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貫井徳郎

著者情報
著者名:貫井徳郎
ぬくいとくろう
ヌクイトクロウ
生年~没年:1968~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      慟哭
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
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      • 連続幼女誘拐殺人事件を追う警視庁捜査一課長と、新興宗教、悪魔崇拝、親娘・夫婦・家族関係が絡み合って最後の最後に驚かされる切ない推理小説。
        時間軸をズラした語りが大きな衝撃を創造している。
        少し「イニシエーション・ラブ」を思い起こさせる構成。
        >> 続きを読む

        2017/09/28 by aka1965

    • 他9人がレビュー登録、 34人が本棚登録しています
      プリズム
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!

      • 小学校教諭の山浦美津子が、アパートの自室で殺された。
        胃の中からは睡眠薬が検出され、頭にはアンティークの置時計で殴られた跡があった。

        だが、状況は一筋縄ではいかなかった。
        部屋には、同僚の男性教諭から送られた箱入りのチョコレートがあり、それに睡眠薬が混入されていたのだ。

        さらに窓がガラス切りで切り取られており、侵入者が入り込んだ可能性もあった。
        また、被害者の無邪気すぎる性格は、同僚や友人の間に、さまざまな軋轢をも生んでいた-------。

        この貫井徳郎の「プリズム」は、ミステリ好きなら誰しもがわかるように、アントニー・バークリーの名作「毒入りチョコレート事件」にオマージュを捧げ、この作品に敢然と挑んだ作品なんですね。

        すなわち、意外な結末で読者にカタルシスを与えることが眼目の作品ではなく、何通りもの結末を開示していくことが狙いの作品だと思う。

        小学校の教え子から始まり、同僚の教師、元恋人、父兄といった具合に、次々とそれぞれが連関するように、推論を構築していくんですね。
        それも、アントニー・バークリーの六通りを上回る十通りも。

        そして、最後に衝撃的な推論が用意されてはいるものの、果たしてそれが真実かどうかは断定できない。

        この作品は、我々ミステリ好きの読者の参加を誘う、企みと実験精神に満ちた貫井徳郎の挑戦作なんですね。

        >> 続きを読む

        2018/05/15 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      乱反射
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね!

      • 「慟哭」でお気に入りの作家のひとりになった貫井徳郎の「乱反射」を読了。

        この作品は、直木賞を逃したものの、第63回日本推理作家協会賞を受賞した、骨太の社会派エンターテインメント小説の傑作だと思う。

        強風の夜、倒れた街路樹の下敷きになり、幼児が死んだ。
        事故はなぜ起きたのか?

        受け入れを拒んだ救急外来、放置された自動車。
        犬の糞を拾わぬ尊大な老人、主婦の気まぐれな市民運動、事なかれ主義のお役所仕事-------。

        死亡した幼児の父である新聞記者が、ひとり真相を訪ね歩く。
        そして、彼が辿り着いたのは、人々のエゴの"乱反射"が幾重にも重なり合った、理不尽な現実だった-------。

        嫌な話の前半、考えさせられる後半という構成が実に素晴らしく、我々自身が、いつでも殺人者になり得るかもしれないというリアルさが満載なんですね。

        我々が生きるこの世界そのものの実相を、リアルに奥深く描いた、まさに現実感あふれる傑作だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/05/21 by dreamer

    • 他3人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      神のふたつの貌
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • 牧師の息子として教会で暮らす早乙女輝。
        その教会にヤクザに追われているという朝倉を匿う。
        次第に朝倉は家族にも馴染んでいき、輝の母親とも関係を持つように。

        貫井さんだし、キリスト教の原罪の話という事で、ハッピーエンドになるわけもないことは予想がつく。

        その中で神の声を聞きたいと願うあまり、信仰に反するものには容赦なくという、ある意味サイコキラーの物語でもある。

        全部で3章仕立てであり、1,2章は普通だと思っていたが、3章のある文で様相がガラッと変わる。
        実は仕掛けがあり、それを意識しないまま読んでいるから、すっかり騙される。
        2度見してみると、詳細がよりチェック出来るかも。
        >> 続きを読む

        2018/07/06 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      灰色の虹
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね! oasamaru
      • 殺される人たちの価値観や日常生活などがしっかりと描写されていて読み応えのある小説でした。江木雅史以外に一連の殺人事件に関わっている人物が存在するという展開とその人物については予想ができましたが、江木がああいう形で亡くなっていたというのは衝撃的でした。最後に“PAST0 2002”を配置する構成も秀逸でした。 >> 続きを読む

        2018/05/31 by yano

    • 他2人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      愚行録
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • プリズムに似た進行。筆者にとっては真実よりも、人物がどのような人間であるかを書き尽くすことのほうが大事なことのように感じたりする。夏原さんのような女性って小説ではよく見る(白夜行の雪穂とか)気がするが、実際に女子校などにはいたりするんだろうか。完璧な人間って怖い。 >> 続きを読む

        2018/05/15 by aki

    • 他2人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      北天の馬たち
      カテゴリー:小説、物語
      2.0
      いいね!
      • 毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務所を開いた。スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、探偵仕事を手伝わせてもらうことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱きはじめる。

        読み方が悪いのか、貫井徳郎が新しい何かに挑戦し失敗したのか。ちーとも面白くなかった。
        なぜ、あの喫茶店の2階でなければならなかったのか。
        なぜ、探偵業のふたりは謎めかしく、かっこいいのか。
        こういった問いに、「そういった設定だから」って言ってしまえばそれまででしょう。
        そういうのがお好きな読者にはたまらんだろうが、『乱反射』『慟哭』など、傑作を背中に背負っておられる貫井御大がだらしなさすぎ。
        貫井作品で読書が面白くなかった経験がなかった僕には、カルチャーショックだったくらい。

        みなさん、本作は読まずにいいと思います。
        >> 続きを読む

        2014/08/08 by 課長代理

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      修羅の終わり
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • はじめからずっと暴力の気配が見え隠れし続ける恐ろしい小説だった。シンプルにいうと国家権力怖い… >> 続きを読む

        2018/06/11 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      光と影の誘惑
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 後味の悪さや消化不良は若干残るものの、貫井徳郎らしい叙述をふんだんに織り込んだ作品集。無理だろうけど映像化を見てみたいなぁ。
        ラストの小説みたいなオチは結構好き。
        >> 続きを読む

        2018/05/27 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      悪党たちは千里を走る
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 貫井徳郎の作品は本格派ミステリーとか奇抜な仕掛けやトリックがあったりというイメージが強い。そういう意味では「異色作」であることは間違いない。とにかくポップだ。ストーリーは軽快に進む。ユーモアとシニカルが入り乱れて痛快だ。


        真面目に生きることが嫌になった三人、として冴えない詐欺師と頭の弱い相棒が美人詐欺師とひょんなことからつるみ出し「人道的かつ絶対安全な」誘拐を企てるが、自ら狂言誘拐を持ちかける少年が加わり事態は急展開?


        登場人物に愛着が沸く。ワイズクラックを連発する高杉とアイロニー連発の美女・菜摘子。盲目的にアニキ高杉についていく相棒や、頭脳明晰な渋井少年や渋井夫妻。


        久しぶりに一気読みできるスピード感のある本だった。力が抜けていてただ単純に「面白い」。ドタバタコメディ誘拐劇、いかがですか?

        >> 続きを読む

        2016/09/06 by hibiki

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      悪党たちは千里を走る
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 人質公認で誘拐計画をあたためていたところ、その人質が先に誘拐され、代わりにその親を脅迫するよう持ちかけられるという新しい展開と、高杉、園部の憎めないキャラクターに引き込まれた。あと妙にませくれた賢い人質である巧もどこか愛らしい。もとは子供の考えた誘拐なのに計画がしっかりしすぎていると思うのは私が世間知らずだからなんだろうか?子どものころ読んでみたかった。 >> 続きを読む

        2018/05/11 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      後悔と真実の色
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • ある刑事の人生が激変していく様はさすがに非現実的だと思ったけれど、それは逆に他の進行が作り込まれていて真に迫ったものだったからだろう。男の嫉妬も怖いものだな。仕事しかない人間から仕事を奪うなんて嫉妬の発露という観点からすると最強の仕打ちじゃないかと思う。

        週刊誌の一件はまぁ、気をつけなさいよという感じもする…がそれだけ追い詰められていたということか。もろいものだ。
        >> 続きを読む

        2018/05/26 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      失踪症候群
      カテゴリー:小説、物語
      2.5
      いいね!
      • 匿名化する若者たち、と聞いてさほど違和感はないが、書かれたのは1995年。ただ庇護してくれる家族であれば縁を断ち切るように逃げても構わないというのがまた甘えの極致のような気もする。
        倉持のキャラが憎めなくてかわいいなぁ。
        >> 続きを読む

        2018/06/02 by aki

    • 他1人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      天使の屍
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 自殺と断定された息子の死に納得がいかず、自ら調査に乗り出す父親
        調査の途中で第二の事件が!という物語
        中学二年生という思春期の難しい年頃の心理をミステリーとして仕上げた作品
        閉ざされた領域と論理

        父親が息子と係わりのあった同級生たちの話を聞くことにより真相に近づいていくんだけどこの投げっぱなしの登場人物・・・・は???
        回収されず残念・・・・・ってのがあって
        ほんのちょっと消化不良です

        貫井氏の作品は未成年の加害者、被害者が多いように感じます
        そして、限定的な世界観
        なんかやるせない・・・・・・
        だけど、好きなんですよね
        貫井作品

        この作品は
        んー
        生意気ですが
        及第点って感じでしょうか・・・・・
        http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-298.html
        >> 続きを読む

        2013/07/22 by momokeita

      • コメント 6件
    • 5人が本棚登録しています
      鬼流殺生祭
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 血が近いからこそどうしようもなく憎いという気持ちはなんとなくわかる。
        それとは違う話で事件の直接的な動機が理解できないのは家や血の考えが分からないからか、単に時代が違うからなのか。結局人の悩みや苦悩なんて本人にしか分からないということなんだろう。 >> 続きを読む

        2018/05/13 by aki

    • 5人が本棚登録しています
      明日(あした)の空
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • PART1と2がどういう風に繋がるのかと考えながら読んでたら最後の最後で、この人があの人でって。視点が変わると物事の真実が見やすくなる、そんなお話。(10.07.24読了) >> 続きを読む

        2015/08/24 by のこ☆

    • 4人が本棚登録しています
      崩れる 結婚にまつわる八つの風景
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね! ooitee
      • 貫井さんの本って人間の業だったり、ダークな部分をこれでもかと前面に押し出してくるキャラが多い。

        そんなキャラは短編でもそうで、結婚に対するあれやこれやの8篇のエピソードが込められている。

        とことんブラックなものから、ラストにハッとさせるもの。
        全部暗い話だと思っていたが、意外な着地点のものもありで、非常にバラエティに富んでいる。

        最後には自身の解説もありで、貫井節の原点が収められている。
        >> 続きを読む

        2018/05/19 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      迷宮遡行
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • この作品は以前に発表された長編『烙印』を全面改良して、新たなタイトル、語り口で新作として出版されたものだそうです
        『烙印』からハードボイルド色を抑え目にし、若干のユーモアを交えた新たなる物語ということ

        失踪した妻を微かな手がかりを伝って追い続け最後に想像さえもしなかった妻の正体を・・・・・・というお話

        行き着いた場所、人物から一つの小さなヒントを授かり、また次の場所、人物にたどり着く

        宝探しのようなワクワク感を持たせてくれる作品なんだけど

        んーーーーー

        個人的意見としては

        「貫井作品にユーモアはいらない」

        ユーモアを着せられちゃった感を感じるんだなー

        主人公の兄貴が警視庁のやり手刑事だという設定も・・・意味あるかなーて感じ

        ハードボイルドタッチだという『烙印』は未読なので

        逆に興味をそそる

        機会があれば

        読んでみたいと思います
        >> 続きを読む

        2015/02/03 by momokeita

      • コメント 1件
    • 3人が本棚登録しています
      ミハスの落日
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • カイロの残照、結末の意外性は中々のもの。全短編を通して感じたのは、結局色恋って当事者にしか分からない奥深さがあるってことでしょうか。くわばらくわばら。

        本編から離れますが、あとがきから作者のかわいらしく憎めない人柄が感じられるので読んでみることをおすすめします。
        >> 続きを読む

        2018/05/02 by aki

    • 1人が本棚登録しています
      灰色の虹
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! syuna
      • 冤罪をテーマにした物語だ。気弱で内気なタイプの男が殺人者として逮捕され、過酷な取調べに負けて自白してしまい裁判で無実を訴えても状況を覆すことが出来ず刑が確定する。昨日まで平凡な一市民だった人間が刑事事件の犯人として逮捕、起訴されるとどうなるか。世間はその家族までも容赦しない。例え冤罪と訴えても誰も聞く耳を持たない。大勢の人の人生が滅茶苦茶になる。このあたりの残酷さを作者は徹底的に描く。壊れた人生、壊れた家族。やがて主人公は決意を胸にただ一人の味方である母の元から姿を消す。そして刑事、弁護士、裁判官が事故や事件に合って死んでいく。一本の線で繫がることに気付いた一人の刑事。その彼も恋人をわずかな金を取る目的のために襲った男達に殺された過去を持っていた。復讐は是か非か。ラストの意外性はミステリーとしては弱い。つまりミステリー要素のある犯罪小説と云うところだろう。 >> 続きを読む

        2013/08/16 by moonIihght

      • コメント 4件
    • 6人が本棚登録しています

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