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「バベルの塔」(ブリューゲル)表紙のSFならば面白く無いはずがない!と購入。見事ジャケ買い失敗作品の殿堂入り。近未来の炭素経済が支配する世界で東京は森林都市へと変貌。超巨大都市アトラスには選ばれた人々だけが住むことが許される。いわば権力・選民主義とゲリラの戦いというよくあるパターンではあるが、こういう設定のSFも嫌いではない。ただセーラー服姿の少女がブーメランで戦車や戦闘機に戦うという幼稚な設定に大きく躓いた。個性が強く変態的なキャラクターが多くてエンターテイメント性は高く、好きな人は好きなんだろうけれどもSFといえど(むしろSFだからこそ)現実無視の破綻した描写は心底萎える。 >> 続きを読む
2013/02/12 by ybook
以前から気になっていた作家・池上永一の近未来SF小説「シャングリ・ラ」を、あまりの面白さに一気に読了。日本政府は二酸化炭素削減のため、東京を熱帯雨林に変えた。代わって東京上空に建設されたのが、アトラスと呼ばれるハイテク積層都市だった。同時にそれは、アトラスに住む者と住まざる者との超格差社会の始まりでもあったのだ。強烈なカリスマ性を持つ少女・北条國子は、貧しい人々のためゲリラ組織を率いて、体制に叛旗を翻す。だが、彼女は知らなかった。アトラス建設の真の目的を、自身の血に流れる秘密を。そして、それらが明かされる時、東京と日本の歴史が動いていくのだった-------。高密度で詰め込まれたSF的なアイディアとブッ飛んだキャラクターたちが織り成す、イメージを過度に刺激する、この豊饒な物語世界はページを繰る手を止めさせない。そして、作者・池上永一の剛腕は、読む者を東京に秘められた、ある不可思議で不条理な領域へと否応なく引きずりこんでいく。この作品は、ある意味、異色の東京論としても読める、近未来SF小説の傑作だと思う。 >> 続きを読む
2018/03/28 by dreamer
【池上永一】(イケガミエイイチ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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