
        辰見は、今回の事件の第一被害者・大川真知子との甘い郷愁。
        あらためて読み返すと、たまたま刑事が過去に付き合いのあった風俗嬢が事件被害者になり、ましてやその事件の担当になるということなど荒唐無稽な設定なのですが、読んでいる間はそれを微塵も感じさせませんでした。
        若かりし辰見がふと訪れた店で真知子と出会い、ほんのわずかの間、溺れるようになり、お互いに永くは続かないとわかっていても、刹那的な感情に流されないと、同じようにまた訪れる明日という現実に立ち向かうことができない…。
        このあたりの感慨は年齢を問わず女性には受け入れられないところだと思いました。
        何がどうと説明できないのですが、中年オヤジの郷愁は中年オヤジにしかわからないものです。
        互いの弱さやわがままだけを残した刹那の情愛でも、骨を拾ってやることができ、その娘の行く末を心配してあげられる権利があるだけ辰見は、ある意味幸せだと思いました。
        見るも聞くも耐えない無残な中年のセンチメンタルですが、僕にはこれ、かなり響きました。
        >> 続きを読む

        2014/09/29 by 課長代理

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