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小林泰三

著者情報
著者名:小林泰三
こばやしやすみ
コバヤシヤスミ
生年~没年:1962~

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このランキングは1日1回更新されます。
      アリス殺し
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 優れた謎解き小説は、時に底意地の悪い面を見せるものだ。
        小林泰三の「アリス殺し」は、その良い例だ。

        大学院生の栗栖川亜理は、奇妙な夢に悩んでいた。
        ビルという名の喋る蜥蜴や、頭のおかしな帽子屋などが暮らす「不思議の国」を、アリスという少女がさまよっているという夢だ。

        その夢でハンプティ・ダンプティが墜落死する事件が発生する。
        夢を見た後に、亜理が大学に向かうと、玉子と綽名される研究員が、屋上から転落して死亡するという事件が起きていた。

        その後も、亜理の見る夢と呼応するように、大学関係者の怪死が続くのだった-------。

        この作品は、ルイス・キャロルの名作童話"アリス二部作"をモチーフにした、特殊な設定での謎解きを描くミステリだ。

        この作品では、二つの世界で起きる死が、互いに影響し合うという原則がある。
        異なる世界同士の相関関係を解いた上で、それぞれの犯人を探し出さねばならないという、二重の謎解きに、読み手は挑むことになるのだ。

        ややこしいシチュエーションのミステリだけに、終盤で明かされる真相もまた、相当にひねくれた思考を要する。
        よほどの注意力が無い限り、冒頭から敷かれた騙しのレールに、終点まで乗っかったままだろう。

        >> 続きを読む

        2020/04/04 by dreamer

    • 他5人がレビュー登録、 13人が本棚登録しています
      天体の回転について
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 【どうして、どうして。思ったよりヤワじゃありませんぜ。】
         本書のタイトルは、コペルニクスの著作と同名ですね。
         とうわけで、その点に興味をひかれ、何の予備知識もなく図書館から借りてきました。
         そうしたところ……うわぁ、ラノベちっくな表紙じゃないですか!
         ネットを使って図書館で本の予約をすると、時としてとんでもない本に当たることがあります。
         まぁ、表紙絵がラノベちっくという程度なら大したこともありませんが、以前、予想を遙かに上回る巨大な本が出てきて持ち帰るのに難儀したことがありましたっけ。
         それはそれとして、いつもの通り、収録作品からいくつかご紹介します。

        ○ 天体の回転について
         表題作ですな。
         科学から隔絶され、また科学を忌避しているプリミティヴな種族の中から、科学に関心を持つ若者が現れたというお話です。
         彼は、同族達に理解されないため、誰も近づこうとしない『妖怪の森』と呼ばれるエリアに一人で入っていきました。
         そうしたところ、そこには高度な科学文明を持つ種族がいたのですね。
         彼は、その種族が建設した軌道エレベーターに乗り込み、宇宙の旅へと出発することになるという作品です。
         ところで、軌道エレベーター内でガイド役を務めるホログラムが女性なのですが、これがちょっと、どうも……。
         語尾に『はーと』をつけて話すな~!

        ○ 灰色の車輪
         アシモフが創作した『ロボット三原則』を取り扱った作品です。
         ロボット三原則は、一見パーフェクトな規則のようにも思えますが、実は矛盾をはらんでいたという作品はこれまでにも書かれてきました。
         アシモフ自身がそういう作品を書いていたと思います。
         本作もそんな作品です。

        ○ 性交体験者
         非常にシニカルな、倒錯した世界が描かれます。
         舞台となる世界では、まるでカマキリのように、男性は性交した相手の女性に補食されてしまうのです。
         しかも、女性達の性欲は旺盛で、次から次へと男達と交わり殺してしまうという社会です。
         男性は、補食される際の苦痛を除去するための手術を受けていますが、中にはそのような手術を受けることを拒否する男性達もいました。
         拒否しても、それは男性がただ苦しむだけ(あるいは性交を拒絶する生き方を選ぶだけ)なので許容されていることではあるのですけれどね。
         そんな世界で、性交した女性が殺害されるという事件が発生しました。
         相手の男性は補食されることなく生き延びて逃げたようなのです。
         何故そんなことが可能なのか?

        ○ 銀の船
         ファースト・コンタクト物です。
         宇宙探査や宇宙への進出が進むに連れて、徐々に新たな発見がもたらされるようになっていきました。
         ある時、『人面岩』と呼ばれる物体が発見されたのです。
         それはある天体上に存在する、顔に見える岩なのです。
         こんな場違いな構築物は、知性のある生命体によって作られたとしか考えられない。
         そう信じ込んだ主人公のサキは、探検隊に志願します。
         この作品、ラストにどんでん返しが仕込まれていますよ。

        ○ 時空争奪
         これまた奇抜な発想の作品です。
         複数宇宙があったとして、その一方が他方に侵入し、侵入先の宇宙の過去を奪ってしまったらどうなる?
         これを読者にイメージさせるのはなかなか難しいと思うのですが、著者は川の成長という喩えを出して説明を試みます。
         川は河口から始まって上流へと育っていくのだと。
         ちなみに、著者はクトゥルフ神話が好きなのでしょうか?
         本作の中に登場する奇妙な生物が、どうもクトゥルフに出てくる奴に似ている感じがするのですが……。

         最初は、ラノベちっくな表紙絵に影響されてヤワなSFじゃないかなぁと思ったのですが、読了してみるとどうして、どうして。
         なかなかに歯ごたえのある、ちょっとエグイところもあるSFでした。
         そうなると逆にこの表紙絵で損しているんじゃないかなぁと思えてきましたよ。
        >> 続きを読む

        2019/12/30 by ef177

    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      天獄と地国
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 『天獄と地国』(小林泰三)<ハヤカワ文庫> 読了です。

        短編で読んだ方はネタがばれていますが、短編はあくまで「物理学小説」でした。
        これはきちんと「SF小説」になっていて、短編の時と比べて読みどころ満載です。
        短編で読んだ方にも十分楽しめる内容になっています。

        あとがきによると、続編のようなものもあるそうです。
        ひょっとするとまだまだ続く冒険かもしれませんね。
        >> 続きを読む

        2016/02/23 by IKUNO

      • コメント 2件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      見晴らしのいい密室
      カテゴリー:小説、物語
      2.7
      いいね!
      • 『見晴らしのいい密室』(小林泰三) <ハヤカワ文庫> 読了です。

        短編集『目を擦る女』から「脳喰い」「空からの風が止む時」「刻印」を抜いて「探偵助手」「忘却の侵略」「囚人の両刀論法」を入れた短編集になっています。

        この中では「忘却の侵略」が秀逸。そんなこと考えるのがとにかくすごい!

        旧編では「空からの風が止む時」が好きだったんですけどねえ。
        >> 続きを読む

        2015/12/16 by IKUNO

    • 他1人がレビュー登録、 4人が本棚登録しています
      二十の悪夢 角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 岩井 志麻子。
        小林 泰三。
        朱川 湊人。
        平山 夢明。
        藤木 稟。
        恒川 光太郎。6名の作家の短編集


        タイプの違うホラー全6編。
        ゾクリとする話もあれば(~ヘ~;)ウーンって話もある
        20って数字に纏わる短編集って事だけど
        最初何が20だか判らなかったσ(^∇^;)ははー

        小林泰三さん、恒川光太郎さん、朱川湊人さんが良かった。
        小林さんの作品はそうきたか!!って感じで
        私の場合恒川さんの作品は何を読んでも
        《綺麗なホラー》ってイメージなんだけど
        今回も綺麗(〃艸〃)ムフッ 
        朱川さんはホントにホラー。
        後の作家さん藤木禀さんの作品はバチカンシリーズのスピンオフ。
        岩井志麻子さんは…ホラーになるの?
        平山夢明さんもホラーになるのかな?
        人間の嫌らしさが出てる後味の悪い話だけど…。ホラーも幅が広い。
        >> 続きを読む

        2014/01/20 by あんコ

      • コメント 8件
    • 4人が本棚登録しています
      玩具修理者
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 夏なのでホラーでも(笑)
        どんな玩具でも修理してくれると噂の玩具修理者のもとへ殺してしまった弟を連れていく少女が主人公の表題作「玩具修理者」と、ある実験をきっかけにタイムトラベルを繰り返し認識の狭間に落ちていく男を描いた「酔歩する男」の二編収録。
        「玩具修理者」は著者のデビュー作とは思えないほどよく出来ているなーと。完成度が高く、ぐいぐい引っ張ってくれる引力がすごい(笑)
        多少グロ表現ありますので、苦手な方はお気をつけを。
        >> 続きを読む

        2015/08/02 by ao-ao

      • コメント 4件
    • 9人が本棚登録しています
      ΑΩ 超空想科学怪奇譚
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 表紙や、カバーの煽り、文体は小難しく薄暗いSF小説そのもの

        ですが、読んでいるうちにアレって思います、怪獣?巨大化ヒーロー?
        これ中身は完全にウルト○マンです。

        SF特有の超科学的考察に基づいた説得力で、書かれており、面白いのは、特撮の様な、ご都合主義な展開がなく、リアルな街でリアルにウルトラ○ンが闘っていることです。


        とくに前半、暗い雰囲気で物語が進みますので、そこの当たり好みは分かれそうな気がします。
        ウルトラマン好き、SF好きな方は是非。
        >> 続きを読む

        2014/06/18 by オオスカシ

      • コメント 4件
    • 3人が本棚登録しています
      脳髄工場
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 『脳髄工場』(小林泰三) <角川ホラー文庫> 読了です。

        普通の作家なら「このネタ」だけで一作品書くところを、小林泰三は一作品にいくつもいくつもネタを入れてくるところがすごいです。
        ただ、オチの読める作品が多かったのがちょっと残念です。

        あと、だんだん文章がうまくなってきてませんか?
        以前のトゲトゲした文体が好きだったんだけどなあ。

        それでもググッと引き付けられる作家です。
        >> 続きを読む

        2015/09/19 by IKUNO

    • 6人が本棚登録しています
      忌憶
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 『忌憶』(小林泰三) <角川ホラー文庫> 読了です。

        「奇憶」「器憶」「危憶」(「危」は実際は土偏)の三作からなる短編集です。

        『奇憶』は単編で祥伝社文庫から出ていたのを以前読んだことがあり、この『忌憶』は「奇憶」を閉じたものと言えます。
        今読むと、「奇憶」はかなり読む人を選びますね。
        小林泰三ワールドが全開の、とても楽しめる作品集になっています。

        惜しむらくは、「奇憶」「危憶」が記憶を扱ったものであるのに対し、「器億」は記憶というより意識を扱った作品だったことです。
        もしかするとそこにも意味があるのかもしれませんが……。
        >> 続きを読む

        2015/10/03 by IKUNO

    • 3人が本棚登録しています
      ネフィリム 超吸血幻想譚
      カテゴリー:小説、物語
      いいね!
      • 最強吸血鬼と人間と吸血鬼をも捕食する者、三つ巴の戦いの話。
        面白いしグロいしでいいんだけど・・・
        色んな謎がほったらかしのままで・・・
        とくにミカのこと。

        対吸血鬼用兵器が凄いんだけど凄すぎて人間が使えないってw
        最強吸血鬼が対吸血鬼用兵器を使って捕食する者と戦うとかもうw

        シリーズなってもいい感じだけどヤスミンはね・・・
        >> 続きを読む

        2016/07/30 by 降りる人

      • コメント 2件
    • 2人が本棚登録しています
      臓物大展覧会
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 『臓物大展覧会』(小林泰三) <角川ホラー文庫> 読了です。

        小林泰三でこのタイトル、内容は推して知るべし、です。 :-)
        活字だから平気で読んでますが、実写化されたらご飯食べられなくなるんだろうなあ。

        短編集です。
        特に「少女、あるいは自動人形」のちょっとした仕掛けが好きです。
        (これはグロくないです)
        >> 続きを読む

        2015/10/21 by IKUNO

    • 4人が本棚登録しています
      人獣細工
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      •  人獣細工、吸血狩り、本の3つの短中編の作品で構成される人獣細工。特に面白かったのは最後の本だ。
         表題作の人獣細工は受精部分をぼやかしているがどうであっても胸糞悪い、いやな話だと思う。何をもって人は人と言えるのか?遺伝子工学等のバイオテクノロジーが発達し、実用化もなされている今こそ考えるベースとしてよいのかなと思った。なんにせよ、父親が人間の尊厳を踏みにじるためだけに子を作ったと考えると非常に胸糞悪いが。
         本に出てくる、芸術に対する狂気が面白かった。演奏中に指がなくなった代わりをコンパスでまかなうという発想!ソフトウェアとしての芸術が、人間の脳内にインストールされるという発想が非常に面白かったし、それがコンピュータウイルスのようにふるまうという部分が怖い。完全なインストールがなされ、適合できれば人格は残るのか?
         長さも読みやすかったし、恐怖を感じたい、ぞわぞわしたい人にはお勧めです。
        >> 続きを読む

        2018/10/11 by tnp

    • 2人が本棚登録しています
      密室・殺人
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 探偵事務所に来た依頼は息子の容疑を晴らしてほしいと。
        それを聞き助手の四ッ谷礼子がまずは現場に乗り込み、探偵の四里川陣は調査のため後で出向くことに。
        その容疑は密室でもあり殺人でもある。

        死者は部屋に入ってから、その階下に落下し死亡。
        だが部屋は扉も窓も閉まっており、いかにして死者は部屋から出たのか。
        これがタイトルでもある密室・殺人の状態である。

        ホラー風味な話も入っているのだが、一体これが事件にどう関わっているかが分からない。
        最後になって事件以上に重要な探偵の秘密が浮かび上がる。

        これには色々解釈が出来るようで、読み返すとそうかと納得できる箇所が多々あることに気付かされる仕組み。
        >> 続きを読む

        2018/08/18 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      ネフィリム 超吸血幻想譚
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 『ネフィリム』(小林泰三) <角川ホラー文庫> 読了です。

        ホラーという感じではなく、アクションもの、といった内容です。
        それなりに面白くはありましたが、小林泰三色はほとんどなく、小林泰三が書かなくてもよかった作品だと思いました。

        でも、登場する「ドクター」って、彼ですよね。 :-)
        >> 続きを読む

        2015/10/15 by IKUNO

    • 3人が本棚登録しています
      目を擦る女
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • もう表紙の絵だけでもホラー作品確定のような不気味さだが、他にもSFやミステリなど全7作の短編集。

        この作者はかなり癖のある作品が多いので、冒頭の表題作もそう。
        マンションの隣室に越してきた女性。
        自身を夢見ていると評する言動から、徐々に当人も困惑していく様がまた怖い。

        「刻印」
        一方ではゲームの「蚊」にインスパイアされた巨大蚊と男性の交流。
        ほとんど変態の領域だが、行き着くとこうなるんだろうなあという顛末はちょっと笑える。
        >> 続きを読む

        2019/01/15 by オーウェン

    • 3人が本棚登録しています
      惨劇アルバム 文庫書下ろし
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 『惨劇アルバム』(小林泰三) <光文社文庫> 読了です。

        「惨劇」とありますが、この作品にはほとんどグロがないです。
        常識や記憶、自身の存在といったものを脅かす、小林泰三ホラーのいい面が出ていました。
        やっぱり、小林泰三にはこういう作品で勝負してほしいですね。
        >> 続きを読む

        2015/11/04 by IKUNO

    • 3人が本棚登録しています
      モザイク事件帳
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね! ooitee Tukiwami
      • 7つのエピソードに探偵たちが登場する推理もの。
        しかしジャンルはバラエティに富んでおり、オーソドックスな犯人当てから、倒叙ものやSF。さらにはバカミスまで。

        また各話に登場する探偵が個性出まくりで、ティッシュ配りも兼ねる弁護士だとか、バカに我慢できない職業をコロコロ変えるSっ気の女。
        更には論理で導く超限探偵Σなど多種多彩。

        前半辺りは正当な推理が多く、後半になると奇抜な推理が多くなる。
        特にバカミスの話の突飛さがすごく、150万年前の殺人を解き明かすというもの。
        結末もぶっ飛んでおり、よく考えられているエピソードばかりだった。
        >> 続きを読む

        2018/07/01 by オーウェン

    • 4人が本棚登録しています
      あなたが名探偵
      カテゴリー:小説、物語
      3.0
      いいね!
      • 7つのミステリ作品のオムニバスで、本編と解答が分かれている。
        よってこれは読者への挑戦でもある。

        「大きな森の小さな密室」
        別荘に集められた6人。
        その中の1人が5人と関係しており、一体どのように殺害したのかが論理的に明かされる。

        「ヘリオスの神像」
        密室の中で殺された大学生。
        部屋にはヘリオスの銅像が3体置かれており、なぜかヒーターが全快で、ガスの元栓が開かれていた。
        探偵木更津のトリックと犯人明かしは圧巻。

        「ゼウスの息子たち」
        ホテルで殺害されたルポライター。
        その場に居合わせた法月綸太郎が謎を解明する。
        定番でもある双子のネタを捻った解き明かしを見せてくれる。

        「左手でバーベキュー」
        バカミスの領域だけど、霞さんが作者なので当然。

        印象に残った4作品だけど、特に麻耶さんと法月さんの作品は短編でもしっかりと纏められていて満足。
        >> 続きを読む

        2018/05/29 by オーウェン

    • 2人が本棚登録しています
      大きな森の小さな密室
      カテゴリー:小説、物語
      2.8
      いいね!
      • 『大きな森の小さな密室』(小林泰三) <創元推理文庫> 読了です。

        いろんなタイプのミステリが詰め込まれた短編集です。

        一番まともな「犯人当て」が一番面白くないのですが、逆に言えばそれ以外のミステリは小林ワールドいっぱいで思いっきり楽しむことができます。

        小林作品を読んでこられた方にとっては、いろいろと懐かしい顔に出遇えるという、そんな楽しみもあります。

        やっぱり、彼は短編が充実してますよね。 :-)
        >> 続きを読む

        2015/11/19 by IKUNO

    • 8人が本棚登録しています
      密室・殺人
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!

      • 日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した小林泰三の初の長編小説「密室・殺人」を読み終えました。

        元婦警の四ッ谷礼子が助手を務める私立探偵・四里川陣の事務所に、谷丸警部から紹介されてやって来た依頼人は、息子にかかっている殺人の嫌疑を晴らして欲しいというものだった。

        絶対に表に出たがらない四里川に代わって、現場である亜細山の別荘に向かう車中で、礼子は乗り合わせた老人の一団から、亜細山にまつわる不気味な来歴を聞く。

        この亜細山は、山全体が亜細神社のご神体であり、怨霊神を封じているというのだ。
        さらに、現場に着いた礼子を待ち受けていたのは、密室殺人ならぬ"密室・殺人"。

        密室内で死んだはずの妻は、なぜか離れた外の川原に倒れていたのだ。
        しかも、周りに積もった雪には足跡ひとつ付いていなかったのだ-------。

        この作品はホラー・タッチの伝奇的な趣向もさることながら、まず探偵と助手、そして警部と容疑者たちによるミステリ談義や推理の話し合いが、とても可笑しいんですね。

        特に、やたらと理屈っぽくご託ばかり並べながら、実際の作業は全て礼子に押し付ける四里川のキャラクターが実にいいんですね。

        実は、事件そのものよりも、この四里川の方が-------。

        >> 続きを読む

        2018/08/26 by dreamer

    • 2人が本棚登録しています

【小林泰三】(コバヤシヤスミ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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