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2016/03/13 by 孝志 松元
山本甲士の「巻き込まれ型サスペンス」と言われている、「どろ」「かび」「とげ」の三部作の中から、「かび」を再読しました。この小説は、ごく普通の主婦である友希江が、憤懣の感情から発起し、地域を支える理不尽な大企業に立ち向かうという、実にエキサイティングで痛快な作品です。過酷な労働が祟り、勤務中に脳梗塞で倒れてしまった夫を、なんとか退職に追い込もうとする会社側の対応にぶち切れた友希江は、イチ主婦とは思えないほどの、とてつもないバイタリティを発揮するんですね。とはいえ、相手は何しろ地域経済を根底から支える大企業。友希江の親戚筋の業務にまで、理不尽な圧力をかけてくる会社に対し、最初は悪質な嫌がらせレベルで対抗していた彼女ですが、やがて法の壁を乗り越えて戦うことに-------。とにかく、この作品は、著者お得意の「巻き込まれ型サスペンス」の真骨頂ともいえる、痛快な一作なんですね。 >> 続きを読む
2018/05/29 by dreamer
会社からリストラされた五十近いおじさんのお話。リストラされ再就職が上手くいかない主人公がとあるきっかけで少しずつ前を向いて歩き出して行く。これを読んでいると人生も悪くないと思わせてくれる。 >> 続きを読む
2015/08/28 by future
【山本甲士】(ヤマモトコウシ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)
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