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イラストと解説が交互に入る構成。ゆるいイラストと内容ながら、ビビッとくるものもあった。「結果と過程」ってのが特に良かった。受験生とか社会人になる前とかなってすぐって、「過程はどうでもいい結果が大事、結果しか評価されない」って人から言われまくると思う。そういう人に読んで欲しいと思った。擬人化されたおサルさんが神様にお願いする。「おなかいっぱいバナナが食べたい」→一瞬でおなかがバナナでふくれる。 →「そういうことじゃなくって」擬人化されたカエル君が神様にお願いする。「あこがれのケロ子ちゃんと一生を添いとげたい」→一瞬でよぼよぼになったカエル君とケロ子ちゃんになる →「そうじゃなくって」 >> 続きを読む
2016/09/13 by W_W
四つ星ながら、読み終えるのに時間が掛かった本。暮らしの手帖に、2007年1月から2011年5月まで連載された「考えの整とん」に加筆されたもの。物事の気になる、引っ掛かるものごとにゆっくりと核心にせまる。走っていくのではなく、散歩しながら、ゆらゆらと考える。そんな、究極の贅沢な様な本です。最後に読んだ「一敗は三人になりました」では、情報についての考察を。すごく気になるところがあるので長文ですが、そのまま写すと 「人と人とのコミュニケーションにおいて、伝える内容は、簡単で分かりやすい方がいいかというと、あながちそうとも言えないのではないかと私は思っている。もちろん、ひとりよがりの小難しいだけの文章ではコミュニケーションが取れないのは当然であるが、最近の何でも分かりやすく伝える、教えることを良しとする傾向は、人間に本来備わっている「推測する力」、「想像する力」、「創造する力」を考慮に入れない方向性で、それが却って教育や放送文化などを貧相なものにしているのではないかと案じている。 私たちが生きていく過程で必要なのは、すぐに分かりやすい形に加工されている情報を摂取し、頭を太らすことでなく、情報という形になっていない情報を、どのくらい自分の力で噛み砕き、吸収していくかということなのである。それは、うまく世の中を渡れる知識を手っ取り早く獲得することとは一線を画しいかに自分が人間として、生き生きした時間を開拓するかということにつながっているのである。」今、短歌をかじり初めていますが、たった31文字の中で表せることは限られていますが、その奥に秘められた思いが滲みでるような、そして読み手に想像の余地を残すなんて、まさに、この佐藤雅彦さんが云おうとしていることと同じ。多くの情報の中から、取捨選択。日常の生活において何事にも、自分の力で噛み砕き、吸収していくのか、大切なことですな。、まさに、「考えの整頓」のヒントを与えてくれる本でおます。 >> 続きを読む
2017/08/30 by ごまめ
プップウ~もぐらバスです。これだけでも、もう十分、この本の雰囲気が伝わってくる。こんな世界があってもいいよなあ~。時間の流れ方とか、みんなでいっしょにみたいな、昔はどこにでもあったものがここにある。流石、ピタゴラコンピだ。 >> 続きを読む
2014/08/22 by けんとまん
やられた^^; 脱帽^^; こりゃいいや^^; この延長線上にピタゴラがあるんやなあ~。こういう感覚があって、面白いと思える間は、まだまだ感性は曇ってないなと思う。 >> 続きを読む
2014/08/11 by けんとまん
中学、高校で、教科書に載った小説を著者が編集したもの。教科書というと、感想を述べよ、このとき主人公は何を感じたのかとか、先生の問いや、試験の問題を意識してしまう・・・・。その小説、そのものを味わうなんて、二の次。すべて短編だが、全集にしか収録されていないものも多く、教科書でしか出会う機会のない作品も多い。今の、中学、高校の国語の教科書、私達でも手に入れることはできるのでしょうか。一度、学生気分で、読んでみたいものですな。 >> 続きを読む
2016/05/18 by ごまめ
中の様子はX線だった。切断かと思っていたので少しがっかり。あかあおえんぴつの継ぎ目は面白かった。 >> 続きを読む
2019/01/25 by tomolib
毎月新聞」、毎日新聞の夕刊に月一回の割で掲載。1998年から2002年の毎月、日本一小さな全国紙として、佐藤雅彦さんが、御自身の出来事と想いを書かれている。3コマまんがの「ケロパキ」もあり、2003年以降は単行本でもあり、追いついて買わなければ、そして、朝日から毎日に新聞変えようかと、それぐらい、次が読みたくなる本。でも、実は、この新聞、この本に掲載されている、47話(2002年9月18日(水))で終わっている。ホットするような、そして淋しい想い。ちょうど、昨日、仕事で津山へ、その高速バスの中で完読。第22号の「情報の力関係」はズバリ、売場でのPOPに通じるし、第31号の「これを~とする」は、信じるものこそ救われる、これをすべてとする、これをBESTとする。信じる者が儲けになると、今日一日の仕事に通じる。でも、経済的に、論理的に、述べていると思うと、第34章の「真夏の葬儀」では、感情的に、情けの部分に訴えるられる。バスの中なのに、不覚にも目頭が熱くなる。・・かっこ悪い。なんという文章の力、文章の情報・・・とても恐ろしい。この、4年に亘る、47号のミニ新聞がすべて掲載。毎日新聞の購読者には、既にご承知にの感動かも知れませんが初めての出逢いした私には、最高の喜び。一気に読むというのでは無く、何度も本を閉じる。それを、車中で何度となく繰り返す。今から、思うと一番感動した時の、私の本の読み方か。昨日まで気づかない「日常のクラクラ構造」は、クスリの笑い。今、日頃感じている、よき刺激であり、よきお手本となる一冊。この本の出逢いが、私にとっての、クラクラ感覚でおます。早速、大阪着後、梅田のヒルトンの上の、JUNKUDOで、佐藤雅彦さんの「プチ哲学」、買いましたでぇ。 >> 続きを読む
2013/05/19 by ごまめ
夏の日の想い出。少年たちの遊び・仲間・冒険などが、とてもいい空気の中で進んでいく。やはり、こういう時は海なんだろうな。山とか川では、こうはいかない。昔、自分が子供だった頃のことを、ありありと思い出した。自分の場合は、田んぼと川だったのだが、今思い出しても、いい想い出が多い。短編集ではあるが、どれから読んでもいい味わい。続けて読んでも味がある。 >> 続きを読む
2014/08/10 by けんとまん
対話形式で読みやすい。庶民感覚の延長から会話が展開されていくので難しい話になっていっても読み辛くない。挿入されるイラストも絶妙なゆるさ。ばざーるでござーるの人の絵。文庫版の追加分がとてもよかった。経済が発展して田舎にもコンビニやチェーン店が進出する「均一化」ってほんとにいいことなの?という話。古き良き個人商店が閉店するのを惜しむくせに買い物は大手デパート、のどかな風景を懐かしむくせに住むのは都会でしょ、という指摘。江戸時代とかの限られた経済の中では生きていける人間の数が決まってしまうから人間さえ「間引き」した。→そういう経済の発展によって克服した厳しさや飢えへの不安って簡単に忘れちゃって、自然への郷愁ばかり意識しちゃう。ほんとそうだなーと思う。また、この本の消費税の話が面白かったとレビューしてる人がちらほらいた。他の税と比べて消費税の方が公平感があると。お金持ち2人の対談で、所得税がっぽりとられてるからってのはあると思う。消費増税は庶民にとっては一方的な増税のイメージで、他の税を下げる代わりに消費税って発想が無いから面白いと感じる人が多いんだと思う。「直間比率」って言葉が出回る前の対談だし。 >> 続きを読む
2016/09/09 by W_W
とにかく面白い。ワクワク感満載^^人間の脳とは、なんて不思議なものだろうかと思う。二次元の点と線・空間から、動きを想像・創造してしまうこと、そして、いったん、それができると、それに囚われてしまう傾向が強いこと。この本をパラパラめくりながらも、その囚われから逃れることができないことを実感できる。まるで、科学の実験室にいるようだ。この続きがあると、とても楽しいだろうな。そして、知的刺激をいっぱいいただけそうだ。 >> 続きを読む
飽きない。10年以上前の本なのに、全然、古さも感じないし、このあと読み直しても、新たな発見があるだろうな。と言うことは、きっと、根本に至るところを突いているからだと思う。確かに、毎日・毎週でもなく、毎月というあたりの間隔が、一番馴染むように思う。また、復刊してくれないだろうか。 >> 続きを読む
この本は、毎日新聞紙上で二年間連載された、「やまだ眼」と山田一成(お笑いコンビ、いつもここから)のネタ帳からの構成したもの。山田一成の言葉に、佐藤雅彦が、その奥にある心の真実を分りやすく、まさに解説をおこなっている。落語も笑いも、解説は不必要である。おもしろければそれで良い。でも、佐藤氏の解説には、私たちが気づかない心の心理の奥底を覗かしてくれる。P18とP19を・・・・・・・・。本来良いのかしらと思いながら、この本の、構成スタイルを理解して頂きたいので、あえて全文、掲載します。組み立て式家具の予備ネジ。どうせ使わないだろうけど何か捨てられない。(山田一成)解説ちょっと考えれば、今後使うことがないのは明白なのに、なぜ人は捨てられないのだろう。単に、もったいない、というのとそれは違う。基本的にモノを捨てるのは大抵の人は悪い事と思っている。だから「捨てる」という行為には覚悟が必要なのだ。つまり自分の判断でそのモノを世の中から抹殺する訳だから自分に責任が生じるのである。誰もそんな責任負いたくない。ほんの少しでも使う可能性があるように見えると、それを残しておくだけの理由ができ、判断する義務から逃げられる。【責任回避型貧乏症】と名づけてもいいかもしれない。その証拠に捨てるべきものを正しく捨てるのは元気な時でないとできない。(佐藤雅彦)【責任回避型貧乏症】という言葉、一つで誰もが思い当る心の奥底を言い当てる。佐藤氏の解説で、山田君の笑いが、うわべだけで流れるのではなく、心のヒダに沁みていく。・・恐るべし佐藤雅彦。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・料理した相手を目の前に食べる時は、「おいしい」という言葉は決まっていて、どのタイミングで言うかだけだ。(山田一成)私の妻は、一度も私のつくった料理をおいしくないと言った事は一度もない。ただ、食べるのがいつもより遅かったり、気がつくと少し残していたりする。おいしいというタイミング、ひとくち食べて「おいしい」は無難な感想だが、二口、三口食べた後、つぶやくように、「おいしいな」これは最高。ほんと、おいしい料理ができた時は、何度も「おいしいな」の連発。「どうしたら、こんな風においしくできるん」、おいしい時は称賛の言葉は自然に出るもの。むしろ、おいしくないのを気づかせない、心づかいの時の言葉が難しいですな。(ごまめ)この本、山田さんのコメントだけで解説のないのが、半数以上あるので、じっくり、読者が御自分の心に問うのも愉しいのでは・・・・。まずは、立読みでも、書店でご覧あれ・・・でおます。 >> 続きを読む
さっぱり佐藤さんの本は面白い。視点をずらす。これがなかなかできない。思考の枠・視線の枠にとらわれてしまうと、本来の姿が見えなかったり、新たなものが生まれにくくなる。そこができると、ピタゴラになるんだろうなと納得。大人が見ても、面白いもんなあ~。 >> 続きを読む
勝手に広告、勝手に判定。果たして、どれを買おうと思うかなあ~。実際、使ってほしいと思うのもある。いつも思うのだが、こういうセンスはどこから来るんだろう? >> 続きを読む
【佐藤雅彦】(サトウマサヒコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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