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恩田陸

著者情報
著者名:恩田陸
おんだりく
オンダリク
生年~没年:1964~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      夜のピクニック
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね! niwashi siois Sachupan kumpe
      • 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
        全校生徒が夜通し80キロを歩く、北高の伝統行事。
        言い方は悪いですが、最初から最後まで高校生が歩いているだけの本作品。なのに、なぜここまで心を鷲掴みにさせるのだろう。そして、読了後は主人公たちと同じような達成感と清々しさを感じました。
        いつの間にか彼らの青春と同化して、夢中になっていました。
        止まらなく、夜通し読み続け…私自身も完徹。ある意味作品に沿っている気もしますが、次の日に支障がでますのでおススメはしません…。

        この作品の主人公は、西脇融と甲田貴子の異母きょうだいです。
        彼らが異母きょうだいであることは、周りの人には知られていません。教師や、親戚ですら。融の父の浮気相手の子どもが貴子です。
        この家庭環境に、子ども同士は気になりながらも複雑な思いを抱いています。親のことなんだから話しかけたいと思いながら、きっかけがない。そこで貴子はこの「歩行祭」に願掛けをします。

        高校最後、イベントだからえいと勇気を出す、そんなシチュエーションがたまりません。
        友達同士の様々なエピソードも彼らの学生生活が垣間見えて、学生時代に戻ったかのような気分が味わえます。
        いいなあ、青春。いいなあ。私自身もなんだか思い出しましたよ、学際準備で夜遅くまで残っていたときの高揚感。

        最近ハマりの恩田陸さんの代表作を、こんな気分で読了できてうれしく思います。
        みんなの話の中だけで、顔は見えないけれど存在感抜群な安奈も見事でした。
        >> 続きを読む

        2020/09/19 by あすか

    • 他38人がレビュー登録、 137人が本棚登録しています
      六番目の小夜子
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • とある高校に数年前から受け継がれている
        「サヨコ」といういい伝え。
        3年に一人選ばれる「サヨコ」は誰にも気づかれずに
        一つのゲームをクリアしなくてはならない。
         
        「六番目のサヨコ」の年に
        同じ名前の美少女・津村沙世子が転校してきた事で
        ゲームが複雑になっていき、
        高校生ならではの好奇心や刹那的な勢いも手伝って
        どんどんサヨコの真実に近づいていく。
         
        ホラーだと思いながら覚悟して読み進めると
        青春ドラマに変わっていき、一息つく。
         
        その爽やかさに浸っていると
        急にサスペンス色が強くなり油断ができなくなる。
          
        そのメリハリによって却って、
        不思議な恐怖へと落とし入れられてしまう。
         
        学園祭での全員の朗読シーンは
        その場にいたかのような緊張感に押し潰されそうになった。
         
        最後まですべての秘密が回収されなかったので、
        いまだに「サヨコ」は謎が多いまま。
        伝説は続いたままである。
        >> 続きを読む

        2019/01/28 by NOSE

    • 他10人がレビュー登録、 46人が本棚登録しています
      夜のピクニック
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! masa920 kiki Booklover Sprinter
      • 前半パッとせず後半盛り返したとはいえ、評判ほどでは無かったかな。ネタが良さげなだけに惜しい。脇役の立ち回り方には満足。余談ですが、堕ろした子の親父は放置なのね。 >> 続きを読む

        2020/01/30 by hiro2

    • 他6人がレビュー登録、 36人が本棚登録しています
      Q&A
      Q&A
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • こういう話が自分は好きなんだなと思った。
        この作品は想像の余地が多く残されていて、非常に面白かった。

        ”何が起こったのか”原因追及する質問者と事件の関係者の答えで進んでいく前半と、事件にかかわる人周辺での問答で、事件をどう捉えるかを描く後半。心理描写などはなく、すべて会話形式。会話の端々から想像することしかできないのに、その情景は鮮明に浮かんでくる。

        徐々に立場が明らかになっていく回答者と質問者。断片的には明らかになるけれど最後まで分からない事件の原因。同じ事件の被害者でも、事件をどう捉えるかはその人の背景に依存する。何が引っ掛かりを生むか?それはその人にしかわからないし、言葉にするのはとても困難だ。人間みんな違っていて、他人のことなんか理解できないという事実をわからせてくれる。

        個人的には原因がわからないことよりも、最初の方に質問していた人たちが怖かった。なぜ調査するのか明らかにしないのに、目撃証言があっただけの人の調査までするという熱意はどこから来ていたのか?終盤の運転手は元調査員で、彼が語るようにただの実験が想定を超えて起きてしまっただけなのだろうか。

        読了後、この作品が2000年代初頭(2004)に出ていることに驚いた。
        もっと最近の話かと思った。
        >> 続きを読む

        2018/12/21 by tnp

    • 他5人がレビュー登録、 23人が本棚登録しています
      ドミノ
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 素直におもしろかった!続きが気になって気になってページをめくる手が止まらないとは、まさに。
        たった数時間の間に東京駅で起こる出来事に、27人と1匹が絡み合うドタバタなコメディ。こういうのをパニックコメディというのかな。
        はじめはそれぞれの一日を送っていたのが、だんだんと絡み合ってくる。絡まり方は浅くだったり深くだったりそれぞれだが、必ずどこかでつながっている。半分を過ぎたところから終盤への盛り上がり方に対して、エンディングがあっさりな感じもするが、人生のある一瞬に関わった人たちが、その関わりに気づいたり気づかなかったりして、それぞれの生活に戻っていく感じって、意外とあっさりなんだろうな、と思ったり。
        たくさんの登場人物にも頭がこんがらずについていけたのは、キャラクター設定がしっかりしているからかな。というか、キャラが濃すぎ。
        それにしても、恩田陸の頭の中はどうなっているのだろう。本当に素晴らしい作家さんだなと思う。
        歳をとるにつれて、つらい、暗い、悲しい小説を読むのがきつくなってきて、こうゆう誰も傷つかないお話はいいな(笑)
        >> 続きを読む

        2020/07/31 by URIKO

    • 他4人がレビュー登録、 47人が本棚登録しています
      ネバーランド
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね! niwashi
      • 体も心も大人に近づきつつもまだ親の保護下から抜けられない微妙な少年たちの触れ合いが描かれている。

        7日間という短い期間だが、他には誰もいない寮で、はじめはそこまで深く知り合っていなかった4人が、それぞれ心に抱えたいた悩みを少しずつさらけ出し語りながら、濃密な時間を過ごし、打ち解けていくところがなんだかよかった。

        皆、親(ほとんどが父親)の都合・問題に振り回され、傷ついていたり寂しかったり、トラウマを抱えていたりと、事情は違っていても、互いに理解し、尊重しながらわかり合っていく姿がちょっとうらやましかった。自分のことに対しては子供っぽく、短絡的な考えしかできなくても、人のことはものすごく客観的に、大人に対応するところが面白かった。

        自分にはそんなに濃密な時間を過ごした同性の友達はいなかったかも。それでも、もう一度あの頃に戻りたいと思わされる秀作。
        >> 続きを読む

        2020/01/19 by Sprinter

    • 他4人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      木洩れ日に泳ぐ魚(さかな)
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! Tsukiusagi
      • 好き嫌いに分かれる類いだと思うのだが、最後の一日というサスペンスを用意しておいてそれをあっさりと交わす。
        それが恩田さんらしいのだが。

        一応カップルの秘密だったり、父親の死の謎などがあるが、それがあまりのめり込ませない謎である。

        そもそもが予測のみの展開が多くて、はっきりしない結末。
        スッキリしたい人には向かない作品。
        >> 続きを読む

        2019/04/03 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      ユージニア
      カテゴリー:小説、物語
      2.6
      いいね! taiji Tukiwami
      • 突如青澤家を襲った帝銀事件にも似た大量毒殺事件。
        合計17名が死亡、
        現場には、ユージニアという言葉が出てくる一通の手紙が残されていた。

        事件は混迷を極め、捜査は遅々として進まなかった。
        しかし突如として一人の男の自殺にて事件は収束する。
        不眠と妄想に苛まれ、精神を病んだ男が自分が犯人だと遺書を残していたのだ。不明な点、不可解な点、納得出来ない点も多々あったものの、事件は一応の決着を見た。

        事件から数十年、見落とされていた事件の真実を小説『忘れられた祝祭』を元に人々が語り出す。

        読んでいて凄く惹きつけられていくのに何故か読書スピードが上がらない、犯人を知りたい、事件の真相を知りたいのに知りたくない。
        そんな感情を湧きあがらせる作品でした。
        しかし実際は本当の意味で犯人も真相も解らなかった・・・
        >> 続きを読む

        2019/05/04 by ヒデト

    • 他3人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      ドミノ
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • ドミノin上海を読んだ後だったので、1作目を久々に読了。

        28人の登場人物たちが東京駅及び、その周辺で様々に絡み合う。
        時にコメディであり、時にサスペンスある展開。

        多くが出るが混乱しないところは見事な書き分けだし、基本コミカルなので楽しく見られる。

        バイク便や子役などが実に破天荒だし、警察OBやテロリストたちも個性豊か。
        袋の中身が二転三転しての顛末も。

        ラストの別のドミノが倒れる結末は結局描かれなかったわけだが、そういうのを想像するのも楽しい終わり方。
        >> 続きを読む

        2020/06/15 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      月の裏側
      カテゴリー:小説、物語
      3.1
      いいね!
      • この話は荒筋を読んだ時や、本編読み終わった後も、映画の「ボディ・スナッチャー」に相当似ている。

        突然いなくなった3人の老女が、暫くして戻ってくる。
        でもその間の記憶はなく、どこか言動や様子がおかしい。
        まるで宇宙人にでも連れ去られたかのように。

        これを解決するため4人の男女が調査するが、次第に4人とも不思議な現象に飲み込まれていく。

        どう考えても恐怖でしかないのだが、どこか浮遊感のような感じが終始付きまとう。

        恩田さんらしい結末を委ねる方式も悪くない。
        >> 続きを読む

        2018/08/28 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      ネクロポリス
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! -key- sky niwashi

      • 日英両国の文化の影響を受け、英国風のパブがある一方で、提灯行列や百物語が開催される奇妙な島国、V.ファー。

        そこにある聖地アナザー・ヒルには、毎年「ヒガン」と呼ばれる時期に、死者たちが生者と見分けがつかない姿で帰還し、生者と交流するという。

        文化人類学を専攻する日本の大学院生ジュンイチロウは、「ヒガン」の見学のためにアナザー・ヒルを訪れたが、そこで彼が目の当たりにしたのは、鳥居からぶら下がる惨死体だった。

        この恩田陸の「ネクロポリス」(上・下巻)は、山口雅也の「生ける屍の死」同様、死人が甦る特殊な設定を取り入れた"異世界ミステリ"だ。

        この種の設定の場合、何でもありに陥らないよう謎解きゲームとしての厳格なルールがあらかじめ用意されているものだが、この作品の場合は「帰還した死者は嘘をつかない」とか「精霊は必ず人間の嘘を見破る」といった前提条件が示され、それらを犯人がどうやって、かいくぐっているかという謎が読者に提示されるのだ。

        日英混淆の風習の描写や、登場人物たちの愛すべき奇人変人ぶりも愉しく、相当なヴォリュームながら読んでいて飽きないんですね。

        本格ミステリ路線の作品としては、恩田陸の最高傑作ではないかと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/10/26 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      夢違
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 夢の映像を記録した「夢札」、それを解析する「夢判断」という職業。
        その職業に就いている主人公の浩章は、視界にありえない女性の姿を見つけます。
        十年以上前に死んだはずの、古藤結衣子。
        日本で初めて予知夢を見ていると認められた彼女と、各地の小学校で起こる謎の集団白昼夢。
        事件に関連性はあるのか。

        評価が難しい作品でした。
        ラストの清々しさを感じるほどのぶった切りは、皆さんどう思われたのでしょうか。普段なら「謎を明らかにし、きれいに作品を終えてほしい」派に属する私ですが、この作品に至っては…読了後も考えさせられています。
        夢判断ができるようになった影響で、夢と現実の境界線は世界的になくなりつつあるのか。古藤結衣子とのラブストーリーだったからあの場面で終わったのか。すべては浩章の夢札酔いなのか。
        どこまでが夢で、どこまでが現実か。恩田さんの筆力のすさまじさを感じました。読んでいるこっちが夢札酔いしそうでした。
        また古藤結衣子への感情は、浩章に奥さんがいて、家庭があってという設定もあり、複雑さが増していましたね。

        しかし、自分の夢まで解析されるって、怖いと思いませんか。誰も入ってこない自分だけのものが、他人から見れてしまうようになるなんて。寝ているときまでストレスを感じそうです…。

        dreamerさんのレビューのおかげで出会えた本です。
        ありがとうございましたm(__)m
        >> 続きを読む

        2020/11/01 by あすか

      • コメント 2件
    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      光の帝国 常野物語
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! hinataboko Tukiwami
      • いくつかの短編の物語がいつの間にか一つのつながりを持ち、最後にはなんかほわっとした気持ちで読み終わった。 >> 続きを読む

        2019/06/14 by うえしん

    • 他2人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      木曜組曲
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 四年前のある死をめぐって推理を戦わせる五人。舞台となるうぐいす館は、"耽美派女流作家の巨匠"重松時子が暮らしていた家だったが、彼女は死に、自殺として片付けられたのだった。

        彼女と縁のあった五人の女たちは年に一度、亡き女流作家を偲ぶため、うぐいす館へと集まってくるのだった。

        あれは果たして本当に自殺だったのか? 各人の記憶を頼りに四年前の真相を推理するという趣向は、アガサ・クリスティの「五匹の子豚」を、みんなが探偵役になって、それぞれの推理を披露するという趣向は、アントニイ・バークリーの「毒入りチョコレート事件」を思わせますね。

        これぞ本格ミステリといった趣向なのですが、読んでいて印象に残るのは、女たちが賑々しくスーパーへ買い出しに行ったり、深夜まで酒を飲み明かしたりといった、恩田陸らしい生活描写だ。

        結末は、芥川龍之介の「藪の中」を思わせないでもありません。"真相"は人の数だけあり、一つの出来事は常に複数の"真相"の総体であるという考え方ですが、明快なミステリを読みたいというミステリ好きの期待を裏切らない作品だと思う。


        >> 続きを読む

        2018/03/29 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      不連続の世界
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • 「月の裏側」に出ていた塚崎多聞が日本各地を巡り、そこで起きる謎に向き合っていくトラベルミステリ。

        福岡の柳川も魅力的だったが、こちらは奈良や尾道、鳥取砂丘などが主な舞台。

        ミステリというが、それ以上に描写されているのは風景を繊細に切り取る恩田さんの筆致だ。
        そういう見方をするのかという独特の文体が面白い。

        ラストに来る「夜明けのガスパール」は他の4つとは違い、多聞自身に焦点が当たるミステリ。
        良き友人に囲まれている多聞が羨ましく感じる。
        >> 続きを読む

        2018/12/17 by オーウェン

    • 他2人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      Puzzle 推理小説
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!

      • かつては石炭で栄えたが、今は無人島と化している廃墟の町。

        そこで三つの死体が発見される。それぞれの死因は、餓死、墜落死、感電死。
        さらに、死体からは奇妙なコピーが何枚かみつかった。

        「さまよえるオランダ人」の伝説を説明したもの、映画「2001年宇宙の旅」製作発表の古い記事、元号制定に関する新聞記事、はたまた料理ブックの文章や、地図の作り方など。

        他殺か事故かも不明の死体たちと、奇妙な手掛かりたち。
        いったい、ここで何があったのか?

        この難問に挑むのは、同じ恩田陸の「象と耳鳴り」にも登場した関根多佳雄の長男で、検事の関根春。
        父親譲りの好奇心と想像力で、廃墟に転がるパズルならぬパズルを組み立てていく。

        パズルだから断片があるのではなく、断片が転がっているから全体像を組み立ててみずにいられない-----。

        実はこれは、「象と耳鳴り」や「木曜組曲」にも共通して流れている考え方ですが、そもそも恩田陸の最初の長篇小説「六番目の小夜子」に出てくる「サヨコ」のゲームにしてからが、同じ原理で成り立つゲームであったとも考えられますね。

        >> 続きを読む

        2018/06/18 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      チョコレートコスモス
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 「ガラスの仮面」の北島マヤを思い出す。

        演劇を始めたばかりの佐々木飛鳥は、自分の天才的な才能を全く自覚していない。

        自意識や野心というものが全くない。
        ただ舞台の奥にあるものを見てみたいだけ。

        特になんの才能ももっていない私だが、飛鳥の演技(演出)にワクワクどきどき。

        演劇界の裏?中?の様子も興味深かった。 

        あっという間に読めた。 

        面白かった。
        >> 続きを読む

        2013/01/15 by バカボン

      • コメント 3件
    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      ネクロポリス
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • アナザーヒルに迷いこんでしまう感覚におそわれるが、お客さんをこわいとは思わせない。亡くなった私の母は私に何かを伝えにくるだろうか?と妄想しながら読みすすめていた。死者になった身近な人を思い出させてくれる物語。映画化するなら主役はフクシソウタさんかな。 >> 続きを読む

        2017/11/13 by nya

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      三月は深き紅の淵を
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 「三月は深き紅の淵を」を、不思議な気持ちで読了しました。最初から最後まで作者に翻弄されたかのような感覚です。
        会社の若手社員が会長の別宅に招待され、そこで本好きの人たちから聞かされたのは、「三月は深き紅の淵を」という稀覯本。たった一人にだけ、たった一晩だけ貸し出すことが許された本とは、どのようなものなのか。それが第一章の内容です。第一章、第二章、第三章…と進むにつれ明らかになるのが普通のストーリーですが、「三月は深き紅の淵を」とは何なのだ、という疑問に全く答えてくれません。それどころか、様々な形に変化していくややこしさ。もやもやするようで好奇心が刺激される、本好きにはたまらない構造となっています。好きです。

        複雑さを感じたのは、外側からの「三月は深き紅の淵を」四部作と、作中の四部作が異なっている点です。
        第一章 待っている人々
        第二章 出雲夜想曲
        第三章 虹と雲と鳥と
        第四章 回転木馬

        第一部 黒と茶の幻想
        第二部 冬の湖
        第三部 アイネ・クライネ・ナハトムジーク
        第四部 鳩笛

        第一章で作品の存在を否定しておきながら、第二章では実際に存在しているものとして書かれています。また第四章のキャラクターはシリーズ化していますし、作中書き始めた「黒と茶の幻想」は恩田さんの作品リストにあります。ややこしい!
        個人的には第三章の異母姉妹の話が好きでした。手探りで進んでいき、明らかになった真相が哀しくも美しさを感じました。

        さて。理瀬に会いに、「麦の海に沈む果実」を入手してこようと思います。
        dreamerさんのおかげで今後の楽しみができました。ご紹介ありがとうございました!
        >> 続きを読む

        2020/10/19 by あすか

    • 他1人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      きのうの世界
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 3つの塔がある町で殺人事件が起きるのだが、やがてその町は浮島であって、最後はその殺人事件の被害者自身の章で、よくよく言うとよくわからない内容。サスペンスとかミステリーとかそういうのではなくて、よくわからないという内容。よく最後まで読めたと思う。 >> 続きを読む

        2019/05/29 by 和田久生

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています

【恩田陸】(オンダリク) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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