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京極夏彦

著者情報
著者名:京極夏彦
きょうごくなつひこ
キョウゴクナツヒコ
生年~没年:1963~

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このランキングは1日1回更新されます。
      姑獲鳥の夏
      カテゴリー:小説、物語
      4.1
      いいね!
      • 京極夏彦の「姑獲鳥の夏」は、饒舌な文科系書斎派・京極堂こと中禅寺秋彦、鬱気味で強力な幻視家・関口巽、美形の天才かつ天然の榎木津礼二郎、喧嘩上等・タフで侠気溢れる木場修太郎の最強キャラ四人組が活躍する、"京極堂シリーズ"の記念すべき1作目の作品だ。

        雑司ヶ谷の久遠寺医院の婿養子の牧朗が密室から消失し、妻の梗子は二十カ月間身籠ったまま、出産の兆しがないという風聞がたった。

        昭和二十七年夏、雑誌記者の中禅寺敦子にこの噂を聞いた〈私〉こと文士の関口巽にとって、牧朗は旧制高校の先輩だった。

        医院を訪ねた〈私〉に、かつてそこを訪れた記憶の断片が、蘇ってくる。
        同じく先輩で私立探偵の榎木津礼二郎は、梗子の姉の涼子を見たとたん、「嘘を吐いていませんか」と尋ね、問題の密室では〈私〉に見えないものを見たらしく「この家の人間は皆狂ってるぞ。場合に依っては君も含めて」と言い捨て、怯えたような顔で退出してしまう。

        探偵は、人の記憶を再構成して見てしまう、やっかいな特殊能力の持ち主だというが-------。

        さらに探偵の友人で警視庁刑事の木場修太郎は、赤児消失事件がらみで医院を調べており、一件を"家ぐるみの犯罪"と睨んでいる。
        事実、彼の捜査で医院側の不可解な行動が明るみに出始める。

        久遠寺家は「憑物筋」なのか? 牧朗は人造人間を作ろうとしていたのか?
        敦子の兄で、武蔵晴明社神主にして京極堂主人の中禅寺秋彦は、関係者一同の「憑物落とし」を執行するために、黒装束で医院を訪れる。

        この直後の「憑物落とし」など、超自然的にすら見えるスペクタクルだが、すべてはきっちり解明され、レトロで猟奇的な幻想小説が、本格ミステリとして着地する。

        脳が記憶の貯蔵庫ではなく編集所であるという、その一点に支えられた掟破りの「人間消失」トリックは、賛否両論があるところだろう。

        民俗学から認知科学、果ては手紙というデリダ的問題まで、知の諸問題を総合的にリンクさせて、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」と、世界認識の枠組みを一転させる手際で、この作品は探偵小説の新地平を開いた、文字どおり異能の作品だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/06/12 by dreamer

    • 他8人がレビュー登録、 48人が本棚登録しています
      書楼弔堂 破曉
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! yana nasubivi
      • 面白かったー。

        一風変わった古本屋を訪れる人たちが、有名人ばかりで。
        知っている名前が出てくると、やはり楽しい。
        泉鏡花、井上圓了、岡田以蔵…。
        あの人たちの存在のきっかけとなった本というのにも興味が湧く。
        >> 続きを読む

        2018/02/27 by koh

    • 他5人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      魍魎の匣
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 一旦前作の話ながら、姑獲鳥の夏で「凄い」と震えたのは、榎木津の存在。

        「(精神作用のせいで)見えるべきものが見えない」、というのが要は姑獲鳥のトリックの根幹なのだが、これを、精神作用が変になっている人物だけその場面に登場させて叙述しても、「そりゃ見えない人たちの会話だから見えるとは叙述できなかっただろうけれど、それって酷くない?」という読者の愚痴になる。

        とはいえ、「見える」普通の人をそこに登場させると、見えちゃうんだから当然に会話や叙述がおかしくなる。
        「なんでお前見えないんだよ」というセリフがどうしても必要になる。ここまでくると、読者も推理物のベテランだから、さては!、と感づいてしまう。

        この難点を解決したのが榎木津の存在。

        通常の人には見えないものが見える、という触れ込みの超能力探偵を登場させ、その彼をして、「なんで君らには見えないんだ?」と語らせることで、読者はてっきり、榎木津だけが特殊能力を使って見えているのだろう、と思い込んでしまう。

        巧いことをやる。

        しかも、単に超能力なら簡単に作れるが、さすが京極堂では、超能力という存在は基本否定していて、理屈で説明がつく、ということで、榎木津の直観の鋭さをなんとなく科学的に説明している。

        ので、かなりのウルトラCの存在なんだが、まあそういう人もいるのかな、ということで「ずるい」存在にはさせていない。
        (例えばコナン君なんかではウルトラCみたいな特殊アイテムがすぐ都合よく出てくるんだけれどそういうものとは一線を画せるようにしている)

        繰り返すが姑獲鳥で震撼したのは、この一点、肝のこのトリックの叙述のために、榎木津という存在を作った点。これがまさに恐れ入る。

        そしてそして、、、
        ならばこそこの榎木津はもう使い切りの一発屋で役割を果たしたかと思いきや、その後の作品でもいい感じに登場してくる。
        このあたりの使い方もとても好ましい。

        次作たる魍魎の匣でまず思った感想はそこ。
        前作で精神的に崩壊して全てキャラクターを出し切った感のある関口や、もう存在価値が無くなったと思われる榎木津を引き続き全面に出して、そしてそれが却って味わい深い作品の雰囲気になっている点がとても驚いた。


        魍魎の匣のストーリーそのものはそんなにぐっと来なかった。姑獲鳥ではなくこれが受賞作品だというのがちょっと不思議。

        手足を切った人間を箱に詰めて、それでも生かせられるというのが、ちょっと納得感なくてだめだったかな。ただそんなこと言えば姑獲鳥も狂骨も非現実的なんだが。。。


        とはいえ、魍魎の匣の伏線の張り方は相変わらずさすがとの感想。
        読み返すとそもそも箱に人を詰める、という叙述から始まっている。
        途中の猟奇殺人では人を箱に詰める話が延々書かれている。

        のだが、それでもあの公然逸失トリックでは、それまで生きてそこに居た人間が箱に詰められて外に持ち出されていたとは考えがたく、想像はするのだけれど否定して読んでいき、最後に、えーやっぱりそれですか、という感想に。

        一応色々これができる環境になっているということは延々説明があるのだけれど、それでもちょっと無理があるんじゃないかな、という気がして、これが姑獲鳥のシンプルなトリックと比べると微妙な感想。
        ただ、繰り返すけれど、延々箱に人を詰める、と書いているじゃないか、というのはその通りで、そう考えると、そういう落ちは納得というか、迫力を感じました。
        (例えばあの治療施設は四角形の箱である必要は全くないのだけれど、あえて大きな箱、として存在させ、箱、というキーワードを強調していて。)

        なんにせよ京極堂面白いです。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他4人がレビュー登録、 39人が本棚登録しています
      絡新婦の理
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね!
      • 3回目くらいの再読。
        個人的には京極夏彦の最高傑作であり、マイ本格ミステリベスト5にもランクインしている。
        冒頭の密室と飛び降り自殺未遂のトリックは、シンプルだが効果的である。
        特に飛び降り自殺未遂の方は、2018年に岡山市内の中学校で同様の事件が発生しており、このトリックが信用できるものであることが判明した。
        この小説の主題として、戦後の女権拡張問題が取り上げられており、R・A・A(進駐軍特殊慰安施設)のことなどが詳しく描写されている。
        女学校における殺人事件で中盤において、ようやく登場人物の呉美由紀が探偵役となり考察を始める。
        もうひとつの目潰し連続殺人事件と上記の事件が有機的に結合していく様は、とても美しい。
        動機として風俗的なものがメインとなっているのが珍しく、京極夏彦が書くだけあって、そこに嫌らしさはなかった。
        過去の京極作品とも絡んでいくが、特に過去の作品を読んでおく必要はない(基本的にシリーズ物は発表された時系列順に読んでいくのが無難だが)。
        「夜這い」の文化において、過去は良いものだったが時が経過にするにつれ道徳的なものでなくなったと、探偵役の中禅寺秋彦に述べさせているが、この点に関して比較文学者の小谷野敦は自身の著作で「夜這い」を一貫して否定的なものとして取り上げており、両者の歴史観の差が面白かった。
        ラストシーンは特に美しく、余韻を残すものである。





        >> 続きを読む

        2020/10/19 by tygkun

    • 他4人がレビュー登録、 26人が本棚登録しています
      いるのいないの
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.7
      いいね!
      • 絵本カフェで…。
        読友さんおススメ。
        まさか絵本で怖い思いをするとは思わなかった!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
        内容と絵がピッタリ合ってる。


        おばあちゃんの家で暮らしてみると
        気になる事が出てきた男の子
        気になって、気になって仕方がない……


        おばあちゃんの言うことはもっとも…
        見えないモノは見えない
        でもね……
        見えるモノは見えるんだよ…。


        さすが京極夏彦!!w(*゚o゚*)w おぉ
        >> 続きを読む

        2017/06/12 by あんコ

    • 他4人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      塗仏の宴
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      •  タイトルから察することができるように前巻の続き。
         だけにとどまらず、シリーズ総まとめの如く宴の席に既刊の人物が上がる。
         大変だけど既刊読了してから読むことをおすすめする。
         前巻で連作的に謎めいた話を散りばめ、今巻一冊使って収束させる。
         初期の頃のように、描写が多い割に物語がちっとも進まず中々にして根気がいる。
         昔、このシリーズがあまり好きでなかったころの作風に近く…。
         次巻以降の展開を期待させる幕引きではあったが、この作風から続く展開となるとわたし的には読むのが辛い感じになりそうな気がする。
        >> 続きを読む

        2021/01/05 by 猿山リム

    • 他3人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      鉄鼠の檻
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 憑き物を落とす、

        というのがこの京極堂シリーズのテーマ。


        憑いているものが落ちると、ハラリと世界が開ける。
        怯えや萎縮や強がりや衒いなどが無くなり、泰然自若と世界に溶け込める。


        分かるような気がする。
        自分も5-6年ほど前に一度人生観を見直すことがあった。

        それ以前は、まだ社会の新参だったこともあるのだろうが、やはり、憑りつかれていたように思う。

        善く生きる
        成長が大事
        前に倒れるべし
        汗をかけ
        アンテナを広く
        謙虚に
        慮って
        謙って
        器用に
        最善を尽くす
        一級品を
        一軍で
        誇り高く


        なんだか、今では上手く書けないのだけれど、
        こういうような概念に囚われて、心底息苦しかった。

        これらのテーゼが勿論間違っているとか自分に無かったというわけではなく、ただ、脅迫観念として迫られていて、しかしそれに気づかずに、とにかくそれらが軽率な自己否定や不遜な他者否定となり、グルグルぐるぐるした気持ちに憑りつかれていた。

        のだと思う。


        パコーンと鈍器で頭を殴られるような形で、ぼーっと自分の人生観を問い直した日々があり、その期間そのものは物理的には短いのだけれど、これが契機で「憑き物」が自分から落ちた。



        あれ以降、自分でも驚くほどリラックスして生きられている。
        あれ以降、あの傲岸不遜で自分本位な父に、あの父によく似てきた、と人に言われることが増えたように思う。
        あれ以降、胃痛も無くなった。


        この作品では、小悟とか大悟とかが出てくるのだけれど、禅問答の類はよくピンと来ないものの、そこで描かれる晴れ晴れとした心境だけは、なんとなくわかるように思う。

        境内の結界が、檻となって鉄鼠(お坊さん)を閉じ込めて苦しませていた、という話なのだが、
        そう考えると自分にとっては、東京というものが檻だったのかもしれない。


        この作品そのものはそこそこだったけれど、相変わらず知的好奇心は満たしてくれるし、考えさせてくれる。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他2人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      塗仏の宴
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      •  年に一冊百鬼夜行と決めて年末手に取る第6巻。
         一般的にいうところの短編連作の形を採っているように思う。
         一つ一つ一応の解決を見せる短編を積み重ねて、最後に全編を通した謎が解ける形式。
         ただこのシリーズのこの厚さゆえ、一つの短編が短めの長編ぐらいあり冗長。
         やはり短編の様な話は短編のリズムで読むのが読みやすいと感じた。
         京極夏彦版高田崇史的な謎解き要素も強く、神話や妖怪の解釈を巡らす流れはいつも以上にわくわくした。
         連作の最終的な解決は次巻に持ち越されているようだ。
         次巻も連作なのかしら…。
        >> 続きを読む

        2020/12/20 by 猿山リム

    • 他2人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      百鬼夜行
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      •  一年一冊ペースで京極夏彦。
         普段より薄めの六百頁ほどだが、十の短編が収録されているため普通。
         スピンオフ的な立ち位置で、彼らが妖に憑かれた様を描く。
         憑かれただけの作品なので、京極道は登場せず、妖怪的な怪談めいた話の結末は、ほったらかしのまま本編に続く。
         既刊を読んでいて、詳細まで覚えていて初めてなんとなく納得がいくスタイル。
         わたしの場合、年に一冊ペースと言うこともあり、こんな設定もあったなぁとぼんやりしながら読んだので・・・ミステリ的には微塵も面白くなかった。
         せめて解決まで欲しかった。
        >> 続きを読む

        2022/01/02 by 猿山リム

    • 他2人がレビュー登録、 7人が本棚登録しています
      邪魅の雫
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 京極堂長篇シリーズの現時点での最新作。
        本作では、とにかく大鷹というキャラクタの出来栄えが出色、同シリーズ随一の変人キャラであり、この人物の行動だけで充分笑いが取れている。
        毒殺物なので殺人に至るまでの難易度が低く、事件は混迷の一途を辿る。
        作中、評論に関する見解が述べられており興味深かった。
        物語の構造としては「絡新婦の理」と対をなしている(僕は「絡新婦」が京極の最高傑作と認識している)。
        この作品以降12年以上経過しているにも関わらず、同シリーズの長篇は発表されておらず、質の高い本格ミステリの長篇を書き続けることが如何に難しいかを示している。
        >> 続きを読む

        2019/01/26 by tygkun

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      死ねばいいのに
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • ワタライケンヤを漠然と天使みたいだなと
        5人目の途中で急に彼は死の天使だと確信した途端
        彼女の首をしめた者がわかる

        話を聞かれた人たちはなんて多弁なのだろう
        何をそんなに話すことがある
        何をそんなに区別することがある
        余裕がないのか、焦ってるのか、気味が悪い

        私自身の感覚から見ると不思議で不可解

        ただそういう人間は本当にたくさんいる
        いすぎる
        >> 続きを読む

        2021/08/18 by kotori

    • 他2人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      冥談
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      •  京極夏彦さんのこの怪談短編集は、それぞれが、おぞましかったり、呪いだったりするのではなく、ごく普通の生活の中で、普通にあるような事にふと、怖さを見出す、その語り口が怖い。
        そうして、怖いと思う人びとは、とても疲れている。

         語り口が、どちらかというとぼんやりしていて、「ああ。そうだ。こんなことがあった。いや。なかったかもしれない。でも、あったのである」という曖昧さが妙にねっちりとしていて怖い。

         はっきりと、ここに幽霊が出ました、それはこういう遺恨があったからでした、でなく、ただ、長年住む人がいないのに建直しせず、ずっと残っている家は「死んでいる、というより白骨化しているのだ」とえんえんと話す「予感」

         その家は古いとしかいいようがないのですが、何かありそうな予感だらけなのが怖いのです、と語る住人は疲れ倦んでいるよう。

         子どもの頃、古い大きな祖父母の家に冬行った時に必ずあった壁の穴。その向こうには、確かに無表情な女の子の顔が見える。


         ただそれだけで、年を経てもその女の子は成長しないまま、ずっと「こちらを見ている」それを、ぼんやりと思い出し、それが怖いのかどうか、自分でもわからないという、怖さ。
        曖昧、きちんと説明ができない怖さ。
        そういうものがたくさんつまっています。

         時代は、現代だけでなく、京極堂シリーズの頃、昭和28年頃かもしれない、という時代設定があったりしますが、「空き地のおんな」では、どうしようもない男と喧嘩を繰り返しながらも、別れられない女の怖さ。

         別れよう、別れようと思う矢先に「好きだ、とかアイしてる、だとか泣き落とし」ですがってくる男と別れられないのは相当、しんどく怖い。

        「愛してる」ではなく「アイしてる」というのに、この男の言葉の使い方、言い方がわかるようで、言葉の使い分けも非常に上手く使い分けています。
        同じ口調は全くない短編集。

         怖い、怖い、と思っていると、疲れてくる。疲れてくると、ますます、心細くなって怖さ倍増。この短編集の怖さは、怖さに疲れてしまった人たちの言葉の怖さ。
        >> 続きを読む

        2018/07/03 by 夕暮れ

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      姑獲鳥の夏
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 2020年35冊目。初読みの作家の方。著作を見るたびに本のぶ厚さに圧倒され今まで手を付けなかった作家の方。今回初めて手を付けて見たが、文章の言い回しが難しく読むのに難儀した。話の筋としては、密室で失踪した旧制高校の先輩を探すということだと思うが、前半部分の京極堂さんの薀蓄が自分にとっては難しく感じ、何だか狐につままれたような感じで終わりまで来てしまった。ともかく事件はどうなるのだろうか興味はあるので、下巻もなんとか読み進めていきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2020/02/10 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      姑獲鳥の夏
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2020年49冊目。自分は文章からあれこれ物事を想像するのがあまり得意ではないので、その辺で読むのに苦労した。すべての物事を理解したとは言い難い。(推理小説を読むときは大体そうなのですけど)ただ、事件の解決編であり、真相がだんだんと京極堂さんの手で暴かれていく様は、中々読み応えがあった。さながらテレビの探偵ミステリー(横溝正史さん辺り)を見ている雰囲気。評判のいい作品だなと思う。何度も書くようだが、自分の文章からイメージする力が不足しているのが悔やまれる。機会を見つけて再読したい。感想はこんなところです。

        >> 続きを読む

        2020/03/09 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      魍魎の匣
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 2015/2/10 再読了。
        京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
        感想は下巻に
        上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。
        >> 続きを読む

        2015/02/11 by げっち

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      百器徒然袋-雨
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 京極夏彦の「百器徒然袋 雨」は、「鳴釜」、「瓶長」、「山颪」の3編からなる京極堂シリーズの番外編。

        主人公は、シリーズでお馴染みの薔薇十字探偵・榎木津礼二郎。
        調査も推理もしない、自覚だけの名探偵。

        人の記憶を視るという、特異な能力を持つ男。
        半ば常軌を逸した行動と、これぞ美男子だというその容姿の落差。

        この榎木津が、事件を仕切るのだから、周りの人はたまりません。
        京極堂シリーズでも、京極堂こと中禅寺に負けぬ存在感を出していた榎木津ですが、この作品集では、より一層はじけてしまっているんですね。

        そのうえ、日頃は冷静な京極堂までが「唆すなあ」と言いながら、榎木津に手を貸してしまうのだから、とても可笑しいのだ。
        京極堂が「腹を抱えて散々大笑いをした挙げ句-----」なんて、本編の妖怪シリーズでは考えられないのではないでしょうか。

        「鳴釜」は、榎木津が奉公先の息子たちに、乱暴された依頼人の姪のために、中禅寺たちに手伝わせて仕返しをするという話です。
        その仕返しの仕方が、実に痛快です。

        「瓶長」は、榎木津礼二郎の父、榎木津元子爵から息子の榎木津に、甕を探せという命令と逃げた亀を探せという命令があり、二つの「かめ」を探すことから巻き起こる話。

        「山颪」は、ヤマアラシの針が見たくて「ヤマアラシ捜し」を引き受けた榎木津が、同時に「鉄鼠の檻」で登場した常信和尚から依頼された事件を解決する話。

        3編とも本当に笑わせてもらいました。
        とにかく、榎木津と、その下僕の益田、和寅、今川、伊佐間、関口等の関わり合いが何とも言えず愉快です。

        「鳴釜」での依頼人の、常に榎木津から変な名前で呼ばれる「僕」も、「瓶長」、「山颪」と自ら榎木津に関わり合うようになってしまいます。
        とうとう下僕に成り下がってしまったようです。

        「鳴釜」の最後に、榎木津が、友人の小説家と白樺湖に行ったとありましたが、それが「陰摩羅鬼の瑕」で描かれているのでしょうね。

        >> 続きを読む

        2021/08/05 by dreamer

    • 他1人がレビュー登録、 8人が本棚登録しています
      鉄鼠の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • レンガ本に挑戦する気が起きず分冊本に手を出した。

        今川の父や兄への劣等感やそれに対しての諦念ぶりはいつ読んでも興味深い。外見が枯れているのは伊佐間の方だけど内面は今川の方がずっと枯れてるというか成熟している気がする。

        それにしても関口は千鶴子や雪絵を哀れな妻達だと言っていたが、彼女らはそんなに哀れなのか?
        関口も中禅寺も収入は安定しないけれど働く気がない訳ではないし、あの時代で飲む打つ買うもせず子供ができなくても離縁しない男が夫だなんてむしろ幸せ者なのではないか?
        というかこの2人が哀れなら「狂骨の夢」の民江と朱美や「絡新婦の理」の紅蜘蛛のお志摩や「陰摩羅鬼の疵」の老刑事の妻はどうなるんだと…
        読んでるこちらが平成の人間だから苦労している妻達に見えるけど、時代背景を考慮したら全然不幸じゃないんだよなあこの美人妻達は。
        特に千鶴子。
        >> 続きを読む

        2016/12/22 by kikima

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      今昔続百鬼-雲
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • メチャクチャ面白かった。

        京極夏彦の本懐は文章力にある、ということを痛感する一作

        一応、ジャンルとしてはミステリー作家となっているけれども、
        そしてミステリーの構成がズバ一流なのでそれで違和感は無いのだけれど、
        やはり、京極先生の魅力は、表現の巧さ。

        博覧強記で、構成力が図抜けていて、文章が巧く、ユーモアに富んでいる、というのが、先生への素直な評価です。


        この作品は、百鬼夜行シリーズのスピンオフながら、これだけ読んでも十分に楽しめる一冊。
        例えるなら、森見登美彦のような話力で、面白おかしく、妖怪探検談を語る話。

        多々良センセイ、女郎蜘蛛で出てきたときから気になっていたけれど、やはりナイスキャラでした。
        とても好きです。
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        2017/08/19 by フッフール

    • 他1人がレビュー登録、 6人が本棚登録しています
      陰摩羅鬼の瑕
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
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      • これは先生、切れ味落ちてた。

        コンセプトも姑獲鳥のコピーの域を出ないし、京極の活躍も最後に少しで物足りないしと。
        良かったのは途中の儒学と姑獲鳥のあたりの会話でしょうか。

        ただ、さすがだなと思わせるのは、あらゆる鳥の剥製で埋め尽くされる鳥屋敷と鳥伯爵を作り出して、その上で、「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志をしらんや」の一言を入れてきたあたり。

        この諺をこうまで見事に使った場面や作品を知らない。
        うまいなあと。

        次作に期待です。
        >> 続きを読む

        2017/08/19 by フッフール

    • 他1人がレビュー登録、 15人が本棚登録しています
      謎
      スペシャル・ブレンド・ミステリー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • スペシャルブレンドミステリー初体験です。

        短編ミステリーから、人気作家が好きな作品をセレクトしたこの企画。
        第4弾の京極夏彦から入りました。

        各テーマごとにブレンダー(京極氏)のメッセージもついていて
        著者の作品を読んでいる時よりも親近感がわきました♪

        ◆謎
        「重ねて二つ」 法月綸太郎
        「マジックボックス」 都筑道夫

        ◆疑
        「暗い玄海灘に」 夏樹静子
        「理外の理」 松本清張

        ◆譚
        「熱い闇」 山崎洋子
        「室蘭と二人の男」 陳舜臣

        ◆情
        「別荘の犬」 山田正紀
        「黒髪」 連城三紀彦

        初めての作家さんに出会ったり、
        普段手に取らないようなストーリーに出会ったり、
        これから読む本の選択肢を広げてくれる企画ですね!

        次は東野圭吾のスペシャルブレンドかな♪
        >> 続きを読む

        2013/03/12 by アスラン

      • コメント 3件
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【京極夏彦】(キョウゴクナツヒコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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