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西村賢太

著者情報
著者名:西村賢太
にしむらけんた
ニシムラケンタ
生年~没年:1967~

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このランキングは1日1回更新されます。
      苦役列車
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
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      • 再読。
        第144回芥川賞受賞作。
        主人公の北町貫多が織りなす小説は、著者が公言しているうえ読めば一発でわかるのだが西村賢太本人を投影している私小説である。
        「苦役列車」は、日雇い仕事をしている貫多が同僚の日下部と親しくなることころから物語が展開する。
        日雇い仕事の単調さなども描写されているが、花村萬月「鬱」の描写には遠く及ばない。
        貫多の精神の捻くれ具合は尋常ではなく、金を貸してもらった恩のある日下部とその彼女に居酒屋で絡むシーンなどは無茶苦茶である。
        「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」でも貫多は編集者に難癖をつけており、貫多が西村本人と思うと周りの編集者は大変だろうなと同情してしまう。
        西村賢太はエッセイや日記も何冊か発行しているが、カラッとした筆致で面白く読める(何月何日に風俗に行った、ということまで事細かく記しているのは如何なものかと思うが)。
        僕が読んでいる小説は本格ミステリと純文学がほとんどだが、正直ジャンルとしては本格ミステリの方が純文学より面白いと思っている。
        ただ本格ミステリばかり読んでいると飽きるというか「謎の提出→その解明」という形式がないと小説を面白がれない自分が狭量な気がして、純文学も読んでいるという感じである(なのでミステリしか読まないという人の気持ちは割と理解できるのだが、純文学しか読まないという人に関しては正直「もったいないな」と感じてしまう)。
        本当はSFやホラーや歴史小説やラノベも読まなければいけないと思っているのだが、とてもそこまでのキャパシティがない。
        困ったものである。
        >> 続きを読む

        2020/05/18 by tygkun

      • コメント 2件
    • 他5人がレビュー登録、 18人が本棚登録しています
      苦役列車
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 第144回芥川賞受賞作品。
        11歳のときに性犯罪加害者の倅となった故に街を追われ、勉強にもついていけず人間関係を構築できないまま高校に行かなかった主人公はやむを得ず港湾荷役の日雇人夫の職につく。仕事に行ったり行かなかったりの生活が続くが同い年の専門学校生と仲良くなって毎日仕事に出かけるようになるが…。主人公の怠惰で欲情的な性質のなかでもがいている姿を詳細に描いている。 >> 続きを読む

        2017/06/04 by konil

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      暗渠の宿
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
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      • こちらも既に読み終わってしばらく経っているので備忘録。

        男ってバカね~。と思うところ、男性は必死に隠すものだと思うのだが、(そしてバレバレだったりするのだけど、)
        この小説の中で、その思考回路が赤裸々に文字化されており
        さらに理屈っぽくなく無駄に精神論をこねくり回すこともなく、さらりとした文章になっているあたり、この作家の力を強く感じるところ。

        作家自身の不器用ながら真っ直ぐな性格が、そのまま文章になっているような気がして、好きなんですよね。

        男って、どうしてこうなのかしら?と思う女性に、一読をおすすめしたい。
        >> 続きを読む

        2019/12/29 by 寺嶋文

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      寒灯
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
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      • 苦役列車の続編。あれから立派な(?)小説家となった貫多は人間としてはやはり...。ただ思ったのは時代がもう少し早ければ適応したのかなとも思った。いやコレ?半分ノンフィクションなんでしょう?
        >> 続きを読む

        2018/07/30 by motti

    • 1人が本棚登録しています
      小銭をかぞえる
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 金欠、妄想、愛憎、暴力。救いようもない最底辺男の壮絶な魂の彷徨は、悲惨を通り越し爆笑を誘う。

        とは書かれていますが

        うーん。・・・笑えねぇ。
        自分もある程度の悲惨さ、あるいは残酷描写等がある一定の閾値を超えると
        笑いに転化される方なのですが・・・。

        この作品では、到底無理。

        いつものごとく、金の無心をしにいく場面があるのですが
        その時の心理状態、行動を含め
        自身のプライドを宥めるためにカップ酒をあおり
        ほとんど、交流の途絶えた友人の職場に会いに行く。

        正直、友人の方に感情移入してしまうというのか。
        実際に職場に来られたら、たまらねぇな。というの率直な感想です。

        これも、またいつものごとく
        同棲相手とのケンカの部分も
        激昂して、暴力もしくは罵詈雑言を吐き散らし
        怒りがおさまったあとで、懐柔に走るのも
        これもまた変わりません。

        著者自ら、子供を望まない理由を語りますが
        いがらし みきお画 山上 たつひこ原作の『羊の木』で登場していた、“不幸のDNA”の話を思い出してしまいました。
        >> 続きを読む

        2014/08/29 by きみやす

      • コメント 4件
    • 1人が本棚登録しています

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