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京極夏彦

著者情報
著者名:京極夏彦
きょうごくなつひこ
キョウゴクナツヒコ
生年~没年:1963~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      姑獲鳥の夏
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 妖怪の話が読みたくて、この小説に会いました。
        妖怪が絡んだ推理小説かな、と思いましたが実体としては現れることはなく。
        しかし、読み出したら面白くて止まらなくて、2日で読んでしまいました。
        普通の推理小説ではなく非現実的ですが、不思議とつじつまもあっており、納得のいく展開でした。
        登場人物たちもキャラが立っていて、面白かったです。
        >> 続きを読む

        2017/01/06 by えま子

    • 他6人がレビュー登録、 33人が本棚登録しています
      書楼弔堂 破曉
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! yana nasubivi
      •  明治の中頃の話である。
         ある男。魔が差して、職を自ら辞し、妻子を避け、一人閑居することとなった。その男の趣味は読書であり、その趣味と暇が縁となって古本屋、書楼弔堂にたどりつくこととなった。坊主から還俗し弔堂を創った主人主張する処の「人の生涯で一冊の本」という観念。それを人間と縁を通して感じ入る物語。


         原点は「一人の人間、その生と間に一冊の本がある」という思いがこの物語の最初なのではないかと思う。その最初の思いは願いと確信の狭間、もしくは美学か。学識ある人の思いであり望みだろう。その原点を検討した結果、現代という意識が相互的になった時代よりも明治という山に栄える木々のように意図が育つ時代を舞台に選んだのではないか、というのが最初の感想だった。
         歴史の嘘か誠かわからない場所から人々が出てくる。今はもう廃となった江戸と開国の気風も登場人物の心内から描かれている。そしてそこに高等遊民という憧れの眼差しを現在から一心に浴びる階級をも描く。そのような色々なものが交わりあって本と人の縁を薄暗い書楼から書き出した話である。


         個人的には話として慣れが目立つ。いやさそこは手練さ加減でありつまりは腕利きということか。あまりにも綺麗にまとまっている。もうそういう形式がある。こういう話がプロットとしてまとまっていると表現するのであろうか。著者のシリーズ物である京極堂の方は関口君が川赤子を見つけたあたりまでしか読んでいないので詳細が茫としているが、こちらは京極堂正史なのかどうか見当がつかない。あれは似た人だったのだろうか。四角顔の巡邏に聞かなければわからないのだろうか。

         明治か本、どちらか好きであればそれで十分楽しめるだろう。これはいい形をした童話だ。ほぼ誰でも楽しめる。あとは虚言少年でも読めばいい、なぜだかあれが好きなんだなあ。
        >> 続きを読む

        2016/08/18 by ginhai

    • 他4人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      魍魎の匣
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      • この京極夏彦の「魍魎の匣」は、我々、読書好き、ミステリー好きを狂喜させた衝撃のデビュー作「姑獲鳥の夏」に続く、京極ミステリーの第二弾が、今回ようやく読み終えたこの作品で、日本推理作家協会賞を受賞している傑作です。

        この作品の物語の舞台は、昭和二十七年の東京。刑事の木場修太郎は、偶然、人身事故の電車の車両に乗り合わせます。事故か自殺か判然としない中、木場は担架に横たわる少女を見て驚くのです。誰なのか思い出せないが、この娘のことを知っていると----。

        やがて、次々と異様な事件が起こっていきます。武蔵野で続発する女性のバラバラ殺人。奇妙な形状をした建物の研究所から消えた少女----。

        幾つもの不可解な謎が入り乱れ、最後に思いがけない真相が立ちあらわれてくる。「クラインの壺か、メビウスの輪か、はたまたウロボロスの蛇か。世界には箱しかなく、箱の中に世界がある」

        この作品では、冒頭に出てくる"奇怪な文章"こそが、なによりも私をこの異界へとズルズルと引きずり込むような、"妖しい魅力"に満ち溢れているのです。〚「ほう」/匣の中から聲がした。/鈴でも轉がすやうな女の聲だった。〛

        ひとりの少女をめぐる不可解な謎が、次第に複雑に交錯するにつれて、この場面が更に生きてくるのだと思う。

        そして、もちろん、おなじみの主要キャラクターの魅力的な三人が登場し、彼らの活躍が十二分に愉しめるのは言うまでもありません。

        鬱病で対人恐怖症の、風采の上がらない小説家の関口巽、偏屈で理屈屋で、どこか浮世離れした古書店の主人「京極堂」こと中禅寺秋彦、超能力を持つ私立探偵の榎木津礼二郎。

        この作品でも、例によって、民俗学やら心理学、自然科学などの様々な蘊蓄が説明され、議論されていくのです。いやあ、このあたりの蘊蓄をグダグダと聞くのが愉しいといったらありません。

        それにしても、合理的な解決が済んでもなお、強烈に"幻想的なイメージ"の残るところが、この作品の凄みであり、京極夏彦の最高傑作だと言われる所以だろうと思います。
        >> 続きを読む

        2016/11/15 by dreamer

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      いるのいないの
      カテゴリー:漫画、挿絵、童画
      3.5
      いいね!
      • こどもの怪談絵本。

        こわっ!こんなの子供に見せていいの??大人でも怖い!
        だんだん増殖していく猫もなんだか怖い・・
        おばあさんすら怖くなってくる・・・

        みなければ、いないのと同じ
        みたらこわいさ

        おばあさんは何か全てを知っていそうだ・・!!
        >> 続きを読む

        2015/03/11 by もんちゃん

      • コメント 4件
    • 他3人がレビュー登録、 9人が本棚登録しています
      鉄鼠の檻
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 長かった。さすが京極作品です。
        禅宗の歴史をさらいながら、坊主連続殺人事件の謎を解く。
        複雑なトリックや重たい動機はないけれど、禅宗というあまり馴染みのないものが物語の根幹にあるため難しいと感じることもありました。けれど、魅力的なキャラクターと京極先生の筆力のおかげで最後まで読むことができました。
        どの本を読んでも読後の達成感はとても気持ち良いですね。

        姑獲鳥の夏とリンクしている部分もあるので思い返しながら読んでいました。
        嫌なこととは往々にして忘れてしまうものですが、一度思い出すと今度は忘れられなくなります。でも、それは反省したり償ったりする重要な機会の一つなのではないか、と関口くんを見て思いました。
        >> 続きを読む

        2014/10/05 by みかん

      • コメント 5件
    • 他1人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      絡新婦の理
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 4人の毒婦達はなんだかんだ言いつつも要は自分の居場所と娘達を守りたくて必死だったんだろうか。そう考えると同じ女性として切ない。しかし何故葵は女教師などの職業婦人からも支持を得ていたのだろう?速読と言う名の斜め読みをしてしまったので読み落としてしまったかもしれないが、彼女は家柄や身体的なことから考えて小卒か女学校卒で自分の家と全く関係のない仕事をしたこともなく、もちろん結婚や出産も経験していない。となれば「男と肩を並べて勉強したりコネを使わずに職探しをしたこともない、結婚も出産も子育てもしていない女に何が分かる」と男性だけでなく女性からも鼻で笑われそうな気がするのだが…。あと全体的に「90年代に書かれた作品」と言う印象を受けた。高学歴や資格を捨てて気ままに生きることをよしとする降旗の考え方は、不況不況と言われながらも今ほど不況ではなくフリーターが持て囃されていた時代の本だからいいようなもので、今そんなことを言うキャラを書いたら顰蹙を買いそうだ。葵の提唱するフェミニズムも専業主婦が憧れの的で高学歴の御局様が反面教師扱いされデキる女よりもモテカワ女を目指す女性の多い今となってはむしろ古臭い考え方になってしまった。 >> 続きを読む

        2016/12/30 by kikima

    • 他1人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      魍魎の匣
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 2015/2/10 再読了。
        京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
        感想は下巻に
        上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。
        >> 続きを読む

        2015/02/11 by げっち

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      鉄鼠の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • レンガ本に挑戦する気が起きず分冊本に手を出した。今川の父や兄への劣等感やそれに対しての諦念ぶりはいつ読んでも興味深い。彼の心情を読んでいると、外見が枯れているのは伊佐間だけど内面は今川の方がずっと枯れてるというか成熟しているなあと思う。伊佐間なんて今川に比べたら枯れてるふりした人妻好きのむっつりスケベの風来坊だ。それにしても関口は千鶴子や雪絵を哀れな妻達だと言っていたが、彼女らはそんなに哀れなのか?関口も中禅寺も収入は安定しないけれど働く気がない訳ではないし、あの時代で飲む打つ買うもせず子供ができなくても離縁しない男が夫だなんてむしろ幸せ者ではないか?というかこの2人が哀れなら戦前の朱美や「陰摩羅鬼の疵」の老刑事の亡くなった妻はどうなるんだと。読んでるこちらが平成の人間だから苦労な妻達に見えるけど、時代背景を考えたら全然不幸じゃないんだよなあこの美人妻達は。特に千鶴子。 >> 続きを読む

        2016/12/22 by kikima

    • 他1人がレビュー登録、 2人が本棚登録しています
      謎
      スペシャル・ブレンド・ミステリー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • スペシャルブレンドミステリー初体験です。

        短編ミステリーから、人気作家が好きな作品をセレクトしたこの企画。
        第4弾の京極夏彦から入りました。

        各テーマごとにブレンダー(京極氏)のメッセージもついていて
        著者の作品を読んでいる時よりも親近感がわきました♪

        ◆謎
        「重ねて二つ」 法月綸太郎
        「マジックボックス」 都筑道夫

        ◆疑
        「暗い玄海灘に」 夏樹静子
        「理外の理」 松本清張

        ◆譚
        「熱い闇」 山崎洋子
        「室蘭と二人の男」 陳舜臣

        ◆情
        「別荘の犬」 山田正紀
        「黒髪」 連城三紀彦

        初めての作家さんに出会ったり、
        普段手に取らないようなストーリーに出会ったり、
        これから読む本の選択肢を広げてくれる企画ですね!

        次は東野圭吾のスペシャルブレンドかな♪
        >> 続きを読む

        2013/03/12 by アスラン

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      冥談
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 京極作品の中では珍しく?薄め。
        日本的な怖さを感じさせる作品でした。
        がっつりこわいというよりも、じんわり怖さが這い上がってくるような感覚。
        海外の、驚きとともにくる恐怖より、足下から登ってくるような日本的な恐怖の方が好みなので、冥談はとてもおもしろく読むことができました。

        日本の恐怖の中には懐かしさやある種の親しみも含まれていると、というようなことが作品の中述べられていましたが、この考え方には深く同意します。
        私はこの作品を読むときに祖母の家を想像しながら読んでいたので、そのことも相まって、 怖さを感じつつも、鼻先に古い日本の家の匂いをかぎ取りました。
        何度でも読みたい作品です。
        >> 続きを読む

        2014/10/14 by みかん

      • コメント 3件
    • 5人が本棚登録しています
      巷説百物語
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 京極夏彦と言えば辞書の様に分厚い京極堂シリーズが有名ですが、私は巷説百物語シリーズの方が好き。(というか京極堂シリーズは苦手)

        妖怪・物の怪のたぐいの小説と思いきや実は勧善懲悪の時代劇エンターテイメント。
        妖怪による奇妙な事件の裏には外道を嵌めるための仕掛けが隠されている。それを諸国の百物語の開版を志す戯作者の山岡百介の視点で描かれます。
        小悪党一味の又市、おぎん、治平のキャラクターが個性的で主人公・百介とのやりとりで笑いを誘います。

        事件の裏側のトリック・仕掛けは秀逸でミステリ的にも面白い。
        本作に続けて「続巷説百物語」と直木賞受賞の「後巷説百物語」を読みましたが全作読み応え十分。シリーズの終わり方としても納得しつつも、もう続きが読めないことを残念に感じました。
        (前巷説百物語と西巷説百物語は続編より外伝的な扱い)
        >> 続きを読む

        2012/07/31 by ybook

      • コメント 3件
    • 9人が本棚登録しています
      巷説百物語
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 言葉が昔でおもしろい。「白河夜船・・」なんて言葉を初めて知った(調べると、同名の書籍・映画もあるようで無知でした)。やたら人が死ぬがそれぞれの謎解きも決め台詞とともに楽しめた。死人の腐敗の様子を段階的に表した背表紙もおもしろく、見ながら読み進めた。
        >> 続きを読む

        2017/04/04 by Matching

    • 2人が本棚登録しています
      狂骨の夢
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • この「狂骨の夢」は、「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」に続く、京極夏彦の"京極堂シリーズ"の第3作目の作品ですが、とにかく京極夏彦という作家は、他の作家と比較する事が出来ない、超絶的な異能の持ち主で、現代の混沌とした国内ミステリーの世界において、その中から飛び出して来た"最強の作家"だと思います。

        彼の小説は、本格ミステリーとしての緻密な構成力は、余人の追随を許さないほどの凄さだが、"京極堂シリーズ"に関して言えば、レギュラーのキャラクターたちの魅力的な人物の造型、文章での表現力、また、民俗学、宗教学、フェミニズムなど多岐に渡る圧倒的な情報量の凄さなど、様々な角度から我々読者を楽しませてくれる、エンターテインメントとしての重層性だろうと思います。

        そして、必ずページの最終行で文章を終わらせるなどのこだわりも、彼の大きな個性だろうと思うのです。とにかく、京極夏彦という作家は、知れば知るほど、興味の尽きない作家です。

        「姑獲鳥の夏」が密室殺人、「魍魎の匣」がサイバーパンク風、と進んで来て、この「狂骨の夢」はサイコ・ミステリーと言えるかも知れない。

        しかし、この作品も前2作と同様に、あまりに様々な雑多の要素を力づくで詰め込んで、怒涛のように押しまくってくるスタイルは、更に狂的な要素を帯びてきていると思います。

        "京極堂シリーズ"に毎回、出現する妖怪たち。その出典は「百物語」。今回は「狂骨」です。井戸の中から出る白骨のお化けです。イラストを見ると、手拭いの先にドクロがついたみたいな愛嬌のある奴だ。

        昔、夏の風物詩で、縁台に座って毎晩、化け物の話をしてくれるお年寄りがいたそうだが、きっと作者の京極夏彦は、このお年寄りのような"現代の語り部"なのだろう。

        とっかえひっかえ奇怪な話を聞かせてくれて、そして一向に喋りやめない。そして、話のタネが無尽蔵のようで飽きさせない----。

        時代は、昭和27年。博覧強記の陰陽師で古本屋の京極堂こと中禅寺秋彦を探偵役として、鬱病気味の小説家・関口巽、他人には視えないものが視える私立探偵の榎木津礼二郎、刑事の木場修太郎が絡んできて、今回は、記憶が過剰に溢れてしまった女と、首なしの殺人事件を巡って展開していきます。

        謎解きの部分に至っても、"伝奇小説的要素"が自己増殖してきて、小説自体が肥大していくような感じがしてくるのです。

        フロイトとユングの論争から、密教の秘儀、熊沢天皇の史実まで、京極夏彦の妖しい筆は、何もかも大風呂敷に包み込もうとするかのようだ。

        この作品の中での好きなセリフ。「宗教は信じられているうちは何も問題はないのだ。信じていたものが壊れてしまった時が怖い」----。
        >> 続きを読む

        2016/12/07 by dreamer

    • 6人が本棚登録しています
      鉄鼠の檻
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 京極すごいね

        2016/01/19 by chappaqu

    • 7人が本棚登録しています
      豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 分厚いですな。  この本自体が、豆腐になっているのですな。

        ですから、この本を持って読んでいる読者が豆腐小僧になっている・・・ということですな。

        でも、豆腐を離しても消えません。人間ですから。   当たり前ですな。

        年末年始の忙しい時期には、なかなかゆっくり文章を味わい楽しむゆとりがございませんが、

        講談?落語?調の語り口は、思わず声に出して読みたくなるほど、楽しゅうございました。

        それに、おどおどした気弱な豆腐小僧が、かわいい

        小僧がボケて、先輩妖怪が、そして語り手もツッコむ。 なかなか愉快な本です。

        妖怪というのは概念にすぎない、のだけれどこれが色々あって奥が深い・・・

        らしいのですが、なんせ年末年始、他にやりたいことやらなきゃいけないことがたくさんあって

        全部読み終わる前に、返却期日が来てしまいました。

        また、日を改めてゆっくり読みたいと思います。
        >> 続きを読む

        2013/01/07 by バカボン

      • コメント 3件
    • 3人が本棚登録しています
      死ねばいいのに
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 死んだ女のことを教えてくれないか―。
        無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。

        私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
        問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮
        かび上がる剥き出しの真実・・・。

        人は何のために生きるのか。
        この世に不思議なことなど何もない。
        ただ一つあるとすれば、それは―。

        うーん。自分にはあまり、合いませんでした。


        他者の話を聞いて、間接的に“その人物”の姿が際立つ作品は好みなんですけどね・・・

        無礼な男・ケンヤの登場により、登場人物たちの徐々に内面が明かされ
        一人目から、三人目までは「おおっ!おもしれ~!」という感じなのですが

        四人目ぐらいから、ちょっと、飽きてきまして・・・。

        五人目の最後で、「おいおいおい!」と驚きのラストで
        ピークを迎え、

        ちなみに雑誌掲載時はここで終わっていたらしいです。
        (それも、ある意味凄い)

        書き下ろしの
        最終章の六人目で「・・・?」

        著者の言いたいことは、少しは分かるのですが
        こういう座りの悪いラストも嫌いではないのですが。

        ちょっと、動機の部分で
        無理があるような気がします。
        >> 続きを読む

        2013/07/02 by きみやす

      • コメント 5件
    • 7人が本棚登録しています
      塗仏の宴
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • もう読むのも3度目だからスラスラと読めたが、初めて読んだ時はさっぱり訳が分からなかったような記憶が…。憑き物落としシリーズを読む時はメモを取りながら読むという人がいるらしいが、他の作品を読む時はメモの必要なんてないという人もこの作品だけはそうした方が良いかもしれない。「支度」と「始末」を両方一気に読む時間があるか記憶力に自信がある人でないと一度目で全てを理解するのは難しいと思う。
        「絡新婦の理」でも思ったことなのだが、木場はフェミニストなのかそうでないのかよく分からない人だなあ。女には優しいが女心が分からないとでも言うか。彼が娼婦や飲み屋の女性としか話ができない理由は、彼が素人女性が苦手というのもあるのだろうが、1番の理由は彼が女心を知らなすぎるから男慣れしている女性しか相手にしてくれないというのもあるような気がする。ドンマイ木場。
        織作茜が殺されたのには初見の時こそ驚いたが、当然の報いといえば当然の報いという気がする。何の罪もない久遠寺涼子が死に、事件に直接関与していない美馬坂陽子や障害や環境のせいで罪を犯した民江が捕まったというのに、茜が捕まりもしないのは狡いと思うので。
        >> 続きを読む

        2017/01/05 by kikima

    • 9人が本棚登録しています
      塗仏の宴
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 「宴」の主は中禅寺の軍人時代の元上司で、全ての事件は平和ボケ?している彼への威嚇ないしは嫌がらせだった、というオチ。
        最初に読んだ時は主人公の過去が垣間見えたことに喜び韮山での大乱闘をワクワクしながら読んでいた。が、今再再読してみると、「主人公の過去やライバルキャラの登場のためにこれだけのページを費やす必要があったのか?」とか「大乱闘に参加している男たちの興奮ぶりがうざい」としか思えなかった。中禅寺による内藤の呪いが解けたことにも不満を感じた。涼子梗子姉妹が酷い死に方をしたのにその一端を担った男が精神的に救われるなんてどうなんだよと。終盤に登場する雪絵も良妻ぶりが過ぎて返って不気味。
        それにしても主役から脇役まで勢揃いの作品にも関わらず、登場数が少ないながらも強烈なインパクトを誇る今川雅澄と里村紘市が登場しなかったのは何故?キャラクターが多過ぎて出せなかったのか、性格から考えてこの2人は韮山襲撃に断固反対するだろうから出さなかったのか。
        >> 続きを読む

        2017/01/09 by kikima

    • 9人が本棚登録しています
      百鬼夜行
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね!
      • 「目目連」
        精神科医だった頃の降旗が登場。平野の「どっちが患者か分からないくらいイカれてる」という降旗評は、のちに降旗がどうなったかを知る身としてはなんとも言えない気分になる。
        「鬼一口」
        憑き物落としシリーズに鈴木なんてキャラいたっけ?と思ったら、別シリーズのキャラらしい。彼に人肉を与えた将校の正体が気になる。口調は木場っぽいが、なんとなく監察医の里村なんじゃないかと思ったのは私だけか。軍医は召集されてすぐ少尉だか中尉だかの階級を与えられるし、自分より上の階級の人間がいない場合戦闘指揮をとることがあるらしい。里村の陽気で温和な性格が戦後以降のものだとしたら彼に妻のいる気配がないのも納得がいく。(あの男不足の時代に性格も腕もいい医者が独身なんてあり得ない)
        「けらけら女」
        現代では純子よりも神原の考え方の方が現代的なものとされているが、昭和20年代のフェミニストは純子みたいな考え方をした人の方が多かったのだろうか。しかし純子は30歳でよく結婚できたな。この時代の30歳って現代で言えば40歳くらいの感覚だと思うのだが。というか若い女の子達からオバサンとかババアとか言われたくないならなんで女学校の教師になったんだろうこの人…。
        「川赤子」
        繊維な人なら子供をせっつかれていると分かるようなことを言った雪絵に非があるのか捨て台詞吐いて逃げた関口に非があるのか人によって意見が分かれる所だろうなと思った。というか関口が「塗仏の宴」で廃人になったのは元を辿ると雪絵が鳥口を追い払わなかった事に繋がるのか。専業主婦だった彼女が働きに出てまで関口に尽くしているのは愛情だけでなく責任感や罪悪感のせいでもあるのだろう。
        >> 続きを読む

        2017/02/05 by kikima

    • 4人が本棚登録しています
      姑獲鳥の夏
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • (分冊文庫版、全巻読了)
        種明かしが強烈です。
        他の読み物や映画等なら、このオチはむしろしらけさせるかもしれませんが、この作品はこのオチを駆使して驚きを畳み掛けてきます。
        産女・姑獲鳥を調べてから読むとよりわかりやすく溶け込めるかと思います。
        また、この作品に出てくるキャラクターは百鬼夜行シリーズ「鉄鼠の檻」でも再登場します。
        「鉄鼠の檻」を読んだあとにもう一度「姑獲鳥の夏」を読むと感慨深いものがありました。
        >> 続きを読む

        2014/09/06 by K8cay

      • コメント 2件
    • 3人が本棚登録しています

【京極夏彦】(キョウゴクナツヒコ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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