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貴志祐介

著者情報
著者名:貴志祐介
きしゆうすけ
キシユウスケ
生年~没年:1959~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      クリムゾンの迷宮
      カテゴリー:小説、物語
      3.9
      いいね!
      • 周り中見も知らない光景で目覚めた藤木。
        クリムゾンの光景が広がる中で、自身が持つゲーム機に送られる指令。
        他の人間もいることを知る中で、次第にサバイバルゲームと化していく。

        冒頭から舞台が限定されており、全編これサバイバルとなっている。
        その中で食糧だったり武器だったり情報だったりを求めひたすら旅する。

        ゲームブックは実際やったことがあったので、本当にゲーム感覚のような小説を疑似体験できる。
        ラストに一応の真相が出るが、TRUEENDかどうかはゲームをクリアしたとしても得られるのかどうか。
        >> 続きを読む

        2019/03/24 by オーウェン

    • 他14人がレビュー登録、 57人が本棚登録しています
      天使の囀り
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • アマゾンの調査から帰ってきた高梨だが、恋人の早苗は違和感を感じていた。
        人格が明らかに変わっており死生観がまるで違う形容に。
        そして天使の囀りという言葉を残して自殺。
        早苗は原因を追究していく。

        なぜ人格が変わるのかや、洗脳などの言葉が変貌を遂げさせていくが、そこに科学的見地として答えを出していく。

        世界的に広がりを見せる可能性があるが、それを狭い範囲内で済ますという小規模なのがまた恐ろしさを生んでいる。

        終盤の山荘のどぎつい描写は貴志さんならではなホラー色。
        今のコロナの状況とは切っても切り離せない。
        >> 続きを読む

        2020/08/23 by オーウェン

    • 他11人がレビュー登録、 45人が本棚登録しています
      青の炎
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 恨む人間を殺そうとするドラマなのだが、その実行者が高校生のため青春ドラマのように感じられるのが特徴。

        櫛森家は母と息子と娘の3人暮らしだが、そこに離婚問題で揉めた曾根が突然やって来て居座るように。
        秀一は妹にまで手を出そうとする曾根が許せず、遂には殺害計画を立て始める。

        この殺害計画というのが常軌を逸しているかのような細かさ。
        作者の貴志さん曰く、この計画はほぼ間違いなく失敗するとしているが、これだけ綿密にやられるとその可能性がありそうに見えてくる。

        終盤に追い詰められていく秀一の場面はやるせなさしかない。
        間違いがないと信じれるからこそ実行する。
        だからこそ青春ドラマのように思えるのかも。
        >> 続きを読む

        2019/02/26 by オーウェン

    • 他11人がレビュー登録、 59人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ryoji Tukiwami ooitee
      • 閑静な高校に転任した教師・蓮実は、弁舌爽やかに巧みな風貌も併せて、周りから絶大な信頼を寄せられる中、ある出来事がきっかけに八方美人な彼の化けの皮が剥がれ、邪魔者を抹消すべく、平和な学舎が死屍累々の戦場と化す物語。

        君子、危うきに近寄らず、近寄れば死山血河の成れの果て。

        誰しも表に出さない裏の顔が存在する。

        周囲に知れ渡れば、大概は失望の眼差しで侮蔑する。

        それでも人は好奇心から深追いしようとする。

        知らなければ、心穏やかに余生を過ごせた物を。

        己と他人の境界の分を弁えなければ、多大なるしっぺ返しを喰らうであろう。
        >> 続きを読む

        2019/12/23 by ebishi

    • 他11人がレビュー登録、 68人が本棚登録しています
      雀蜂
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • ある山荘に妻と訪れた小説家の安斎が、目にしたのは恐怖を具現化したような大量の雀蜂、過去に蜂に刺された経緯から、もう一度刺されると命に危険が及ぶ薄氷の綱渡りをする攻防が始まる物語。

        閉ざされた世界で、迫りくる恐怖の跳梁跋扈から逃げ延びろ。

        人生には唐突に起こる予測不能のアクシデントいう物がある。
        その唐突に産まれる疑問さえ不安に呑み込まれれば一貫の終わりである。
        沢山の疑問や不可解な点を精査し、迫りくる脅威から生き延びようとする安斎。

        常に死と隣合わせの恐怖を克服して、導かれた真実は想像を超えていく展開なのだ。
        >> 続きを読む

        2021/02/16 by ebishi

    • 他10人がレビュー登録、 29人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【1000年後にこの手記を読むかもしれないあなたへ】
         ネット書評で結構評判が良かった作品なので読んでみることにしました。
         物語の舞台となる世界は、現代とは違うかなり不思議な世界です。
         文明的には現代よりも退行しているかのようで、どこかひと昔もふた昔も前の田舎の農村のような感じが漂います。
         電気は川(またはそこから引いた水路)に設置した水車により発電しているようで、スピーカーによる町内放送にしか使ってはいけないことになっているそうです。

         神栖(かみす)66町という町が基本的な舞台となるのですが、この町は四方を八丁標(はっちょうじめ)と呼ばれる注連縄で結界されています。
         八丁標の外の世界には異形の怪物が跋扈していると言うのです。
         だから、子供たちだけで八丁標の外へ出てはいけないと教えられて育ちます。
         位置的には、霞ケ浦近く、利根川が流れていると書かれていますので、茨城県なのか千葉県なのか、その辺りという感じでしょうか。

         子供たちは小学校のようなところで学んだ後、成長したと認められれば上級の学校に通うことになります。
         上級の学校に上がるのは、決まった年齢が来たら一斉にということではなく、あくまでも成長が認められた者から順にということのようです。
         非常に教育に力を入れている社会であることが描かれます。

         そして、この世界では、人々は呪力と呼ばれる超能力が使えるのです。
         上級学校に上がるために必要な成長とは、呪力の成熟度合いを指すのかもしれません。
        上級学校では、通常の学科教育だけではなく、呪力を育てる教育も行われているようなのです。

         本作の語り手は、渡辺早季(さき)という少女です。
         彼女は、1000年後の同胞に向けてこの手記(作中では『手紙』と呼称していますが、手紙にしては長過ぎます)を書いていると言います。
         どうも検閲を恐れているようでもあります。
         上巻を読んだだけでは、早季が何のためにこのような手記を残そうとしているのか、それはまだ分からないのですが。

        早季の手記は彼女が幼い頃から始まります。
         そして上級学校に通うようになり、呪術を使えるようになる過程が、様々なエピソードと共に語られていきます。
         上巻のクライマックスは、子供たちだけで出かけた夏季キャンプでの出来事でしょう。
         早季たちは、行ってはいけないと言われている霞ケ浦の奥まで出かけてしまい、危難に遭遇してしまうのです。

         さて、この作品、結構な厚さの文庫で上中下三冊組なんです。
         なかなかの大作です。
         これだけの分量なので、最初は手を出すのがちょっとためらわれたのですが、まあ、図書館から借りてくる本なので、あまり面白くなければ途中下車もアリという気持ちで読み始めました。

         上巻までの感想ですが、厚さの割にはさくさく読み進められる作品だと思います。
         読みやすい作品と言えるでしょう。
         所々で盛り上げるエピソードも挟まれており、夢中になって読み耽るというところまでは行きませんが、まずまずの出だしと感じました。
         途中で、この世界が今のようになった理由の一端が垣間見えるところがあり、おそらく、それが大きなテーマになっていくことが推測されます。
         子供たちによる冒険小説的色合いが今のところ強いかもしれません。

         上巻は結構簡単に読了しちゃえましたので、この勢いで進めようと思います。
         途中下車しない限り、適宜レビューしますね。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2021/03/16 by ef177

    • 他10人がレビュー登録、 76人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.7
      いいね! ryoji
      • 蓮実の本性が知れ渡っていく下巻。

        疑惑の目で見られていた蓮実。
        そしてクラスが文化祭のため学校に泊まることになる日、蓮実は生徒の殺害を目撃され仕方なく全員を血祭りにあげることにする。

        上巻は人知れずに殺害を実行していたが、下巻は生徒を抹殺するため猟銃を撃ちまくるというサバイバルへと展開する。

        ほとんど「バトル・ロワイヤル」的だが、生徒全員の名前を出しておいて、その個性も出しながらしっかりと描き分けている貴志さんの筆力で引き込まれる。

        こんだけ殺して引き際をどーするのかと思っていたが、続編も作れる締め方。
        でもこの蓮実という害悪はどこに行っても変わらないだろうな。
        >> 続きを読む

        2019/07/24 by オーウェン

    • 他9人がレビュー登録、 60人が本棚登録しています
      黒い家
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね! ice ooitee
      • 本作は約20年前の作品ですが、将来このような理不尽な社会が訪れるという予想が見事に現代に当てはまっています。
        物語はミステリー要素もありながら、現実的で本当に起こりうる恐ろしさがありました。
        現代社会で生きているものとして、ここまで切羽詰まった状況はさすがにありませんが、多くの部分で大小の違いはありますが、似たような体験がありかなり共感して読めました。
        なので、面白いという感情ではなく、読むに堪えれないという感じでした。
        かんじさせるた常軌を逸した心理表現が素晴らしいと思いましたが、そういった人間が多く潜んでいるということにどこか納得してしまいました。
        >> 続きを読む

        2019/12/26 by ryoji

    • 他8人がレビュー登録、 64人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.5
      いいね! kumpe
      • 【遂に悪鬼が再び現れたのか?】
         下巻に入り、物語中の時間は一気に進みます。
         上級の学校を卒業した早季らは、既に成人し、それぞれ町の様々な仕事に就いていました。
         さて、本作には色々変わった生物が登場します。
         例えば、猫だまし、風船犬、カヤノスヅクリetc、etc

         そういう変わった生物の一つにバケネズミというのがいます。
         これは人間がハダカデバネズミを改造して作った生物で、人間位の大きさで知能を持っています。
         作中の人間たちは呪力を使えますので、バケネズミは人間には到底かなわず、人間に使役されているのです。

         バケネズミは、通常はコロニーを作り、自分たちで生活していますが、人間から何かの命令を受けるとそれに従って労役に服していました。
         バケネズミたちのコロニーにも勢力関係があり、現在は大きく分けて二つの陣営に分かれて対立していたのです。

         ある時、バケネズミの二陣営が正面衝突するという事態に至り、全面戦争が勃発します。
         その結果、一方の陣営はほぼ全滅させられてしまったのです。
         勢力的にはほぼ互角といっても良かったのに、何故こんなに一方的な結果になってしまったのか?
         戦場後を調べた人間たちは恐ろしいことに気付いてしまったのです。
         これは呪力によって全滅させられたんだ、と。

         つまり、呪力を持った人間が、バケネズミの一方の陣営に加担しているとしか考えられなかったのです。
         そうこうしている内に、勝った陣営のバケネズミは、何と人間に攻撃を仕掛けてきたのです。
         呪力を持った人間には到底勝ち目がないはずなのになぜこんな無謀な戦いを仕掛けてきたのか?

         その理由はすぐに分かりました。
         バケネズミに加担していた人間は、悪鬼だと判明したのです。
         呪力を持った人間は、呪力の余りの強大さに恐れをなし、自分たちの遺伝子を操作して愧死機構なるシステムを己に組み込んだのです。
         これは、呪力で人間を攻撃しようとすると自動的に発動し、攻撃できなくすると共に、それでも人間を攻撃した者を内的に死に至らしめるというシステムでした。
         ですから、人間は呪力で他人を攻撃することができなくなっていたのです。
         悪鬼とは、突然変異により、この愧死機構が働かない人間のことです。
         悪鬼は、精神的にも崩壊しており、人間を見ると見境なく呪力で殺し始めるのです。

         過去にも悪鬼が出現したことがあり、その度に人間は壊滅的な打撃を受けて来たのですが、今回、バケネズミに加担しているのは悪鬼であるとしか思えず、バケネズミは、悪鬼の力で人間たちを殲滅しにかかってきたのです。
         人間たちは、その呪力で悪鬼を攻撃することはできないのです。
         悪鬼も人間なので、愧死機構が働いてしまい、攻撃に踏み切ることすらできないのです。
        相打ち覚悟で悪鬼に攻撃を仕掛けることすらできません。

         こうなると人間は一方的にやられるしかありません。
         早希たちの町も壊滅寸前まで追い込まれていきます。
         この窮地を救うためには、過去の人間が残した大量殺戮兵器を使うしかない。
         早希たちは、かつて東京と呼ばれた都市(今では廃墟になっています)に残されているという大量殺戮兵器を探しに出発するのですが、その動きはバケネズミにバレてしまい、悪鬼が早希たちを追跡し始めました。

         ということで、悪鬼と早希たちの最終決戦が描かれるのが下巻ということになります。
         そして、下巻では様々な謎が解明されると共に、早希たちを襲った悪鬼の正体も判明します。

         さて、かなり分厚い上中下三冊を読了しましたが、まずまず良くできた作品だったのではないでしょうか。
         おそらく、多くの方は私よりも高い評価をするのではないでしょうか。
         私も、決してつまらなかったわけではないのですが、ややラノベチックというか、今一つシリアスさが堪能できなかった部分を感じてしまい、その分だけお気に入り度がちょっと下がった感じです。
         あと、ところどころにsex描写があるのですが、私的にはこれは不要。
         独特の世界観と、成長を記すものという意味合いはあるのかもしれませんが、読んでいてあまり良い感じは受けませんでした。

         これはほとんど趣味の問題で、私は海外もののSFやファンタジーをよく読むのですが、それらに比べると明らかに本作は雰囲気が異なる部分があり、それがやや甘さのように感じてしまったところがあるように思います。
         そういう趣味の違いだけの問題なので、日本作家の作品の方が肌に合うという読者には何の問題もない作品ではないでしょうか。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2021/03/19 by ef177

    • 他8人がレビュー登録、 53人が本棚登録しています
      鍵のかかった部屋
      カテゴリー:小説、物語
      3.6
      いいね! ooitee
      • 貴志祐介の「鍵のかかった部屋」は、短編集としては「狐火の家」に続く2作目だが、前作に負けず劣らず面白い内容になっている。

        これだけ"密室"にこだわる作品というのも珍しいだろう。
        ここで登場する"密室"は、どれもがどのように構築したのかが問題となる。

        密室を作った理由はどれもが単に、自殺に見せたかったからというシンプルなもの。
        そのため、"HOW"に固執した密室の出来栄えを堪能することができる作品集になっている。

        「佇む男」は、葬儀会社の社長が、唯一出入り可能なドアと重いテーブルに挟まれた状態で座ったまま死んでいるという、なんとも窮屈な状況。
        とはいえ、そんな状況ゆえに、人の出入りは不可能とみなされる。
        それが、とある目撃者の情報からヒントが得られ、真相へと至ることになる。
        なんとも葬儀会社らしいトリックと言える作品だ。

        「鍵のかかった部屋」が4編の中のベストだろう。
        新品の鍵が備え付けられた部屋の中で、引きこもりの少年の死体が発見されるというもの。
        しかも、ドアにはテープで目張りがされていた。
        ドアに目張りというと、カーター・ディクスンの「爬虫類館の殺人」を思い出すが、この作品では別のトリックを用いている。
        二重三重にトリックを張り巡らしているところが、実に見事だ。

        「歪んだ箱」は、手抜き工事による欠陥住宅の中で起きた事件。
        建物が歪んでいるがゆえに、内側からしか閉めることができない扉が二つ。
        その中で死体が発見される。
        これはバカミスと言っていいようなトリック。
        欠陥住宅という特徴を見事に生かし切ったトリックと言えよう。

        「密室劇場」は、前作に続き、劇団内での事件を扱ったもの。
        いわゆるボーナストラックであり、2作目にして、もはや恒例となっているようである。
        たいした内容ではないのだが、他の3作品が優れているので暖かい目で見守ることができたりする。

        >> 続きを読む

        2021/12/10 by dreamer

    • 他7人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee

      • 貴志祐介の本格SF長篇小説「新世界より」(上・下巻)を読了。

        この著者初の本格SF長篇小説「新世界より」は、破壊のかぎりを尽くした暗黒時代を経た千年後の日本は、科学技術に代わり呪力が支配する徹底した管理社会という設定で、舞台は遠未来の利根川下流に位置する閉ざされた町、神栖66町。

        またしても「都市と星」オマージュかと思いつつ読み始めると、少女の視点から呪術学校の日常を描く冒頭は、ハリポタ、または「わたしを離さないで」風の展開になってくる。

        フウセンイヌ、バケネズミ、トラバサミなど奇妙な生物が跋扈するところは、椎名誠の「アド・バード」を思わせる。

        だが、ミノシロモドキの登場前後から様相が一変してくる。
        世界の秘密の一端が明かされることで、SF的に俄然、盛り上がり、ページを繰る手が止まらない。

        上巻後半の手に汗握る冒険小説パートが下巻の伏線となり、まさに驚天動地、阿鼻叫喚の第五部に突入する。
        いやまさかこんな話になろうとは、思ってもみませんでしたね-------。

        悪鬼・業魔をめぐる謎と世界の秘密の解明が、プロットの展開と一体になり、現在のSF小説黄金時代のSFの味わいを堪能させてくれる。

        ただ、最後の方に出てくる秘密兵器の扱いとか、いくつか疑問もあるが、それもご愛敬ですね。
        この作品は、私のようなSFマニアにも、そうでない人にもお薦めしたい、"センス・オブ・ワンダー"あふれる傑作だと思いますね。

        >> 続きを読む

        2018/07/18 by dreamer

    • 他7人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      十三番目の人格 ISOLA
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • オススメ頂いて読んでみました!!
        読みだしたら続きが気になり、ぐんぐん読んでしまいました!

        多重人格の話で、13番目の人格の正体にゾワッとしました。
        怖さを残す終わり方で、そこもよかったです。


        貴志さんの作品をもっと読んでいきたいと思いました!
        >> 続きを読む

        2016/11/23 by asa_chann

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 19人が本棚登録しています
      硝子のハンマー
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね! Tukiwami
      • 貴志祐介の「硝子のハンマー」を再読。
        物語は2部構成になっており、第1部は、不可能犯罪の発生とその推理。

        暗証番号付きのエレベーターに監視カメラ、非常階段はオートロック、窓は防弾ガラスと、完璧なセキュリティを誇るビルの最上階の密室での殺人。

        これがまず、本格ミステリ好きの心をくすぐりますね。
        考えれば考えるほど、その不可能さが強調されるというのは、ワクワクしてしまいます。

        しかも、密室のための密室という、突飛な設定ではないのです。
        それに、弁護士と組んで探偵役となっている、叩けば埃の出そうな防犯コンサルタントというキャラクターが、なかなかいい味を出していますね。

        推理や発想自体も面白かったですし、豊富な防犯知識に裏づけされた推理には、リアリティがありました。
        しかし、第1部が最高潮に盛り上がったところで、物語は第2部へ。

        今度は、犯人からの視点で語られる倒叙形式となります。
        本格ミステリというよりも、サスペンス物のような雰囲気。

        確かに、犯人の心情を語るには、この形式が一番良かったのでしょうし、こちらの第2部の方が、恐らく著者の本領発揮なのでしょうね。

        しかし、こちらもとても面白かったのですが、第1部の盛り上がりを分断されてしまったのと、最終的な謎解きが唐突な気がしてしまったのだけが、少々残念でしたね。

        >> 続きを読む

        2021/07/05 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 28人が本棚登録しています
      硝子のハンマー
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね! ooitee
      • 貴志祐介の第58回日本推理作家協会賞受賞作の「硝子のハンマー」を読了。

        株式上場を間近に控えた介護会社ベイリーフ。
        日曜日にもかかわらずオフィスは、役員と秘書で賑わっていた。

        上場準備で緊張した空気の中、社長の撲殺死体が発見される。
        監視カメラには侵入者の姿は映っておらず、社長室の続き部屋で眠っていた専務が逮捕されることに。

        彼の弁護を引き受けた青砥純子は、密室の謎を解明するため、防犯コンサルタントの榎本径に協力を要請するが-------。

        この作品は、著者・貴志祐介の"防犯探偵シリーズ"の記念すべき第一弾。
        最新鋭のセキュリティ技術によって構築される密室状況は、シンプルでいて堅牢、最終的に明かされるトリックは意表を突くものだが、それ以上に圧巻なのは、ビルの構造を踏まえて徹底的に行なわれるディスカッションの執拗さだ。

        部屋の開口部を組み込みながら、介護猿、人物の早替わりから介護ロボットまで、ありとあらゆる仮説が検討されていく。

        そして、それを支えるのが防犯技術のディテールの描写であり、本格ミステリが"謎と論理の物語"であると共に、"謎と科学の物語"でもあるのだということを、しみじみ思い起こさせてくれますね。

        >> 続きを読む

        2018/10/12 by dreamer

    • 他4人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      悪の教典
      カテゴリー:小説、物語
      3.2
      いいね!
      • つらい。
        この本すごいつらい。

        でもちょっと中毒性があるかも・・・。
        つらいなら読むのやめたらいいのにやめられないぃぃ!!
        と思いながら結局最後まで読みました。

        こんな人いないと思いたいけどサイコパスは実際にいるらしいし・・・。

        主演の伊藤さんは海猿で大好きだったのに、
        これから海猿見るたびにこのハスミンが付きまといそうで(笑)
        >> 続きを読む

        2014/03/29 by シ ホ

      • コメント 2件
    • 他4人がレビュー登録、 25人が本棚登録しています
      ダークゾーン
      カテゴリー:小説、物語
      3.4
      いいね!
      • プロ棋士の塚田が眠りから覚めたそこは廃墟の様な舞台。
        キングとして青の軍団と戦えという指令。
        手駒を動かし戦略を生かして、相手を倒すゲームの世界に入ってしまったことを塚田は知る。

        タイトルはゲームの名称だが、ルールはしっかりと文中で説明される。
        その中で誰が誰に強く誰に弱いのか。
        それを見極めたうえで戦力を配備し、相手のキングを取れば勝利。

        先に4戦とれば勝利だが、戦略的にも策略にもよく考え抜かれている。
        先制攻撃だったり、敢えて待機したり。
        そして駒は昇格できる。これによって複雑な思考が求められる。

        将棋や囲碁にチェスなどが好きな人は存分に楽しめるし、ラストに仕掛けられた貴志さんらしいホラー的側面も忘れていなく面白い。
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        2019/09/27 by オーウェン

    • 他4人がレビュー登録、 16人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee
      • 上巻のラストである人物との別れから、その時の記憶を無くした早季と覚の二人の旅路のその後。

        胡散くさいと思っていたスクィーラがそのまんま敵となる展開。
        そして悪鬼共々滅亡させるため、遂には古代の核兵器にまで手を出そうとする。

        未来の話なのに現代と同じ解釈に至る戦争までの経緯。
        恋愛模様を含めた青春像。
        SFなのに実はやってることは現代と変わりがないという感覚を受ける。

        上下巻千ページを超えるボリュームだったが、この世界観に没入していたので特に気にはならない長さだった。
        もし出来るなら、さらに未来を描く続編とかも読みたいかな。
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        2018/03/13 by オーウェン

    • 他3人がレビュー登録、 24人が本棚登録しています
      新世界より
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 【悪鬼と業魔、その正体は……】
         本作は、語り手である早季と、その親友の覚、瞬、真理亜、守の成長を追うように語られていきます。
         4人は上級の学校で同じ班のメンバーとして行動を共にし、それぞれ呪力の鍛錬に励んでいるのですが、それもいつまでも続くものではありませんでした。

         4人も薄々感づいてはいるのですが、突然、学校から姿を消してしまう生徒がいるのです。
         それは何の理由でいなくなるのか、どこへ行ったのか、まったく分からないのです。
         早季の班だって、本当はもう一人いたのですが、その女の子もいつかどこかへ消えてしまいました。
         ということは、早季たちだって、もしかしたら消えてしまうことだってあるということなのでしょうか?

         ネタばれになりますので詳しいことは伏せますが、そういうことが起きるのです。
         それでは消えてしまうのは何故なのでしょうか?
         それは、この町の者が幼い頃から教えられている『悪鬼』と『業魔』という恐ろしい化け物に関係する理由からでした。
         子供たちは、『悪鬼』も『業魔』も人間とは違う生き物と思い込んでいるのですが、実は人間とは無関係というわけではないことが分かってきます。

         あ゛~……ネタばれしないよいうにするためにはこれ以上詳しいことは書けず、隔靴掻痒なのですが、ご勘弁を。
         とにかく、この世界の謎のようなことが少しずつ早季たちにも(それと共に読者にも)分かってくるのです。

         そして、これは大きな問題だと思うのですが、超能力である呪力を使えるということは、手放しで幸せなことなんかではないのかもしれないということが、読者にも段々ほのめかされてくるのです。
         上巻のレビューで書きましたが、早季は、この物語を1000年後の同胞に宛てて書いているのですが、私たち読者が生きていた世界というのは、実は早季たちの世界よりも1000年ほど前の世界だったということが分かってくるのです。

        私たちの物質文明は滅びてしまったのです。
         その後に生まれたのが、人々が呪力を使える早季たちの世界なのです。
         しかし、そんな早季がさらに1000年後の同胞に宛てて書き残さなければならないということは、早季たちの世界も滅びてしまうということなのでしょうか?
         そのことは中巻ではまだ分かりません。

         この物語の世界が、どこか文明が退行したような印象を受けるのは、物質文明が一度滅んだ後に成立した世界だからなのかもしれません。
         昔のように全面的に物質に頼るような文明は、もはや信頼できなくなっているということなのかもしれないのです。

         さて、物語はいよいよ最終巻の下巻に入ります。
         中巻に入ってもやはり読みやすい作品という印象は変わらず、ページ数の割に速く読み進めることができると思います。
         物語全体の雰囲気としては、SF的なテイストもありますが、むしろファンタジーの色合いが強く、ファンタジー+冒険活劇というイメージが一番近いかなと感じています。


        読了時間メーター
        □□□     普通(1~2日あれば読める)
        >> 続きを読む

        2021/03/18 by ef177

    • 他3人がレビュー登録、 51人が本棚登録しています
      狐火の家
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!

      • 防犯コンサルタントの榎本径と、弁護士・青砥純子のコンビが登場する"防犯探偵シリーズ"の第二弾「狐火の家」を読了。

        前作「硝子のハンマー」とは対照的に、旧家の日本家屋やアパートなど市井の"密室"を舞台にコンビの活躍が描かれている。

        この本には4作が収録されていて、表題作の「狐火の家」は、長野の旧家で起こった中学生撲殺事件を描いている。

        家は内側から施錠されており、雨上がりの現場から犯人が脱出した足跡もない。
        第一発見者の父親が、疑われることになったのだが-------。

        家屋からの脱出手段が入念に検討されるが、その全てを無化する反転が待ち構えている。
        ラストでの犯人の視点から語られる断章、そこに現われる狐火のイメージは鳥肌ものだ。

        その他、ある動物愛好家の事故死の裏に、戦慄の殺害手段が隠された「黒い牙」。
        将棋界の裏側を描いて興味が尽きない「盤端の迷宮」。
        コメディ仕立ての異色作「犬のみぞ知る Dog Knows」の3作もなかなか凝っていて面白い。

        そして、それぞれの作品に共通するのは、トリックの現実性もさることながら、密室の状況が事細かに記述され、それが自然に仮説の構築を駆動していく在り様だ。

        それは、緻密なロジックとトリックの意外性が、表裏一体となった謎解きミステリの理想を体現していると言えるかも知れません。

        >> 続きを読む

        2018/11/05 by dreamer

    • 他2人がレビュー登録、 17人が本棚登録しています
      黒い家
      カテゴリー:小説、物語
      3.8
      いいね!
      • 生命保険会社に勤める若槻が、とある保険金が目当てで殺害を繰り返すサイコバス·幸子との出遭いによって、階段を踏み外したように、恐怖の奈落へと堕ちていく物語。

        根源的な恐怖の元凶はいつも、人の心の奥縁で眠っている。

        人と言う物は状況に応じて、何処までも非道で残酷になれる。
        対人関係がより希薄になった時代だからこそ、その現象が顕著に現れる。
        備わるべき、良心や罪悪感を切り離してしまえば、心を持たない恐ろしい化物となる。

        その化物と若槻が対峙する事で、化物になる可能性は誰しも秘めている恐怖に心胆が冷たく震え上がるのだ。
        >> 続きを読む

        2021/02/20 by ebishi

      • コメント 2件
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【貴志祐介】(キシユウスケ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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