こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)


古川日出男

著者情報
著者名:古川日出男
ふるかわひでお
フルカワヒデオ
生年~没年:1966~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      アラビアの夜の種族
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • すごく面白かった、やられた。
        装飾的な文章なんだけど、それが物語の流れを加速させている。超初期のたまらなく魅力的だった頃のグインサーガを思い出した。又吉推薦本。 >> 続きを読む

        2017/02/21 by 245

    • 1人が本棚登録しています
      聖家族
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 異能の者を輩出しつづける青森の名家・狗塚家。
        平成X年現在、孫たちは三人。
        半ば人ならざる存在の長男・牛一郎。
        死刑囚となった次男・羊二郎。
        胎児と交信する妹・カナリア。
        「異能の者」とは何か?「天狗」とは?
        「家族」とは?「故郷」とは?
        「日本」とは?排除され流亡せざるをえなかった
        者たちが、本州の果て・東北の地で七百年にわたり
        繋いで来た「血」と「記憶」。
        生の呪縛と未来という祝福を描く、異形の超大作。

        先ずこの兄弟たちのひとつひとつのエピソードが
        べらぼうに長い。読んでいて本の好きな人で
        なければ途中で「訳わかんねえ」と投げ出して
        いるかもしれない。
        ここでは家族の存在を歴史の観点からとらえて
        血族である異能の彼らが結びついていく絆の
        物語である。
        読んでいくとだんだんそれぞれのキャラクタの
        凄みを感じて、「よくこんな小説書けるよな」
        と思ってしまう。
        古川日出男という作家は一度はまれば絶対に
        全作を読みたいと思わせる筆力を持った作家。

        その代わり、読みきるまでにたくさんのメモを
        書きながらストーリーを追っていくのが
        大変である。村上春樹の影響を受けたというが
        すでに古川日出男というブランドが確立された
        かのようだ。二段組で750枚以上。
        海外の文豪の如く、ひたすら物語に没頭できた。
        読み終わった瞬間、フルマラソンを走り抜いた
        実感を味わった。
        >> 続きを読む

        2013/11/08 by frock05

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています
      Gift
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 面白い思いつきで描かれたショートショートあるいは短編の数々。
        それぞれ、ちょっと違ったニュアンスを持っています。
        物語の語り手の設定によって文体も変え、
        独自なスタイルというよりも器用な人だと思いました。

        全体としてはシュールな効果を目指しているように思えます。

        アイディアとしてオリジナリティを感じるものも多いけれど、
        読後、どこかで見たような。という印象の残る作品も多いのです。
        非礼を恐れずにいうと、村上春樹のできを悪くしたような作品が多々あります。

        初期の萩尾望都あたりを思わせるシュールなスケッチ的な小品、
        村上春樹に影響を受けたように思われる素材や展開の作品。
        70年代の「マンガ少年」(例えば高橋葉介さんとか)のファンであれば、
        多分、こういうテイストは見慣れてしまっていると思うのですよ。
        ですから新しい感動というものは、残念ながらありませんでした。

        映像化するための「原作」として考えれば、結構面白い映像作品ができそうな気がします。
        独立した文学作品としては…まあ、そこそこ面白いかというレベルです。

        もともと雑誌連載のための文章だから、これが適当でふさわしい文章なのだと思います。
        さらっと読めて、飽きず、読後感がちょっと不思議。

        単行本として読むべき作品かどうかというと、正直私は物足りないです。


        ☆「ラブ1からラブ3」  
          妖精の存在証明。イギリス人は真面目にこれやってます。
          ラストのシュールさが春樹さんっぽい。

        「あたしはあたしの映像の中にいる」 
          餓死しようとした太った女の子の話 
          え~?デブと決別し、別の自分が本当の自分なの?

        「静かな歌」  犬とヤギのことを書いたラブレター 
         
        ☆「オトヤ君」 ある天才児の悲劇  さもありなん。
         
        「夏が、空に、泳いで」 貯水槽の中の宇宙  金が絡むと興ざめです。

        「台場国、建つ」  臨海副都心水没

        「低い世界」  13歳の誕生日。低い世界の人々から逃れられるか?  
          こういうの、漫画とかラノベのノリではよくありそうな。

        「ショッパーズあるいはホッパーズあるいはきみのレプリカ」  
          君はモデルガンを手に入れる。 
          いかにもタイトルからして村上春樹みたいでしょう。

        「ちいさな光の場所」 「カナリア」の二人とピクニック&野外で音楽

        「鳥男の恐怖」  街をゲーム盤に。中学生の対決の夜、鳥男が現れる。 
          シュールです。絵とか映像で観たいです。

        ☆「光の速度で祈っている」  ぼくの叔父夫婦が猫を生んだ。  
          面白い。けれど、結論は意外にも理論的で平凡だったりする。

        「アルパカ計画」  「かわいいか? けっこうかわいい」  
          アルパカ・ブームの前だから、価値があると思う。

        「雨」 「夜中に目を覚ましたら雨が」  雨にインスパイアされたスケッチとして。

        「アンケート」  無人島に3つ持って行くなら? 
          よくある質問に意外性の答えを考えましたという話。

        「ベイビー・バスト、ベイビー・ブーム  悪いシミュレーション」  急激に多産化したらどーなる?
          そうですね。私も少子化そんなに悪い事だらけじゃないと思っています。

        ☆「天使編」  砂漠の中を走る。トランクに天使を載せて。 映画チックです。

        ☆「さよなら神さま」  ホンダのアコード・セダンのトランクに何があるのか? 
          私も覗きたくなるだろうな~。

        「ぼくは音楽を聞きながら死ぬ」  無人島でCDのライナーノーツを読みながら。 
          死の前に聴く音楽ってどういうものだろう?

        「生春巻き占い」 ベトナム料理の生春巻きは「神聖ツール」なのだ。 
          漫画チック。イラストで観たい。

        気に入ったものに☆マークつけてみました。
        >> 続きを読む

        2013/03/19 by 月うさぎ

      • コメント 16件
    • 2人が本棚登録しています
      MUSIC
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 相変わらずの疾走感。息継ぎする間もなく文字が
        網膜に飛び込んでくる。音と数、色、匂い、肉体、
        様々なものが活字となって読者に真っ向から挑んできます。
        エンターテイメント小説の体裁をとっていながらも
        あくまでも古川作品。読んでいても心地良い緊張感が
        伴います。

        スタバという名のネコ。まさに鬼神の如くの天才。
        縦軸も横軸も縦横無尽に飛んでその鉤爪を立てるスタバ。
        カッコいいっす。
        鳥類との対決、息を飲む攻防は感動的ですらある。
        この攻防戦をこういった文体で表現出来るのは
        他にいないでしょうね。韻なんか踏む必要なんてナシ!
        そんな事は駄洒落が得意なラッパーがやってればいいのだ。

        活字、文字で鳴らす「音楽」。個人的な勝手な
        印象ですが、伊坂幸太郎がボブ・ディランだと
        するならば古川日出男はルー・リード。
        >> 続きを読む

        2013/04/20 by za_zo_ya

      • コメント 5件
    • 3人が本棚登録しています
      ベルカ、吠えないのか?
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!

      • 私の最近、気になる作家のひとり古川日出男の長篇小説は、孤島とか密林とか公園とかに置き去りにされてしまった者たちが、戦闘的に生き抜いていく中からドラマが生まれるパターンが多いんですが、今回読了した「ベルカ、吠えないのか?」は、その"犬版"とでもいうべき作品。

        第二次世界大戦末期、キスカ島に日本軍が置き去りにした日本の軍用犬三頭とアメリカの軍用犬一頭を出発点にして、彼ら"戦争の犬たち"の視点から戦後50年の歴史が語られる"戦後史"とでも言える作品なんですね。

        そこから人間の都合で、世界中に彼らの血が広まっていき、やがてひとりの老人のもとに、再びひとつに交わるという一大叙事詩になっていると思う。

        現在の方では、かつてソ連で切れ者と言われた指揮官が、軍を離れて暗殺請負人みたいになっていて、大主教と呼ばれているんですが、犬と一緒に暮らしている。
        その話が、この小説全体の横糸になっていて、歴史が縦糸になっている。

        そして、二人称で犬に呼びかけるとか、文章も独特のパワーがみなぎっていて、神話的なエピソードも交えながら、猛スピードで50年という歳月を駆け抜けるんですね。

        また、個々のエピソードもベトナムの地下の塹壕で人間の肉を食って生き延びる犬の話とか、メキシコの人気悪役プロレスラーでマフィアの大物でもあるという男と、それに付き従う犬の話とか、実に面白いんですね。

        とにかく、この小説は、疾走感と文体の魅力で読ませる傑作だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/07/19 by dreamer

    • 4人が本棚登録しています
      ベルカ、吠えないのか?
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 異色の小説だと思う。
        今までにも動物を主人公にした小説は読んだことがあったが、犬の一族の年代記などは読んだことが無い。
        この小説の主人公は犬達である。
        第二次大戦中日本軍がキスカ島に残していった三頭の軍用犬(四頭いたが一頭は米軍上陸の際、戦死)の血筋に連なる犬たちが本小説の主人公たちである。
        戦争の世紀と呼ばれた20世紀の世界を舞台にしてアメリカ、ソビエトをはじめとして様々な国で生きてゆく犬達、主に軍用犬として、またその他多くの役割を担いながらその血筋は広がり、いかなる環境でも生き抜き続け、血を次世代に繋いでゆく。様々なエピソードが混然一体となり、20世紀という人類史上特筆すべき時代を一つの壮大な叙事詩の様に紡いでゆく。
        壮大なストーリーの物語である。
        所々で作者が文中に入れる犬達の鳴き声”うぉん”がいい味を出していて気に入ってしまった。
        >> 続きを読む

        2017/12/28 by くにやん

    • 1人が本棚登録しています
      南無ロックンロール二十一部経
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 一九九X年。猛毒ガスを手にした一人の男が
        地下鉄に乗り込む。男の胸には抹殺せよ
        との教義がある。座席に座り周囲を窺う。
        と、隣の乗客のヘッドフォンから音楽が、
        ロックンロールが漏れてくる──。
        念仏としてのロックンロールが鳴り響く、
        要塞化した東京。跋扈する牛頭馬頭の獄卒、
        都市奪還を狙う少女、
        「塾生」を率いる老人―輪廻とは業なのか?
        そして彼岸と此岸を自在に往来する、
        ブックマンを名乗る男が現れる──。
        「誤解の愛」が播種したロックンロールが、
        六つの大陸と一つの亜大陸、そして日本に
        蔓延する。ロックンロールは二十世紀史に邂逅し、
        その歴史を書き換えていく―。
        「コーマW」「浄土前夜」「二十世紀」
        時空を超えた三つの語りが衆生の一切を
        巻き込みうねる。豊饒にして過剰、過激。
        破格のスケールで描かれる怒涛の一〇〇〇枚。

        読み終えるまでは絶対に眠らないと誓った
        巨大な聖典。古川日出男の音楽への愛情が
        おそるべき深度で書かれていく。
        これはぜひナンバーガールの向井秀徳を
        爆音で鳴らしながら読んでほしい。
        ここまで偏執的に音楽と文学をクロス
        させた作品はなかなか読めない。
        古川日出男の中にある「音楽」「歴史」
        「宗教」のクロスオーヴァー。
        読みながら「なんて人だ」と思って
        読み終わったあともライブで生の音源を
        聞かされたように興奮していた。

        はっきり言って、ファンでなければ
        まず読まれることはないだろう。
        その代わり、読んだ人はここまで書いた
        古川日出男に万来の拍手を送ることだろう。
        正直、読む前から「これ、読めるかな?」
        と思いつつ、ページをめくった。
        ここまで書かれるともう純文学は並の
        作品では満足できないかもしれない。
        読んだことのない人はぜひ古川日出男に
        挑戦してもらいたい。
        >> 続きを読む

        2013/11/08 by frock05

      • コメント 3件
    • 1人が本棚登録しています

【古川日出男】(フルカワヒデオ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

会員登録(無料)

今月の課題図書
読書ログってこんなサービス
映画ログはこちら
読書ログさんの本棚

レビューのある本