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桜木花音は、書店でアルバイトをしていた。三月七日、22歳の誕生日、いとこの子にプレゼントするための絵本を探していた男性から「ちょっと助けていただけると嬉しいです」と頼まれる。その子は、もうすぐ四つになる女の子で、弟が生まれることを楽しみにしているという。花音は、自身の少女時代を描いたような絵本「はるになったら」を薦める。その後、二人は、奇蹟のような再会を経て運命のような恋に落ちる… 出会いから恋に落ちるところはでは、ファンタジーの様だが、前半、渡米した彼からのメールに、花音の気持ちが、激しく振幅する感じが淡々と描かれている部分は、とてもリアリティがあって、後半、花音が彼の住むアメリカを訪れるところから、物語りが急加速し、この物語が単なるファンタジーではないことを証明する。 花音は、そこで直面した残酷な事実を静かに受け止め、その後の人生を表面的に生きてゆく。花音はこのまま閉じてしまうのか、それとも奇蹟は起こるのか? >> 続きを読む
2014/10/19 by カカポ
穏やかな心になれる。そんな、静かな物語。森の妖精のような存在との出会い。人は、だれもが、心の中に森を持っている・・・持っていてほしいと思う。森の恵みは、心にも体にも。 >> 続きを読む
2020/03/10 by けんとまん
『陽だまりの彼女』『天使の卵』と恋愛小説が続いたので、その流れで『サンカクカンケイ』を読んでみた。小手鞠るいさんの作品を読むのは、10月に読んだ『エンキョリレンアイ』に続いて2作目で、エンキョリの主人公であった桜木花音が登場するというサプライズ付きだった。花音の人生も、紆余曲折を経るものだったが、サンカクの主人公である広瀬あかねの人生も負けず劣らず曲がりくねっている。しかし、彼女たちは、悲しい出来事を糧にして逞しく新しい人生を切り拓いて行く。「エンキョリを再読したい」と思わせる爽やかな読後感に浸れる作品。 主人公の「あかね」は、「恋することは、自分が自分でなくなってしまうこと?自分を失うということ?」「自分を失うことはちっとも怖くないのに、わたしは龍也を失うことが、なによりも怖かった。」と独白する。あかねを手繰り寄せたり突き放したりする龍也には、何をもってしても埋めることのできない空洞があるような気がした。空洞がどのように出来たのか、彼がどうやって埋めてゆくのかということについては、描かれていないのだけれども、彼に関わる全ての人々が、頼り頼られることよって得られる充実と無縁のような気がした… >> 続きを読む
2014/12/14 by カカポ
タイトルが恋愛結婚という直接的なものだが意外と起伏のあるストーリーで、白ヤギさんと黒ヤギさんのやり取りとかまあ甘い話なのだが、そこそこ楽しめた。 >> 続きを読む
2021/03/11 by 和田久生
好き、だからこそ許せないことがある。好き、だからこそ言えない秘密がある。好き、だからこそ誰かを不幸に陥れたとしても手に入れたい愛がある。好き、という気持ちは理屈では説明できないと言われるけれども、そこにこそ人間らしさが秘められているのかもしれない。しかし、もう一方で人間は生きて行かなければならない。誰かから手を差し伸べられることで、生を繋いで行くことができる。その時に生まれる情は、好き、ということと同じなのだろうか?小手鞠るいさんの世界に登場する女性たちは、いつも健気で自分自身の感情に正直に生きてゆく。 >> 続きを読む
2014/12/16 by カカポ
【小手鞠るい】(コデマリルイ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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