読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト
こんにちはゲストさん(ログインはこちら) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト →会員登録(無料)
1クリック登録
1年戦争の裏側。というか表舞台ではないのがこの本の見どころ。舞台は1年戦争後期の地上です。みんなが宇宙でわーわーやってるときですね。ガンダムとか赤いのとか最新鋭とは程遠い量産vs量産ヒーローがいるから戦争に勝てるのではない語られる事のない一般兵のお話名もでてこないような下っ端ががんばるから成り立ち、勝つことができる。私たちも頑張りましょう(笑)GMやザクだってがんばってるんです。 >> 続きを読む
2013/06/03 by ちあき
林譲治の「ウロボロスの波動」は、短編群に書き下ろしを加え、連作長篇的に再構成したハードSFだ。この物語の主役は、マイクロブラックホールの周りに、人口降着円盤を建設し、太陽系全域にエネルギーを供給するするという、百年規模の巨大プロジェクト。個々の短篇は、一話完結のミステリ形式を採用し、計画に関わった人々が遭遇する個々のドラマを描きながら、それと同時に大きな物語が、少しずつ進行していく。連作形式がうまく機能して、無駄に枚数を費やすことなく、時間的・空間的なスケール感を実現していると思う。テクノロジー的なリアリティのみならず、地球外で暮らす人間たちが構築する社会のリアリティが、それとなく描かれている点も好感がもてる。例えば、従来のSFの宇宙開発が、マイクロソフト的だとすれば、人工降着円盤開発事業団(AADD)の開発手法は、リミックス的に見えるとか。今の現実と地続きの21世紀が舞台だから、「那國」シリーズほど、ぶっ飛んだ設定やキャラは登場しないが、日本でもこういうストレートな、現代ハードSFが書かれるようになったと思うと、感慨深いものがありますね。 >> 続きを読む
2019/06/15 by dreamer
今回読了したのは、林譲治の連作短篇集「ウロボロスの波動」に続く、太陽系を舞台にした異質な知性の衝突を描いた本格宇宙ハードSFの「ストリンガーの沈黙」。西暦2181年、ブラックホール・カーリーの周囲に建造された人工降着円盤の作り出す膨大なエネルギーを背景に宇宙へと乗り出した人々は、地球とは異質な価値観による社会を形成していた。旧来の社会システムに固執し、彼らを快く思わない地球側は、AADD(人工降着円盤開発事業団)に対し、武力侵攻を開始するのだった。折しも、人工降着円盤では、システム全体を崩壊させかねない異常振動が起き始めており、さらに太陽系の辺境の観測施設シャンタク二世号では、未知の知性体ストリンガーの接近が観測されていた。この「ストリンガーの沈黙」は、ファーストコンタクト、人工知能、軍事、社会学的な文明シュミレーションと、いくつものモチーフを詰め込んだ意欲的な作品だと思う。そうした方法論を使って、著者の林譲治が描き出そうとしているのは、地球とAADD、人類と人工知能、人類と異星の知性体といった、様々なレベルでの異質な文明や知性同士の衝突と相互理解の可能性という、極めて現代的なテーマなのだと思う。架空戦記のジャンルでも健筆をふるっている林譲治の、確かな文明観、歴史観に裏打ちされた気宇壮大な宇宙SFが、この「ストリンガーの沈黙」だと思いますね。 >> 続きを読む
2018/08/25 by dreamer
【林譲治】(ハヤシジョウジ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
ページの先頭に戻る
会員登録(無料)
レビューのある本