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キラキラピカピカしたファンタジーではないけど、どっしりした血肉を感じる、まさに歴史大河だった。アルスラーンとか昔のロードスとか、そういう感じ?何が起こってもおかしくない(都合の良いハッピーマニュアルはない)雰囲気に、いい意味で緊張して読めた。作内の恋愛事情も、こんな境遇のヒロイン…こんな性格の主人公…と、半信半疑でおってるうちに、こういう関係もあるんだなあと、ひどく唸らされた。面白かった!久しぶりに勘で手にしてアタリにあった!大満足な一冊。 >> 続きを読む
2017/10/28 by すしゆき
大きな目標があって、それを成し遂げられるかが、派手なことはなく描かれている。会話や登場人物のキャラで盛り上げたりすることは一切なくて、骨太な話。でもそこが魅力!登場人物たち一人一人がすごく平等に扱われているから、本筋、テーマに、読み手も真摯に取り組まざるを得ない。登場人物みんなの個性や魅力もたっぷりあるから、物足りなくも感じるけど、そこは彼らに愛着を感じて、想像する楽しみの余地が盛りだくさんだと思えば、むしろ本編は潔し!この作者さんを追いかけようと決めました! >> 続きを読む
2017/11/01 by すしゆき
色々な「最後の恋」をつづったアンソロジー。全体的には読んでいて感情が激しく揺り動かされるとかそういう類いの話はあまり無く、淡々として誰でも経験をしていそうな共感を持つ恋愛話が続く。その中でも印象に残ったのは、女性は見かけによらないなという感想を持った「海辺食堂の姉妹」、結末が予想の斜め上を行き唯一「???」となった「わたしは鏡」。「ヒトリシズカ」は切ない。感想はこんなところです。 >> 続きを読む
2016/05/31 by おにけん
【血の犠牲になった二人の若き王の選択は?】 あちこちで評判が良い作品なので図書館から借りてきてみました。 基本、ファンタジー作品と言えるのかもしれませんが(第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作品です)、別に魔法が出てきたりモンスターが出てきたりなんていうことはありません。 むしろ、歴史ロマン、政治的な物語と言った方が合っているのではないかと思います。 翠という国は代々『鳳穐(ほうしゅう)』一族と『旺廈(おうか)』一族が覇権を争っていました。 そもそもは一人の王が治めていたのですが、四代目の跡取りが双子の息子だったことから綻びが起こります。 二人のうちどちらが跡を継ぐのか? 一人は『鳳穐』を名乗り、もう一人は『旺廈』を名乗って、どちらかの一族が天下を取ると、すぐに他方が取り返すということが繰り返されてきました。 どちらかの一族が三代続いて世を治めることはなかったのです。 この物語の主人公は二人。 一人は現在、翠を治めている鳳穐の頭領の穭(ひづち)。 他方の旺廈の頭領である薫衣(くのえ)は幽閉されていました。 穭の頭の中には、「薫衣を殺して旺廈を根絶やしにしてしまえ」という声が響き続けるのですが、理性の声は違う道を選ばせます。 薫衣一人を殺したところで、代々続いた恩讐は消えはしない。 旺廈は次の頭目を立て、争いは続くだけだ。 このような争いを続けてきたために翠の国は発展しないのだ。 今や、外国の勢いも強まり、このままでは翠の国自体が滅んでしまう。 穭とて旺廈に対する恨みは骨髄に染みわたっており、旺廈を滅ぼしたいという強い気持ちに支配されそうにもなるのですが、それは翠の国の王が採るべき道ではないと考えるのです。 穭は、薫衣に対してこの理を説き、自分の妹の稲積(にお)を娶り婿入りして旺廈の名を捨てろと薫衣に迫ります。 そうすれば血は一つになると。 旺廈一族への攻撃もやめると誓うのです。 薫衣とて鳳穐一族に対する恨みは強く、そう簡単に穭の申し入れを受ける気持ちにはなれません。 ですが、最後には穭の言う事に理があると考えるようになり、その申し入れを受けたのです。 こうして穭と薫衣は義兄弟となるのですが、二人の選んだ道は大変厳しいものにならざるを得ませんでした。 旺廈の者に妹と結婚させるなどということは認められないという家臣は山ほどいますし、穭に敵対する者も出てきます。 薫衣も、命を助けてもらうために誇りを捨てて鳳穐に頭を下げたと、両方の一族から蔑まれます。 しかし、二人はこれが正しい道であり、時が経つに連れて争いはなくなると固く信じたのです。 物語はそんな決断をした二人が次々と起きる出来事に対峙していく様が描かれます。 このような跡取り争いの物語はよくあるのですが、そこに焦点を当てて一冊書いてしまったというのはなかなか無いのでは?と思いました。 読みやすい本でもあり、次々に起きる事件も興味をつなぎます。 良く書けている作品で評価が高いのも頷けるのですが、どういうわけか私の中では「もう一つ」という感覚がぬぐい切れませんでした。 どこがどう悪いとか嫌いということは無いのですが、何故なんでしょうねぇ、もう一つのめり込むことができなかったのです。 一点だけ、ここだけはイヤだったという点があります。 それは登場人物の名前です。 このレビューに出てきた名前でもお分かりの通り、普通に読めない名前ばっかりつけるんですよ(このレビューも漢字が書きにくかったこと)。 登場人物すべてそういう名前で、時々ルビが振られますが、少し読み進むと何て読むのか分からなくなってしまいました。 この辺りも、もしかしたら読書のリズムを崩したかもしれません。 雰囲気のある名前だとは思いますが、少なくない登場人物の名前全部がこの調子なので、それはあんまりじゃないですか?と言いたくなりました。 その点は、はっきり言ってムッとしちゃったなぁ。 読了時間メーター□□□ 普通(1~2日あれば読める) >> 続きを読む
2020/11/28 by ef177
大したインパクトがなく、心情の変化もない。推理小説っぽいところもあることはあるが、面白くない残念な印象です。トッカンの方をオススメしたい。 >> 続きを読む
2016/11/29 by がーでぶー
【沢村凛】(サワムラリン) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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