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冲方丁

著者情報
著者名:冲方丁
うぶかたとう
ウブカタトウ
生年~没年:1977~

この著者の本を読んでいる会員ランキング

このランキングは1日1回更新されます。
      天地明察
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
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      •  面白かったです!
        近頃読んだ本では一番ではないでしょうか。
        文章が読みやすく、登場人物が魅力的で
        かつストーリーも良いためどんどん読み進めてしまいます。
         
         主人公は渋川晴海。
        日本で始めて独自に製作・確立された暦(こよみ)の作者です。
        元は囲碁で幕府につかえる碁方の棋士だったのですが
        彼のいろいろな才能が大老などの目にとまり、
        暦づくりに抜擢されます。
         
         ネタバレになりますが、一度は失敗します。
        しかし、いろいろな方たちからの支えや叱咤激励で再起。
        そこからは着実に実績を積み上げていき最後には宿願達成、
        とまさに大団円をむかえます。
         
         ハッピーエンドなので非常にすっきり読み終えられるのですが、
        最後の方は残り少なくなっていくページをめくるのが
        もったいなくなってきます(笑)
         
         そんな中でも感動したのは、
        なんといっても暦づくりに打ち込む男たちの
        それぞれの想いやロマンがひしひしと伝わって来る上に、
        それを一身に受け止めた晴海の喜び、葛藤、苦闘までもが
        直球で迫ってくる中盤。
        もう無理。涙腺崩壊。
        こんなに素晴らしい人たちに
        こんなに期待をかけられたら
        もう感激して粉骨砕身するしかないよな!
        って感じです。
         
         囲碁棋士だった、ということを踏まえてか、
        終盤は事業を成功へ持っていくための
        さまざまな布石を打っていった様子を描いているのも
        著者の巧みな構成だと思います。
         
         繰り返しとなりますが、
        総じて非常に面白かったです。
        ロマンあり、涙あり、成果ありで文句なしの★5つです。
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        2018/06/30 by kengo

      • コメント 2件
    • 他7人がレビュー登録、 37人が本棚登録しています
      天地明察
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      • 江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。
        ミッションは「あたらしい正確な暦」を作ること―。
        碁打ちにして数学者・数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋の歴史ロマン。

        おもしろかったです。
        とにかく目のつけどころが違う。
        こういう埋もれた細部がエンタメになってしまうという優れた本でした。
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        2018/07/11 by motti

    • 他5人がレビュー登録、 32人が本棚登録しています
      天地明察
      カテゴリー:小説、物語
      4.4
      いいね!
      •  良い人生だったと思います。谷から光が見えて方針が定まると、あとは人生のお話です。最後の方で寿命で死んでいく恩師達への思いで同情して人生を感じました。
         今、正直者が報われない時代だと感じているので、本だと解っていても憧れを持ちました。何でシンプルに解決の努力できないのか不思議なのです、問題山積みで一つも解決できない日本、意味のある人生ってなんなのでしょう、本の中ではいい人ばかりなのでとても楽しく清々しかったです。心が洗われます、伴侶も羨ましいかと。
        >> 続きを読む

        2014/11/21 by pasuta

      • コメント 2件
    • 他3人がレビュー登録、 20人が本棚登録しています
      光圀伝
      カテゴリー:小説、物語
      4.2
      いいね!
      •  冲方丁の歴史小説は、前作の『天地明察』もこの本もそうだけれども、良くも悪くも現代的ということです。

         扱っている題材は江戸時代だけれども、言葉の選び方、使い方などが非常に21世紀なので若い人向けか、というとこの『光圀伝』はパワーアップで水戸光國の一生を追う、ということでこの時、別のところでは・・・がありません。

         幼少期から死ぬまでですから、年を経る事に光國が変わって行く様をつぶさに迫力でもって描いていて読み応えあり。若い人向けだけでなない力量を感じます。

         戦国の世ではなく、文治の世だったからこそ武士とは何か?が足元からゆらぐ。

         武士がただの「政治家」になってしまった徳川の世ではありますが、その中で、剛胆なエピソードをたくさん持つのが水戸光國公です。

         武士であったと同時に大変な文才をもった英知の人でもあり、情熱的な人でもあったという風になっています。

         もともとが長子ではないのに、水戸藩2代目になってしまったところからして、事情は複雑で光國自身も非常に悩むし、憤る。

         若さゆえの暴走も数知れず。そんな中で、正室となる泰姫や林羅山の次男、読耕斉などの数少ない、精神的な支えとなる人びとの描きわけも非常に綿密に描いています。

         光國くらいの身分になると、もうへつらうばかりは多くても、実はこういう人は重責に悩みながらも孤独です。特にその孤独と重責に堪えることになるのは、初代が亡くなって実質「徳川御三家の殿様」になったあたりから。

         若い頃は、詩歌で京を負かし、天下をとる、と息巻きますが、だんだん老年になってきて、その詩歌の奥の深さを知り、天下をとることなど意味を持たなくなってくるというのは成長ととるか、守りに入ったととるか。

         若い人だと、やはり鼻息荒くしている光國が爽快なんだろうけれど、わたし個人的には年をとるごとに周りの親しい者が亡くなっていき、孤独感にさいなまれる光國の方が人間くさいと思うのです。

         最初に現代的と書きましたが「頑張れ」とか「うざい」という言葉使いはさすがに江戸時代ものにはそぐわないです。やはり著者は若い人を頭に入れて書いているのか、と想像します。

         細かい所はあるにせよ、力作であることには間違いなく、読み応えがあり、読了後には充実感みなぎります。
        >> 続きを読む

        2018/06/25 by 夕暮れ

    • 他3人がレビュー登録、 21人が本棚登録しています
      はなとゆめ
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 「枕草子」でおなじみ、清少納言の半生を描いた物語です。

        知名度の割に今まで意外とスポットを当てられて来なかった彼女ですが、この「はなとゆめ」では作者独自の解釈で非常に現代的に描き出されています。

        物語は彼女の一人称で進行していきますが、その機知に富みながら、どことなく男性的(かつ、オタクっぽい)感じは、一般的なイメージとは異なりますがもしかしたら本当にこのような人物であったのかも?とも思わせる部分があります。

        作者の過去の作品と比較すると、全体的に心理描写は抑えられており、結末までが思いの外軽く淡々と語られます。分量の短さも含めやや正直物足りなさを感じる面もありますが、「もののあはれ」ではない、日常のなかの「をかし」を淡々と枕草子の中で表現した清少納言の物語であるのですから、こうした描き方が正しいのかな、とも思います。
        >> 続きを読む

        2014/03/11 by くまきな

      • コメント 3件
    • 他1人がレビュー登録、 11人が本棚登録しています
      もらい泣き
      カテゴリー:小説、物語
      3.3
      いいね!
      • 泣くというよりジーンと沁みる感じのが多かった。心が少し浄化されたかな。

        2017/06/20 by hiro2

      • コメント 1件
    • 他1人がレビュー登録、 3人が本棚登録しています
      マルドゥック・ヴェロシティ
      カテゴリー:小説、物語
      4.3
      いいね!
      • 2018/7 8冊目(2018年通算111冊目)。「マルドウック・スクランブル」の前日譚。「~スクランブル」で憎らしい程の悪役を演じたボイルドが相棒だったウフコックとどのようにして袂を分けたのかというのが話の主題。文章に特徴があり少し読みにくかったというのが感想。それでもまだ1巻目は、ボイルドの方にウフコックを「道具」として扱ってはいけないという気遣いが随所に見られる。ボイルドの心境がどう変わっていくのか?。スターウォーズの新3部作みたいで読んでいてドキドキする。続きも読んでいきたいと思う。

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        2018/07/20 by おにけん

    • 他1人がレビュー登録、 5人が本棚登録しています
      SF JACK
      カテゴリー:小説、物語
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      • 新井さん上田さん目当てで購入。12人の作家のうち初読みは4人。
        いやぁ〜どの作品もいいですね!
        近未来物、皮肉きいた物いろんなのがあり楽しめます。
        ちょっと苦手なの2作品ありましたがそれもいいです。
        こんな豪華な本をだしてくれて感謝!
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        2015/09/27 by 降りる人

    • 2人が本棚登録しています
      マルドゥック・スクランブル the first compression-圧縮
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 1回目の読了。2014.4.29
        購入したものを読了。前々から読んでみたかった著者の一人。アニメ「蒼穹のファフナー」が面白かったので、本をチェックしてみたかったというのが動機。感想は、文章がちょっと読み難いかなと感じるところはあるけど、話は面白い。(普段SFものを読まないからかもしれないけど。)今後、話がどう展開していくのか読み進めていきたいと思う。

        2回目の読了。2018.7.6
        2018/7 4冊目(通算107冊目)。再読2回目。バロットが犯罪に巻き込まれ、瀕死の重傷を負いながらも新たな力を得て一命をとりとめ、犯罪を犯した犯人たちに復讐というか立向かっていく話の筋。相棒となるウフコックと敵方の用心棒ボイルドが昔仲間だったりと人間関係は複雑。設定がハリウッドのSF映画っぽく、どこかで見たような話の筋だけど、簡潔な文章はイメージがしやすく読みやすいと思う。マルドウックシリーズは現在出ているところまで揃ったので、引き続き読んでいきたいと思う。
        >> 続きを読む

        2018/07/06 by おにけん

    • 3人が本棚登録しています
      マルドゥック・スクランブル the second combustion-燃焼
      カテゴリー:小説、物語
      4.0
      いいね!
      • 1回目の感想。2014.5.9
        購入したものを読了。読んだイメージはSF版レオンという感じ。1巻の感想でルビ付きの文字が読み難いと書いたが慣れていくうちに気にならなくなった。特に後半部分のカジノでのルーレットの女ディーラーとのやり取りの部分が読んでいてよかったなと思う。あともう1冊、確認しながら読んでいきたいと思う。

        2回目の感想。2018.7.10
        2018/7 5冊目(2018年通算108冊目)。初読の時には何故いきなりカジノに潜入するのか理解できなかったが、再読することにより、話の展開がすんなり理解できた。(初読の後、アニメを見た影響もあると思う)。印象に残ったシーンはカジノでのルーレットのシーンだが、ポーカーがとても戦略的に進めることのできるゲームであることも文章を読んでいて驚いた。成長ぶりが著しいバロットは、目的を達成することが出来るのか?。続きも読んでいきたいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/07/10 by おにけん

    • 3人が本棚登録しています
      マルドゥック・スクランブル the third exhaust-排気
      カテゴリー:小説、物語
      3.5
      いいね!
      • 1回目の感想。2014.5.14
        購入したものを読了。3冊続く話の中心はバロットの復讐劇。作中の出来事に対してキャラの心情、起こった出来事が詳しく書かれているので話が分りやすい。ただ、最後の戦闘シーンはそんなに詳しく書かなくてもというのが感想。それによって話のテンポが悪くなってる感が否めない。その点だけが残念。ボイルド+ウフコックの続編もこの後書かれているが、バロット+ウフコックコンビの続編も見てみたい気がする。あと、アニメにもなっているのでこちらも機会があればチェックしてみたい。

        2回目の感想。2018.7.13
        2018/7 6冊目(2018年通算109冊目)。再読2回目。ブラックジャックってこんなゲームだったのかと読んだ人にも理解できるような文章を書いた筆者の苦労はうかがえる。その辺は素直に評価したい。ただ、シェルを追い詰めるためとはいえ、カジノのシーンが長いのはどうかと思う。バロットとボイルドの再対決もアッサリ終わってしまいその辺は拍子抜け。もう少し、ボイルドとバロットの対決を見たかったという気もする。続編の「~ヴェロシティ」「~アノニマス」も手に入れているので本作でわからなかった点を読んで理解したいと思う。

        >> 続きを読む

        2018/07/14 by おにけん

    • 3人が本棚登録しています
      マルドゥック・ヴェロシティ
      カテゴリー:小説、物語
      5.0
      いいね!
      • 全三巻のマルドゥック・ヴェロシティの第二巻です。物語はさらに加速していきます。

        間を失いながらも戦い続けるボイルドとその仲間たち。一連の事件の裏に見え隠れするのは都市の政財界を牽引するオクトーバー一族だった-。

        面白いです。
        短い文節や単語を/(スラッシュ)で区切った独特の文体は二巻でも健在です。連なる文節。単語。単語。読んでいるうちにその文体が心地よくなり、この物語にのめりこんでいきます。残虐な事件、凶悪な異形の武装集団カトル・カールとの戦い、様々な人物との小気味のいい会話。いつの間にか物語がリズムを刻みだし、確かな質量を持って加速しだします。疾走。速度。まさにヴェロシティです。

        気がつくと圧倒的な速度で刻まれる物語。単語と短い文節で語られていく物語は無駄な描写が極限までそぎ落とされているため、想像以上の情報量を持って読み手に迫ります。通常の厚さの文庫本なのにかなりの読み応えを感じました。

        登場人物はもうこの時点で四十人以上。なのにそれを感じさせないのは各キャラクターがしっかりと描き分けられているからでしょうね。無駄が極限までそぎ落とされた文章によって語られる物語は読み手を振り落としかねないぎりぎりの速度で疾走します。この感触は「攻殻機動隊」によく似ています。そういえば「攻殻機動隊ARISE」は本作の作者が脚本を書いているんでしたね。納得です。

        何かの本に「SFとはスタイルだ」と書かれていたと記憶していますが、本作はまさにその通り、と実感させる本です。同じマルドゥックシリーズで、同じ舞台のはずなのにスクランブルとヴェロシティでこんなにも印象が変わるとは驚きです。タフな男、ミスター・モンスター、そして「虚無」ことボイルド。痺れますね。

        ここまで読んで三巻を読まないなんて、第三部アノニマスを読まないなんてありえません。ほんっっっとうに、「マルドゥック・アノニマス」楽しみにしてます。
        >> 続きを読む

        2014/05/21 by taka2

      • コメント 3件
    • 5人が本棚登録しています

【冲方丁】(ウブカタトウ) | 読書ログ - 読書ファンが集まる読書レビューサイト(著者,作家,作者)

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