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人生観を変えるまでは行かなくても、十分世の中を見る目が変わった一冊。カジノの莫大な利益がほんの1%、客より有利に設定してあるが故にとは知らなかった。確率には何かと可能性を感じる・ >> 続きを読む
2018/01/10 by キトー戦士
【未だ治癒不能な病】 イタリアのとある一族には、代々命を奪う病気が現れていました。その始まりは、瞳孔の収縮と不眠と……。50代頃にその様な症例が現れることが多く、そうなってしまうと間もなく死に至るのでした。 様々な診察、治療が加えられますが、どれ一つとして成功したものはなく、また、病名ですら当初ははっきり分からなかったのです。 このイタリアの一族は現在でもまだ続いています。 当初、この病気の原因はさっぱり分からなかったのですが、どうもクロイツフェルト・ヤコブ病、羊に現れたスクレイピー、狂牛病、そしてアルツハイマーとも関連があるのではないかと考えられるようになってきました。 イタリアの一族の場合は遺伝であろうとは思われましたが、他の似たような病気は、遺伝というよりは伝染なのではないかと考えられました。しかし、伝染を示すような痕跡は全く発見されなかったのです。 ところが、その後の研究により、この原因はタンパクにあると判明しました。 タンパクはただの化学物質です。ウィルスの様な生命体ではないのです。それが何故遺伝を引き起こすのか? この点が長らくネックとなっていて、なかなか承認されない考え方であったのですが、現在は、タンパクの中のある物が、おかしな「折りたたまれ方」をしてしまい、それが化学反応的に、連鎖的に他のタンパクを犯していくのだと考えられるようになりました。 そう、プリオンと呼ばれている物です(この呼び名にも色々いわく因縁があるのですが)。 ここまでは分かったものの、残念ながら、現在でもまだ有効な治療法は発見されていません。 それには様々な理由があるのですが、例えば、スクレイピーや狂牛病の場合は、そもそも食肉生産と密接な関係があるわけですから、特殊な病気の存在を明らかにすること自体、業界に取っては大ダメージになるということもあり、政治的な思惑もあって、なかなかまともに取り上げられずにきたという面もありました。 あるいは、この様な病気にかかる人の数が問題です。 莫大な研究開発費をかけて新薬を作ったとしても、病人の数が少なければ採算が取れないと、製薬会社は考えてしまうわけですね(これはプリオンだけにある問題ではなく、同様の構図にある病気は「ネグレクテッド・ディージーズ、無視されている病気と呼ばれ、数々存在しています)。 なるべく早く何とか治療方法が見つからないものかと願いつつも、非常に難しい問題をはらんでいるのだと考えさせられました。 良書です。 >> 続きを読む
2019/10/14 by ef177
裏切りの同盟~アメリカとサウジアラビアの危険な友好関係。ロバート・ベア先生の著書。アメリカとサウジアラビアの関係は表と裏がある。国と国の関係も、人と人の関係も、複雑な時代なのかも。裏切り、裏切られ、気が休まらない時代です。 >> 続きを読む
2018/10/24 by 香菜子
人と猿との間の「ミッシング・リンク」に該当するのでは?と推測される霊長類の化石が発見されたことから始まります。発見された化石の霊長類についてだけでなく、動物の進化について詳細に述べており、化石からここまで解明できるのかと驚きです。巻頭には発見された化石のカラー写真が多数あり化石の見事であることが分かりましたが、逆に文中に挿絵・図が全くないのはマイナスかなと感じました。 >> 続きを読む
2013/06/02 by 6kawa
読んでいる途中ですが、読んでいるとさまざまなヒントが得られ、これまで別々だった思考が一つにつながっていくような気がします。一気に読むのは難しいので、少しずつ読んでいきたいです。科学哲学の本として格別難しい用語が多いわけでなく、比較的読みやすいのではないかと思います。科学哲学、科学論に関心がある人向けです。 >> 続きを読む
2019/07/13 by ジョハリ
【柴田裕之】(シバタヤスシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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