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貴志祐介

著者情報
著者名:貴志祐介
きしゆうすけ
キシユウスケ
生年~没年:1959~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      クリムゾンの迷宮
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 周り中見も知らない光景で目覚めた藤木。
        クリムゾンの光景が広がる中で、自身が持つゲーム機に送られる指令。
        他の人間もいることを知る中で、次第にサバイバルゲームと化していく。

        冒頭から舞台が限定されており、全編これサバイバルとなっている。
        その中で食糧だったり武器だったり情報だったりを求めひたすら旅する。

        ゲームブックは実際やったことがあったので、本当にゲーム感覚のような小説を疑似体験できる。
        ラストに一応の真相が出るが、TRUEENDかどうかはゲームをクリアしたとしても得られるのかどうか。
        >> 続きを読む

        2019/03/24 by オーウェン

    • 他14人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      青の炎
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 恨む人間を殺そうとするドラマなのだが、その実行者が高校生のため青春ドラマのように感じられるのが特徴。

        櫛森家は母と息子と娘の3人暮らしだが、そこに離婚問題で揉めた曾根が突然やって来て居座るように。
        秀一は妹にまで手を出そうとする曾根が許せず、遂には殺害計画を立て始める。

        この殺害計画というのが常軌を逸しているかのような細かさ。
        作者の貴志さん曰く、この計画はほぼ間違いなく失敗するとしているが、これだけ綿密にやられるとその可能性がありそうに見えてくる。

        終盤に追い詰められていく秀一の場面はやるせなさしかない。
        間違いがないと信じれるからこそ実行する。
        だからこそ青春ドラマのように思えるのかも。
        >> 続きを読む

        2019/02/26 by オーウェン

    • 他11人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ryoji Tukiwami ooitee
      • 閑静な高校に転任した教師・蓮実は、弁舌爽やかに巧みな風貌も併せて、周りから絶大な信頼を寄せられる中、ある出来事がきっかけに八方美人な彼の化けの皮が剥がれ、邪魔者を抹消すべく、平和な学舎が死屍累々の戦場と化す物語。

        君子、危うきに近寄らず、近寄れば死山血河の成れの果て。

        誰しも表に出さない裏の顔が存在する。

        周囲に知れ渡れば、大概は失望の眼差しで侮蔑する。

        それでも人は好奇心から深追いしようとする。

        知らなければ、心穏やかに余生を過ごせた物を。

        己と他人の境界の分を弁えなければ、多大なるしっぺ返しを喰らうであろう。
        >> 続きを読む

        2019/12/23 by ebishi

    • 他11人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      天使の囀り
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 新聞社企画のアマゾン探索に出た恋人を持つ精神科医・北島は、探索から帰還した恋人の様子が、異様な迄に変貌して人格破綻者に成り下がり、その原因を探る中で、天使の囀りが聴こえるという幻聴が真実を解き明かす鍵になる物語。

        頭の中に潜む純白の天使は、厳かな死の宣告をする。

        急に親しい間柄の人が自分の思ってもみないような言動をとる。

        それが、単なる気紛れなら、心掻き乱される事はない。

        しかし、何らかの病が原因でそのような事態に陥っているならば、それを探る事で己の身を滅ぼそうが、真実を解き明かし無念を晴らそうとするだろう。
        >> 続きを読む

        2019/12/13 by ebishi

    • 他10人がレビュー登録、 44人が本棚登録しています
      雀蜂
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 貴志祐介の「雀蜂」は、贅沢な一冊だ。頁数は僅かに二百三十頁あまりだが、そこに実に多くのアイディアが詰まっている。

        しかも、それらは全て磨き抜かれた、密度の高いものばかり。
        それ故に、この短い一冊は圧倒的な存在感を放つ。

        物語は、悪夢めいたイントロに続き、一人の男が意識を取り戻す場面で始まる。
        雪に閉ざされた山荘で目覚めた彼を、雀蜂が襲う。

        助けを呼ぼうにも、連絡手段は徹底的に破壊されていた。
        これは彼を死に至らせようという罠なのか?
        ならば犯人は誰だ? あの女か?-------。

        雀蜂の群れと一人の男という対立の構図が、読む者を強烈に刺激する。
        その毒性、その数。実にスリリングだ。そして、さらに変容する。

        結末で現われる真実のなんと歪んでいることか。
        大長篇を得意とする著者ならではの、凝縮されたサスペンスを満喫できる一冊だ。

        >> 続きを読む

        2020/06/01 by dreamer

    • 他9人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 悠久の時を経た未来の日本で子供達が大切な物に気付くSFディストピア。
        僕らは自分達の生活を守る為の法や規則に普段意識する事なく、漠然と従っている。
        ただ、それは誰かに決められた事だから守るのか。それとも、自分の中での正義を信じて守るのか。
        その判断基準は考えている以上に大切なのだ。この物語はそんな不完全な故に愚かにも過ちを繰り返す人間の歴史であったり、それが明確な悪であっても、自分の倫理観を無視すればどこまでも残酷になれる恐怖が伝わってくる。
        犯した過ちを戒めにしなければ、僕らは同じ轍をまた踏んでしまうだろう。

        いくら文明が発達して、生活水準が上昇し、未開の生物が急成長を遂げ、外ヅラを綺麗に着飾ろうが人の中にある根本的な弱さや醜さは、普段から強く意識して変わろうと思わなければ、停滞したまま変わらないだけ。
        心が未成熟のまま生きてしまえば、いつか判断を間違ってとんでもない過ちを犯してしまう。
        そんな薄ら寒いようだが確かな事実を、新世界から今を生きる僕達に向けて、メーセージを発しているように思えてならない。
        >> 続きを読む

        2018/08/24 by ebishi

    • 他9人がレビュー登録、 75人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! ryoji
      • 蓮実の本性が知れ渡っていく下巻。

        疑惑の目で見られていた蓮実。
        そしてクラスが文化祭のため学校に泊まることになる日、蓮実は生徒の殺害を目撃され仕方なく全員を血祭りにあげることにする。

        上巻は人知れずに殺害を実行していたが、下巻は生徒を抹殺するため猟銃を撃ちまくるというサバイバルへと展開する。

        ほとんど「バトル・ロワイヤル」的だが、生徒全員の名前を出しておいて、その個性も出しながらしっかりと描き分けている貴志さんの筆力で引き込まれる。

        こんだけ殺して引き際をどーするのかと思っていたが、続編も作れる締め方。
        でもこの蓮実という害悪はどこに行っても変わらないだろうな。
        >> 続きを読む

        2019/07/24 by オーウェン

    • 他9人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています
      黒い家
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! ice ooitee
      • 本作は約20年前の作品ですが、将来このような理不尽な社会が訪れるという予想が見事に現代に当てはまっています。
        物語はミステリー要素もありながら、現実的で本当に起こりうる恐ろしさがありました。
        現代社会で生きているものとして、ここまで切羽詰まった状況はさすがにありませんが、多くの部分で大小の違いはありますが、似たような体験がありかなり共感して読めました。
        なので、面白いという感情ではなく、読むに堪えれないという感じでした。
        かんじさせるた常軌を逸した心理表現が素晴らしいと思いましたが、そういった人間が多く潜んでいるということにどこか納得してしまいました。
        >> 続きを読む

        2019/12/26 by ryoji

    • 他8人がレビュー登録、 63人が本棚登録しています
      鍵のかかった部屋
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね! ooitee
      • 家族の本棚にこの小説がありました。

        貴志祐介さんの小説は何度か読んだこともあったので、今回貸してもらいました。

        なのでこのシリーズが、第三弾目とは知らず(笑)
        けれど、以前連続ドラマをやっていたので、このシリーズの事は知っていました。

        そんな私の様に、いきなりここから読んでも十分楽しめる小説となっています。

        けれど。
        先にドラマでこのシリーズの事を知っていて、そのイメージがついていたので、原作の違いに多少、戸惑いました。

        なんか、榎本さんと青砥さんのやり取りが、どこかコメディっぽく。
        今回の小説に入っている「密室劇場」という話は、特に感じました。

        今まで読んで来た貴志さんの小説と比べると、貴志さんらしくない小説だなぁと思いました。
        >> 続きを読む

        2018/05/22 by ゆずの

    • 他7人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee

      • 貴志祐介の本格SF長篇小説「新世界より」(上・下巻)を読了。

        この著者初の本格SF長篇小説「新世界より」は、破壊のかぎりを尽くした暗黒時代を経た千年後の日本は、科学技術に代わり呪力が支配する徹底した管理社会という設定で、舞台は遠未来の利根川下流に位置する閉ざされた町、神栖66町。

        またしても「都市と星」オマージュかと思いつつ読み始めると、少女の視点から呪術学校の日常を描く冒頭は、ハリポタ、または「わたしを離さないで」風の展開になってくる。

        フウセンイヌ、バケネズミ、トラバサミなど奇妙な生物が跋扈するところは、椎名誠の「アド・バード」を思わせる。

        だが、ミノシロモドキの登場前後から様相が一変してくる。
        世界の秘密の一端が明かされることで、SF的に俄然、盛り上がり、ページを繰る手が止まらない。

        上巻後半の手に汗握る冒険小説パートが下巻の伏線となり、まさに驚天動地、阿鼻叫喚の第五部に突入する。
        いやまさかこんな話になろうとは、思ってもみませんでしたね-------。

        悪鬼・業魔をめぐる謎と世界の秘密の解明が、プロットの展開と一体になり、現在のSF小説黄金時代のSFの味わいを堪能させてくれる。

        ただ、最後の方に出てくる秘密兵器の扱いとか、いくつか疑問もあるが、それもご愛敬ですね。
        この作品は、私のようなSFマニアにも、そうでない人にもお薦めしたい、"センス・オブ・ワンダー"あふれる傑作だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/07/18 by dreamer

    • 他7人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! kumpe
      • とても良かった。 私は、とある長い作品のせいで、1巻以上の作品を読むのが無理だったのだが、その頃から約2年が経ったので、勇気を振り絞って読んでみた。 読み始めたら、倦怠感などが全く無く、むしろ、読むのは遅い方なのに、なんと、2週間もかからずに読み終わってしまった。 この本は僕に長編を読ませる勇気をくれた、とてもありがたい本です。 この先の読書の幅が大きく広がりました。 >> 続きを読む

        2018/01/31 by hiyoko5130

    • 他7人がレビュー登録、 52人が本棚登録しています
      硝子のハンマー
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! ooitee
      • 貴志祐介の第58回日本推理作家協会賞受賞作の「硝子のハンマー」を読了。

        株式上場を間近に控えた介護会社ベイリーフ。
        日曜日にもかかわらずオフィスは、役員と秘書で賑わっていた。

        上場準備で緊張した空気の中、社長の撲殺死体が発見される。
        監視カメラには侵入者の姿は映っておらず、社長室の続き部屋で眠っていた専務が逮捕されることに。

        彼の弁護を引き受けた青砥純子は、密室の謎を解明するため、防犯コンサルタントの榎本径に協力を要請するが-------。

        この作品は、著者・貴志祐介の"防犯探偵シリーズ"の記念すべき第一弾。
        最新鋭のセキュリティ技術によって構築される密室状況は、シンプルでいて堅牢、最終的に明かされるトリックは意表を突くものだが、それ以上に圧巻なのは、ビルの構造を踏まえて徹底的に行なわれるディスカッションの執拗さだ。

        部屋の開口部を組み込みながら、介護猿、人物の早替わりから介護ロボットまで、ありとあらゆる仮説が検討されていく。

        そして、それを支えるのが防犯技術のディテールの描写であり、本格ミステリが"謎と論理の物語"であると共に、"謎と科学の物語"でもあるのだということを、しみじみ思い起こさせてくれますね。

        >> 続きを読む

        2018/10/12 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 12人が本棚登録しています
      十三番目の人格 ISOLA
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • オススメ頂いて読んでみました!!
        読みだしたら続きが気になり、ぐんぐん読んでしまいました!

        多重人格の話で、13番目の人格の正体にゾワッとしました。
        怖さを残す終わり方で、そこもよかったです。


        貴志さんの作品をもっと読んでいきたいと思いました!
        >> 続きを読む

        2016/11/23 by asa_chann

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • つらい。
        この本すごいつらい。

        でもちょっと中毒性があるかも・・・。
        つらいなら読むのやめたらいいのにやめられないぃぃ!!
        と思いながら結局最後まで読みました。

        こんな人いないと思いたいけどサイコパスは実際にいるらしいし・・・。

        主演の伊藤さんは海猿で大好きだったのに、
        これから海猿見るたびにこのハスミンが付きまといそうで(笑)
        >> 続きを読む

        2014/03/29 by シ ホ

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      ダークゾーン
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • プロ棋士の塚田が眠りから覚めたそこは廃墟の様な舞台。
        キングとして青の軍団と戦えという指令。
        手駒を動かし戦略を生かして、相手を倒すゲームの世界に入ってしまったことを塚田は知る。

        タイトルはゲームの名称だが、ルールはしっかりと文中で説明される。
        その中で誰が誰に強く誰に弱いのか。
        それを見極めたうえで戦力を配備し、相手のキングを取れば勝利。

        先に4戦とれば勝利だが、戦略的にも策略にもよく考え抜かれている。
        先制攻撃だったり、敢えて待機したり。
        そして駒は昇格できる。これによって複雑な思考が求められる。

        将棋や囲碁にチェスなどが好きな人は存分に楽しめるし、ラストに仕掛けられた貴志さんらしいホラー的側面も忘れていなく面白い。
        >> 続きを読む

        2019/09/27 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      硝子のハンマー
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! Tukiwami
      • 密室ミステリの大傑作。
        もはや新しいトリックはないと思われていた密室物の新機軸。
        半は普通にストーリーが進むが後半は倒叙物になり、物語が有機的に結合する。
        トリックなどの説明が詳細で、相当な取材・下調べをしたものと推察される。
        >> 続きを読む

        2019/01/04 by tygkun

      • コメント 3件
    • 他3人がレビュー登録、 27人が本棚登録しています
      狐火の家
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 防犯探偵榎本のシリーズ2作目。
        長編だった1作目から中編に変わって現在も続く形に。

        「狐火の家」
        田舎の家で起きた監視状態にある家で起きる殺人。
        榎本の解き明かしがやけに早いと思ったら、その後にもう一つの真相という二段構え。

        「黒い牙」
        ある生き物にこだわる男と、それを撥ね退ける女。
        この生き物の情報量がすごく、またどちらが殺したのかという犯人当ても。

        「盤端の迷宮」
        将棋の名人が殺されたホテルの部屋の密室状態。
        そこにある盤面と、棋士の性格によって犯人当て。
        将棋に加えてチェスの歴史も絡ませての謎解きになる。

        「犬のみぞ知る」
        番外編みたいな雰囲気のユーモア多め。
        一応犯人当てもあるが、脱力系のお話。
        >> 続きを読む

        2018/05/05 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 上巻のラストである人物との別れから、その時の記憶を無くした早季と覚の二人の旅路のその後。

        胡散くさいと思っていたスクィーラがそのまんま敵となる展開。
        そして悪鬼共々滅亡させるため、遂には古代の核兵器にまで手を出そうとする。

        未来の話なのに現代と同じ解釈に至る戦争までの経緯。
        恋愛模様を含めた青春像。
        SFなのに実はやってることは現代と変わりがないという感覚を受ける。

        上下巻千ページを超えるボリュームだったが、この世界観に没入していたので特に気にはならない長さだった。
        もし出来るなら、さらに未来を描く続編とかも読みたいかな。
        >> 続きを読む

        2018/03/13 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      狐火の家
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 防犯コンサルタントの榎本径と、弁護士・青砥純子のコンビが登場する"防犯探偵シリーズ"の第二弾「狐火の家」を読了。

        前作「硝子のハンマー」とは対照的に、旧家の日本家屋やアパートなど市井の"密室"を舞台にコンビの活躍が描かれている。

        この本には4作が収録されていて、表題作の「狐火の家」は、長野の旧家で起こった中学生撲殺事件を描いている。

        家は内側から施錠されており、雨上がりの現場から犯人が脱出した足跡もない。
        第一発見者の父親が、疑われることになったのだが-------。

        家屋からの脱出手段が入念に検討されるが、その全てを無化する反転が待ち構えている。
        ラストでの犯人の視点から語られる断章、そこに現われる狐火のイメージは鳥肌ものだ。

        その他、ある動物愛好家の事故死の裏に、戦慄の殺害手段が隠された「黒い牙」。
        将棋界の裏側を描いて興味が尽きない「盤端の迷宮」。
        コメディ仕立ての異色作「犬のみぞ知る Dog Knows」の3作もなかなか凝っていて面白い。

        そして、それぞれの作品に共通するのは、トリックの現実性もさることながら、密室の状況が事細かに記述され、それが自然に仮説の構築を駆動していく在り様だ。

        それは、緻密なロジックとトリックの意外性が、表裏一体となった謎解きミステリの理想を体現していると言えるかも知れません。

        >> 続きを読む

        2018/11/05 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      青の炎
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!

      • 今回読了したのは、「黒い家」で気になる作家のひとりになった貴志祐介の「青い炎」。
        切なくも悲しい青春ミステリの傑作だと思いますね。

        主人公の櫛森秀一は高校二年生。
        母と妹との三人暮らしの生活に、最近、異物が紛れ込んだ。

        かつて母と結婚していた義父が転がり込んできたのだ。
        義父は母の金で競輪に出掛け、酒を喰らい酔いつぶれる。

        ある時、秀一に幼い頃、義父に暴力を受けた記憶がよみがえる。
        まだ、腕力ではかなわない。

        家族の身に危険を感じた秀一は、義父を"強制終了"する計画を立て始める。
        そして、ある事件がきっかけになり、秀一は計画を実行に移すのだった-------。

        卓越した殺害計画を立てる思考力と冷静さをもっていながら、大人の隠された思惑まで理解できなかった秀一は、思慮不足だと責められるべきなのか。

        秀一の目にはろくでなしの義父が、怪物のように映ったのではなかったか。
        読みながら、常に切ない思いを感じさせられるんですね。

        殺人という行為を通して味わう、あらゆる感情が見事に描かれていて、秀一が陥った悲劇を浮き彫りにする犯罪小説の傑作だと思う。

        >> 続きを読む

        2018/05/13 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 10人が本棚登録しています

【貴志祐介】(キシユウスケ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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