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J・T・ブラナンの「神の起源」(上・下巻)は、超常現象や陰謀論に関わる題材を、ぎっしりと詰め込んだ、怪しさに満ちた冒険活劇だ。NASAの調査チームが、南極大陸で、凍結した男の遺体を発見した。その防寒着には、高度な技術で作られた、複雑な繊維が用いられていた。だが、遺体が埋もれていたのは、四万年前の地層。その頃に、こんな繊維を作る技術が存在したのか-----?だが、その発見は闇に葬られ、調査チームも全員がヘリの事故に見せかけて謀殺された-----。 科学者のリンを除いて。九死に一生を得た彼女は、かつての夫に連絡を取る。だが、強大な権力を誇る秘密組織が、彼女の行方を追っていた-----。高度な技術の産物を身にまとった、四万年前の死体。J・P・ホーガンの「星を継ぐもの」を連想させる。だが、その後の展開は全く異なる。この作品は、主人公たちが、次から次へと絶対絶命の危機に遭遇し、絶望的な状況を切り抜ける様子を描いた冒険活劇なのだ。その背景は、疑似科学から陰謀論までを、総動員して組み立てられている。ナスカの地上絵にアトランティス大陸、さらには古代宇宙飛行士説。ロズウェル事件にエリア51、さらには欧米の有力者たちが集まるビルダーバーグ会議の裏の顔が語られる。極めてスピーディーに展開し、次々に山場が押し寄せるエンタメ作品だ。ただし、どんな絶望的な状況でも、主人公たちが道を切り開けるようにするためか、敵側がかなり考えの足りない失敗を繰り返すのは、いただけない。世に知られずに、巨大な陰謀を進めてきたにしては、随分と脇が甘く、物語の説得力を損ねてしまっていると思う。 >> 続きを読む
2020/04/29 by dreamer
起きたら全て忘れているなんて悪夢な設定。作者はこのラストを書きたくて長々この繰り返しを描いたのかな。ただ、長すぎるよ、真実はこうかなって、何通りも考えた中にオチがあったじゃんか!もう少し短くて読者に真実推理をさせる時間を与えない方がいいと思った。 >> 続きを読む
2015/11/27 by 紫指導官
【棚橋志行】(タナハシシコウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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